2017年12月28日木曜日

【遠征メモ】アブダビ遠征 準備編

10月25日(水)
ACL決勝1stレグアウェイアル・ヒラル戦のツアーの申し込みが気が付いた頃には受付終了していた。
その悔しさから、ACL優勝しCWC出場したあかつきには絶対アブダビまで応援に行くと誓った。
この日早速準備に取り掛かる。
まずは試合のチケットが既に売っていたのでFIFA公式にアクセスし、そこからリンクが貼られていたTicketmasterにて12月9日の試合のチケットを押さえた。
この時点で出場はまだ決まっていないので最悪3000円ドブに捨てる覚悟で購入。
アウェイでもホームでも常にメインにしろバックにしろ中央指定席を選択するため中央寄りのカテゴリー1を選択。

11月21日(火)
深刻な問題発覚。
なんとパスポートの期限が切れていた。
※しかも今年の10月
真っ先にやらねばならないのが戸籍の取得。
実は本籍が父の実家(他県)にあり一日かそこらで即取得とはいかない。
諸々準備を整え速達で申請書を郵送。
初めて速達なるものを使ったがなんと2日後には戸籍が到着。
事前に24日に有休申請しておいたためパスポートセンターへ申請に。
あとは次の日勝ってCWC出場を決め1週間後にパスポートを受け取るだけ。

11月25日(土)
ACL優勝。
ACL決勝のチケット争奪戦に敗北したためこの日は泣く泣く家でTV観戦。
その代わり優勝した瞬間即代理店でツアーを予約。
まだパスポートの受け取りが済んでいないためパスポート番号なしで予約できるかが不安だったものの後からメールで連絡でも問題は無いらしい。
ツアーは色々悩んだ挙句12月8日成田発、12月11日帰国のスケジュールに決定。
週明けに会社で8日、11日の有休申請。

12月3日(日)
11月26日に降格の決まった大宮アルディージャのお膝元、大宮のソニックシティにあるパスポートセンターにてパスポートの受け取りを完了。
帰りは選手やサポーターも訪れるという「GREAT ESCAPE」にてランチ。
エッグバーガー 1100円

2017年12月24日日曜日

2017 J1リーグ 第34節 横浜F・マリノス

スターティングメンバー

■1失点目
後半8分。
自陣左ハーフウェイライン手前から柏木が前線の高木を狙ったフィード。
これを中澤が胸で落とし前方の前田へ寄せてきた宇賀神を飛び越す浮き球のパス。
後ろから宇賀神、前から柏木が寄せてきた前田は中町のコーチングで柏木の背後のスペースへスルーパス。
少し中央へ前進しアタッキングサードに差し掛かるあたりで左にいたバブンスキーへ中町の横パス。
バブンスキーは左斜め前の山中へパス。
完全にフリーで受けた山中はノープレッシャーで中へ折り返すグラウンダーのクロスを入れる。
ペナルティアーク中央でこれまたフリーの前田がダイレクトで左足のインサイドキックでゴール左隅を狙い済ましたシュート。
ガンバ戦2失点目で見せたような相変わらずのバイタルスカスカ問題もさることながら、あの位置で山中がどフリーで受けノープレッシャーでクロスを入れていることも深刻な問題。
平川は山中の外から上がろうとしていた下平を警戒していたので山中へプレスに行けず。
阿部、槙野、宇賀神はウーゴと中町を警戒しラインを下げられた。
山中と前田間のパスコースを切ることもできず一人浮いていた青木のポジショニングが最も致命的なミスに繋がったように見える。
もっとも、直前に前田へのコーチングで入れ替わり外に上がった中町と、中央にスペースを見つけポジションを修正しフリーになった前田の動きが優秀だったのは紛れもない事実。

■ベストプレーヤー
槙野智章
宇賀神と平川の両SBが度々攻め上がっていて攻撃時はCBの2人と青木を含めた3バックを形成。
この日の槙野のタスクはウーゴヴィエイラを抑え込むこと。
そしてそれは完璧に遂行して見せた。
失点シーンもウーゴにはしっかり付いていたし、あれはポジションを放棄して浮いていた青木のせい。
やはり槙野は「○○を徹底マーク!」といったシンプルなタスクに限定すると驚異的なパフォーマンスを発揮する。
SBに配置すると決定的な仕事ができなくても攻め上がりたがるが、その気持ちに蓋をして守備に徹した時の槙野は代表クラスの働きぶりを見せる。
しかし槙野をCBに配すると左SBは宇賀神にせざるを得ないのが悩ましい。
次点で複数回のビッグセーブを見せた西川。

■ワーストプレーヤー
堀監督
フィールドプレーヤーとしては消えていた矢島やボールロストの多い高木や通らないフィードを繰り返した柏木などが目に付いたが、今回は就任後からこの日までのリーグ戦の評価諸々含めて総括的な意味であえて監督をワーストに挙げさせてもらった。
一週間後にCWCを控えているとは言え勝つ気があると思えなかったスタメン。
今シーズン最初の失点を完全再現するかのような失点シーンには「前回対戦のおさらい」的なミーティングとかやっていないのかと。
シーズン中は難しいとは言え結局最終節まで減らせなかった失点と、見えてこなかった攻撃の形。
サポーターが今抱えている不安はただの杞憂なのかどうか。
「このレッズなら来季必ずやれるはずだ!」
そう言い切れるような最終節を期待したのだが。

■総評箇条書き
  • 最終節にして突然の平川スタメン発表には非常にザワついた(今季限りで引退を表明する選手が多数いただけに「まさか」と)
  • 序盤はレッズがポゼッションしながらサイドを中心に丁寧に繋ぎながらアタッキングサードへ進入、オフサイドでノーゴールになったものの前半早い時間に2度決定機を作る
  • 一方マリノスは前目からプレスに来るものの縦に長く間延びした陣形のせいか中盤が空いていてレッズは自由にそこを使って繋いでいた
  • 前半は宇賀神が左サイドで攻守に躍動
  • 前節川崎戦よりは幾分マシにはなったものの未だ完全復活には程遠い高木はこの日も何度もボールロスト、やはり川崎戦同様ボールの奪い所として狙われていた
  • 柏木や矢島は前線へのフィードで興梠や高木の裏抜けを何回か狙ったが、後半は中澤が悉く弾き返していた
  • できれば途中で学習してマリノスの高い壁にこれは通用しないとわかったら別の手を打って欲しかったが現状のレッズには崩しのパターンが他にない
  • 後半ビルドアップに絡む矢島は迂闊なパスが多く何度もカットされた
  • 失点以降はそれまで自由に使えていた中盤を相手がしっかり締めて来たので最終ラインからの縦パスが通らなくなった
  • ラファエルと遠藤ベンチ外、マウリシオと武藤と長澤がベンチスタート、突然の平川スタメンということで、柏木と興梠すらいなかった前節川崎戦よりはマシなメンバーではあるもののやはりベストメンバーとは言えず、前節に引き続き既にCWCへと照準を合わせていたことは明白
  • とは言え、マリノスも天野やマルティノスといった主力を欠いての最終節なので勝てないまでもせめてドローくらいには持ち込めるのではと期待したがマリノスはそこまで甘くなかった
  • 少ないチャンスをものにしたマリノスと前半のうちに決め切れなかったレッズの差が明確に出た一戦となった
  • 試合内容とは関係ないがこの日はDAZNのカメラワークに終始イライラした
  • プレー再開されたら即スイッチしろ!意味不明な選手のアップをダラダラ流す意図は何なんだ!
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=33272

2017年12月20日水曜日

2017 J1リーグ 第33節 川崎フロンターレ戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半14分。
中盤で矢島が長澤へ出したパスを谷口がカット。
少し前進して右サイドの家長へパス。
家長の前から菊池が迫るのを確認するとツータッチ目の右足で菊池の背後へ蹴り出しダッシュ。
虚をつかれた菊池は家長と競り合い倒れるも一瞬時間を稼いだおかげですぐにフォローに駆けつけたマウリシオが間に合い先にボールを拾う。
ところがマウリシオは何を思ったか先に拾えたはずのボールを跨いで追い越してしまう。
その一瞬の処理の誤りを見逃さなかった家長がすかさずボールをかっさらいそのまま前進。
ペナルティエリア右の角まで来ると右足で低いクロスを中へ放り込む。
森脇と阿部の間を絶妙なタイミングで抜け出した小林が右足のダイレクトでゴール右隅へ流し込む。
マウリシオがちょいちょいやらかすのは熱心なサポーターなら気付いていたこと。
ただそれはビルドアップ時やこちらがボールを保持している時のことであって、守備においてはDF陣の中で最も安定したパフォーマンスを発揮していた。
だがこの日は守備においてもついに失点に繋がるミスを犯してしまった。

■ベストプレーヤー
菊池大介
度重なるバックパスでついにはレッズサポーターからブーイングを受ける姿をこの目で見てしまったあの日は、まさか菊池をMOMに選ぶ日がやって来るなどとは夢にも思わなかった。
多くのレッズサポーターに言われるように、堀監督就任後のレッズには攻撃の形が見えない。
縦ポン一発裏抜け狙いか、ラファエルの個の力による突破か、2%くらいの確率で成功するセットプレーかぐらいしか得点パターンが無い。
ただでさえこの日は主力の多くを欠く中、唯一崩しの形を作るきっかけとなっていたのが左サイドで躍動した菊池。
相手を抜き切るシーンこそ殆どなかったものの相対した川崎の選手に何度もいい位置でファウルを貰いFKを獲得していた。
周りももっと菊池に出すときは足元ではなくスペースに出してやれよ!と何度TVに向かって叫んだことか。
次点で攻守に活躍した森脇。

■ワーストプレーヤー
高木俊幸
柏木を超えるプレースキッカーとして密かに期待を寄せていた高木だが、鳥栖戦に引き続いてこの出来では到底その域へ達することはできないと評価を改めざるを得ない。
後半梅崎と交代するまでに何本のFKとCKを蹴ったかわからないがこの日は川崎のファウルが多かったこともあり相当数のFKを80分近くの間に蹴ったはずだが結果として1本もゴールには結びつかなかった。
レッズいち柔らかいタッチから繰り出す神トラップは鳴りを潜め、パスを受けてからの判断の遅さからボールロストを繰り返した。
元々怪我が多いうえにこのムラっ気のある出来は戦力として計算できるのだろうか。
精神的な成長が安定的なパフォーマンスをもたらすのではないかと思っているのだが。

■総評箇条書き
  • ACL決勝の激闘から中3日、さらに次なる舞台CWCへの調整も考慮しラファエル、興梠、柏木、槙野、青木、宇賀神の6人がスタメンから外れる
  • ACLで出番の無かった選手、リーグ戦でも控えに回る選手中心のせいか、前からのプレスと奪ったら早いボール回しで見応えのある前半だった
  • 森脇が序盤から守備で奮闘
  • 失点はマウリシオの致命的なミスには違いないが、そもそも菊池と家長のミスマッチが遠因となったのは明らか
  • とはいえ、今年ここまでの試合で最低に近い評価だった菊池があの家長相手にあそこまで対等にやれるとは思っていなかった
  • しかも後半の菊池は出色の出来で左サイドで何度もチャンスメイクしてはファウルを貰いFKを獲得していた
  • 同じく自分の中では評価の低かったズラタンが武藤のスルーパスで抜け出しCKに持ち込んだ流れも美しかった
  • ただ、いつもながら空中戦勝率があまりに低いのが返す返すも残念
  • 前半何本か矢島のいいフィードがあった、やはり矢島は前ではなく後ろに配置したほうが活きるのでは?
  • 普段青木が務めているあのポジションは守備タスクが重いのでやはり今の矢島にはまだまだ荷が勝つということだろう
  • この日のように後ろまで下がって前線へ供給するか、いっそ3バック・ダブルボランチに戻すのも手では
  • 前半早い時間に致命的なミスから失点したマウリシオだが、その後引きずる様子もなく楔やサイドチェンジ等で攻撃の起点となっていた
  • ただ後半は雑になりビルドアップで相手にボールを引っかけられるシーンが何度か見られた
  • その雑になった時間帯は何度も阿部のフォローに助けられていた
  • 高木はこの日も可能性を感じるけど途中で引っかかるクロスと、遅い判断からのボールロストが目立ち低評価
  • 判断が遅いからなのか何なのか、高木はボールを奪う穴として何度も狙われていた
  • 後半森脇がちょいちょい左サイドに顔出していたのは監督の指示?ただ効果は無かった
  • 槙野投入以降彼を狙ったクロスを何本も入れていたがゴールには至らず
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=33147

2017年12月14日木曜日

ACL2017 決勝 2ndレグ アル・ヒラル戦

スターティングメンバー

■1得点目
後半43分
ズラタンが自陣右サイド深い位置でファウルを受けレッズのFKから。
おそらく西川のロングフィードはアタッキングサード右あたりでズラタンに競り勝ったジャハファリが跳ね返す。
こぼれ球をセンターサークルの前で武藤が拾いワンタッチで前線のラファエルへ供給。
ハウサウィを背負うラファエルの足元へ出したボールをラファエルより先に触ろうとしたハウサウィがラファエルの前に出て右足を出すも触れず空振りラファエルに入れ替わられる。
反転したラファエルはそのままゴールへ向かう。
ペナルティエリア内に進入したタイミングで迷わず振り抜いた右足一閃でゴールニアサイドをぶち抜きバーを叩いたボールは地面へ跳ね返りゴールネットを揺らした。

■ベストプレーヤー
長澤和輝
いつもの採点方式で評価すれば攻守に渡って活躍した長澤であることに疑いの余地はない。
1stレグでレッズの守備の穴として散々狙われたものの2ndレグではしっかり修正して攻撃時にはサイドを駆け上がり効果的なクロスを上げた宇賀神も評価できる。
その1stレグでやられた宇賀神を信頼し策を授け見事に修正して見せた堀監督も勿論評価できる。
88分これといっていい所の無かったラファエルシルバを最後まで交代せず使い続け最後の最後に決定的な仕事をさせたことも堀監督の我慢強さが実った結果と言える。
そして何よりこの大舞台を一貫した見事なレフェリングで90分試合をコントロールして見せた主審のイルマトフ氏も高く評価したい。
寡聞にして存じなかったのだが「アジア最高の主審」の名に恥じない完璧なレフェリングだった。
Jリーグの審判には是非見習ってもらいたいし、レッズの一部の選手の「手を使った守備」はいい加減反省してもらいたい。

■ワーストプレーヤー
なし!
10年ぶりの偉業達成に野暮は言いっこなし!

■総評箇条書き
  • 日テレとサカダイはレッズのフォーメーションをいつも通りの4-1-4-1と表記していたが実際は柏木が1列下がって青木と並んだ4-2-3-1
  • 決勝1stレグで完全に守備の穴となっていたためこの日は外されるだろうと予想されていた宇賀神がまたもスタメン
  • まさかこの期に及んで堀監督は大博打を仕掛けたのかとキックオフ前から動揺しっぱなし
  • オープニングはシュート2本を放った長澤の独壇場
  • 一方守備においては執拗にボールチェイスを繰り返した柏木の奮闘が目立った
  • 相手がラインを見ていないのか、珍しくレッズのラインが統率されていたのかわからないがこの日はオフサイドがよく取れていた
  • (1stレグは1度も取れなかったのに)
  • 不安視された宇賀神は致命的と呼べるミスはせいぜい前半の早い時間に貰ったイエローカードくらいで、前回散々いいようにやられたアルブライクへのサイドチェンジにもこの日は問題なく対応
  • むしろ攻撃面では質の高いクロスを入れ複数回決定機を演出し見せ場を作った
  • 同じく槙野も早い時間のイエローカードを貰い(宇賀神が貰った場面に比べると必要性を感じないファウルだったが)どうなることかと心配したが最後まで集中を切らさずしっかり蓋をした
  • 後半残り10分くらいの槙野は疲労からか判断力が鈍くボールロストするシーンが何度かあった
  • 武藤はこの日もイージーなミスが多く度々ボールロストしていた、つまり良くも悪くもいつも通りのプレーだった
  • ただし後半15分に敵を背負いながら前線の柏木へボールを繋ぎチャンスメイクしたり、決勝ゴールのアシストをしたりと決定的な仕事を複数回こなして見せた
  • ただでさえこの日は1列下がりIHでやっていたのもあってこの日の柏木は守備に忙殺
  • ただ前半に比べると後半はポゼッションが上がるにつれ前回同様柏木の無謀なワンタッチパスを相手に引っ掛けるミスが徐々に増えていった
  • 興梠も攻撃面ではあまり目立てず、自陣深い位置まで戻っての守備に追われた
  • 遠藤が守備面の貢献度が高いのはもうわかったから頼むからクロスの練習をしてくれ
  • まあシーズン中に4バックに移行してからSBに配置されたこと自体が緊急措置だから今でもまあまあよくやってるのは認めるけど
  • ラファエルはこの日もいつも通り独善的なプレーが多く仕掛けてはボールロストを繰り返したが、最後の最後に劇的決勝ゴールを決め決定的な仕事をして見せただけでもう全てチャラ
  • 上海上港戦から数えてここまで3試合3ゴールをラファエルがもぎとっている時点で個人的にはACLのMVPはラファエルシルバ

<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=32980

2017年11月30日木曜日

ACL2017 決勝 1stレグ アル・ヒラル戦

スターティングメンバー

■1得点目
前半6分
最終ラインからスルスルと敵陣中央まで持ち上がりゴール前にハルビンへのラストパスを入れるジャハファリ。
ハルビンにピッタリ付いていた槙野が後ろから右足を出しこれをクリアし長澤が拾う。
すぐさまカウンターを開始するも8mくらい前進したところで右から寄せてきたエドゥアルドをギリギリまで引きつけて倒されながら前方のラファエルへパス。
アルブライクのチェックにあい振り切るようにフィールドを斜めに前進するラファエル。
タッチライン際まで逃げたところで今度は内へ切り込むようにドリブル。
左からペナルティエリア内に進入したタイミングでDFラインとGKの間を通すグラウンダーのクロス。
GKアルムアイフは飛び出すもボールを触れずアルシャハラニが戻りながらなんとかクリアするも中途半端なクリアになってしまう。
このこぼれ球を詰めたラファエルが右足のワンタッチでシュート。
完全にラファエル個の突破力によるゴール。

■1失点目
前半37分
敵陣深い位置左サイドからハルビンのスローイン。
マイナス方向に投げ入れオタイフが収める。
アルファラジにパスしワンタッチでリターン。
再び受けたオタイフは右サイド深い位置で張っていたアルブライクへ大きくサイドチェンジ。
宇賀神に空中戦で勝ち難なく頭で中へ折り返すアルブライク。
ペナルティエリアど真ん中でフリーで受け胸で落としたアルダウサリ。
右足のシュートはミスキックになるもこれがアルダウサリの前で阿部を背負いながら待っていたハルビンへの絶妙なパスになる。
右足で止めて反転しながら左足でフィニッシュしたハルビンのシュートは西川の股を抜きゴール。
止められるポイントは幾つもあったはずの一連の流れだが一人一人の対応が甘くなり積み重なった結果の失点。

■ベストプレーヤー
西川周作
阿部とどちらにしようか迷った末に決定的な仕事を複数回こなして見せた守護神西川をこの日のベストに。
ポゼッション率からもわかるようにこの日はとにかく後ろの選手の守備負担がいつも以上に大きかった。
西川は再三のビッグセーブで、阿部はクロスもショートパスもスルーパスも悉く跳ね返しチームを危機から救った。
特筆すべきは中盤から前の選手が相手の厳しいプレスに焦りミスを連発する中でこの二人はミスらしいミスがほぼ無かったこと。
それこそミスと呼べるプレーは失点シーンくらい。

■ワーストプレーヤー
柏木陽介
相変わらずミスの多さからの選出ではあるが、攻撃面で何も貢献できなかった武藤や、再三裏を取られ何度もピンチを招いた宇賀神等もかなり酷かった。
何度もミスを誘発させるほど厳しいプレスだったことは事実だが、自分がフリーのタイミングくらい落ち着いてボール回しをして有効な時間の使い方と試合運びをしてもらいたかった。
ただ3人ともよく走りよく相手のパスをカットしていた。

■総評箇条書き
  • 長澤にしろ槙野にしろラファエルにしろフィジカルの重要性というものをこれでもかと見せ付けられた試合
  • 先制して以降は上海戦でも見られたような大きく蹴り出すだけの消極的な戦い方へあっさりシフトしてしまったのはやや残念、前半7分というかなり早い時間だけに
  • 上海戦ではフッキ潰しというタスクを完璧にこなした槙野がこの日はハルビン潰しをほぼ完璧に遂行
  • あとは手癖の悪ささえ治れば非の打ち所の無いCBと言えるのでは?
  • 左から右へのサイドチェンジ一発でアルブライクへボールが渡り何度も簡単に中へ折り返されていた宇賀神は相手から完全にレッズの守備の穴と見られていた
  • オフサイドをとれないなら中途半端にラインを上げずアルブライクをマンマークするくらい割り切った守備でもよかったのでは?
  • 結局1失点はそのパターンによるものだったし、失点する前に手を打たなかった監督にも疑問、後半は修正していたようだが
  • 随所で相手のパスカットやボール奪取等いい守備も見せていただけに、同じパターンで何度もチームを危険に晒した宇賀神が許せない
  • この日の柏木はボールを奪った後の対応に難あり、落ち着いて周りが見えていれば自分がフリーであることも大きく蹴り出す必要もないことがわかるはず
  • 誰も合わせられないロングフィードで相手にボールをプレゼントするプレーが遠藤に3回以上見られたが全くの意図不明
  • 後半はファウル多すぎ、カード多すぎで内容的にはかなり退屈になった
  • 興梠は攻撃面でほぼ見せ場なし、守備面での貢献のほうが目立ったくらい
  • ズラタンにしろ梅崎にしろ途中交代で入った選手がうまく試合に入れていないようなぎこちなさを感じた
  • 対人勝率も空中戦勝率も上回り1失点で抑えたことは大きな自信に繋がったはず

<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=32751

2017年11月23日木曜日

2017 J1リーグ 第32節 鹿島アントラーズ戦

スターティングメンバー

■1失点目
後半35分。
柏木がペナルティエリアでファウルを受けたため西川のFKから。
ズラタンに合わせようとするも昌子が頭で跳ね返す。
セーターサークルまで飛んだこぼれ球を金崎が拾って右にいた鈴木へパス。
さらに右の遠藤康へパス。
その外を上がっていった西へパス。
右サイド敵陣真ん中くらいの位置で受けた西は無駄なボールタッチを入れずすぐさま右足でアーリークロスを放り込む。
中央で待っていた鈴木ではなくファーサイドに詰めたレアンドロがこれをダイレクトの右足で合わせると西川の股を抜かれゴール。
空中戦に勝てないズラタン、フリーでクロスを上げさせた武藤や槙野等、レッズの守備にも落ち度はあったが、同じカウンター同じアーリークロスでもレッズのそれとは明らかに精度も圧力も鹿島のほうが一枚上だった。

■ベストプレーヤー
青木拓矢
厳しいプレスにも簡単に奪われないキープ力と守備時のボール奪取など攻守において光る仕事ぶりを見せた。
後半29分で負傷交代さえしなければ5分後の失点も防げたのではないかとさえ思えるほど。
ACL決勝1stレグを終えた今となってはこの時軽傷で済んで良かったと心底安堵した。

■ワーストプレーヤー
長澤和輝
球離れの悪さからくるボールロスト。
繋がらないパス。
単純なトラップミス。
フィジカルとテクニックはレッズ随一の男がこの日はミスを連発。
宇賀神といい長澤といいレッズの選手は代表招集されるとパフォーマンスが急激に低下するのは何なのだろうか?

■総評箇条書き
  • 前半序盤は五分に渡り合っていて最終ラインからのビルドアップで前線までの鮮やかなボール運びには好調時のレッズが戻ってきたとさえ思えた
  • 前半相手DFラインの背後を狙ったスルーパスで何度かチャンスメイクしてたように見えたが殆どシュートまでは打てなかった
  • アタッキングサードに進入する前にアーリークロスで裏抜け狙いとか、最終ラインからのフィード一発裏狙いとか狙いははっきりしていた
  • その反面敵陣深い位置まで抉ってシンプルにクロス、といったシーンは前半一度も無かった
  • 鹿島の前線からのプレスには多少手を焼いたものの前半のうちは上手くかわしビルドアップできていた(シュートまでは打てていなかったが
  • それに対しレッズの守備は基本リトリートで鹿島にボールが渡ると易々と自陣まで攻め込まれていた
  • 柏木×レオシルバ対決はほぼレオシルバの勝ち、それくらい柏木へのマークは厳しかった
  • 長澤顔負けのフィジカルといつものボール奪取で最高の仕事をした前半の青木は満点
  • 前半は長澤がボールを奪われるシーンが特に目立った
  • この日も後半からラファエルと武藤を入れ替える奇策(?)に出たが効果があったかというと微妙
  • 後半は双方ファウルが増え停滞ムード
  • この日のラファエルは守備も割と頑張ってなかった?
  • 失点シーンは誰かのミスではなく攻撃の手を緩めなかった相手の圧力に屈したように見えた
  • 試合を観戦した当日は圧倒的な力の差を感じるほどの完敗に無力感で一杯だったものの、見返してみると絶対に勝てない試合内容ではなかった
  • 他にも戦い方や戦術面で個人的に色々と気付きの多い試合だった
  • 関根や駒井のような純粋なサイドアタッカーが今のレッズにいないことをつくづく痛感させられた敗戦
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=32103

2017年11月13日月曜日

2017 J1リーグ 第31節 サンフレッチェ広島戦

スターティングメンバー

■1得点目
後半16分。
敵陣ミドルサードの左サイドで興梠から浮き球のパスを受けた宇賀神。
中を向いたままラファエルへパス。
3人に囲まれそうになりながらも青木へマイナスのパス。
ミドルサード中央で受けた青木は右サイドを駆け上がる遠藤の前方スペースへ出す。
ゴールラインギリギリで追いついた遠藤は右足のダイレクトでクロス。
この時中には遠藤に近い順に武藤、長澤、興梠の3枚がボックス内に進入していて、ど真ん中の長澤の前にピタリと合ったボールを右足のボレーでゴールに突き刺した。
記念すべき長澤の浦和レッズ初ゴール。

■ベストプレーヤー
遠藤航
DFの攻め上がりというのは、常に失点とワンセットで語られるくらいレッズサポーターからすると恐ろしいものだが、この日の遠藤は実に効果的にサイドを駆け上がり、武藤や柏木と連動し相手ゴールを脅かした。
アタッキングサイドは右に偏り、スプリント数はチーム2位の数字にもそれがよく表れていた。


決勝点をお膳立てしたクロスも勿論最高だが、ディフェンスラインから一気に前線を狙う鋭い楔のパスも絶品。
だが84分のミス、フェリペシウバにシュートを打たれたあのシーンだけはいただけない。
もしあれで失点していたらあのワンミスだけで戦犯だった。
次点で完全復活を遂げた宇賀神。
彼が穴になるか否かは単純にマッチアップの問題なのだろうか?

■ワーストプレーヤー
武藤雄樹
武藤に限らずこの日の攻撃陣は及第以下。
興梠とラファエルは決定機で決めきれず、長澤はゴールシーン以外あまりボールに絡めず、柏木は守備に奔走し、武藤はいつも通り足元の技術がない。
足元がおぼつかないせいでミスした回数をカウントしていくと自然と武藤の採点が悪くなる。
そのせいでこのブログでは度々武藤がワーストプレーヤーに選ばれてしまう。
あとちょっとでいいので武藤に足元の技術さえ備わってさえいれば、と何度夢想したことだろう。

■総評箇条書き
  • 序盤の広島はかなり前からプレスに来ていてレッズはビルドアップに苦労していた
  • 武藤が右サイドで浮いていて槙野のサイドチェンジから武藤へのフィードが何本か通っていた
  • 柏木は後ろまで下がってビルドアップに参加し前線へボールを供給していたが長澤は前半消えていた
  • 前半途中で武藤とラファエルを左右入れ替えた意図が不明、結局後半は元に戻してるし
  • 武藤と同じポジショニングをラファエルが取ればサイドチェンジからの個の打開に期待したのかも、残念ながらそんなシーンは無かったが
  • プレスに慣れたのか守備意識の高さからか、前半終盤には奪われても即奪い返す守備ができていた
  • 神戸戦で完全に株を落とし今シーズンは休業状態かと思われた宇賀神は完全復活を思わせる前半の活躍ぶり
  • この日のスタメンは恐らくACL決勝1stレグを見据えた布陣と思われるが、宇賀神がこの調子なら当日もこの布陣で行く可能性は高いか?
  • ラファエルはファウルを貰おうとするようにコロコロ倒れるプレーが目に付いた
  • 興梠とラファエルにそれぞれ決定機があったがこの日はどちらも決めきれず
  • ボールは支配したが決定機はそれほど作れなかった前半だった
  • 後半はラファエルが高い位置でフリーでボールを受ける場面が何度か見られた
  • ハーフタイムでの監督の修正が効いたのかも?
  • 青木は前節ハンドでFK与えて失点したというのにこの日もまたバイタルでハンド、狙われてやられたのかどうかわからないが2戦連続というのはいただけない
  • 後半先制後、何度かカウンターチャンスがあったものの攻撃に人数をかけずシュートはゼロ
  • 監督の指示が徹底されての戦い方だとは思うがやはり個人的には好きではない
  • 西川はこの日2度のビッグセーブがあったが、反面フィードの精度はかなり酷かった、強風があったにしても目に余るレベル
  • 正直広島はミスが多く、ゴール前に迫っても単発で攻撃に関してはあまり怖さは無かった

2017年11月4日土曜日

2017 J1リーグ 第30節 ガンバ大阪戦

スターティングメンバー

■1得点目
後半5分。
敵陣センターサークル過ぎから青木がドリブル開始。
中央を縦に直進しペナルティアーク手前で右前方の興梠へパス。
左足のヒールで青木へワンツー。
今野、三浦、初瀬とガンバ3人のDFの間に落としたボールは初瀬と競り合いながらも青木が拾い切れず飛び出した東口が滑り込み足でクリア。
小さくなったクリアボールはすぐ後ろにいたラファエルの足元に収まり左足でトラップし右足で無人のゴールへシュート。
毎試合ではなくとも時折見せる青木のオーバーラップは実に効果的。

■1失点目
後半9分。
青木のハンドによりゴールから21mくらいやや右からガンバのFK。
キッカーは初瀬。
右足で放り込んだボールは密集地帯をすり抜けファーサイドへ流れ大外から詰めた遠藤(保)が飛びつき山なりのボールで中へ折り返す。
逆サイドのファンウィジョが頭で押し込み同点。
遠藤(保)には興梠が付いていたが付ききれなかった。
全くのノーマークではなかったため悔やまれる失点。

■2得点目
後半19分。
敵陣右サイドで遠藤航がボールを奪い長澤へパス。
ゴールに背を向けた状態で長澤が受ける。
反転し前を向きそのまま中へ切れ込む動きを見せる長澤。
右から今野が寄せきる前に逆サイドのペナルティエリアギリギリ手前の位置にいたラファエルへパス。
これをフリーで収めたラファエルはスライドしてきた初瀬を意に介さず狙い済ましたコントロールシュートを右足で放つ。
巻き込むように右のサイドネットを抉り再びリード。

■2失点目
後半22分。
アタッキングサード右サイドでゴールに背を向けボールを受けたファンウィジョ。
ラファエルと青木に前後から挟まれるも足技から間を通すパスで倉田へ。
そのままサイドを前進しゴールラインから8mくらいの位置で中へクロスを上げる。
中にはマウリシオ、阿部、遠藤とDFが3枚いたにもかかわらず、どフリーの赤崎が右足のボレーを決めまたも追いつかれる。

■3得点目
後半28分。
柏木がフリーで中央をドリブル突破。
誰も寄せてこない間にガンバのディフェンスラインの裏を通すスルーパスを出し、抜け出した興梠がファーストタッチでシュート。
またも飛び出していた東口も今度は触れず3度目の勝ち越しゴール。

■3失点目
後半47分。
右のCKでキッカーは初瀬。
曲がりそうで曲がらない絶妙なボールに西川が釣り出され1,2歩前に出るがボールは密集地帯の真っ只中へ逃げていく。
長澤との競り合いに勝ち頭で合わせた呉屋のボールは自分の左肩に当たり大きく跳ね、そのまま西川の右頭上を飛び越えゴール。

■ベストプレーヤー
ラファエルシルバ
右に配置されていてもそれなりに効いていたラファエルが左になったら決定的な仕事を連発し、ついに天職を得た。
相変わらず球離れの悪さや守備面の貢献度の低さも目に付くがそれを補って余りある突破力をあれだけ見せてくれれば十分だろう。
槙野の攻守に渡るフォローがいちいち的確だったというのも一助になっているのは言うまでもない。
反面、シーズン当初の定位置であったはずのトップに戻されてからは仕事ができなかった。
次点は槙野かマウリシオ。

■ワーストプレーヤー
ズラタン
確かに守備面ではラファエルとは比較にならないくらいプレスバックにボール奪取にと一定の働きを見せたことは事実。
だがそれだけで務まるほどレッズにおけるこのポジションが甘くないことは、今やベンチ入りすらしなくなった菊池がそれを証明している。
せめて空中戦全勝とか、カウンター時にターゲットになるといった付加価値があればフィールドプレーヤーとして残す価値もあるのだが残念ながらそれも無い。
もっとも、この日は遠藤もワースト次点の出来だったため、右サイドからの崩しが無かったのはズラタン一人の責任ではないが。

■総評箇条書き
  • 相性、鬼門、苦手意識、その他サッカーの常識では到底説明のつかない不可思議な力関係が働きしばしば「ジャイアントキリング」などといった決着がつくのがJリーグという魔境
  • なので必ずしも首位が最下位に勝つわけでもなければ常にその逆になるわけでもない
  • しかし、この堀レッズは怖いくらい見事に順位に忠実に「下位に勝ち、上位に負け、中位に分ける」を繰り返している
  • 相手は前節最下位の新潟に負けている泥沼のガンバ大阪
  • リーグ戦は6試合、2ヶ月近く勝利のないガンバ大阪を相手に3失点というのは・・・
  • どしゃ降りの影響をほとんど感じさせないピッチ状態の埼スタってやっぱり日本一のスタジアム
  • 繊細なタッチから絶妙なボールコントロールを生み出す柏木はこの日は案の定ミス連発
  • 柏木に次いでミスが多かったのが遠藤、特にクロスの精度が絶望的
  • 左WGはラファエルの天職、異論は認めない
  • 対照的にズラタンは右WGやりにくそう
  • 実際左サイドは何度も崩して突破してチャンスメイクしていたが右からの組み立ては大体バックパスしてやり直していた
  • 前半は追い風もあってか相手には殆ど決定機を与えず水際で阻止できていた
  • 一方、レッズには何度もチャンスがあったがなんとか前半のうちに先制できなかったものか
  • この日の槙野は効果的に攻撃参加できていてラファエルが苦しくなるタイミングで上手く顔を出しフォローしていた
  • 前半だけで3度のファウルを貰いバイタルエリアでFK獲得した長澤のキープ力半端ない
  • ATにやられた3失点目以外、レッズが得点してすぐ取り返されている。受け身過ぎではないだろうか
  • ACL戦と同様の戦い方なので監督の指示が徹底されているのだろうが、上海上港は良くも悪くも単独突破だったのに対しパスワークもコンビネーションも上海より洗練されているガンバ相手では凌ぎきれなかった
  • リードしてからの時間の使い方、試合運びの下手さにはまだまだ課題の残る結果となった
  • この日は神セーブ連発の西川
  • ACLのグループステージホーム上海戦もそうだったが西川は悪天候になるとセーブ率が上がるような
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=31499

2017年10月28日土曜日

ACL2017 準決勝 2ndレグ 上海上港戦

スターティングメンバー

■1得点目
前半11分。
左のCKからキッカーは柏木。
左足でGKから逃げるアウトスイングのボールを上げアフメドフのマークを振り切ったラファエルが頭で合わせ先制点。

■ベストプレーヤー
長澤和輝
1stレグが終わり、各所でその働きぶりが絶賛される中「確かにいい選手だがMOM級か?」と言われると疑問符を付けていた自分でもはっきりわかるレベルの活躍ぶり。
強靭なフィジカルに危機察知能力の高さは十分わかったので、あとは攻撃面で決定的な仕事をするところが見たい。
PSMでFCソウル相手にゴラッソ決めたのは忘れていない。

■ワーストプレーヤー
なし
基本的にはワーストと言えるほどの選手はいないけど強いて挙げれば途中交代で入った選手くらいかも。
運動量の落ちた選手の代わりにはなっても流れを変える決定的な仕事はできなかった。
もっとも、あの時間帯はチーム全体として「守って逃げ切る」意思が徹底されていたので、流れを変えようとしても周りのフォローなしで個の力だけで打開しなければならなかった。
なので「流れを変えるほどの決定的な仕事をしろ」はやっぱり無茶な注文。

■総評箇条書き
  • 1stレグのフッキゴラッソが生まれなかったら多分こんな感じといった試合内容
  • つまり2ndレグも1stレグから引き続き相手にボールを支配されながら高い集中力をもってゴールを守り通した試合だった
  • 例によって守備の貢献度は低いラファエルだがこの試合は何も言うことなし、それだけ価値あるゴールを生み出した
  • 見せ場は少なかったがいつもはGKに直接キャッチされるCKを連発する柏木がこの日は何度も決定機を演出するいいボールを上げていた
  • バイタルエリアでファウルし2度のFK献上、なんでもないルーズボールのトラップミス、ズレるパスとそれに追いつけない瞬発力の衰え
  • これらが後半序盤立て続けに発生し後半は複数の選手が目に見えて消耗していた
  • 疲れながらも唯一最後までやり遂げたのが帰陣の早さ、結果的にこれがウノゼロの勝利に繋がった
  • グループステージ含め4戦やってようやく気付いたけどフッキは意外と単純で直線的
  • というか上海に浦和のようなコンビネーションが無かった、これが4戦合計4失点に抑えられた理由では
  • 押し込まれてる苦しい時間帯の阿部の決定機を演出する2本のフィードが絶品
  • 1stレグを再現するかのように、攻め込まれながらも隙あらば追加点を奪おうと何度か決定機を作っていた
  • というか後半だけなら決定機の回数は上海よりレッズのほうが多かったのでは?
  • 槙野のディフェンスは「笛吹かれなかったからいいようなものの…」という対応も多く、もうちょっとスマートに抑えて欲しいと思う場面もチラホラ
  • 特にフッキ以外の選手と競る時とか、とはいえこの日もフッキへの対応は完璧
  • もっとも、きちんとその日の主審の判断基準を見極めたうえでの対応なら何の問題もないが
  • フッキを押さえ込む槙野もさすがだが、ウーレイに競り勝つ遠藤も非常に頼もしかった
  • 5バックの左右に遠藤と武藤が入ったときの安定感は抜群
  • 武藤や遠藤と比べると梅崎の守備はやや軽かった
  • 誰もが疲労の色を隠せない中、何度もボールを奪い一人無双していたのが長澤

<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=31272

2017年10月23日月曜日

2017 J1リーグ 第29節 ヴィッセル神戸戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半4分。
GKキムスンギュからのゴールキック。
例によってレッズのディフェンスラインの背後を狙ったボールだが中央へ蹴ったため右サイドの小川が斜めに走り込んでくる。
小川の正面にいた宇賀神は小川が反応したため中央へ走る。
ボールの落下点は小川のほうが遠かったにもかかわらず宇賀神の足が遅く外から宇賀神を追い抜く小川。
競り合いに負けた宇賀神をノーファウルで倒し2バウンド目でボール収めた小川。
あとは西川との1対1を冷静に対処しゴール右隅へ流し込んで先制点。
鳥栖戦の完全再現。
本当に何も修正していないことが浮き彫りになった失点。
ここまでくると練習を非公開にしてるのも何も対策していないことが明るみになることを恐れてのことではないかと勘繰ってしまいそう。

■1得点目
前半19分。
敵陣内センターサークルで受けたマウリシオは正面の柏木へパス。
柏木はすぐ傍にいた青木へマイナスのパス。
青木は右サイドのズラタンへ斜めのパス。
青木へ出してすぐ走っていた柏木のコーチングで前方のスペースへパス。
斜めに走り込んだ柏木がダイレクトでクロス。
逆サイドの藤谷がクリアしたボールはペナルティエリア外に弾き出されるも後ろから詰めた宇賀神がダイレクトでシュート。
誰も触れなければ枠外へと飛び出していたであろうグラウンダーのシュートは、その軌道上に矢島がいてダイレクトの右足インサイドで合わせたボールは角度だけ変えてゴール左隅に吸い込まれる。

■ベストプレーヤー
武藤雄樹
神戸がやたらと右から(レッズの左から)攻めてくる上に小川、藤谷のコンビが機能していたので武藤は常に下がって対応に追われた。
かと言って、後ろに残って攻撃をサボらず前に残って守備をサボることもなく非常に献身的。
出し手のパスが雑になってやむなく危険な受け方をした時も相手のタックルから体を張ってボールを守っていた。
さぞストレスの溜まる展開だったと思われるが最後まで踏ん張ってくれた。

■ワーストプレーヤー
宇賀神友弥
実に2ヶ月ぶりの公式戦出場、不慣れなサイドバック。
同情すべき要素があったのは確かだがそれは普段の練習で補えないのならば永久に試合に出られないことになる。
失点に絡んだプレーのみを指してワーストに挙げているわけではなく、なんでもないショートパスをしっかり受けられないシーン等、攻守に渡りミスが目立った。
失点シーンもそうだがひょっとすると瞬発力が異常に衰えているのだろうか?
同点弾を演出したシュートも矢島が触っていなければ枠外のミスキックだった。
リスクの高い早い時間のDFの交代が何を意味するかは宇賀神自信がよくわかっているはず。
今シーズンリーグ戦は残り5試合。
挽回できるチャンスは少ない。

■総評箇条書き
  • ザ塩試合
  • よく言われる「どこかで入る攻撃のスイッチ」とやらはこの日は終始オフのまま
  • 直近のドローになった鳥栖戦磐田戦と違い、この日は相手にボールを持たせて凌ぐ時間が長く、その割に相手に決定機らしい決定機を作らせなかったのはまあまあ評価
  • これが次のACL上海戦を見据えた予行演習というのならもっと評価してもいいが上海戦1stレグとは明らかに動きが違うので単に省エネ運行なだけだろう
  • ズラタンってスタメンで出ると本当に役に立たない
  • 今のフォーメーションになってから右WGでズラタンが出るのはこれが初めてのようなのでこのポジションはラファエルならできてもズラタンには無理なのだろう
  • 失点シーンは怪我から復帰し久々のスタメンで試合勘も鈍っているであろう宇賀神に任せるのが悪い
  • と思ってたけどゴール裏からのアングルで見たら宇賀神一人だけラインからズレて後ろに残ってるので鳥栖戦の遠藤パターンだった
  • なので100%宇賀神が悪い
  • 他のチームならあれはオフサイドを取りにいくべきシーンだろうし、それをせず後ろに残って対応するなら責任を持って1対1で絶対に勝たなければならないシーン
  • 走り負け、当たり負け、あっさり失点し前半だけで交代した宇賀神の今後が心配
  • 結論は「頼むからまずオフサイドトラップの練習して監督」でした!
  • 相変わらず守備面での危なっかしさは健在ながらも攻撃面ではズラタンより見せ場を作って躍動した森脇
  • あの体たらくで宇賀神の交代は至極妥当だが代わりに入った平川も小川の対応には手を焼いていて左サイドの守備は専ら武藤が奮闘
  • この日マウリシオはシュート3本を放つ。しかもうち2本はバイタルエリアから
  • 3本目は無回転のミドルで神戸GKキムスンギュはキャッチできず横に弾くほどの威力。こんなの持ってたのマウリシオ
  • らしくないことにこの日は興梠までもがミス連発だった。やはり年間20ゴールの大台は意識せずにはいられないのだろうか
  • 攻撃面で何も期待していなかった矢島が今季初ゴールというのは朗報
  • 次の課題は90分走り切れる体力。特にこの日は後半消えていたので

<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=31110

2017年10月21日土曜日

2017 J1リーグ 第28節 ベガルタ仙台戦

スターティングメンバー

■1得点目
前半26分。
平岡のハンドで敵陣やや左、ゴールから25mくらいの位置でFK獲得。
キッカーは柏木。
放り込まず真正面のペナルティエリア内にいた梅崎にグラウンダーの縦パスを選択。
寄せてきた中野に2度フェイントを入れ突破を試みるも無理せず柏木へバックパス。
ダイレクトの左足でクロスを選択。
興梠の立ち位置にピタリと合ったボールは競り合う相手もいなかったためフリーで頭で合わせることができ、ゴールポスト右を叩いたボールはそのままゴールネットへ。
8月のFC東京戦から実に43日、公式戦にして11試合ぶりの先制点。

■1失点目
後半4分。
自陣センターサークル左で受けた柏木は右から寄せてきた西村に対し左足のアウトサイドで槙野へバックパス。
少々無理な体勢で出したこともありこのボールは槙野には届かない。
これをプレスバックしてきた三田がカットしファーストタッチで槙野をかわすとそのまま中央をドリブル突破。
ペナルティアーク手前くらいで左足を豪快に振り抜きシュート。
ゴール右隅に決まり同点に。
シュート体勢に入る前、三田の前には阿部とマウリシオがいたがここでシュートを選択するとは2人とも思っていないせいかどちらも寄せても来ずシュートコースを切ってもいない。
シュート自体は勿論素晴らしいがCBの対応にも問題あり。
言わずもがな柏木のミスも。

■2得点目
後半15分。
敵陣右サイドで野津田を倒しノーファウルでボールを奪った遠藤。
左斜め前でフリーのラファエルの足元へパス。
トラップが流れ左右から大岩と椎橋に挟まれ奪われそうになるもツータッチ目でかろうじてそのまま前進してきた右の遠藤へボールを逃がすラファエル。
ファーストタッチで右足のクロスを上げる遠藤。
左から斜めに飛び込んできた興梠がまたも頭で合わせゴール。
再び仙台を突き放す。

■3得点目
後半37分。
敵陣右サイドタッチライン際で遠藤からのロングフィードを胸でトラップしたラファエル。
中央へ持ち込むも中野のタックルによりボールを失うも転がった先にいた武藤にボールが渡る。
ゴール正面20mくらいの位置で受けた武藤は失った後走っていたラファエルへ平岡と大岩の間を通すスルーパス。
右足のダイレクトで合わせさらに追加点を奪う。

■2失点目
後半43分。
敵陣左サイドでフリーで受けた中野。
右足のクロスを放り込むと阿部との競り合いに勝ち高い打点で合わせたクリスランのヘディングのボールはギリギリで西川が触るも掻き出せずゴール。
2分くらい前に右サイドからクロスを放り込まれこれは完全にフリーでクリスランが頭で合わせているシーンがある。
1人競ってるだけマシなのかもしれないが同じような(しかもかなり単純な)形を2度作られ失点しているというのは残念極まりない。

■ベストプレーヤー
マウリシオ
25節柏戦から連戦に次ぐ連戦で誰もが疲労の色を隠せない中で、この日ほぼノーミスでゴール前を守り続けたのがマウリシオ。
最後の失点もクリスランと競ったのが阿部ではなくマウリシオだったなら・・・と思わずにいられない。
もっとも、その阿部も失点に絡んだシーン以外はマウリシオ同様ノーミスではあったのでベストプレーヤー次点は阿部。
しかもこの7連戦はマウリシオより長い出場時間にもかかわらずなのだから。

■ワーストプレーヤー
武藤雄樹
次点でラファエルシルバ。
決勝点となる3点目を演出したこの二人がワーストということで納得できない人も当然いると思われるがこの日の攻撃陣は全体を通してミスが目立った。
ラファエルは球離れが悪くボールロストを繰り返し守備面でも貢献度が低いと、いつも通りのパフォーマンス。
今に始まったことじゃないので悪い意味で計算できる。
一方武藤はパスミス、トラップミスが明らかにいつもより多く、冷静にやればもっといいプレーができるはずなのでこの日の出来にはガッカリ。
武藤も阿部に負けず劣らず使い詰めの選手なので高木あたりが鳥栖戦でマシなパフォーマンスを発揮できていればこの試合くらいは休めたんじゃないだろうか。

■総評箇条書き
  • 全体的にかなり疲弊していた様子で判断力の悪さが目についた
  • 前半の序盤、仙台は守備時は割と前からプレスに来る
  • 逆に攻撃時、同じように前からプレスに来られると自陣であっさりボールロストしていた。ビルドアップに難あり?
  • 三田は本当にいい選手。三田並みの高いシュート意識持ってるのはレッズでは森脇くらいでは
  • ラファエルの足元にボール入った時のロスト率酷い。全部胸を目がけてパス出したほうがいいのでは?
  • 上海戦すらベストじゃなかったのに中3日で柏木を無理使いすべきではなかったのでは、と言いたくなるほど柏木の後半の失速ぶりが顕著
  • この日の興梠は判断力に疑問の残るプレーが複数回見られた。得点王を意識しての悪影響ならそのレースからは降りるべき
  • 同じく武藤も入れ込み過ぎ。おそらくは古巣を意識してのことだろうけど2ゴール決めた興梠と比べこっちは空回り
  • こうなってくると他の選手もそういう目で見てしまうというか、梅崎も久々のスタメンだからかこの日はあまり周りが見えていなかったような
  • 終いには西川までポロリやズッコケによるピンチを招くとかどうなってんの?
  • 上海戦で絶賛された長澤も途中交代で入った割にミスが目立った

<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=30615

2017年10月10日火曜日

【遠征メモ】初ユアテックスタジアム観戦


■経路
大宮から仙台までやまびこ自由席。
仙台駅から歩いて榴ヶ岡まで向かい榴岡公園を散策。
周辺をぶらぶら歩いて宮城野原からあおば通まで電車で移動。
昼食をとってから広瀬通から泉中央まで南北線。
泉中央駅から歩いて7,8分くらいでスタジアム着。

■席
S指定席バック。
オフィシャル
「A指定席ビジター」「ビジター自由席」以外の席種でのレプリカ着用、ビジターグッズを使用しての観戦・応援をお断りすることがございます。
と、あるためレプユニを着ずに向かったが着てたサポーターもチラホラ見かけた。
西日が直射して9月末でもかなり暑かった。

■飲食
牛たんの一仙

牛たん焼定食 1750円

オリジナルアイスロール 350円
http://www.vegalta.co.jp/news/goods_shop_news/2017/09/post-5177.html

アドゥマン
泉中央駅 パン屋|泉中央駅から徒歩3分、七北田公園入口にある小さなパン屋 A demain (アドゥマン)
各種ベーグル
駅とスタジアムの間にあり、14時キックオフなら試合終了後に行ってもまだ閉まってないのは最高。
レッズサポの家族連れがイートインスペースで食事していた。

2017年10月9日月曜日

ACL2017 準決勝 1stレグ 上海上港戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半19分。
自陣右サイドから前線のフッキへ浮き球のパスを出したヘーグアン。
競り合いに勝った槙野が頭で跳ね返したこぼれ球をオスカルが拾う。
青木がチェックに行くも奪い切れずオスカルは引いてきたフッキへ受け渡す。
寄せてきた槙野を圧倒的なフィジカルで振り切り中央へ前進しゴールから15mはあろうかと思われる距離で強烈な左足を振り抜きゴール。
この日の槙野はフッキというワールドクラスの化物を相手に執拗に食らいつき殆ど仕事をさせなかった。
この失点シーンはこの日唯一と言っていいそのフッキを自由にさせてしまったシーンと言える。

■1得点目
前半35分。
ハーフウェイライン右でボールを受けた阿部。
ライン際のラファエルへ縦パスを通す。
ラファエルは戻りながらボールを受け青木へマイナスのパス。
中央へ少し移動した青木は時間を作りタイミングを見計らって興梠へ浮き球のパス。
オンサイドで抜け出した興梠は走り込んできた柏木へダイレクトで落とす。
柏木もそのままダイレクトで右足のシュート。
逆足にもかかわらず抑えの効いたいいシュートは左隅へ突き刺さりゴール。
全てが噛み合った「これぞレッズ」と言っていいようなゴール。

■ベストプレーヤー
青木拓矢
アシストこそつかなかったもののアウェイゴールの起点となったのは間違いなくこの男。
ACL準々決勝1stレグ、ジュビロ磐田戦と最近の青木の活躍には目を見張るものがある。
守備においてもエウケソン相手に一歩も引かず球際で争い競り勝つ場面なども見られ非常に頼もしかった。
後半ボールに食いつき過ぎてポジションを放棄したことにより2度中央突破を許した点のみ反省してほしい。
次点は挙げたらキリがないほどこの日のレッズは全員が最後までよく戦っていた。
西川、槙野、阿部といった守備陣は特に気合が入っていた。

■ワーストプレーヤー
無し
ミスした回数をカウントすると柏木だけど値千金のアウェイゴールを奪った彼をワーストにはとてもできない。
かといって他の選手達も誰一人手を抜くことなく戦っていた。
なので消去法で強いて挙げれば堀監督。
全ての不満は後半の試合運び。
リーグ戦のレッズを見ていればレッズに引いて守る守備はできない・・・、とは言い切れないものの不得手としているのは明白。
であればこそ、ポゼッションを上げて細かいパス回しによる遅攻で時間を使うのが理想。
だが監督の選択した戦術はポゼッション放棄とセーフティファーストな大きく蹴り出すクリア。
後半は明らかにそれがチーム全体で徹底されていた。
ただ、レッズの信条とするパスワークが上海の過剰な水撒きサッカーによって本来の力を発揮できない、若しくはミスが生まれ余計なピンチを招くと踏んだ末の決断と考えればむしろ妥当だったのかもしれない。
それに完全に自陣に引きこもっての守備一辺倒ではなく隙あらば2点目を取ろうとするプレーもあったのは本当に良かった。
ACL準々決勝の川崎はこれが無かったから負けたようなものだし。
やはりこの日のワーストプレーヤーは無し。

■総評箇条書き
  • 全員がボールホルダーに厳しくチェックに行き90分間攻守に奮闘していた
  • 展開が速くてドルトムント戦を見ているかのようだった
  • 槙野は要所要所で体を張ってフッキを止めていた、また周りも上手くフォローしていた
  • Jリーグだったら絶対にファウルとられてる槙野のフッキに対するディフェンスもこのACLではノーファウルで非常に有効だった
  • 相変わらず水を撒きまくって半田ッカーみたいな真似を上海はしてきたので球足が出ず単純なショートパスが繋がらない場面が散見された
  • その影響が最も大きくミス連発してたのが前半の柏木
  • もっとも、怪我を押しての強行出場で見事アウェイゴールを奪ったのだから間違いなく功労者
  • 2,3人に囲まれても簡単にロストしない長澤上手すぎる
  • 青木は出場機会が増える度に興梠を狙ったいいロブパスが増えている
  • ラファエルは敵を背負った状態でボールを受けるとほぼロストするので今後は足元禁止
  • 先制されても下を向かず積極的にチーム全体で前へ出てボールを運べたことは評価
  • ACLになると人が変わったように神セーブ連発する西川マジ守護神
  • 後半の青木はポジショニングが悪く、またボールへすぐ食いつく場面が見られアフメドフに再三縦の突破を許した
  • チーム全体で意思統一することは重要だがポゼッションを放棄し前へ大きく蹴り出すだけの後半の試合運びは監督の指示によるものだろうか
  • もしそうならあまり上策とは思えない、結果後半ゼロに抑えたとはいえ
  • 阿部の後半の集中力が異常でクロスもスルーパスも跳ね返しまくってた
  • プレスバックからのせっかくのいいボール奪取を最悪のバックパスで戦犯になりかける高木
  • 武藤は裏街道を練習してる?この日2,3度トライしていた

<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=30449

2017年10月3日火曜日

2017 J1リーグ 第27節 サガン鳥栖戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半1分。
自陣中央でボールを受けた阿部は引いて受けにきた駒井へ縦パスを出す。
トラップミスか何かで駒井はこれに触れずチョンスンヒョンがダイレクトで高橋へ蹴り返す。
ワンタッチですぐ右にいた福田へパス、続いて小野へ横パス。
ハーフウェイラインで受けた小野は前線の田川へロングフィード。
このときレッズの最終ラインとゴールの間にポツンと遠藤が一人何故か残っていて、付いていくのを何故か途中で諦めた森脇を振り切る田川。
遠藤は遠藤で上ったボールを下がりながら眺め続け背後を走る田川に気付かず自分の頭上を越えてボールの落ちた地点にいた田川に気付いたときには時既に遅し。
ダイレクトで放った左足のシュートは右のサイドネットを揺らした。
まるで故意に献上したようにすら見える不可解な守備。
選手達は後でこれを見直して自分が何を考えていたか答えられるのだろうか。

■1得点目
後半29分。
柏木の右からのCK。
滞空時間の長い山なりのボールを中央の密集地帯に放り込む。
競り合いというより原川との駆け引きに勝ったマウリシオが頭で合わせ見事初ゴール。

■2失点目
後半35分。
ゴールから30mくらいの位置からレッズのFK。
キッカーは高木。
右足のキックは手前の壁を越え権田の元へ真っ直ぐ向かいしっかりキャッチ。
すぐさま最前線の田川へパントキックでボールを出す。
このとき後ろに残っていた矢島が頭で合わせるもクリアミスになり後ろへ逸らしてしまう。
ボールは矢島よりゴールに近い位置を走っていた田川の前に落ちペナルティアークで追いついた田川はファーストタッチの左足で飛び出した西川の頭上を越えるループシュートを放ちゴール。
この2分前くらいに権田からのロングフィードで一気に最前線へ供給という全く同じシーンを作られている。
そこでは阿部がカットして事なきを得ているがワンミスで命取りになる危ないシーンではあった。
FK要員のため阿部もマウリシオも槙野も上がっていてその代わりに矢島と長澤の2人が残っていた。
だが高木のボールは直接ゴールを狙うものだった。
このことを事前に周知しておけば阿部かマウリシオどちらか一人だけでも後ろに残せておけたのではないだろうか。

■2得点目
後半40分。
敵陣センターサークル付近で阿部からパスを受けた長澤は右斜め前へゆっくり前進。
タッチライン際の遠藤へパス。
遠藤の右足のクロスはゴールエリア中央に向かい飛び出した武藤が頭で合わせる。
ボールは権田の真正面へ飛んだものの左膝のあたりに命中し股に落ちる。
止まらず突っ込んでいた武藤は滑り込むように右足で押し込みゴール。
何もGKの真正面に飛ばさなくても、とは思うがイージーに決めようと自ら難しく決めようとも1点は1点。

■ベストプレーヤー
槙野智章
ロングボールの空中戦や被カウンター時のネガトラ等、要所要所でピンチからチームを救った。
まだ数字は出ていないがこの日の対人勝率はかなり高かったのでは。
何も実を結ぶことのない余計な攻め上がりが目につくのが残念。
個人の守備がこれだけできて何故組織的な守備が壊滅的なのか・・・。

■ワーストプレーヤー
遠藤航
槙野と対照的にミス連発でチームを再三ピンチに招いたのが遠藤。
組織的守備ができない以上、レッズの守備は個の力頼みになる。
同じディフェンダーという括りであっても積極的な攻撃参加を許される森脇や槙野と、そうではない遠藤では負担も責任もまるで違う。
(攻撃参加しないわけではないが頻度は2人より減る)
そのことを勘案してもこの日の遠藤は余りにお粗末。
自分の守備力に自信を失っているのならば、組織的守備の改善を周りに訴えてせめて責任だけでも分散させるべきではないだろうか。
今のままでは勝てなかった試合の戦犯候補筆頭に毎回挙げられてしまうだけだ。
次点で高木か駒井か森脇。
というかほぼ全員酷かった。

■総評箇条書き
  • クロスの質が最低最悪で悉くワロスな高木、かといって縦に突破もできなかったためこの日の高木はほぼ存在価値なし
  • 特に後半28分の左CKは言葉を失う酷さ。その直後逆サイドからのCKで同点弾を演出したのは笑ったが
  • 梅崎との交代時何か吠えていたのでCKのアシスト以外何もできなかった自覚は本人にもあったはず
  • 足元に収まらない、クロスは雑、シュートは宇宙開発と武藤も最悪
  • 高木同様武藤も執念で押し込んだ同点ゴール以外何も仕事をできなかった
  • まるで菊池の魂が乗り移ったかのようにバックパス連発し攻撃に貢献できなかった駒井
  • 危険なエリアで追い越す動きをする鳥栖の選手に誰も付いていかないのは何故?
  • 前半はサイドからのクロスかディフェンスラインからのフィード中心の攻めだったのに対し後半は中央からの崩しを意識していた
  • イバルボに全敗した遠藤に対しマウリシオは五分以上に渡り合った
  • ただしショートパスは相変わらず雑すぎ。マウリシオをビルドアップに参加させるのはもうやめろ
  • 2失点もしておいて何をと思われるだろうがこの日の守備陣(槙野、森脇、マウ)は敵の再三のカウンターを体を張って守っていた
  • 回数は少ないながらも一人がチャレンジに行って二人目が奪う組織的な動きも見られた
  • 長澤投入後は中央がやや活性化。この日の武藤の出来なら武藤を外して長澤スタメンでよかったくらい
  • 長澤は横にスライドしてボールを貰う動きや狭いスペースでのパス交換などで見せ場を作った
  • 失点に絡むあの時間まで攻守において悪くない動きをしていた矢島がクリアミス一発で戦犯
  • さいたまダービーの宇賀神と遠藤を彷彿とさせる、サポーターを馬鹿にするかのような気の抜けたプレー
  • スプリント数、クロスの精度、枠を捉えられないシュート、天皇杯から中2日の疲労の影響が全体に色濃く出ていた
  • ターンオーバーしようにも減らない怪我人のせいで思い通りの起用ができない監督の苦労はわかる
  • ただ、途中交代で入った長澤や梅崎の動きが非常に良かっただけに中2日の疲労を甘く見た監督の起用ミスのようにも思えた

<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=30311

2017年9月27日水曜日

2017 J1リーグ 第26節 ジュビロ磐田戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半21分。
ペナルティエリアから5メートルくらい後ろの右サイドでマウリシオと川又がハイボールを競り合いファウル。
磐田にフリーキックを与える。
キッカーは中村。
平川がマークしていた高橋があっさりマークを剥がし頭で合わせるも西川がかろうじて右手で弾く。
弾いた先にはキッチリ詰めていたムサエフが頭で押し込みゴール。
日本が世界に誇るキッカーを有するチーム相手に危険な位置でFKを与えたマウリシオと試合勘の欠如からかあっさりとマークを剥がされた平川の2人による失点。

■1得点目
後半34分。
自陣最終ラインで武藤からボールを受けた青木が前線へロングフィード。
これを森下がダイレクトの左足で跳ね返す。
アダイウトンが頭で川辺へ落とす。
これを川辺に渡る前に青木がカット。
素早くターンした視線の先に走り出すのが見えた興梠へ浮き球のスルーパス。
これがタイミングも落とす位置もここしかないという絶妙なボールで頭で合わせた興梠のシュートは飛び出したカミンスキーの右肩をかすめて無人のゴールへ。
合計7度もひっかかった相手のオフサイドトラップをようやくかいくぐれた瞬間が訪れた。

■ベストプレーヤー
矢島慎也
先に断っておくと100%守備面の貢献を評価しての選出。
矢島は試合に出る度に守備が向上している気がする。
よく走り、よく繋ぎ、よくボールを奪っていた。
しかも周りと上手く連携して。
それだけに、あの残念なフィニッシュの精度と未だ公式戦ノーゴールという事実が勿体無い。
ラストパスをあれだけ優しく出せて何故フィニッシュがもう一つなのか。

■ワーストプレーヤー
武藤雄樹
とにかくやたらとミスが多かった。
シュートは宇宙開発、ショートパスはズレまくり、トラップは流れ、球離れも悪いとこの日は完全にお荷物。
ポジショニングや動き出しはいつも通り悪くないもののまともにパスを繋げずボールロストを繰り返すのだけは看過できない。
ACLに出ていないので疲労の影響は無いにもかかわらずこの出来はちょっと不可解。
武藤の出来さえもう少しマシなら勝ち点3を持ち帰れたかもしれない。

■総評箇条書き
  • 裏抜け狙いまくってたけどオフサイドひっかかりすぎ。興梠はもう少し動き出すタイミングとラインを見て欲しい
  • 磐田の綺麗に揃ったラインがうらやましい
  • 磐田ってこんな前からプレス来るチームだった?
  • フィニッシャーとしての矢島には一切期待できないのでやっぱり矢島は繋ぎ役に徹してくれればいい
  • ただ矢島の守備は急激に改善されていてよく走りよく奪っていた
  • 未だ錆付かない平川のクロスには愛がある
  • 交代で入った梅崎もいつ出ても必ず仕事してくれる
  • 引いてブロックを作られた時に柏木の存在の大きさを痛感する
  • 後半AT直前の西川の久々の神セーブは勿論最高だが、あの時間あの位置でどフリーで収まってシュート打たせるってどういうこと?
  • 後ろからペナルティエリア内に侵入した松浦をボーっと眺めてた青木も酷いし、2人で付いて易々とアダイウトンにラストパス出させる遠藤と森脇も酷い

<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=30110

2017年9月24日日曜日

ACL2017 準々決勝 2ndレグ 川崎フロンターレ戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半19分。
自陣ハーフウェイライン手前で森脇のクリアボールを胸でトラップして収めたエドゥアルドネット。
2タッチ目の左足で寄せてきた青木をかわし中央へ切り込む。
3タッチ目で中村へパス。
体の向きを変え右に下りてきた家長へパス。
中村の後ろへ移動していたネットへマイナスのパス。
ワンタッチで再度フリーになった中村へパス。
右サイドから駆け上がったエウシーニョへ浮き球のスルーパス。
エウシーニョの飛び出しの速さで完全に槙野を置き去りにしあとは西川との一対一。
ボールの落下点がまた絶妙で飛び出せば先に触れるかどうかという判断の難しいボールだったが一か八か飛び出す西川。
だがエウシーニョのほうが一瞬早く右足で触り西川の右をすり抜けたボールはそのまま無人のゴールへ。
まず中村がスルーパスを出した時点のラインがガッタガタであれじゃオフサイドなんか取れない。
右を駆け上がるエウシーニョを誰も見ていないのは何故か。
先に触れなかった西川に全く責任が無いわけではないがあっさりと裏抜けされたのは果たして誰の責任か?

■1得点目
前半35分。
自陣中央で森脇から左に降りてきた矢島へパス。
フリーで受けそのまま持ち上がりアタッキングサード手前くらいで一気に前線の興梠へスルーパス。
奈良と谷口の間を絶妙なタイミングで抜け出しペナルティエリア内でファーストタッチでそのままシュート。
チョンソンリョンの右をすり抜けゴール。
タイミングもボールの位置も何もかも矢島のスルーパスが完璧過ぎた。

■2得点目
後半25分。
右から柏木のコーナーキック。
ペナルティエリア中央でエドゥアルドとの攻防を制したズラタンが頭で合わせたボールは、一瞬触れると判断し2,3歩前に出たチョンソンリョンの頭上を越えゴールへ。
奇しくも7分前マウリシオに替わって入ったズラタンに、5分前大島に替わって入ったエドゥアルドがマークに付いていた。

■3得点目
後半39分。
ハーフウェイライン右から柏木のパス。
右サイドでラファエルがフリーで受けタッチライン際にいた駒井へパス。
斜めにゆっくり侵入しようとしてすぐ左にいた柏木へマイナスのパス。
駒井が柏木へ出した瞬間にはもうダッシュしてペナルティエリア内右にいたラファエルへ柏木のパス。
ゴールに背を向けた状態で右足で受けたラファエルは素早いターンで右足を振り抜きシュート。
ボールはゴール左隅に突き刺さり2戦合計4-4で遂に試合を振り出しに戻す。

■4得点目
後半41分。
倒れながら粘って後ろへ戻した興梠のボールをアタッキングサード手前の左で受ける柏木。
ペナルティエリアまで押し込んでいたためフリーだった右の森脇へパス。
左サイドの高木へ浮き球のクロス。
完全にフリーで抜け出した高木はダイレクトで折り返しのクロスを上げようとするもミスキックになる。
ところがこれがループシュートになりまたもチョンソンリョンの頭上を越え見事逆転ゴール。

■ベストプレーヤー
高木俊幸
快速SBエウシーニョの厳しいマークにあいながらもバンバンクロスを上げてはチャンスを作り劇的決勝ゴールを決めた。
次点で神采配を振った掘監督。
他にもゴールを演出した矢島や柏木や森脇も良かったし勿論チャンスをきっちりとモノにした興梠もラファエルもズラタンもFWとして頼もしかった。

■ワーストプレーヤー
槙野智章
全員悪くはないと思ったので消去法で強いて挙げれば失点に絡み決定的な仕事は特に無かった槙野くらい。
駒井も柏戦に引き続き不調。

■総評箇条書き
  • マウリシオはちょいちょいパスがズレる。雑
  • 逆転の口火を切り、車屋退場を誘発し、この日もプレスバックで再三相手からボールを奪いフル出場した興梠マジお疲れ様
  • ラファエルはこの試合も球離れが悪い。判断力ではなく過信から来るものだと思われる
  • 守備や降りてくる動きは良くなってるのに勿体無い
  • 一方高木は明らかに判断力の遅さからボールロストするシーンが目立った
  • ボールコントロールは一級品なのに高木もまたそういうプレーで損している
  • エウシーニョとのマッチアップはしんどそうながらも最後までよく耐えてあの時間帯に決勝ゴールを決めたことは手放しで賞賛
  • ドリブルが上手いタイプには見えない矢島の無謀な仕掛けの意図とは
  • この試合の矢島は前線からのプレスなど守備面での貢献度が高かった
  • 矢島はやっぱり中盤か低い位置でこそ活きると確信
  • ミシャ時代散々批判しまくった2列目柏木がこの日は森脇、ラファエルと上手く連動し効きまくっていた
  • この日の青木はボールサイドによく顔を出し攻守に渡って活躍。アウェーゴールのアシストも青木だしこの準々決勝勝利の真の立役者と言えるかも
  • 後半30分から入った駒井はしばしば右サイドで孤立するシーンが見られた。何故周りのフォローが無いのか?
  • 退場者が出る前から川崎はミスが多かったような。いくらレッズのプレスが1stレグよりマシになったとは言え
  • 高木やラファエルなど思わず「替えちまえ!」と怒鳴りつけたくなるシーンがあった後半でも我慢し続けフル出場させ2人に決定的な仕事をさせた堀監督の神采配

<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=29939

2017年9月17日日曜日

2017 J1リーグ 第25節 柏レイソル戦

スターティングメンバー

■1失点目
後半5分。
柏側ペナルティエリア付近でトラップの大きくなった矢島のボールを奪った大谷が右サイドでフリーのクリスティアーノにボールを入れカウンター開始。
すぐさま最前線を走るディエゴにロングフィードを入れる。
頭でワンタッチしたボールはディエゴの右から寄せてきた遠藤の側へ落ち、すかさずボールとディエゴの間に体を入れようとする遠藤。
(信じられないのだが、頭で落としたボールに回転?がかかり一度は遠藤の側に落ちたボールが再びディエゴの方へ戻っていくように見える)
ところがディエゴのダッシュが遠藤を追い抜き上手く遠藤と体を入れ替える。
ここまでディエゴの左を併走するだけで間近で一部始終を見ていた森脇がようやく寄せに行くもあっさりかわされペナルティアークで遂にボールを収めるディエゴ。
目の前に遠藤がいたため左から上がってきたフリーのハモンロペスへパス。
さらに遠藤が右へスライドしてきたためワンタッチで中へ切り込み右足でシュート。
こういう2対1のシチュエーションを想定した練習やDF間の決まり事、約束事の無さを痛感させられる失点。

■2失点目
後半41分。
ハーフウェイライン左の柏のスローインから。
狭いスペースでの攻防から一度は遠藤が奪い駒井へ浮き球のパス。
頭で落とした駒井が処理を誤り大谷の前にボールが落ちる。
これを大谷がダイレクトで前線へフィード。
高く上ったボールの落下点には先に遠藤がいたもののワンバウンド目に触らず見送ったのをハモンロペスが後ろから遠藤に競り勝ちボールを奪う。
ゴールラインギリギリで中へ折り返し武富が合わせてゴール。
遠藤は1失点目と同じようなやられ方をしているがどれだけ相手FWを背負った守備に自信があるのだろうか?

■1得点目
後半44分。
敵陣センターサークルギリギリから最前線のズラタンへフィードする遠藤。
相手のブロックによりシュートは打てずそのまま左へ流れ槙野へ戻すズラタン。
中へ放り込む槙野、スルーする駒井。
ダイレクトで中の武藤に折り返す右から上がった李。
わずかに合わず触れない武藤。
ボールはラインを割らず逆サイドに残っていたズラタンに収まりクロス。
誰も触れず再び李が収め再度武藤へ浮き球のパス。
今度は頭で合わせた武藤のヘディングはバーを叩く。
跳ね返ったボールを駒井が頭で武藤に落とし胸トラップから武藤のシュート。
これがブロックに入った鎌田の手に当たりPK獲得。
キッカーは前回対戦時PKを外した興梠。
今回は落ち着いて左隅へ決めゴール。

■ベストプレーヤー
高木俊幸
速く正確なクロスや可能性を感じるCKやカウンター時に見せたトラップなど随所に光るプレーを連発。
課題として挙げられていた守備もこの日は槙野と息の合った守備で伊東に仕事をさせなかった。
というか槙野の伊東に対する対応がこの日は完璧だった。

■ワーストプレーヤー
遠藤航
興梠や矢島やラファエルなど決定機を外し続けた攻撃陣にも大いに不満があるものの2失点に絡んだ遠藤はさすがに見過ごせない。
少し前までなら考えられないことだが今となっては「マウリシオスタメンならあるいは…」というタラレバが成立してしまう状況だけに、これ以上の失敗は許されない。
次点で駒井。
後半途中交代で入ったものの非常にミスが目立った。
この試合のフォーメーション変更が菊池と駒井の不調によるものだとすると次にベンチ外になるのは駒井かもしれない。

■総評箇条書き
  • サイドを駆け上がる高木、質の高いクロスを上げる高木、守備もこなす高木、前半の高木最高
  • 逆サイドのラファエルも案外ハマってて1対1の仕掛けや遠藤、矢島とのコンビネーションなど前半は随所に見せ場を作った
  • ただ相変わらずのなんちゃって守備とクロスを入れるようなプレーは無いためこのポジションが最適かどうかは保留
  • 外国人トリオをきっちり走らせて前からのプレスに組み込む柏のノウハウを盗んでラファエルにもやらせたい
  • 興梠と武藤はプレスバックやタックルで再三ボール奪取してたものの肝心のゴールが奪えなかった
  • 堀監督は2列目矢島にいつまで固執するつもりだろうか
  • 伊東を高木と槙野の2人でキッチリ抑えたのに対し、ディエゴを遠藤と森脇の2人掛かりでボールを奪い切れなかったのが残念過ぎる
  • サイドと中央の差、伊東とディエゴの差、全く同じシチュエーションではないものの…
  • ポゼッションは浦和63%柏37%、シュート数浦和19本柏8本、これで勝てないどころか負けてしまうというのは攻撃陣に責任を求めたい
  • 典型的な「チャンスを確実にモノしたチームとモノにできなかったチーム」という決定力の差が結果に直結した試合
  • それにしても失点が減らない、守備が安定しない
  • シーズン中の監督交代による守備の再建はできても強化はできないということだろうか

<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=29806

2017年9月5日火曜日

ビッグクラブかプロビンチャか

まず明確にしておかなければならないのは浦和レッズの現監督堀孝史氏の立ち位置と目的。
浦和レッズのトップチームの監督であることは言うまでもないが目下の注目は、今季一杯か来季継続か?だろう。

以下、堀監督就任時の強化部長のコメント

山道強化本部長
「今シーズンだけ、ということは考えていません。ただ、当然こういう世界ですし、我々が目指している目標のことを考えたら、長期で今からやります、ということはなかなか言いづらいと思います。ただ、この状況で、この環境下で、このシチュエーションの中で請けていただく、ということもあります。そして僕らは彼を信頼しているから監督に就任していただくので、スパンのことは、今シーズンというよりは、ある程度のスパンを考えています」
これを読んだ時どちらもあり得ると受け取った。

今季限りの暫定か来季以降も継続になるかのポイントは言うまでもなく堀監督就任後の成績に他ならない。
ルヴァンカップ等のタイトル獲得は誰の目にも明らかなわかりやすい成果となる。
堀監督が来季以降のトップチーム指揮を目指すならばそれは彼の評価に大いに寄与するだろう。
ここで強調したいのは、今堀監督が最優先すべき事項はただ「勝つこと」、それだけだということ。

ルヴァンカップは今年からレギュレーションに「21歳以下の選手の先発起用を義務付ける」ことが加えられた。
トップチーム入りしたばかりの若手がリーグ戦でなかなか試合に出られないことを受けての施策ということだろう。
ある意味若手のためのカップ戦になったとも言える。

そこでタイトルにある「ビッグクラブかプロビンチャか」についての話になる。
自分の理解ではざっくりと以下のような感じ。

プロヴィンチャ:育成をメインとする地方の小規模クラブ
ビッグクラブ:プロヴィンチャが育てた選手を大資本で引き抜く都市型クラブ

浦和レッズはビッグクラブかプロヴィンチャかで言えばまず間違いなく前者だろう。
他所からは「生え抜きゼロ」を煽りのつもりで強調するほど最近はユース上がりも少ない。
サポーターとしては「有能な選手をそれだけの高待遇で迎え選手自身もクラブに魅力を感じて移籍してるだけ」なので「生え抜きゼロ?だから何?」としか思わないが。
ともかく、ビッグクラブは基本的に即戦力を他所からかき集めて戦力を補強すればいいだけ。
無論生え抜きが即戦力として役立ってくれればそれに越したことは無いが。

堀監督の選手起用について「浦和レッズの先を見据えて敢えて某選手を使った」「この起用はきっとレッズのためになる」といった意見が散見された。
擁護したいが故のコメントだろうが、そんなことを堀監督が今考える必要は全くない。
上述したように今堀監督が優先すべきは何より勝利と実績。
もしレッズの未来を見据えて敢えて若手を使うならそれは来季の続投が約束された状態と言える。
育成のために敢えて使った選手が未熟なせいで負けて、結果今季限りで解任なんてことになったら堀監督からすればただの徒労に終わる。

早いもので今季も残り四半期。
堀監督には、現有戦力の中からその時点で常にベストの布陣を敷いてただひたすらに勝利のみを貪欲に求めて頂きたい。

2017年9月4日月曜日

2017 Jリーグルヴァンカップ 準々決勝第2戦 セレッソ大阪戦

■感想箇条書き
・まず最大の疑問は直近の試合でまるでいいところの無かった菊池のスタメンと矢島のポジション
・過密スケジュールを考慮しターンオーバーを意識したのはわかる
・菊池スタメンは梅崎の消耗が激しかったことを踏まえれば他に選択肢がないのもわかる
・一方シャドーに入った矢島のポジションは偏った補強のおかげで常に誰かが順番待ち状態
・なので何度か試して上手くいっていたように見えない矢島のシャドーは「まだ諦めてなかったの?」という感想
・と、同時にベンチスタートさせられて後半早々に矢島と交代で入ったらあっさりゴールを奪った武藤は「それ見たことか!」と内心ドヤっててもいいw
・とはいえ前半2失点に菊池と矢島の2人が関与したわけではないので失点は別問題
・ラファエルは一時期に比べ素直すぎるプレーが増えた
・長澤のボランチは矢島に比べるともう一つ、というか何度も倒され奪われてたのでジャッジが厳しかったらピンチになってた。幸い全部ファウルだったが
・橋岡、田村の出来は今日も問題ない…ように見えたのだが共に後半交代。後ろからの押し上げが必要なあの展開では仕方ない
・5試合ぶりの森脇はなんだか精悍に見えた
・1年振りの出場でスタメンフル出場した梅崎と久々のスタメンで見事アシストした平川を見て高木が奮起しないわけがない
・後半交代投入直後のCKで興梠のゴールをアシストし、その後パンチのあるいいシュートを放った高木に復調の兆し
・結局前半の2失点が勝敗もゲームプランも何もかもを分けた
・監督交代後どちらもリーグ戦ではないものの川崎とC大阪の上位陣には易々と複数失点している。今一度さらなる守備の見直しが必要なのでは

2017年9月2日土曜日

2017 Jリーグルヴァンカップ 準々決勝第2戦 セレッソ大阪戦に向けて

水曜日の8月30日に行われた1stレグは0-0のスコアレスドローに終わった。
2ndレグではアウェーゴールを奪えなかったレッズが不利に、セレッソが有利になった。
以前までのレッズであれば2-0でリードしても後半だけで3失点して逆転されたり、先制されても2ゴール奪い返し逆転したにもかかわらずその後さらに3失点して負けるなどといった、リードしている時の試合運びや落ち着きの無さなどの課題が目立っていた。
新監督就任後はサポーター目線からするとその課題は修正されつつあるように見えるため、セカンドレグの戦い方は先制したら守備固めをしてそのまま逃げ切り、という理想的な展開を期待したい。


せっかくなので1stレグの感想箇条書き。

・今季初出場の伊藤は落ち着いてはいたもののこれといった決定機は作れず
・ただチームのプランとして「まずは守備から」が優先だったみたいなのでもう少し積極的にやれそうな2ndレグでの活躍に期待
・代表召集により不在の槙野に代わって入った田村の名前をスタメンで確認した時はかなりの不安を覚えたものの、意外にもしっかり守れていた
・マウリシオ負傷という緊急事態に交代で入った橋岡がこの試合一番の収穫
・後半30分だけでは断言できないもののあのパフォーマンスを90分続けられるなら間違いなく即戦力クラス
・約1年ぶりの試合から中2日で両試合ともフル出場の梅崎本当にお疲れ様
・一瞬ヒヤリとする場面もあったもののこの日も矢島のボランチは特に問題なく機能した
・前半は駒井と遠藤の精度の悪いクロスが目立った
・ただマウリシオに代わって右から中央に移ってからの遠藤は、最終ラインから前線の武藤へのフィード一本で決定機演出と、残念ながらGK丹野に止められたループシュートを打つなど攻撃面で躍動
・遠藤はボランチにしろCBにしろサイドより中央が活きるのか?
・どうもセレッソはレッズ以上にメンバーを落として臨んでいたことが気がかり
・明日も今日以上に涼しくありますように(暑くなるとレッズの選手のパフォーマンスは五分以下になる…)

2017年8月28日月曜日

2017 J1リーグ 第24節 清水エスパルス戦

スターティングメンバー
■1失点目
前半30分。
右サイドからのCKに上手く槙野のマークを剥がした角田がヘディングを叩きつけゴール。
守備の再建を最優先にしてるならここはやらせないで欲しいしいつまで経ってもクリーンシートで終えられなければ自信も付かない。
とは言え、セットプレーは水ものだし前半から何度も決定機を作っていたのはレッズの方なのでこの時点での焦りは見てる側にも選手達にも無かった。

■1得点目
後半25分。
こちらもCKから。
矢島が蹴ったCKはミッチェルデュークがクリアするも中途半端なボールになりペナルティエリア左で武藤が頭で落とし梅崎がダイレクトで左サイドに残っていた矢島へ。
武藤が走り込んだ前方スペースへパスを出し受けた武藤はクロス。
興梠はスルーし、自分で打つつもりだったけど空振った槙野がフェイントになって最後に収めた遠藤が左足でゴール左へシュート。

■2得点目
後半29分。
左サイドで阿部からパスを受けた梅崎がゴールエリア手前の興梠へドンピシャのクロス。
二見を背負いながら競り合いに勝ったもののトラップが大きくなり微妙な場所にボールを落とす。
反転しながらシュートへ向かうも六平と二見に挟まれ打てずに踏みとどまる。
その間角田と竹内も寄せてきたのを見計らってゴール正面でフリーになったラファエルへパス。
ダイレクトで左足を振りぬきゴール。

■ベストプレーヤー
ラファエル・シルバ
中盤まで下がって前線へのボール供給。
ほぼ興梠の働きとは言え決勝点となった2点目。
矢島も梅崎も非常に良かったため悩んだがこの日は久々に見れた最高のラファエルシルバにMOMをあげたい。

■ワーストプレーヤー
菊池大介
FC東京戦のような致命的なミスこそ無かったものの攻撃面で全く貢献できず。
無難に守備だけこなせば及第点を得られるほどレッズのWBは甘いポジションではない。

■総評箇条書き
  • 攻撃面で全く貢献できない分、守備で必死に食らいついた菊池
  • 矢島いいスルーパスで相手のイエローカード誘発
  • 度々いいポジショニングでいい受け方をしてた矢島。レッズでついに天職を見つけたか?
  • 2度の決定機を2度ともファウルで止め2枚のイエローカードを貰う清水
  • 素晴らしいテクニックを間近で見せてくれたラファエル
  • 久々の起用でスタメンフル出場して左右のWBと攻守に大活躍の梅崎に脱帽、高木には大いに見習ってもらいたい
  • オフサイドだった1点目がこの試合最もキレイな崩しだった
  • 武藤だけでなく興梠、そしてラファエルまでもが下がってボールを受けに来てたのが印象的
  • 中盤で躍動した矢島といい、この4人でガンガン回せるなら最悪WBが全く使い物にならなくてもなんとかなるという期待感があった
  • 最近無謀な仕掛けや球離れの悪さが目立ったラファエルがこの日は周りを上手く使って自らも積極的にゴールを狙い見事1ゴール。一番輝いていたラファエルが戻ってきたと感じさせる出来。フル出場させた堀さんの判断が何よりの証拠

<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=29320

2017年8月27日日曜日

【遠征メモ】初IAIスタジアム観戦

■経路
東京から静岡までひかり自由席。
静岡から清水まで東海道本線。
清水駅西口2番のりばから路線バス(しずてつジャストライン)で日本平運動公園入口まで。
20分310円。
入口から10分くらい歩き16時頃スタジアム着。

■席
ビジターA自由席。
初自由席だったが入場待機列に並ぶのが苦痛。
この日はそれほど日差しが強くなかったがそうでなければおそらく地獄。

■飲食
のっけ家 静岡店
名前は失念したが値段は900円

ハーフタイムに点心セット 550円
http://www.s-pulse.co.jp/guide/nihondaira/shop/2017/nori/

2017年8月24日木曜日

ACL2017 準々決勝 1stレグ 川崎フロンターレ戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半33分。
ペナルティエリア左でボールを受けた中村が外から斜めに走り込んだ家長へパスを出すもこれが合わず誰もいないスペースでボールが止まる。
これがフェイントになって出した中村自身がダッシュしボールを拾う。
この時、体面していた遠藤は中村よりボールに近く体の向きもボールを向いていたが横からダッシュしてボールを拾う中村をただ眺めていた。
その先にマウリシオがいるため任せればいいと考えていたのだろうか。
中村はワンタッチでそのマウリシオを抜き去りゴールエリア手前まで前進。
誰も止められない中村を見かねて槙野が寄せてくるもまんまとフリーになった小林へ折り返しダイレクトで左足のシュートがゴール。
結果論だが槙野は最後まで小林をマークしていれば中村のラストパスは通らなかったのでは。

■2失点目
後半5分。
敵陣センターサークルで受けたエドゥアルドネットが一気に前線の小林へ縦パスを通す。
駒井と遠藤の間でフリーで受けた小林にそのままシュートを打たれてしまうも西川の正面だったため右へ弾くが走り込んできたエウシーニョが弾いたボールをジャンピングボレーで押し込み追加点。
あの位置、あの距離で一気に前線にフリーで受けさせた時点でほぼ勝負あり。

■1得点目
後半31分。
最終ラインから青木が武藤目がけてロブパスを通す。
得意の裏抜けでこれを受けた武藤。
誰もがオフサイドと思い動きが止まる中、武藤は冷静にGKの股を抜くシュートでゴール。
こういう形は遠藤と武藤のコンビで何度か見られたが青木もできるなら心強い。

■3失点目
後半40分。
1失点目を再現するかのように家長が左からペナルティエリア内に侵入。
ゴールラインギリギリで浮かせたクロスを上げ小林が頭で合わせ追加点。
縦の突破を易々と許す遠藤とまたもボールウォッチャーになり小林をフリーにする槙野。

■ベストプレーヤー
武藤雄樹
いつもの武藤らしく度々ボールを受けに下りてきてはリンクマンとして上手く繋ぎ前線へボールを供給。
裏抜け一発でアウェーゴールをもぎ取ったことも2ndレグへと望みを繋いだ。

■ワーストプレーヤー
菊池大介
バックパスと中を見ずに入れるクロスしか印象に残らず。
カウンターチャンスにも度々ブレーキになっていた。

■総評箇条書き
  • クロスを跳ね返すのは問題ないのに強引な縦の突破には弱い、要改善
  • 暑いのは相手も同じのはずがレッズの側だけ消耗が倍なのではというくらい走れてない
  • 寄せの速さと球際の厳しさ、どちらも川崎が上
  • 柏木不在のせいか最終ラインからのビルドアップが全く成立せず、バックパスを繰り返しGK西川のロングボールを競り合ってセカンドボールを拾われて、の繰り返しをひたすら眺める苦行
  • その結果がシュート数4
  • それで勝ちたいなら失点はゼロに抑えなければ無理
  • 3失点しつつもアウェーゴールを取れたことは首の皮一枚繋がったと言っていい

<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=29132

2017年8月23日水曜日

【遠征メモ】初等々力競技場観戦

■経路
浦和から湘南新宿ラインで武蔵小杉まで。
ホームから北改札まではかなり歩く。(5分以上)
武蔵小杉からは徒歩。
16時出発し確か17時半にはスタジアム着。

■席
入場ゲートを間違えた。
今回はSSS席はアウェイユニフォーム着用可。
最前列のため逆サイドはあんまり見えず。

■飲食
フロンチーノ(マンゴー) 600円

2017年8月22日火曜日

ACL 準々決勝第1戦 川崎フロンターレ戦に向けて

サッカーが好きでJリーグを見ている。
浦和レッズが好きでレッズサポーターをかれこれ5年半やっている。

今年のレッズは毎月話題に事欠かないほど次から次へとJリーグ界隈を騒がせている。
直近の話題で言えば何と言っても5年半もの長きに渡り監督を務めたミハイロペトロヴィッチ監督の解任であり、今はその後任にあたる堀監督の手腕が注目を集めている。
ペトロビッチ監督に対する思い出などはまた別の機会に語るとして、今は堀監督について。

新監督就任後、2勝1分け。
リーグ戦ではないがスルガ銀行チャンピオンシップのシャペコエンセ戦も含めれば3勝1分けここまで負けなし。
我々Jリーガー必須のバイブル能田達規先生の「マネーフットボール」によれば「監督解任ブーストなど無い」とのことだが、解任後の成績の上向き傾向は事実として漫画の中でも認めている。
監督解任後に「突如強くなること」ではなく単純な成績の復調を「監督解任ブースト」と呼ぶなら間違いなく今はそのブーストが活きている。

復調の要因として主に言われているのが前任者のサッカーの弱点だった守備の改善。
確かに試合を見ればそれが改善されたのはよくわかる。

・攻から守への素早い切り替え
・ボールを失ったら奪い返すよりまず帰陣
・簡単に失点しなくなったセットプレー

他にもあるがこれだけでも目に見えて守備が向上したことは明らか。
但し、サッカーは相手があってこそ。
ここまでの相手は、大宮、甲府、FC東京。
今季のそれぞれの対戦成績は以下。

■前半戦
浦和 0-1 大宮
浦和 4-1 甲府
浦和 1-0 FC東京

■後半戦
浦和 2-2 大宮
浦和 1-0 甲府
浦和 2-1 FC東京

大宮戦とFC東京戦は1失点増え、甲府戦は失点が減った。
2勝1敗が2勝1分けになって勝ち点的には成績は向上したが失点数自体は増えている。
何が言いたいかというと今の時点で守備力の改善・向上を謳うには早すぎるということ。
言っちゃ悪いが監督解任後ここまで対戦した3クラブは大した攻撃力ではない。
残留争いをしている大宮・甲府は言うに及ばずFC東京とてリーグ戦総得点数は中位だ。

その点今週水曜にACL準々決勝で当たる川崎は先月4-1で大敗している相手だけに、今のレッズの守備が本当の堅守かどうかを試される好機と言える。
ちなみにJリーグ23節終了時点での川崎の総得点数は43得点、ACLでは15得点。
かたや我らがレッズはJリーグで50得点、ACLでは21得点とどちらも圧倒的。
5月末の済州戦から実に2ヶ月半ぶりのACL。
前監督の置き土産を無にしないためにも本当の堅守を見せつけて勝ちたい。

2017年8月21日月曜日

はじめに

Twitterをやっている。
ブログもやっている。
このうえ何故今また別のブログを立ち上げようなどと思うのか。

一つは、既にあるブログは扱う話題を限定しているため今更他の話題は載せづらい。
ここには基本的には何でも書き綴っていくつもり。

Twitterではアカウントを分けずに好き勝手につぶやいているがそれでもまだ言いたいことを言わずに黙っている事がままある。
ここでは自由にぶちまけたい。

Twitterも別のブログもここにはあえて晒さないが隠すつもりもない。
隠そうとするとまた書くことが限定されるから。
「とにかく自由に」「テキトーに」「思いつくままに」をテーマにやっていきたい。