2017年10月3日火曜日

2017 J1リーグ 第27節 サガン鳥栖戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半1分。
自陣中央でボールを受けた阿部は引いて受けにきた駒井へ縦パスを出す。
トラップミスか何かで駒井はこれに触れずチョンスンヒョンがダイレクトで高橋へ蹴り返す。
ワンタッチですぐ右にいた福田へパス、続いて小野へ横パス。
ハーフウェイラインで受けた小野は前線の田川へロングフィード。
このときレッズの最終ラインとゴールの間にポツンと遠藤が一人何故か残っていて、付いていくのを何故か途中で諦めた森脇を振り切る田川。
遠藤は遠藤で上ったボールを下がりながら眺め続け背後を走る田川に気付かず自分の頭上を越えてボールの落ちた地点にいた田川に気付いたときには時既に遅し。
ダイレクトで放った左足のシュートは右のサイドネットを揺らした。
まるで故意に献上したようにすら見える不可解な守備。
選手達は後でこれを見直して自分が何を考えていたか答えられるのだろうか。

■1得点目
後半29分。
柏木の右からのCK。
滞空時間の長い山なりのボールを中央の密集地帯に放り込む。
競り合いというより原川との駆け引きに勝ったマウリシオが頭で合わせ見事初ゴール。

■2失点目
後半35分。
ゴールから30mくらいの位置からレッズのFK。
キッカーは高木。
右足のキックは手前の壁を越え権田の元へ真っ直ぐ向かいしっかりキャッチ。
すぐさま最前線の田川へパントキックでボールを出す。
このとき後ろに残っていた矢島が頭で合わせるもクリアミスになり後ろへ逸らしてしまう。
ボールは矢島よりゴールに近い位置を走っていた田川の前に落ちペナルティアークで追いついた田川はファーストタッチの左足で飛び出した西川の頭上を越えるループシュートを放ちゴール。
この2分前くらいに権田からのロングフィードで一気に最前線へ供給という全く同じシーンを作られている。
そこでは阿部がカットして事なきを得ているがワンミスで命取りになる危ないシーンではあった。
FK要員のため阿部もマウリシオも槙野も上がっていてその代わりに矢島と長澤の2人が残っていた。
だが高木のボールは直接ゴールを狙うものだった。
このことを事前に周知しておけば阿部かマウリシオどちらか一人だけでも後ろに残せておけたのではないだろうか。

■2得点目
後半40分。
敵陣センターサークル付近で阿部からパスを受けた長澤は右斜め前へゆっくり前進。
タッチライン際の遠藤へパス。
遠藤の右足のクロスはゴールエリア中央に向かい飛び出した武藤が頭で合わせる。
ボールは権田の真正面へ飛んだものの左膝のあたりに命中し股に落ちる。
止まらず突っ込んでいた武藤は滑り込むように右足で押し込みゴール。
何もGKの真正面に飛ばさなくても、とは思うがイージーに決めようと自ら難しく決めようとも1点は1点。

■ベストプレーヤー
槙野智章
ロングボールの空中戦や被カウンター時のネガトラ等、要所要所でピンチからチームを救った。
まだ数字は出ていないがこの日の対人勝率はかなり高かったのでは。
何も実を結ぶことのない余計な攻め上がりが目につくのが残念。
個人の守備がこれだけできて何故組織的な守備が壊滅的なのか・・・。

■ワーストプレーヤー
遠藤航
槙野と対照的にミス連発でチームを再三ピンチに招いたのが遠藤。
組織的守備ができない以上、レッズの守備は個の力頼みになる。
同じディフェンダーという括りであっても積極的な攻撃参加を許される森脇や槙野と、そうではない遠藤では負担も責任もまるで違う。
(攻撃参加しないわけではないが頻度は2人より減る)
そのことを勘案してもこの日の遠藤は余りにお粗末。
自分の守備力に自信を失っているのならば、組織的守備の改善を周りに訴えてせめて責任だけでも分散させるべきではないだろうか。
今のままでは勝てなかった試合の戦犯候補筆頭に毎回挙げられてしまうだけだ。
次点で高木か駒井か森脇。
というかほぼ全員酷かった。

■総評箇条書き
  • クロスの質が最低最悪で悉くワロスな高木、かといって縦に突破もできなかったためこの日の高木はほぼ存在価値なし
  • 特に後半28分の左CKは言葉を失う酷さ。その直後逆サイドからのCKで同点弾を演出したのは笑ったが
  • 梅崎との交代時何か吠えていたのでCKのアシスト以外何もできなかった自覚は本人にもあったはず
  • 足元に収まらない、クロスは雑、シュートは宇宙開発と武藤も最悪
  • 高木同様武藤も執念で押し込んだ同点ゴール以外何も仕事をできなかった
  • まるで菊池の魂が乗り移ったかのようにバックパス連発し攻撃に貢献できなかった駒井
  • 危険なエリアで追い越す動きをする鳥栖の選手に誰も付いていかないのは何故?
  • 前半はサイドからのクロスかディフェンスラインからのフィード中心の攻めだったのに対し後半は中央からの崩しを意識していた
  • イバルボに全敗した遠藤に対しマウリシオは五分以上に渡り合った
  • ただしショートパスは相変わらず雑すぎ。マウリシオをビルドアップに参加させるのはもうやめろ
  • 2失点もしておいて何をと思われるだろうがこの日の守備陣(槙野、森脇、マウ)は敵の再三のカウンターを体を張って守っていた
  • 回数は少ないながらも一人がチャレンジに行って二人目が奪う組織的な動きも見られた
  • 長澤投入後は中央がやや活性化。この日の武藤の出来なら武藤を外して長澤スタメンでよかったくらい
  • 長澤は横にスライドしてボールを貰う動きや狭いスペースでのパス交換などで見せ場を作った
  • 失点に絡むあの時間まで攻守において悪くない動きをしていた矢島がクリアミス一発で戦犯
  • さいたまダービーの宇賀神と遠藤を彷彿とさせる、サポーターを馬鹿にするかのような気の抜けたプレー
  • スプリント数、クロスの精度、枠を捉えられないシュート、天皇杯から中2日の疲労の影響が全体に色濃く出ていた
  • ターンオーバーしようにも減らない怪我人のせいで思い通りの起用ができない監督の苦労はわかる
  • ただ、途中交代で入った長澤や梅崎の動きが非常に良かっただけに中2日の疲労を甘く見た監督の起用ミスのようにも思えた

<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=30311

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