2018年12月31日月曜日

2018 J1リーグ 第34節 FC東京戦

スターティングメンバー

■1得点目
前半8分。
レッズから見て左CKを獲得。
キッカーは柏木。
レッズはペナルティマークを中心に3バックに橋岡と李を加えた5枚を配置し東京もマンマークで同数5枚を付ける。
柏木は左足でアウトスイングのボールを中央の密集ほぼど真ん中に放り込むと橋本との競り合いを制した李が頭で合わせ右サイドネットに流し込んだ。
李のマークは橋本だったようだが前に後ろに細かくフェイントを入れた李の動きに僅かながら橋本はマークを外されてしまっている。

■1失点目
後半0分。
東京ボールで後半開始。
ファーストタッチで後ろに戻し森重のロングフィード。
レッズ最終ラインまで届いたボールをバイタル(東京から見て)左で岩波が頭で跳ね返す。
東が後ろから突っ込んで頭でディエゴに合わせる。
バイタル左でディエゴが受けると背後から阿部、前から柏木のプレスで挟まれそうになるもギリギリで室屋までボールを戻す。
アタッキングサード入口の右ハーフスペースで前を向いてフリーで受けた室屋はエリア内右のスペースへ縦に出すと東が受ける。
ゴールに背を向けた状態で背後に槙野を背負った東は時計回りにターンし槙野と柏木をかわすとエリア内中央でフリーのディエゴへラストパス。
ダイレクトで右足を振り抜くとゴール右隅に流し込み同点ゴール。
2度ボールを奪いに行って2度ともかわされる柏木、東にあっさり前を向かれる槙野、ポジションを放棄してラストパスを通される青木、と複数のお粗末な守備による失点。
外国人アタッカー相手だと簡単にはやらせない槙野が東にあっさりラストパスを許したのが最も残念。

■2得点目
後半1分。
レッズ自陣で槙野が倒されFK獲得。
ディフェンシブサード右から岩波がアタッキングサード左まで放り込むと李と競り合ったチャンヒョンスの背中に当たりこぼれ球を荻原が左タッチライン際で収める。
前後を室屋と東に挟まれるも室屋の股を抜き抜け出した荻原はカットインしようとしたところをチャンヒョンスに倒される。
これがファウルの判定でFK獲得。
ペナ左角から4mくらい手前の位置で橋本がボールを止めボールに背を向けた瞬間、ソロソロと近付いた柏木がいきなり左足でエリア内中央へ放り込むと示し合わせるように狙っていた柴戸がダイビングヘッド。
ゴール左隅に突き刺さり柴戸のレッズ初ゴールで勝ち越し弾。
後半開始から僅か20秒で不意打ちを食らうように失点したレッズがお返しとばかりに不意打ちに成功。
上手くいこうがいくまいが、どれだけリスクがあろうが、レッズが取り憑かれたようにクイックリスタートを常に狙い続ける癖があることはレッズサポーターならよく知っている。
あの位置で簡単にボールから目を離したFC東京はスカウティングが足りなかったのかもしれない。

■3得点目
後半21分。
ディエゴのオフサイドでレッズ自陣深い位置から西川のフリーキック。
左足で一気に東京最終ラインまでロングボールを蹴り込むとナバウトが頭で逸らしライン裏へ抜け出す。
自らボールを収めペナ右角からエリア内に進入するとエリア内中央へ折り返しのラストパス。
後ろから詰めた李がフリーで左足のアウトサイドをゴール左へ沈め追加点。

■2失点目
後半41分。
西川のロングフィードを(東京から見て)左タッチライン際で橋岡と競り合った小川が頭で相手陣内へ跳ね返すと柴戸が後ろ向きでクリア。
東京自陣ミドルサード左で高萩がセカンドボールを収め前線へ浮き球のライナーを供給。
レッズ自陣中央でリンスがこれをトラップする瞬間を狙って背後から宇賀神がプレスをかけるもファーストタッチでディエゴへ逃がされたため宇賀神は見事に空振り。
逆に宇賀神の空けたスペースへディエゴがボールを出すと室屋がバイタル右からダイレクトで右足のクロスをエリア内ファーサイドへ。
これを前田が頭で合わせるとボールはゴール右サイドネットへ。
現地観戦していた感想としては平川投入直前で観客は浮ついた空気になっていたのが印象に残っている。
少なくともピッチ上の選手たちはそうではなかったと信じたいが…。

■ベストプレーヤー
李忠成
スタメンは6月のルヴァンカップアウェイ甲府戦以来、フル出場は5月のルヴァンカップホーム広島戦以来となった李だが、改めてこの日の活躍ぶりを見ると興梠とも武藤とも違うタイプであり今のレッズでも活きる道があることを十分示した結果となった。
対人に強いとか空中戦に強いといったわけではないものの、狭いスペースでも簡単にボールロストしないテクニックと決定力の高さは興梠に匹敵する。
この試合に限って言えばナバウトとは相性が良さそうに見えた。
個人的には好きな選手なのでフロントには全力で慰留に力を注いで欲しいが去就のほどは果たして。
次点で2アシストの柏木。
フル出場さえできれば荻原も評価できる内容だった。

■ワーストプレーヤー
アンドリューナバウト
確かに決勝点のアシストという決定的な仕事は果たしてくれた。
だがそれ以外が悪すぎた。
4,5mほどの距離でのショートパスすらズレたりサイドに開いてクロスを入れても誰も触れずラインを割る。
ドリブル突破を仕掛けてはボールロスト。
そして全く同じことが柴戸にも当てはまりほぼ同率で柴戸もワースト。
とにかく通らないスルーパスを量産していたが例えば武藤や興梠なら柴戸のスルーパスは通っていただろうか?
岩波や柏木にも同じことが起きていてこの日のレッズは全体にチグハグな連係を90分繰り返していた。

■総評箇条書き
  • この日は4日後の天皇杯準決勝を見据えて多くの主力を欠場、またはベンチスタートさせサブ組を多くスタメンに起用した
  • 普段期待してはいるもののレギュラーメンバーの壁が高くなかなか出番の回ってこないサブ組の選手たちの奮闘に期待したが、(既に実力が証明されている李を除くと)その期待に応えたのは荻原だけだったように思える
  • 序盤東京はディエゴを狙ったロングボールを中心の攻撃を繰り返す
  • 一方レッズの攻撃もこれまたロングボール中心で橋岡を狙って起点を作りセカンドボール勝負に持ち込むいつもの攻め方
  • 1:10の被ミドルシュートは青木の柴戸へのパスがズレたのをキッカケに中盤でボールロスト、ショートカウンターを食らう
  • 3:27、4:23、柴戸がナバウトにスルーパスを出すもどちらも通らない
  • 4分のFK獲得は右サイドで橋岡がヒールで落としきっかけを作り、柴戸の雑なスルーパスを相手がクリアしたのを橋岡が全力で拾った賜物
  • 1:00の青木、3:45のナバウト、5:47の阿部、6:54の荻原、なんでもないショートパスがズレて繋がらないレッズ
  • 序盤のナバウトははっきり言って空回り、ボールサイドによく顔を出す割にはすぐボールロストするのがなんとも残念
  • 柴戸もやや期待外れ、ラストパスの出し手としても受け手としても結局一つもシュートへ繋げることができなかった
  • 10分、18分、相手の外国人CFを潰すことにかけては定評ある槙野がこの日はディエゴオリヴェイラに1on1で悉く敗北を喫する、最初の失点シーンも東相手にエリア内で軽々と前を向かせてしまった
  • 橋岡はこの日も通らないクロスを連発
  • レッズにとっての柏木が攻撃に欠かせないピースであるのと同様に東京の攻撃の起点は高萩のはずだがその意識も警戒心も低いのか高萩にフリーで楔を入れさせるシーンが複数あった
  • 天皇杯鳥栖戦以来、この日は38日ぶりの復帰となる青木だが本調子にはほど遠い出来で細かいミスもさることながら特に攻撃面では何も力を発揮できなかった
  • この日はいつものように先制してから自陣に引きこもりポゼッション放棄とはならず果敢に攻めていたが、18分を過ぎたあたりから徐々に危険なシーンを作られていった
  • 18分、森重の楔一本で最後はディエゴにゴール前でフリーで打たれ、27分はディエゴの楔を青木がアシストしてしまいまたもエリア内でシュートを許し、28分にも永井にエリア内で前を向かれた状態でシュートを打たれていることからこの日の守備のヤバさが露呈する、マウリシオ不在の穴は大きい
  • 逆に言えばここで失点せず前半リードしたまま折り返すことができたことがこの試合の最大の勝因となった
  • そしてこの危険な時間帯を乗り切ると東京の猛攻は一旦落ち着く、レッズの守備がやや整理されたようにも見えた
  • 後半開始早々の同点、即勝ち越し弾と試合が動き再び東京の猛攻が開始される
  • 一方的に押し込まれた原因はディエゴによく収まり前線で起点が作れることと、セカンドボール勝負に負けたこと、長澤不在が響いたように見える
  • 後半開始から67分までに実に8本ものシュートをレッズは被弾することになるが最後は必ず足を出してシュートブロックがかなり成功していたためそこまで西川の出番は無かった、ヒヤリとしたのは63分のディエゴのエリア外からのシュートくらい
  • この圧倒的に試合を支配していた時間帯に得点できずにいると逆に失点してしまうのがサッカーというものであることを全く流れがないところから追加点を決めたレッズが見せつけた
  • この追加点以降、守備は相変わらず安定しないながらもシュートを打たせない守備には成功し、宇賀神や長澤といったレギュラー組の投入も奏功し徐々に東京攻撃陣を沈黙させる
  • 特に長澤の安定感は実に素晴らしく出し所を探しながら敵陣で悠々とボールを保持し時間を使うプレーに感心した
  • この日の柏木はやたらとミドルシュートを連発していてシーズンノーゴールを回避したい思いが伝わってきたが、ならせめて枠には飛ばして欲しい
  • この後の天皇杯でもベンチ外となった平川の正真正銘のラストゲームを勝利で飾れたことと、李が欠かせない戦力であることを示せたこと、天皇杯に向けて主力を温存し勝てたこと、この日の良かった探しはこの3つだけ
  • お互いにガバガバな守備とスコアから、なんとなく28節ホーム柏レイソル戦を思い出したのは自分だけではないはず
  • スプリント数にして60回以上もの差をつけられて何故勝てたのか不思議で仕方ない
<参考>
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=50980

2018年12月27日木曜日

2018 J1リーグ 第33節 湘南ベルマーレ戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半18分。
湘南自陣深い位置左タッチライン際で坂がクリアすると前線で山崎がポストし梅崎へ落とす。
頭のファーストタッチでガラ空きの左サイドへ縦に大きく出すとそのまま独走。
ペナ左角からエリア内に進入し右足のトゥーキックで右サイドネットに沈め先制点。
山崎にボールが入る直前岩波がダッシュで寄せて競り合ってはいるものの簡単に梅崎へのポストを許している。
坂が蹴り出した瞬間の梅崎と森脇の反応の差も致命的。
茂木も中への折り返しのケアと梅崎への対応とで迷いが見られた。
悪いボールの奪われ方をしたわけではなく一方的に押し込んでいたわけでもなくスローインから開始してハイボールを返し合う最中でロングフィードとポスト一発で簡単に突破を許してしまうのはいくらなんでも前がかり過ぎたのではないだろうか。

■2失点目
後半10分。
バイタルエリアで阿部へのホールディングをとりファウルの判定。
阿部はクイックリスタートで長澤へ出すが主審の真後ろを歩いていた長澤は主審が邪魔になってボールに触れず倒れるとこぼれ球を石川がかっさらう。
何故か足を止めてボーっと見ていたレッズDF陣を尻目にフリーで悠々とバイタル左まで持ち込む石川。
逆サイドエリア内の菊地へファークロスを出すと膝のワントラップから右足のシュートを放ちゴール左のサイドネットへ突き刺し追加点。
アウェイマリノス戦でも橋岡がやらかしたが、レッズが大好きなこのクイックリスタートは中盤か敵陣ならまだしも自陣でやるリスクについてはどの程度理解しているのだろう?
いくら審判が石コロと同じ扱いとは言え石コロにつまずいて失点なんてシャレにもならない。
この失点は長澤をブロックした主審でも、ロクに前も見ず歩いてた長澤の責でもなく、完全に阿部の失策と断定する。

■1得点目
後半30分。
DAZNが映してなかったせいでどうやって運んだかわからないが敵陣右サイド深い位置でナバウトがボール保持。
下がりながら小さく浮き球のパスを長澤へ出す。
出し所を探しながらボールキープすると橋岡がオーバーラップ。
プレスをかけていた湘南2枚のうち1枚が引っ張られさらに高山が長澤へプレスに来たタイミングでそれをかわし中央へドリブル。
バイタル中央の茂木へ出すとボールを受けに来た武藤へ横パス。
武藤はゴールに背を向けたままヒールでフリック。
これをエリア内で興梠が半身で受けてターンするとそのまま縦に突破。
ゴールエリア左角手前で左足を振り抜くとボールは秋元の正面だったものの両手で弾いたボールの勢いを殺し切れずゴールマウス内に落ちて1点返す。
武藤へ出した後即ゴールへ向かって走っていた茂木が好印象。

■ベストプレーヤー
なし
2失点目の引き鉄になったクイックリスタートや前半ビルドアップ時のボールロストさえ無ければ岩波や森脇より守備で貢献した阿部で決まりだったが。

■ワーストプレーヤー
橋岡大樹
守備における致命的なやらかしこそ無かったものの攻撃面で何もできず自信喪失してしまったかのようにバックパスや通らないクロスを繰り返した。
ここ数試合の迷走ぶりから「シーズン中の復調は無理だろう」と諦めがついているので想定内。
次点で決定機にへなちょこシュートで脱力させ、あと一歩届かないスルーパスを供給し続けた長澤と空回りしてた武富。
最終ラインを飛び出してボールを捕まえられない岩波もマウリシオに遠く及ばない出来。

■総評箇条書き
  • 1分、敵陣ミドルサード右で森脇が相手のクリアボールを拾う、菊地と梅崎の間を通す楔を武富に出すと竹富のフリックで武藤へ、パスアンドゴーで走り出した森脇は武藤からボールを受けバイタル中央で左足のミドルを放つ、ゴール右隅しっかり枠を捉えたシュートだが秋元が倒れながら両手でキャッチ
  • 1分、2分、6分、10分、一貫して長いボールを前線に送り続ける岩波(通ったのは最初の1本のみ)
  • 序盤浦和の攻撃は人によってまちまち、岩波はロングフィード一本を前線にひたすら蹴り続ける、茂木は宇賀神を使ってサイドから、一番有効な攻撃の起点になっていたのが森脇で間に楔、縦への仕掛け、ミドルとどれも得点の可能性を感じた
  • 一方湘南の攻撃はロングボールは全く効果的に使えなかったものの、3分の石川や15分の齊藤や失点したシーンの山崎のポスト等、ワンタッチで縦に早い攻撃を仕掛けゴールに迫った
  • 9分、13分、宇賀神のロングスロー失敗
  • 13分、長澤のファークロスから武藤ヘッド枠外
  • 8分、15分、21分、ビルドアップに絡むと終始危なっかしい阿部、というか狙われていた?
  • 3分、14分、18分、中盤で危険なボールが入りそうになるとマウリシオのように最終ラインを飛び出してターゲットに背後からプレスをかけるものの悉くボールを奪えない岩波
  • 23分にしてようやく岩波の楔と武藤の下りてくる動きで理想的なビルドアップができていた
  • 久々に先発起用の武富は攻撃にも守備にも物足りなく気持ちは入っていたものの空回り気味
  • 36分、相手のロングフィードを自陣ミドルサードで奪ってそのままセンターサークルまで持ち上がって右前方の武藤へ出す阿部、フリーで受けた武藤はアタッキングサードまで進んでバイタルの武富へ縦に出す、エリア内右ハーフスペースを縦に突破しようとするも坂のディフェンスによりゴールに背を向けてしまう武富、バイタル中央へバックパスすると後ろから阿部が右足のダイレクトでシュートを放つもボールはバーの上
  • 38分、森脇からエリア内武藤へのスルーパスは僅かに届かない
  • 44分、ハーフウェイライン左で阿部が宇賀神から横パスを受けると右サイドでフリーの森脇へ出す、森脇が受けると武藤が下りてくる動きで縦にボールを引き出す、それをワンタッチで右タッチライン際の橋岡へ出す武藤、ワンタッチ入れて武藤へ即リターンする橋岡、下りてくる武藤に食いついた大野が空けたスペースに向かって走り出す長澤とそこへスルーパスを出す武藤、ボールがやや長くなり長澤のシュートと同時に坂のシュートブロックでボールはゴールラインを割る
  • 46分、西川から森脇、森脇からミドルサードまで下りてきた武藤へ縦に入れる、武藤は右タッチライン際の橋岡へ横パス、橋岡はワンタッチでハーフウェイライン上の長澤へ、長澤もワンタッチで武藤へ戻す、武藤は興梠が動き出すタイミングを見て一気に前線へ出す、抜け出そうとはせずファーストタッチでターンしゴールに背を向ける興梠、エリア内ペナ左角のスペースへ出すと宇賀神が収める、宇賀神へ出してからエリア内中央を興梠が縦に進入すると湘南DFラインは揃って下げられる、すると中盤との間に生まれたスペースにフリーで浮いた長澤へ宇賀神のラストパス、長澤は左足でダイレクトのシュートを放つもミートできず力なく転がったボールはゴールラインを割った
  • 47分、ハーフウェイライン右で一気に前線の橋岡まで縦に出す森脇、右タッチライン際で収めた橋岡はバイタルまで進んでカットイン、バイタル中央の興梠へ横パスを出す橋岡、ボールを受けてから少し下がってバイタル左の阿部へ縦に出す興梠、ワンタッチで武富へ出すとワンツーで阿部へ戻し前を向いて受ける阿部、エリア内右ハーフスペースの橋岡へ出すとワンタッチでバイタルの森脇へ戻す橋岡、森脇は左足でミドルを放つもボールはバーの上
  • 46分、58分、湘南は攻め込まれるとDFラインがグッと下がってバイタルにポッカリスペースが生まれるのが何度か見られた
  • 59分、茂木のビルドアップからワンタッチプレーで武富と宇賀神の3人で左サイドを攻略、実に美しい
  • 67分、せっかくのカウンターチャンスにボールだけ見てフリーになる動きで抜け出そうとしていた興梠に気付かずボールロストするナバウト
  • 80分、敵陣ミドルサード左で茂木が下りてきた興梠へ縦に出す、興梠はタッチライン際の宇賀神へ、宇賀神はさらに下がった興梠へリターン、興梠はエリア内中央のズラタンへアーリークロスを放り込むと大野を背負いながら右足でワントラップしターン即シュートを放つも大野の足に当たりクリアされる、小さくなったクリアボールは長澤がエリア内で回収しペナ右角の橋岡へ戻す、橋岡はバイタル右の柴戸へ横パス、柴戸はワンタッチから小さく前へ出すと右足のインステップキックを放つもボールは大きく枠の外
  • この日のレッズはとにかくボールが枠に全く飛ばない
  • シュート数が27本、うち10本がシュートブロック、枠内のシュートがたったの3本で、実に14本ものシュートが枠外だった
  • 7分、12分、27分、39分、67分、69分、相手に潰されたものから自らのミス(後半はナバウト)によるものも含めこの日はカウンターの不発も目立ち、ここぞという場面でのバックパス・ボールロストが多かった
  • 32分に相手のCKをキャッチした西川がポジトラの遅さにキレているように見えたのもそれを象徴していた
  • ボールも握った、シュートも打った、ところが相手ほど枠にボールは飛ばせず決定機も作れず敗北を喫した
  • 失点してビハインドを背負ったチームは多少リスクをかけても前掛かりになって攻め込むものだが相手のハイプレスに簡単に屈しバックパスを繰り返し安全なプレーに終始したのが実に残念
  • 多くのレギュラーメンバーが不在だったが誰より不在が響いたのは柏木の存在だったのかもしれない
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=50726

2018年12月11日火曜日

2018 J1リーグ 第32節 北海道コンサドーレ札幌戦

スターティングメンバー

■1得点目
前半5分。
荒野のロングフィードを槙野が頭で跳ね返したボールを柏木が胸で落とし前方の長澤へ出す。
ハーフウェイライン左ハーフスペースで受けた長澤は少し前進すると前線でボールを要求した武藤へシンプルに浮き球のフィードを出す。
武藤はバイタル右ハーフスペースで胸で落とすと即座に左足を振り抜き開始5分で早くも先制点。
フィードが上がった際、武藤の左前方には兵藤が走っていて武藤のファーストタッチを狙ってボールを奪う算段だったものと思われるがその対応が余りにお粗末。
武藤から見て右ではなく左に落とすことは兵藤にとって想定外だったかのように武藤の背後に回り込む動きは結果的に逆を突かれてしまった。
兵藤も意表を突かれるほどの長澤の鋭いフィードと武藤の絶妙な胸トラップだったということか。

■1失点目
前半24分。
最終ラインの福森から兵藤、兵藤から荒野へとボールが渡ると誰も奪いに来ないためスルスルと左サイドを持ち上がる荒野。
敵陣ミドルサードまで来たところで兵藤へバックパス。
逆サイドの進藤へ展開する兵藤。
下りてきた三好への進藤の横パス。
三好には下りる動きについてきた槙野がプレスをかけるもトラップミスを奪おうとした槙野をあっさりかわし前を向くと途中立ち塞がった阿部もかわしそのままバイタル中央まで持ち込む。
ガラ空きの左サイドを駆け上がった菅へスペースにボールを出すとペナルティエリア左のライン上でクロスを上げる菅。
中央で三好と都倉が潰れ役になって誰も触れなかったボールをファーの進藤が宇賀神の背後から飛び込み頭で合わせて同点ゴール。
安易にボールに食いついてあっさりかわされて、最後に空中戦で挽回するチャンスも空振りでフイにしてしまいガッツリ失点に絡んだ槙野が残念。

■2得点目
前半33分。
敵陣ミドルサードの槙野から左サイドの宇賀神の足元へ縦パス。
対峙する早坂との距離をジリジリと詰め右足で縦のスペースに軽く蹴り出し距離をとってから相手を抜き切らない左足のマイナスクロス。
かなり長めのグラウンダーのクロスだったがペナルティマーク上でフリーだった武藤の足元に収まるとワンタッチからすぐさま左足のシュートを放ち福森と菅の間を抜いてゴール右隅に沈めた。
何故その危険な位置で相手にフリーで収まるんだろう?という、つい1年ちょっと前までレッズによく見られた光景がそこに・・・。
(今でもたまにあるがw)

■ベストプレーヤー
マウリシオ
誰がどう見てもドッピエッタの武藤こそが満場一致でマンオブマッチであることに疑いの余地はないが槙野と岩波の二人が怪しい守備をする中、最も安定した守備でゴールに蓋をしたマウリシオをあえてベストプレーヤーに挙げたい。
特にポゼッションを許し一方的に攻め込まれた後半は何度もシュートブロックやインターセプトを繰り返し相手の決定機を水際で阻止した。
デュエル勝利数やインターセプト数でもこの日はチームNo.1を記録し数字の上でも貢献度の高さが際立った。
次点というかほぼ同率で絶好調の武藤。
先制点のアシストと囲まれた状況で簡単にボールロストせずボールを捌いた長澤も実に素晴らしかった。

■ワーストプレーヤー
橋岡大樹
絶対にやってはいけないプロにあるまじき致命的ミスをこの日もやらかした橋岡がワースト。
橋岡はこれでもう3度目のワーストなので今となってはトップに上げるには単純にまだ早すぎたか、或いは適性ポジションに戻すかすべきだがそれもこれも来季に向けての施策の一つでしかなく選手編成が歪な今季残り数試合は嫌でも使わざるを得ない。
致し方ないとは言え年代別代表にちょくちょく呼ばれるのがやはり痛い。
何が痛いってポジションが違うから持ち帰ったものがレッズでは活かされないことが何より痛い。
次節湘南戦は20日までUAEにいる橋岡スタメンで行くのか90分戦えない森脇か、はたまた大穴で平川か。
誰を選んでも苦戦必至が予想される。
次点でビルドアップ時にいつもの高精度なフィードが見られなかった岩波。

■総評箇条書き
  • 0分、札幌が3回連続左CK獲得、1本目はサインプレーで三好が柏木を振り切ってフリーでシュート、2本目はマウリシオがクリア、3本目は札幌のファウルで終了
  • バタついて落ち着かない立ち上がりのまま電光石火の先制ゴール
  • 序盤から都倉とマウリシオは激しくデュエル
  • この日も宇賀神のロングスローをバンバン興梠が収めて前に後ろにボールを繋いでいた
  • 12分、自陣最終ラインのマウリシオからセンターサークル阿部へ縦パス、敵陣左サイドの柏木、タッチライン際の宇賀神と流れるようにボールを回す、宇賀神は一旦柏木へリターンすると裏へ抜けた長澤へダイレクトで浮き球のスルーパス、左からエリア内へ進入した長澤はグラウンダーでマイナスのクロス、エリア内中央にフリーで待ち構えていた武藤がダイレクトで左足のシュートを放つも福森の足に当たる、跳ね返ったこぼれ球を柏木がペナルティアーク左からダイレクトで右足を振り抜くも盛大に宇宙開発
  • 前節から引き続きこの日もパッとしない柏木
  • 14分、自陣深い位置で岩波がチャナティップから奪ってカウンター開始、こぼれ球を阿部が拾って少し持ち上がりミドルサードに差し掛かると柏木へ、前線は相手DF3枚に対し興梠が一人、武藤は右サイド、広大なスペースにフリーで持ち上がった柏木は相手DFが興梠から目を離したタイミングを狙って荒野と進藤の間を通すスルーパス、コースは完璧だったがボールスピードが速く興梠は触れず飛び出したクソンユンがキャッチ
  • 札幌が最終ラインからビルドアップする際、レッズの守備はかなり前からのプレスを選択、前半はこの前プレがかなり上手くハマっていて奪ってからのショートカウンターを何度か繰り出していた
  • 21分、(多分)マウリシオの自陣深い位置からのFKで一気にアタッキングサード左サイドの宇賀神までロングフィード、これを絶妙なタッチで落とすと中央の長澤へグラウンダーのマイナスクロス、バイタルで収めた長澤は左足でグラウンダーのシュートを放つもクソンユンが左に倒れながら両手でキャッチ
  • 潮目が変わったのはこの直後から、それまでの札幌の攻撃は長いボールを蹴ってトップの都倉に当てて起点を作るか、高い位置で奪ってショートカウンターかの2択だったが20分を過ぎたあたりから都倉や三好が中盤まで下りて来て楔をポストすると中盤の選手が前を向いてボールを受けそこからサイド或いは前線へ展開といったパターンを多用してきた
  • 失点する24分までに札幌は都倉が1回、三好が3回の計4度この動きでチャンスメイクし4度目で見事同点に追いついて見せた
  • 札幌のこのパターンが上手くいったのは前線が下りてくる動きをするようになったこと以上に、レッズの側にトランジションの遅れが目立ち始めたことが大きく、レッズが止められるとしたら落としたボールを相手の中盤が受けてからの対応だったように思われる
  • レッズのこの日の攻撃に関しては、ここ数試合で見られた岩波からのフィードやサイドチェンジは鳴りを潜め(というか全然通らない)宇賀神のロングスロー、高い位置で奪ってショートカウンター、マウリシオのロングフィードといったパターンから始まっていた
  • この中で最も有効だったのはショートカウンターで、何度か興梠や武藤へのスルーパスを出すシーンが見られたが触れずにGKにキャッチされるのが殆どだっただけに急いで前に出さずにもう少し相手を押し込んでからの崩しが見てみたかった
  • 札幌とレッズ双方に言えることだがロクに通らない長いボールを蹴って前で収まらずボールロストというシーンが何度も見られたのは退屈だった
  • 昨季と比べるとかなり物足りないパフォーマンスが続いていた阿部はこの日は今季一番いい出来だった
  • 37分の橋岡が倒れたシーンは完全にPKを貰いにいったプレー、若いうちからああいうプレーに頼って欲しくはない
  • 39分、西川のゴールキックから敵陣ミドルサード右で橋岡が菅に競り勝って前にボールを送る、これを興梠が戻りながら胸で落とし武藤が受けて右前方のスペースへ縦に出す、右を駆け上がる橋岡の前に菅がボールに触るも外に出そうとしたボールが橋岡に当たり橋岡が奪う、すぐに福森が寄せるが前の武藤へリターン、そのまま持ち上がった武藤はペナルティエリア右のライン上まで来るとバックパス、バイタル右ハーフスペースで興梠が左の柏木へフリック、柏木はダイレクトで阿部へバックパス、阿部も右足のダイレクトで浮き球のフィードを左ハーフスペースのバイタルの宇賀神へ出す、このボールを軽くジャンプしながら右足のフリックでエリア内の左ハーフスペースへ出すと柏木がこれに反応、スペースに走り込んで左足のダイレクトのシュートを放つがニアサイドを狙ったシュートはクソンユンのビッグセーブに阻まれる
  • 後半序盤は、無理な長い縦パスをカットされて被カウンター、奪い返しても札幌の即プレスでボールロスト、枠外ではあるものの被シュート、これらがそれぞれ複数回見られレッズはひたすら攻め込まれた
  • ポゼッションを札幌に許し一方的に攻め込まれる時間が続くものの完全に崩されて作られた決定機はほぼ無かった
  • 50分、自陣深い位置から西川のFK、敵陣右サイドで橋岡が頭で合わせ中へ送る、荒野が右足でクリアしようとしたボールは左ハーフスペースの武藤の下へ、ワンタッチで落として即興梠へ出す武藤、バイタルで収めた興梠はエリア内左角まで進入したところでバックパス、宇賀神がダイレクトの右足で地を這うミドルシュートを放つもクソンユンがガッチリキャッチ
  • 77分、森脇が投入されたあたりから攻め疲れからか札幌の怒涛の猛攻は落ち着きを見せる
  • 81分、敵陣右サイド深い位置で森脇が白井からボールを奪うとこぼれ球を武藤が拾ってエリア内で3人に囲まれながら縦に仕掛け突破すると右足のシュート、キムミンテのシュートブロックによりボールはラインを割り右CK獲得、キッカーは柏木、エリア内中央の密集地帯にアウトスイングのボールを放り込む、槙野が頭で合わせるとクソンユンの真上に飛んだボールを右手でセーブされる、後半唯一にして最大のチャンスだった
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=44743

2018年12月7日金曜日

2018 J1リーグ 第31節 ガンバ大阪戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半41分。
レッズ自陣ミドルサードでマウリシオが岩波へ出すと倉田が猛然とプレス。
タッチライン際の森脇へ縦に入れる岩波。
下がりながら受けた森脇は出し所が見つからず西川までバックパス。
西川、槙野、西川、マウリシオ、そして再び岩波へ。
またも倉田のプレスに対し森脇へ、ここまでは完全再現。
問題はここで森脇が痛恨のミスキックによりダイレクトで合わせた右足で中のアデミウソンにボールが渡ってしまったこと。
ミドルサード(ガンバから見て)左ハーフスペースで収めたアデミウソンへ阿部が寄せてくるも右足で弱弱しく浮かせたボールが阿部の頭に当たり右にいた小野瀬に渡る。
悠に20mはあろう距離で迷わず左足を振り抜くとゴール右隅へ一直線。
当然西川はノーチャンス。
確かにどうしようもないゴラッソではあったがそもそもの森脇のプレゼントパスが痛すぎた。
阿部に当てたアデミウソンのボールはおそらく意図したものではないように思えるのであまり責められない。

■1得点目
後半3分。
自陣深い位置からレッズのビルドアップ。
西川、槙野、マウリシオと繋いで敵陣ミドルサードの武藤まで一気に縦の楔を入れる。
下がりながら受けた武藤はファビオに倒されながらも右足のワンタッチで左へのポスト。
これに反応した長澤が遠藤の背後からボール奪取しファビオの空けたスペースへドリブルで持ち込む。
ペナルティエリアギリギリ外で右足でグラウンダーのシュートを放つと林のセーブによりボールは左にこぼれる。
詰めた興梠が冷静に押し込んで同点ゴール。
マウリシオの楔、思いがけずポストした形になった武藤、きっちり押し込んだ興梠と一連の流れに関わった誰もが欠かせなかったのは言うまでもないが思い切って右足を振り抜いた長澤を誰より評価したい。

■2失点目
後半16分。
敵陣ミドルサード中央から岩波がバイタル中央の武藤へ縦に出す。
ゴールに背を向けて受けた武藤がトラップした瞬間を狙って背後から藤春がプレス。
こぼれたボールを今野が後ろへ逃がし遠藤が回収するとハーフウェイライン(ガンバから見て)左タッチライン際のファンウィジョへ縦に出しカウンター開始。
無人の左サイドを独走しペナ左角から斜めにエリア内に進入すると後ろから追いついた岩波が半身でファンウィジョの前に立つも構わず右足を豪快に振り抜くとボールは右サイドネットへ巻いて突き刺さった。
武藤の奪われ方やファンウィジョをフリーにさせカウンターへのケアが足りなかったこと等多少の落ち度はあるもののこれはやはり相手を褒める以外ないゴラッソ。

■3失点目
後半23分。
レッズ自陣バイタル中央で武藤が倉田のマイナスのクロスを奪って前を向くも藤春のプレスバックにターンさせられる。
もう一度前を向こうと時計回りにターンしようとしたところを狙って遠藤が武藤の右背後からプレスを仕掛け武藤はボールロスト。
こぼれ球を藤春が拾って(ガンバから見て)左ハーフスペースを縦に突破しゴールラインから6mくらいの位置で左アウトサイドの遠藤へバックパス。
遠藤は逆サイドからボールを受けに来たエリア内の倉田へ横パス。
その間にフリーになって再び裏へ走り出した藤春へ縦に入れる倉田。
エリア内中央へマイナスに折り返しのグラウンダーのクロスを入れるとアデミウソンがダイレクトで左足のシュートを放つとボールはまたも右サイドネットに吸い込まれた。
テクニックに溺れた武藤によるこの日最もいらない失点。
とは言え、敵ながらいい崩しだった。

■ベストプレーヤー
岩波拓也
ゴール前で相手にボールが渡った際何度も体を投げ出し体のどこかにボールを当てて軌道を変えていた岩波を評価。
今やレッズのビルドアップに欠かすことのできない岩波のサイドチェンジや中盤背後のスペースを突いたフィード、森脇との連係等はこの日も見られた。
あとは不用意なタックル癖だけ改善されれば言うこと無し。

■ワーストプレーヤー
オリヴェイラ監督
あまりにも良くないボールの失い方を2回した武藤をワーストにするかするまいか最後まで悩んだが、1点目のポスト、前半に縦の仕掛け、森脇交代後のポジションチェンジしてのフル出場とやはり貢献度は高くこの試合は選手のワーストは無しとした。
正直なところ柏木、阿部、宇賀神といった攻撃時にこれといって何も仕事をできなかった選手らに対する不満のほうが大きい。
あの出来で何故柏木を最後まで引っ張って長澤を下げたのか監督へ不信感を抱くほど良くなかった。
交代策を打っても事態は好転しないどころか戦況を悪化させたことからもワーストはオリヴェイラ監督とした。

■総評箇条書き
  • 武藤と長澤のコンビネーションはここ数試合で劇的に向上したことを見せつける前半の立ち上がりだった
  • 3分、岩波から一気にガンバ最終ラインの裏へのロングフィードを放り込むと興梠がサイドに流れ右コーナーフラッグ付近で収めると同じレーン上の武藤までバックパス、ペナ左角から斜めに仕掛けエリア内の長澤とのワンツーで強引にDFライン突破を試みるもオジェソクのタックルによりクリアされる
  • 右サイドは岩波から始まり森脇が前へと繋ぐビルドアップがスムーズだったのに対し、左サイドはオジェソクの守備に宇賀神が手を焼きいつものようなフリック一発で前線へ供給するようなシーンが見られなかった
  • ただ、岩波からのサイドチェンジはこの日も前半だけは宇賀神によく通っていた、後半は修正が効いてオジェソクにクリアされていたが
  • 31分、長澤がファビオに倒されFK獲得、ゴールラインから22mくらいの右アウトサイドからキッカーは武藤、ペナルティエリアのライン上に7枚を均等に配置しゾーンで守るガンバに対しレッズは4枚、エリア内中央目がけてシンプルに放り込むとマークを外したマウリシオが上手く頭で合わせGKの前でバウンドさせるも林のビッグセーブによりゴールを割れない
  • 35分、敵陣深い位置左サイドから宇賀神のスローインでエリア内ハーフスペースに出すと三浦を振り切って抜け出した興梠がゴールラインギリギリで柏木へ戻すとダイレクトで左足のシュートを放ち股下を狙ったものの足で林にセーブされる
  • ファンブルすれば柏木に詰められる距離なので両足で挟むようにボールを殺した素晴らしいセービングだった
  • 40分のFKでファビオにどフリーで合わせられている場面はやはりセットプレーの守備が何も改善していないことを証明したシーンと言える
  • 同じポジションの橋岡も凡ミスの類は試合中何度もやらかすが不思議と直接の失点に繋がらないのに、森脇のなんでもないようなミスは即失点に繋がるのは何故なのか
  • 前半失点するまではレッズがポゼッションし主導権を握る形で試合を進め後半同点に追いつく展開から、ここまでは前節鹿島戦の再現と見る向きもあるようだがその実前節ほどシュートを打てていたかというとそうではなかった
  • 正確にはシュートを打ってはいたものの必ず最後にはガンバの守備陣に足を出されまともに枠へボールを飛ばすことができなかった
  • 失点するまでの攻撃で最も可能性を感じたのがセットプレーで、CK4回、FK2回を獲得し31分にマウリシオが叩きつけたあのボールを林にビッグセーブされたあのシーンはこの試合の勝敗を分けるくらい重大なシーンだったように思う
  • その後の36分の柏木のシュートも決して簡単なセービングではなく東口の代わりに緊急登板となった林が(レッズからすると)想定外の活躍を見せる一方、橋岡の代わりに出場した森脇と、青木の代わりに出場した阿部が揃って最初の失点に絡んだのは実に象徴的だった(阿部は絡んだと言ってもほぼ不可抗力だったが)
  • 対照的と言えばゴールシーンもガンバの得点は3点ともカウンターで決めているのに対し、この日のレッズのカウンターは全て不発に終わっている
  • その理由はおそらくスプリント数にして50回以上もの差をつけガンバが上回っていることからも、トランジションの速さが高いレベルで徹底されていたことと思われる
  • 今節の見所1:久々に森脇のアラバロール
  • 今節の見所2:今野に倒され足をバタバタさせる長澤
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=49821

2018年12月3日月曜日

2018 J1リーグ 第30節 鹿島アントラーズ戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半36分。
レッズ自陣ミドルサード(鹿島から見て)左から土居の横パスをアウトサイドの山本が受ける。
パスアンドムーブで土居が真っ直ぐ上がると青木が引っ張られそこに空いたスペースにボールを出す山本。
下がった安西が滑り込みながら前へ出すとスライドした青木と食いついたマウリシオの間を通されセルジーニョにボールが渡る。
バイタル中央で受けたセルジーニョは山本のコーチングでエリア内左ハーフスペースの山本へパス。
ダイレクトの右足で山なりのクロスをぽっかり空いた逆サイドへ放り込むと後ろから走り込んだ西が右足のアウトサイドでボレーを放つ。
宇賀神と青木の間をすり抜け西川も触れずゴール左に鋭く突き刺さり先制点。
セルジーニョにボールが入った瞬間山本は森脇の背後を一気にダッシュしてボールを要求しているが、一方の森脇はと言うと背後のスペースを突かれていることにも気付かずフラフラとボールサイドに寄っていき結局山本にフリーでクロスを上げさせている。
西を誰もケアしていなかったことや簡単に食いついたマウリシオや青木の対応等も問題ではあるが未然に防げたとしたら森脇だったと思う。

■1得点目
後半6分。
(レッズから見て)左CKを獲得。
キッカーは柏木。
ペナルティマークを中心に槙野岩波マウリシオのレッズDF陣が固まりその3人を昌子山本小笠原チョンスンヒョンの4人が囲むようにマーク。
左足でアウトスイングのボールをニアサイドに放り込むと岩波が頭で合わせてゴール右サイドネットへ流し込み同点。
柏木が蹴る前に細かい駆け引きを繰り返し岩波だけがニアに飛び込んで左足でしっかり踏み切り軌道を変えるだけの絶妙なヘディング。
クォンスンテは一歩も動けず。

■2得点目
後半14分。
宇賀神からのバックパスを敵陣ミドルサード左ハーフスペースで受ける青木。
バイタル中央にボールを入れると下がりながら受ける武藤。
小笠原が食いついてくるも2タッチ目で時計回りにターンするとあっさりかわし前を向き豪快に左足を振り抜きゴール右隅に突き刺した。
どちらかと言えば泥臭いゴールの多い武藤のこんなゴラッソを見るのは本当に久しぶり。

■3得点目
後半47分。
ペナルティエリアで阿部が奪ったボールを青木が引き取り前方のナバウトへ出す。
昌子のプレスから逃げるように右タッチラインへ退避し首を振って武藤の上がりを確認すると右足で浮き球のフィード。
ミドルサード右でこれを収めた武藤は中央へ進路を変えると背後に昌子、前にチョンスンヒョン、左に永木の3人に囲まれる。
体を左に振って相手の体勢を崩してから右足でチョンスンヒョンの股下を通し完全に抜け出す武藤。
右から迫る昌子に対しあえてコースを右に変え昌子の進路に先に体を入れる武藤。
エリア内まで進入し右足を振り抜くと再びクォンスンテの股下を抜いてダメ押しの追加点が決まった。

■ベストプレーヤー
武藤雄樹
試合序盤から何度も仕掛けては抜き仕掛けては突破し再三チャンスメイクしていた武藤。
ほんの少し前までなら「成功した試しなんか無いんだから余計なことしないで周りを使え!」とTVの前で罵声を浴びせていたものだが、これだけのパフォーマンスを見せ付けられたら「もう好きに仕掛けまくってくれ!」と言わざるを得ない。
この手の個人技は今よりゴール数を稼いでいた2,3年前には見られなかったものであり「浦和のエースナンバーを背負っていたあの頃の武藤が帰ってきた」という表現は適切ではなく未だ進化し続ける新たな武藤が見れたと言うべき。
ラストのダメ押し弾に至っては、3人を抜き去ったスキルよりも90分+AT2分走りに走って自陣深い位置からのロングカウンターを独力で見事決め切ったことに感動した。
次点で同点弾で逆転の口火を切った岩波。
同点弾だけでなくこの日は3バックの中で最も攻守に貢献度が高かった。
長澤も疑惑のシーンさえ無ければ攻撃面での評価は高かったのだが・・・。

■ワーストプレーヤー
なし
飛び抜けてワーストと言える選手こそいないものの複数の選手のプレーに不満を覚えた。
青木はトラップが大きくなってボールロスト、柏木もゴール前でトラップミスによりチャンスロス、長澤はエリア内であわやPKもののバックチャージ、森脇は失点シーンで悠々ジョグで戻り易々とクロスを上げさせた。
長澤以外は全て前半に集中しているミスでありこれらを減らすことができていればもう少し楽に勝てた可能性もある。
サポーターは相手によって因縁や怨恨の感情も増減するのは仕方ないとしても、選手たちは慌てることなく可能な限り冷静に努めあくまで34試合のうちの1試合としてプレーして頂きたい。

■総評箇条書き
  • 1分、クソンユンのフィードをアタッキングサード左ハーフスペースで宇賀神がカット、左足でエリア内ファーサイドの興梠へクロス、胸でトラップしチョンスンヒョンのディフェンスに前を向けず時計回りにターンするとぽっかり空いたバイタル中央のスペースにグラウンダーのボールを出すと森脇が左足でダイレクトのシュートを放つもボールはバーの上
  • 鹿島は守備時、立ち上がりこそ前から行く姿勢を見せたもののレッズが主導権を握ると前線の選手は中盤との距離感を気にして前から来なくなっていった
  • 序盤のレッズの攻撃のポイントは宇賀神を狙ったサイドチェンジや武藤、長澤が下りて前線につなぐビルドアップ
  • 9分、敵陣中央で宇賀神からの横パスを下がって受けた武藤、前を向くと武藤が空けたスペースに左から走り込んだ柏木へ縦に出す、エリア内で受けた柏木はチョンスンヒョンのディフェンスに前を向けずそのまま右へ流れると森脇へ戻す、ペナ右角で受けた森脇はさらに岩波まで戻す、岩波は右に開いていた柏木へ縦に出す、ゴールに背を向けたまま受けて下がりながら中を見ると左へ少し移動してからチョンスンヒョンと安西の間を通しバイタル右ハーフスペースの長澤の足元へ縦パス、フリーで受けた長澤はエリア内中央の武藤へパスを出すと同時に中へダッシュ、永木を背負ったまま長澤へリターンするとダイレクトで左足のシュートを放つもボールは右ポストを直撃しそのままゴールラインを割る
  • 11分、西川のゴールキックを敵陣で森脇が山本に競り勝ってバックヘッドで前線へ、後ろから足を出したチョンスンヒョンにも倒されずに収めた興梠が右アウトサイドの武藤へ横パス、切り返しで山本を、ルーレットで昌子をかわしバイタルエリア右の長澤へ出すとエリア内右ハーフスペースをそのまま直進した武藤へスルーパス、抜け出した武藤はダイレクトで右足のシュートを放つもボールはクロスバーを僅かにかすりゴールラインを割る
  • 武藤、興梠は序盤から調子が良さそうでキレのある動きを見せていたが対照的に精彩を欠いていたのが柏木と青木だった
  • 荒いチャージ、雑なホールディングを食らっても痛がらずすぐ立とうとする興梠と武藤が素晴らしい
  • やたらと柏木への警戒心が高いようで、柏木が動き出すと下がってボールを受ける動きでも前に出る動きでも誰かしらが食いついてくるので柏木が囮になってスペースを作って興梠が受けるシーンが2度あった
  • お互いにファウルの多い試合ではあったがヒートアップする会場をよそに選手自身はつとめて冷静に振る舞っていた
  • 鹿島の守備がバタバタしなくなったせいかレッズは中盤にもサイドにも繋がらなくなると徐々に試合は鹿島ペースに
  • 先制されて以降もレッズがボールを握る時間が続くがゴール前での崩しのアイデアが足らずなかなかシュートまで持ち込めない
  • 50分、レッズ自陣ミドルサード右で岩波からハーフウェイラインのタッチライン際の森脇へパス、森脇は左足で浮き球のボールを前線右ハーフスペースの興梠へ出す、ペナ右角で収めた興梠は縦への仕掛けを見せてチョンスンヒョンを抜き切らずに中へクロス、中で武藤がヘディングをほぼ空振り同然にかするとファーサイドの宇賀神が左足のダイレクトでシュートを放つもボールはGK正面でクォンスンテがセーブ、こぼれたボールを西が外へ出しゴールラインを割る
  • 後半早々に今度は昌子に武藤や長澤をエサに食いつかせてその背後のスペースを突いて崩そうとするシーンが2度見られた
  • 逆転後のレッズは例によって「ボール持ちたくないマン」に変身しマイボールにしたら蹴っ飛ばし引き気味の守備でセカンドボールを悉く奪われるのと相手の交代カードによって防戦一方になり再三ゴールを脅かされることになる
  • 特に鈴木への執拗なタックルやチャージによって山のようにFKを与えていたが、鹿島はセットプレーにおいて必ず最後はゴール方向にボールを飛ばしていたのが枠外であっても十分な脅威になっていた
  • 競り合いに負けるならまだしも競り合うことすらできずにフリーで合わせられるシーンを何度も見ているとお世辞にもセットプレーの守備が向上したようには見えなかった
  • 80分、レッズから見て左CKを鹿島が獲得、キッカーはセルジーニョ、速くて鋭いボールを中央に放り込むと興梠が頭で跳ね返す、こぼれ球を武藤が左サイドで後ろ向きで収め永木が背後からプレス、時計回りに大きくターンし前を向くと背後のスペースに小さく蹴り出し一気に抜け出す武藤、敵陣ミドルサード中央までドリブルで持ち込むと左サイドに開いていた柏木へパス、左足でクロスを放り込むも詰めた柴戸は届かない
  • この日一番面白かったのは何度もやり合った武藤と昌子のマッチアップ
  • 長澤×小笠原もなかなかのバチバチ具合
  • 遠藤にガッツリ股間を掴まれ一瞬悶絶する青木
<参考>
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=49058

2018年11月28日水曜日

2018 J1リーグ 第29節 ベガルタ仙台戦

スターティングメンバー

■1得点目
前半23分。
レッズ自陣深い位置左から宇賀神のロングスロー。
これが一気に最前線の興梠へ渡りアタッキングサード入口のタッチライン際で収める。
反転し長澤へバックパスすると右足でロングのアーリークロス。
これをどフリーの橋岡がエリア内右ハーフスペースで頭で合わせるとボールはシュミットダニエルの頭上を越えてゴールへ吸い込まれた。
まず橋岡が右のスペースへボールを要求する直前、マークしていたはずの関口は途中で足を止め橋岡を完全にフリーにした。
次にシュミットは何故か少し前に出ていたためループ気味のボールに触れなかった。
この2点が仙台の失点に繋がった。

■1失点目
前半38分。
ディフェンシブサード右で阿部に対し岩波のタックルがファウルになりFK献上。
キッカーは野津田。
ペナルティエリアのライン上に均等に人を配置しゾーンで守るレッズ。
低くて速いボールを蹴るとラインの手前で待ち構えていた板倉が蹴る直前に動き出しニアサイドへ飛び込み頭で合わせるとゴール左隅へ鋭く流し込み同点。
質の高いセットプレーではあるが今季これで何度セットプレーから失点をしているか本人たちに自覚はないのか。
なんと仙台はこのゴールがFKによる今季初ゴールらしい。
そんな相手にまであっさり失点するセットプレーの守備の悪さは改善して頂きたいがそれ以上に危険な位置で軽率なファウルが多すぎないだろうか。
ファウルをするなとは言わないのでもう少し「行くべきか行かざるべきか」という判断の質を上げてもらいたい。

■ベストプレーヤー
宇賀神友弥
先制点のきっかけにもなったロングスローが立派に戦術兵器として役立っていたし、ワンタッチで中へ折り返したりスルーパスであったりいつもの連係は右サイドの崩しよりも有効だった。
試合全体を通しボールは右サイドに偏っていたが有効打は左サイドのほうが多かった。
終盤に見せた2本のミドルもしっかり枠を捉えていたことも高評価。
ただ後半無駄なファウルで度々相手選手を倒していたのは要反省。

■ワーストプレーヤー
柏木陽介
失点して以降何故か一人やたらと攻め急いでいて雑なロングフィードを連発。
相手に蹴らされているボールには見えなかったので単純に柏木が焦っているようにしか見えなかった。
現地で見ていた時点では戦犯岩波を確信していたが映像を見直すとこの日は他の選手にも余りにファウルが多く、失点後も続々とFKを与えていたので失点のきっかけとなったあのファウルだけで戦犯扱いはできなくなった。

■総評箇条書き
  • 序盤仙台はロングボールを多用し裏抜け狙い、レッズはサイドを起点に丁寧にビルドアップ
  • 5分、柏木から興梠へのスルーパスはギリギリ通らず
  • 9分、長澤の足元パス→武藤GK正面シュート
  • 11分、ガッツリオフサイドにしれっとボールを受けて聞こえないフリしてシュートまで持っていく興梠
  • 13分の岩波のFK、その直後の仙台ゴールキック、先制点のきっかけになった宇賀神のスローインと悉く蹴る瞬間投げる瞬間を映さないDAZN
  • 13分、仙台のゴールキックを柏木が頭で跳ね返し平岡が頭で跳ね返す、後方からダッシュした青木がさらに頭で跳ね返すと平岡を背負いながら興梠が収め柏木へ戻しようやくボールを落ち着かせる、敵陣ミドルサード左ハーフスペースでボールを受けた柏木は4mほど前進しタッチライン際の宇賀神へ出すと左足のワンタッチで柏木とワンツー、左足でクロスを上げるとニアに飛び込んだ武藤が頭で逸らすも板倉のブロックによりボールはラインを割る
  • いつの間にやら宇賀神のロングスローが立派に戦術兵器として活用されているのは流石のオリヴェイラ監督
  • 18分、ミドルサード右から岩波から縦パスを入れると武藤がワンタッチ入れてライン際の橋岡へ落とす、すぐ武藤へリターンし即座にダッシュすると武藤も縦にスルーパス、橋岡には関口がピッタリ付いていたが武藤はかなり遠目の敵陣深い位置まで出したためスプリント勝負に勝った橋岡がニアサイドの興梠へダイレクトでクロス、右足のジャンピングボレーを放つも右サイドネット外側に刺さりボールは枠の外
  • 27分、押し込まれた状態からの自陣でダイレクトプレーによる美しいボール回し
  • 前半の柏木はクロスにしろCKにしろGKに直接キャッチされないボールを蹴っていたのが好印象、後半はいつもの柏木だったが・・・
  • 37分、最後のスルーパスは通らなかったもののスペースに顔を出してボールを受ける青木
  • 40分、レッズ自陣槙野のサイドチェンジから橋岡がアタッキングサード右で頭で中へ折り返すとバイタルエリア右で受けた長澤がエリア内右ハーフスペースでシュートを放つもボールはGK正面
  • 中途半端なクリアをする橋岡、判断の遅い青木、なんでもない横パスがズレるマウリシオと、後半の立ち上がりから締まらないプレーを連発するレッズ
  • 仙台は先制点のFKも55分のCKも完璧に練習された形に見えるが何故これで29節の終盤まで得点が無かったのか?
  • 後半何故か柏木だけやたらと攻め急いでいるように見えた
  • というか柏木に限らずレッズは全体的にアップテンポで縦に速い攻撃を仕掛けていたのは相手のペースに乗せられていただけでは
  • 86分、敵陣ミドルサード右から岩波が縦に入れ右タッチライン際で柴戸が受ける、奥埜をかわし下がりながら受け手を探すと浮き球のスルーパスをバイタルエリア右に放り込む、阿部がボールの落下点でワンタッチで落とし武藤が中央に向かって前進、目の前には仙台の選手が3人立ち塞がっていたため左から受けにきた宇賀神へ渡すとダイレクトで右足のミドルシュートを放つがシュミットダニエルによって左へ弾かれる
  • 90分、仙台のゴールキックは奥埜が頭で逸らすと槙野が最終ラインから頭で跳ね返す、セカンドボールを拾った椎橋がボールの処理を誤りすかさず柏木がボールを奪う、追い越す武藤へ渡すと前にはナバウト、その後ろに大岩と板倉、ナバウトは左へ流れる動きでボールを受けるとエリア内左ハーフスペースで右足のシュートを放つがボールは右のポストを逸れて枠の外
  • ナバウトは短い時間ながらも効果的なスペースへの走りで上手く味方からボールを引き出していた
  • 後半AT5分、レッズが左CKを獲得、キッカーは柏木、ニアサイドにアウトスイングのボールを放り込むと仙台の選手に頭で跳ね返される、宇賀神がバイタルで頭で押し返すと野津田に競り勝ったマウリシオが頭で左へ流す、再び宇賀神の下へ転がり込んできたボールに左足でボレーを放つとGK正面のボールにはなるもシュミットダニエルは体の前に叩き落すのがやっと、こぼれ球に槙野が反応し右足を合わせるもシュミットの左肩に当たりボールはクロスバーの上へ
  • ポゼッションこそ仙台が上になったものの試合全体を通して決定機を作った数はレッズが上だった
  • 特に前半の失点するまでの守備は相手が非常にやりにくそうにビルドアップしていたこともあり、いいプレスをいい距離感でやれていた
  • 失点して以降、特に後半になるとそれまでの丁寧なビルドアップが影を潜めロングボールを雑に蹴っ飛ばすシーンが増えていった
  • このあたりはレッズの問題というより、追いついて落ち着きを取り戻した仙台の意識の変化と渡邉監督によるハーフタイムの修正が大きかったのかもしれない
  • そして主導権は仙台に握られ失点してもおかしくない決定機を作られ始めたがギリギリ耐えると今度は双方にファウルが増え始め試合はこう着状態に
  • 終盤に投入された選手の質で相手を上回ったレッズは再び流れを引き寄せると立て続けに相手ゴールを脅かしたが最後までゴールを割ることはできなかった
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=48299

2018年11月25日日曜日

【遠征メモ】ユアテックスタジアム観戦 (2回目)


■経路
大宮から仙台までやまびこ自由席。
着いて即ランチ。
観戦後はDATE BIKEで自転車をレンタルしてパン屋巡り。
何故ドコモのバイクシェアは一つのアカウントを全てのエリア共通で使用できないのだろうか。

■席
昨季同様S指定席バック。
今年はレプユニ着用で観戦。
西日直射も昨季同様。
もし来季も来るならもっと後ろの席でいい。

■飲食
以下全店日曜営業
陽だまり食堂
オムハヤシセット 900円

mirokU
古代小麦ブレッド(プレーン) 540円
モカ黒無花果 421円

ジャンヌダルク フィスエペール
カンパーニュ 270円

ブーランジェリー ジラフ
特性湯捏食パン 290円

パンの森 クララ
ベーグル4種 計831円

駅弁
紅鮭はらこ飯 1150円

2018年11月22日木曜日

2018 J1リーグ 第28節 柏レイソル戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半33分。
ハーフウェイライン右で岩波から青木へのショートパスがズレたせいで青木から橋岡へ出したパスも合わずに前に出た高木にカットされる。
こぼれ球に足を伸ばして青木が反応するも大谷の足元に入りオルンガへパス。
青木をかわしターンしてようやく前を向いたオルンガはセンターサークル中央の江坂へ。
江坂はダイレクトで縦に入れると瀬川に届く前にカットしようとしたマウリシオが瀬川の後ろ足に自ら引っかかり転倒。
抜け出したはいいもののボールを正確に収められなかった瀬川は槙野の戻りを許してしまうが例によって間合いをとったまま槙野は動かないので味方の上がりを待つ瀬川。
瀬川の右を江坂が追い越すとエリア内右ハーフスペースにスルーパス。
江坂はダイレクトで中へラストパスを折り返し、詰めたオルンガが左足で押し込み先制点。
最初は岩波のなんでもない小さなミスがきっかけになって他の選手のミスも積み重なりそれが最終的には失点という大きな負債となってのしかかってしまうのはサッカーという競技の妙を如実に表したシーンと言える。

■1得点目
前半37分。
DAZNが撮ってなかったせいでわからないが、高木の(レッズから見て)右からのスローインに瀬川と青木の交錯のこぼれ球を橋岡が前方へフィード。
敵陣ミドルサード右ハーフスペースで興梠が胸で落とし右アウトサイドを走る武藤へ出す。
後ろから高木が寄せ切る前に早めに中の長澤へクロス。
長澤はトラップしようとした右足を空振りするも長澤の左から寄せてきた亀川の左足に当たるとこれが絶妙なアシストになってボールを追い越したはずの長澤の胸元へ。
エリア内に抜け出した長澤は飛び出した桐畑の左、ニアサイドへ冷静にシュートを放ち同点ゴール。
相手のミスによる非常にラッキーなゴールではあったがミスを誘発したのは武藤の早くて鋭いクロスであり、運で転がり込んできたチャンスをしっかりモノにしたのは長澤の確かな技術。

■2得点目
前半40分。
岩波が最終ラインから相手のスルーパスを大きくクリア。
敵陣で桐畑が収めパクジョンスへ出す。
ミドルサード中央で受けるとゆっくり前進しながら出し所を探すパクジョンス。
中央からじわじわ歩み寄っていた興梠がハーフウェイラインを超えた地点で猛然とプレスをかける。
パクジョンスはおそらく右タッチライン際の亀川へ向けて蹴ったつもりのボールと思われるが飛び込んだ興梠の右足が触れて軌道が変わると左ハーフスペースの武藤の下へボールがこぼれる。
武藤へのコーチングで鈴木の裏へのボールを興梠が要求すると即座に出す武藤。
桐畑がかなり前に出ていることを確認しダイレクトで左足のループシュートを放つと美しい弧を描きながら桐畑の頭上を越えてボールはゴール中央へ吸い込まれた。
またも相手DFのミスからではあるが相手のミスを誘発したのは…(以下略

■2失点目
後半14分。
レッズ自陣深い位置(柏から見て)左から高木のスローイン。
後ろに戻したボールをクリスティアーノが受けると一気にエリア内中央目がけて右足でロングフィード。
このボールにマウリシオのマークを剥がした瀬川がフリーで難なくバックヘッド気味に頭で合わせると西川の手前でワンバウンドしボールはゴール左へと転がり同点弾。
この時エリア内には槙野、宇賀神、マウリシオとオルンガ、伊東、瀬川の3対3で数的同数で当然マンマーク。
ゴールを決めた瀬川のしたことはクリスティアーノが蹴ってから1,2歩ゴールに向かって移動しただけ。
たったそれだけでマークを外されボールウォッチャーになってしまっているマウリシオの守備が脆すぎて眩暈がする。
オルンガをマークしていた槙野は一応最後までボールとオルンガ両方をチェックできていた。
瀬川をマークしていたマウリシオはクリスティアーノが蹴る瞬間にはもう瀬川を見失って最後までボールだけを目で追っていた。
伊東をマークしていた宇賀神も蹴る前から既にマークを外され瀬川が空振りしたとしても落下点には伊東が先に入り万全の体勢で待ち構えていた。
擬似的なフリーキックのような形になっていたのは、一向に減らないレッズのセットプレーによる失点をスカウティングした賜物であったとするならば、柏からしてみれば偶然でも何でもなくこのゴールは「してやったり」なのでは。

■3得点目
後半35分。
ハーフウェイライン右サイドで相手のパスミスを奪った李がドリブルで縦に持ち運ぶ。
クリスティアーノのプレスをかわしアタッキングサードに差し掛かると中央の阿部へ横パス。
阿部はワンタッチで宇賀神へ左のスペースに出す。
ペナ左角でダイレクトでクロスを上げるもゴールエリア右角の李には僅かに合わずこぼれ球をエリア内右で武藤が拾う。
下がりながら中を確認して左足で中央の興梠へクロス。
ゴール正面で右足のボレーを合わせ勝ち越しゴール。
武藤にボールが入る直前は少し下がって鈴木の視界から消え、クロスを上げた瞬間飛び出して鈴木の前に出て最後は合わせるだけ。
たったこれだけの動作に浦和のエースの技術の粋が詰まっている、見事。

■ベストプレーヤー
武藤雄樹
ゴールこそ無かったもののこの日の3ゴール全てをアシストして90分フル出場。
セカンドストライカーとして如何なく力を発揮した。
その器用さゆえ橋岡が交代すると例によってWBのポジションに武藤が据えられるもののその豊富な運動量は全く衰えず本職ではないポジションで見事3点目をアシスト。
次点で岩波。
主にビルドアップ時に目の覚めるような楔の縦パスを最終ラインからズバズバ通していた。

■ワーストプレーヤー
橋岡大樹
マッチアップしたクリスティアーノには完敗し何度もファウル。
ズレるパス、通らないクロス。
無謀で独善的なミドルシュート2連発。
(前節3点目のきっかけにたまたまなったから調子に乗った?)
本人にとって間違いなく今季ワーストな出来だったと断言できる。
見ていたこっちは途中で怒りを覚えるほど。
今のレッズで右WGで不動のスタメンを張っているのは、ただ単にこのポジションの選手層が極端に薄すぎるだけであることを橋岡はもっとよく自覚すべき。
本職ではないポジションで決勝点をアシストして見せた武藤から多くを学ぶべき。

■総評箇条書き
  • 柏は序盤レッズDFライン裏のスペース狙いでロングボールを多用し瀬川やオルンガを走らせていた
  • レッズは後ろから相手の2列目を越してビルドアップ、特に岩波からの縦パスがキーになっていた
  • 16分の橋岡、17分の青木など球際の攻防でしっかり戦い勝てているのはやはり監督の指導の賜物によるものと思われる
  • 17分槙野からのサイドチェンジで敵陣深い位置で橋岡が胸で収めバックパス、岩波が受けると左の青木へ、青木はダイレクトで縦につけるとバイタル右で武藤が受ける、武藤は出してすぐ前に出た青木へリターン、クロスを上げると見せかけ左の長澤へ横パスを出してすぐダイアゴナルランした青木へ長澤のスルーパス、エリア内右ハーフスペースでグラウンダーのクロスを上げるも桐畑に右手でセーブされる
  • クリスティアーノとのマッチアップで真っ向勝負では歯が立たないせいか度々ファウルしないと止められない橋岡
  • 今シーズンずっと微妙だった西川のフィードがこの日は鋭く低いボールが中盤にバンバン入ってよく収まっていた
  • 28分にクリスティアーノの縦の突破からオルンガにシュートを打たれた危険なシーンは岩波が調子に乗って前に出過ぎていたせい
  • 後半強くなった雨脚の影響かあと一歩のところで通らないスルーパスが何度かあった
  • 56分、宇賀神が敵陣左サイド深い位置で軽く仕掛けて柏木へバックパス、下がって受けにきた興梠へパス、ハーフスペースで受けた興梠は逆サイドでフリーの岩波へ横パス、柏のスライドが遅れ目の前に広大なスペースが生まれていた岩波は一気に柏最終ラインの武藤へ楔の縦パス、エリア内ペナ右角で受けた武藤は細かいボールタッチで柏の選手を何人か引きつけてからバイタルまで上がった岩波へリターン、岩波はワンタッチでエリア内右ハーフスペースの長澤へ、絶妙なファーストタッチで上手く収めて前を向くと即座に右足のシュートを放つもボールは桐畑の正面で膝で跳ね返されてしまう
  • 65分、柏最終ラインで伊東がクリアしたボールに敵陣右サイドでクリスティアーノと岩波が競り合いこぼれ球をミドルサード右ハーフスペースで柏木が拾う、右サイドの橋岡へ展開するとその場でアーリークロス、エリア内センターの長澤がかろうじてバックヘッドで軌道を変えるとボールはエリア内左の興梠の下へ、右足のボレーで叩きつけるもボールはクロスバーに当たり僅かに枠を捉えられない
  • 73分、敵陣アタッキングサード右で岩波からサイドチェンジ、バイタル左ハーフスペースで興梠が頭で落とし左サイドゴールライン際で宇賀神が収める、ハーフスペースの槙野へバックパス、エリア内右ハーフスペースのあたりに右足で柔らかいクロスを入れる槙野、パクジョンスがクリアしたボールの落下地点に長澤が右足で収めペナルティアークで青木へ横パス、ワンタッチ入れてから左足のシュートを放つも左ポストを逸れて枠外
  • 77分、敵陣ミドルサード右から柏木のサイドチェンジ、左ハーフスペースで宇賀神が受け左サイドの岩波へ縦に出す、ワンタッチで宇賀神へ落とす岩波、一気にペナルティアークの興梠へ斜めにグラウンダーの楔、長澤はゴールに背を向けたままボールを受けに寄ってきた岩波へ戻すとダイレクトで右足を振り抜きミドルシュートを放つも右ポストを逸れてまたも枠外
  • 88分、ピンボールのようにロングボールを頭で跳ね返しあった末、李と鈴木の競り合いのこぼれ球を柴戸が敵陣ハーフウェイライン付近で収めるとそのまま左サイドを駆け上がりアタッキングサードに差し掛かると中央の李へスルーパス、李は飛び出した桐畑をかわし冷静にゴールへ流し込むもこれはオフサイド
  • お互いに失点が非常に軽い試合
  • この日は相手の前プレにハメられてビルドアップに苦しむといった場面が殆ど無かった
  • 最終ラインあるいはGKから中盤への長い縦パスが面白いようにズバズバ通っていた
  • レッズのビルドアップというのは宇賀神や橋岡等のWGを経由してサイドを中心にボールを運ぶことが多いが、この日は興梠や長澤や武藤らの選手が下りてきた際いい位置で受けて中央でボールを繋いでいた
  • それができるならいつもやれとは思うがおそらくこの日中央を多用できたのは、ボールを受けに行くレッズの選手の動きに対して柏の選手が誰も付いて行かなかったことが原因と思われる
  • 西川のロングフィードが何本も通ったのも柏の最終ラインと2列目の距離感が開きすぎていたように思える
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=47998

2018年11月19日月曜日

2018 J1リーグ 第27節 ヴィッセル神戸戦

スターティングメンバー

■1得点目
前半22分。
アタッキングサード左ハーフスペースで武藤から横パスを受けた興梠。
誰も奪いに来ないので出し所をゆっくりと探し受けに来た長澤へ横パス。
長澤も右ハーフスペースの青木へ横パス。
再び左ハーフスペースへ戻し柏木が受ける。
パスを出してから上がった興梠と長澤のおかけで前方に広大なスペースができたため柏木はそのまま前進すると左のバイタルエリアまで進入したところで逆サイドへクロス。
橋岡に届く手前で橋本が頭でクリアするとボールは中央のバイタルエリアに。
落ちてきたところを長澤が右足で落としたところに後ろから詰めた青木が右足でシュートを放つとキムスンギュの逆をつき右手で触られたものの先制ゴール。

■2得点目
前半41分。
敵陣右サイドで武藤橋岡青木でパス交換をするもなかなかラインを破れない。
業を煮やし相手最終ラインから下がって受けにきた柏木が橋岡からの横パスをアタッキングサード中央で受けると最終ラインとGKの間に浮き球のフィードを入れる。
渡部と競り合いながら興梠は前に体を入れて滑り込むように左足を合わせるとゴール右隅へ流し込み追加点。
興梠には渡部が付いていたが興梠が左足で滑り込もうとする直前、渡部の手が興梠の肩にかかり倒したようにも見えかねなかったためPKを恐れギリギリで力を緩めてしまったのではないかと思われる。

■3得点目
後半7分。
自陣ミドルサード中央から興梠が右サイドへ出しボールが橋岡へ渡るとカウンター開始。
ガラ空きの右サイドを独走しアタッキングサードまで来ると目の前の橋本を無視するかのようなミドルシュート?を放つも橋本の腰のあたりにボールは当たり逆サイドの武藤の下へ。
武藤もトラップを誤りプレスバックした高橋に奪われる。
武藤が高橋を追うとゴールライン際まで退いた高橋がボールタッチをミスし見逃さなかった武藤がすかさず右足でループシュートを放つ。
キムスンギュは真上に飛んでなんとか右手の指先が触れるもボールは右のサイドネットに吸い込まれ3点目。

■4得点目
後半30分。
敵陣ミドルサード右で興梠がボールを奪ってショートカウンター。
前には誰もいないため一度柏木へバックパス。
右前方の武藤へ出す。
ハーフスペースで受けてゆっくり前進しバイタルで中の長澤へラストパス。
右足のファーストタッチで処理できずボールが流れたところを藤谷にクリアされる。
クリアボールはエリア内の右ハーフスペースで柏木が先に触りゴールライン際で収めると藤谷と橋本に挟まれながら逆サイドの長澤へ山なりの柔らかい右足のクロス。
長澤が頭で押し込み4点目。

■ベストプレーヤー
柏木陽介
相変わらず神戸戦で発動する柏木のエンペラータイム。
絶妙なコントロールの浮き球スルーパスと柔らかい山なりクロスで見事2アシストを記録。
他にも冴え渡るピンポイントなプレースキックやここぞという場面で見せる縦への突破も効果的。
前半35分のチャンスで決めていれば文句なしのマンオブマッチだったけどどうしても利き足で打ちたい性分が災いした。
次点で相手の楔のミドルパスを何度もカットしたマウリシオ。

■ワーストプレーヤー
なし
4-0で勝ったからというわけではなくレッズの選手にミスをさせるようなプレーを相手がしてこなかったため。
強いて挙げれば得点シーン以外は微妙だった興梠か。

■総評箇条書き
  • 試合序盤、ボールを握ってはいるもののなかなか前へボールを運べずロングボールを蹴らされる神戸
  • 神戸のぎこちなさはビルドアップ時のみならず9分や15分のカウンターチャンスにもまごついていて敵ながら勿体無いと感じた
  • 連敗以降、マリノス戦でもそうだったようにレッズはそれ以前よりやや前目のプレスを意識していた
  • 特に槙野はウェリントンにしろ長沢にしろ厳しくプレスをかけ前を向かせない守備を意識していた
  • ウェリントンとの空中戦を何度も繰り返し五分の勝負をする槙野は頼もしいが適当に蹴っ飛ばすだけのフィードはやめて頂きたい
  • 35分、自陣中盤から武藤のバックパスを受けた槙野が左サイドの宇賀神へ浮き球のフィード、下がりながらダイレクトで中の柏木へ折り返すと柏木もワンタッチで落とし宇賀神へ戻す、これも宇賀神がワンタッチで縦へ入れると敵陣ミドルサード左で武藤が受けすぐ様相手DFライン裏へのスルーパスを出す、左大外を駆け上がった柏木が収めペナルティエリアに左から進入して中へクロス、大崎がクリアするもボールは柏木の元へ戻ってくる、シュートフェイントで渡部をかわすと左足に持ち替えてシュートを放つも大崎の正面に飛んだボールは膝でクリアされ左のタッチラインを割る
  • 36分と38分に立て続けに背後からあっさりとボールを奪われる長沢駿はCFとしてはインテンシティが足りないのでは?
  • 長澤和輝のパスが度々ズレてうまく繋がらない場面が前半から散見されたのが気がかり
  • レッズの攻撃時にボールが右サイドに偏ると神戸の守備が右に引っ張られて中央で待ち構える柏木が広大なスペースを前にフリーで浮く場面が見られたが、2点目はそれで失点しているのに僅か3分後に同じ状況に陥る神戸の守備はかなりマズイのでは
  • 前半のヒートマップにもそれが表れていた
  • 後半レッズは分かりやすくポゼッションを放棄し撤退守備を選択
  • 後半早々に失点しても交代カードを切ってもそれほどペースを変えず淡々とボール回しに終始する神戸がよくわからない
  • いっそウェリントンを狙ったパワープレーでもやればまだ可能性はあったかもしれないがそれすらしてこなかった
  • 実際63分と64分と74分で得たCKではレッズの選手に競り勝って枠外とはいえゴールに向かってボールを飛ばせていた
  • レッズはセットプレーで終始危なっかしい守備をしていることだけが非常に気になった
  • 82分、敵陣ミドルサード中央から興梠が右サイド岩波へ出す、岩波は右ライン際の橋岡へ出す、橋岡はボールを受けに来た阿部へ横パスすると阿部はダイレクトで岩波までバックパス、岩波はサイドチェンジで宇賀神へ、槙野のコーチングで左サイドの空いたスペースへ出す宇賀神、槙野へ藤谷が寄せて一対一、縦から中への切り返しでシュートコースを作るとエリア内で右足を振り抜く、ニアサイドを狙ったシュートはキムスンギュの横っ飛びでゴールの外に弾き出される
  • 柴戸は短い時間ながら主に守備面で効果的なプレーでボールを奪い試合を締めた
  • 正直なところ何も参考にならなかった試合、それほど神戸のプレーは攻守に消極的で厳しさも激しさもなくレッズの選手を最後まで自由にプレーさせた
  • スコアこそ磐田戦同様の4-0だが内容には雲泥の差だった、レッズの出来どうこうではなく神戸の悪さばかりが際立つ試合だった
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=47683

2018年11月15日木曜日

2018 J1リーグ 第26節 横浜F・マリノス戦

スターティングメンバー

■1得点目
前半42分。
宇賀神がシノヅカから受けたタックルで獲得したFK。
位置はゴールラインから16mほどの左ハーフスペースでキッカーは武藤。
キッカーの前に天野と仲川の2枚を立たせファーにレッズとマリノスの選手が密集する形。
武藤は右足で目の前の2枚と奥の集団のちょうど間に放り込むと蹴る前から走り出していた橋岡がゴールに背を向けたままダイレクトの右足で後ろへ戻す。
ゴール正面から18mくらいの位置で宇賀神が収めるとワンタッチから右足のミドルシュートを放つ。
ゴール右隅絶妙なコースを狙って敵味方何人もの選手をすり抜け飯倉も左手で触るのがやっとのミドルシュートが見事先制点になる。
広島戦で使い果たしたと思っていた年一の確変弾がまたも発動。
炎上と言っていいほど左サイドの守備でやられっ放しだった宇賀神が決めただけに失態を補って余りある価値ある先制点を生み出した。

■1失点目
後半22分。
最終ラインの扇原から自陣ミドルサード中央でボールを受けた天野は一気に最前線の遠藤へ低い弾道のロングパス。
裏を取られた平川は槙野と共にエリア内左で遠藤と対峙するもあっさり中へのグラウンダーのクロスを許す。
ややマイナス気味のクロスがウーゴに通るとウーゴについていたマウリシオはウーゴの細かいボールタッチに翻弄され転倒。
マウリシオを抜き切ってから左足でゴール右隅へのシュートを放ち同点ゴール。
確かに裏を取られているのは平川だが天野が出す瞬間、岩波は釣り出され槙野は後ろに残りレッズDFラインはぐっちゃぐちゃ。
遠藤は天野が出す前に平川の裏に抜け出しているのでオフサイドを取ろうと思えば取れたはず。
わずか3分前に交代で入った平川が穴となったレッズと、同じく直前に交代で入ったウーゴが結果を出し皮肉にも采配に大きな差がついた。

■2得点目
後半32分。
左サイドの長澤から敵陣センターサークル左で受けた青木。
天野が寄せてくる前に一気に最前線の武藤に裏抜け狙いのロングフィードを入れる。
マリノスDFラインの裏に上手く抜け出した武藤は胸で落とし左足のインサイドキックで落ち着いてゴール右へ流し込み勝ち越しゴール。
昨季のACL準々決勝1stレグ川崎戦でこの日レッズの唯一のゴールが青木から武藤のゴールで同じようなシチュエーションだった。

■ベストプレーヤー
武藤雄樹
右サイドに流れて橋岡との連係からの崩しはレッズの攻撃において最早お馴染みとなった光景ではあるが、この日9試合ぶりの出場となったマルティノスとの連係においても実にスムーズにパス交換していたのを見て、誰より欠かせない攻撃のピースは柏木よりも武藤なのではと思うほど。
実際に柏木に次ぐアシスト数でチームに貢献しているが、誰より自身のゴールを望んでいることはレッズサポーターはよく知っている。
そんな武藤に19試合ぶりのゴールが生まれそれが勝ち越し弾になったのだからサポーターなら嬉しくないわけがない。
次点でマウリシオ。
危険な楔の縦パスに出足よく飛び出してインターセプトというシーンが何度も見られ相手の決定機を未然に阻止。
終盤パワープレーの時間帯にはひたすら空中戦に勝利しロングボールを跳ね返し続けた。
失点に絡んだシーンは日産スタジアムのピッチ状態が劣悪なせいで足を取られ転倒したのだろうw
相手GKも転んでるし

■ワーストプレーヤー
なし
強いて挙げれば久々の起用で致命的なミスで失点に絡んだ平川か。
前半左サイドの守備で何度も裏を取られ炎上させた宇賀神か。
前半だけで交代させられてしまったマルティノスか。
いずれにせよ浮き彫りになるのはやはり選手層の薄さ。

■総評箇条書き
  • 2分、マウリシオが最終ラインから持ち上がって敵陣ミドルサードで一気に最前線の興梠へスルーパスを出すもオフサイド
  • 3分、敵陣左サイドライン際のチアゴから天野へスルーパスを出すと付いていた岩波は抜け出されゴールとの間に立ち塞がるもクロスを上げられたが必死に戻った宇賀神がクリア
  • 8分、敵陣アタッキングサード右から橋岡のスローイン、青木が受けて即橋岡へ戻し橋岡もバックパスすると岩波が受ける、岩波がスルーパスを出すとペナ右角で長澤が収める、ゴールに背を向けたままライン際の橋岡へ横パス、橋岡はダイレクトで山なりのクロスをファーサイドの興梠へ、興梠は胸で落とし左足でシュートを放つも飯倉がセーブ
  • 12分、相手に合わせていたのかわからないがボールを奪われてから素早いネガティブトランジションでボールを奪い返すことができていた(珍しく綺麗にハマったプレスだと思う)
  • 最近のレッズの試合ではあまり見られなかった前からのプレスがこの日は珍しく多く見られた
  • マリノスは縦に早く入れてからの裏狙いが徹底されていた
  • この日のレッズは攻撃に転じた際、相手のプレスによって前を向けない状況になっても後ろから人が出てくる動きでパスを引き出しそのまま追い越すようにゴールに迫る攻撃が何度も出来ていた
  • 19分、興梠に倒されながらスルーパスを出した天野のボールに仲川が反応し宇賀神を外から抜きGK西川とエリア内で1対1、股下を狙った右足のシュートは最後まで一歩も動かず読んでいた西川が体を倒しながら膝を畳んで足でセーブ、ボールは右ポストを直撃し正面に跳ね返ると後ろから詰めた遠藤がエリア内中央でダイレクトで右足のシュートを放つがすんでのところで岩波がシュートブロック
  • 仲川のスピードに宇賀神がついていけないことがわかると仲川を裏のスペースに走らせ再三宇賀神を狙い続けた
  • 仲川にはやられっ放しだった宇賀神だがシノヅカとのデュエルには負けずイエローカードを与え先制点に繋がるFKも獲得した
  • 12分バイタルで武藤との連係、17分一発で収めたトラップ、24分マウリシオの楔に下りてきてワンタッチでサイドの宇賀神へ斜めのパス等、要所要所でテクニックを見せるマルティノスだが決定的な仕事をするには至らない、ゴールに向かうにつれてミスが増えていくような気がするのは気のせいだろうか、相手の激しいプレス時にミスをさせられるならともかくノープレッシャーではもう少し余裕が欲しい
  • 1点リードしてる展開でファウルからのクイックリスタートを(敵陣で攻め込むチャンスならまだしも自陣深い位置で)選択する理由が分からないしオリヴェイラがそれを指示しているとは到底思えないので無策でそれをやった橋岡を叱ってほしい
  • 荻原は今季リーグ戦では最も長くピッチに立ったが犬のようにボールを追い回すしつこい守備は効いていたし実際に奪えたシーンも何度かあったが奪った後の判断はまだまだ、マルティノスとの交代で入ったのにいざボール持ったらマルティノス同様縦に仕掛けてボールロスト連発するのは残念すぎた
  • マルティノスも荻原もこの日以来出場できていない
  • 58分、マリノス自陣最終ラインのシノヅカが右サイドライン際の仲川へ長めの縦パスを入れると読んでいた宇賀神がインターセプトし右の興梠へパス、興梠は少し持ち上がって敵陣ミドルサードで長澤へ縦パス、長澤はワンタッチ入れて武藤へ斜めにパス、バイタル中央やや右で受けた武藤は長澤へ出した後真っ直ぐゴールへ向かって走り出していた興梠へライン裏へのスルーパス、おそらく股下を狙ったと思われる興梠の右足のシュートは飯倉の飛び出しによりセーブされる、19節川崎戦の先制点を彷彿とさせるシーンでありあの難しいシュートを決めたもののあの日以来ゴールから遠ざかっていた興梠だからこそ決めて欲しかった
  • ウーゴヴィエイラが投入されると度々裏を取られるようになるレッズDF陣
  • レッズが失点して以降、分かりやすく平川の穴を狙った左サイドからの攻撃が増えたが勝ち越して以降は平川も必死でボールに食らいつき水際で危険を阻止した
  • 何度もやられているのに80分経ってもなお天野をバイタルでフリーにするレッズの守備
  • 82分、自陣深い位置右サイドからマリノスのスローイン、受けにきたウーゴのトラップミスを宇賀神が背後から足を出して興梠へ繋ぐ、興梠はそのままリターンし宇賀神へ、ライン際の荻原へ出すと三度目の正直でようやくシノヅカをファーストタッチで抜く、そのまま左サイドをスピードに任せて単騎独走、敵陣ミドルサードを過ぎたあたりで細かいボールタッチを混ぜてバイタル左まで来たところで右足でニアを狙った地を這うミドルシュートを放つも飯倉がガッチリキャッチ、少なくとも枠内には飛んでいたし最後にシノヅカに借りを返せたのは荻原にとってまだマシな試合となったのでは
  • マリノスは試合終了に向かうにつれ単純なクロス、ロングボールが増えパワープレーにシフトしていったが単純な空中戦のほうがレッズとしては守り易かった
  • 興梠がどれだけセットプレーの守備に自信があるか知らないが最後に意図的に仕掛けたあのファウルは狙い通りだったとしても賢明だとは思えない、直近の3試合で1点ずつセットプレーから失点しているのを忘れているのだろうか
  • とは言え、あの時間帯誰より必死に守備に奔走していたのは興梠だった
  • 橋岡vs遠藤は概ね橋岡の勝ちだけど宇賀神vs仲川は宇賀神の負け、それと荻原vsシノヅカは荻原の負け
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=47350

2018年11月12日月曜日

2018 J1リーグ 第25節 セレッソ大阪戦(途中まで)

スターティングメンバー

(注意)
この日は雷雨でキックオフが30分延期されたため録画したテレ玉の映像は70分までで終了。
残りの20分は録画し損ねたため70分だけの評価と思って読んで頂きたい。

■1得点目
前半11分。
レッズ自陣右サイドからセレッソのスローイン。
一番高い位置をとっていた柿谷へ投げ入れるも読んでいた岩波がペナルティエリアの右ライン上でカットしダイレクトで柏木まで跳ね返す。
ディフェンシブサード右で柏木が杉本からのプレスに耐え前を向き背後に片山、前方にソウザとオスマルを引きつけて二人の間から縦パスを通す。
ミドルサードで興梠がワンタッチで柏木の左にいた青木へ戻すと青木もワンタッチで武藤へ出す。
中央で後ろ向きで受けた武藤は左サイドを駆け上がる宇賀神へ反転しながらスルーパスを出す。
宇賀神はバイタルエリアで木本の股を抜き縦ではなく中へ向かってカットインするとペナルティアーク中央でエリア内右ハーフスペースの李の足元へパス。
四方を敵に囲まれながらもここしかないという狭いコースを倒れながら左足でシュートを放つとボールはゴール左隅へ吸い込まれた。
自陣深い位置で岩波がカットしてから李がシュートを放つまで15秒、これぞパーフェクトカウンター。
倒されずにボールキープして興梠に繋いだ柏木もワンタッチで繋いだ興梠も青木も、そして宇賀神へドンピシャのスルーパスを出した武藤も、長い距離を走ってセレッソDF陣を横に切り裂いた宇賀神も、素晴らしいシュートを決めた李も何もかもがパーフェクト。
25節にして年間ベストゴールが決まってしまった瞬間かもしれない。

■1失点目
前半27分。
レッズ自陣中央で興梠がソウザへのタックルでファウルをとられセレッソにFKを与える。
ソウザは左サイドにフリーで浮いていた片山へグラウンダーのロングパスを出すと片山は右足でファーサイドへ山なりのアーリークロスを放り込む。
エリア内で木本とマウリシオが競り合うとボールは逆サイドへのハイボールになる。
このボールの落ち際を杉本が左足のボレーで合わせるとボールは右のポストに向かって転がっていき宇賀神が付いていたオスマルが倒れながら左足で合わせ同点ゴール。
まずあの位置でFKを与えた興梠の迂闊なファウルに不満、片山を誰も警戒せずフリーでボールを上げさせたことも不満、空中戦で競り勝てなかったマウリシオに少し不満、先に触れなかった宇賀神に不満、西川も少し不満。
ただ、計4度も左右に揺さぶられ内2回は不運も重なったようにも見えるので上手く合わせたセレッソを褒めるべきかも。

■2失点目
後半52分。
武藤が興梠へ出したスルーパスをカットされ細かく繋いでオスマルが一気に前線の杉本を狙ってロングフィード。
ボールは右に流れディフェンシブサード右で杉本が収め槙野が対峙する。
反転してバックパスするとペナ右角で木本が受ける。
さらにバックパスしてソウザがバイタルで受ける。
寄せてきたマウリシオに対し左へワンフェイント入れると豪快に右足を振り抜きゴール右上隅に突き刺さるミドルシュートで逆転。
どうしようもないゴラッソではあるもののワンフェイントであっさり体を振られシュートコースをガラ空きにしているマウリシオに対してどうしても拭えない不満。

■ベストプレーヤー
宇賀神友弥
先制点を演出したカットインもラストパスも絶妙。
守備もいつものような間合いをとるだけで足を止めてじっと待つだけの守備ではなく体をぶつけて球際を厳しく奪いに行く場面も散見され戦う姿勢を攻守で見せつけた。
後半調子こいてカウンターチャンスをみすみす潰したシーンだけイラッとしたが。
次点で質の高いクロスとスルーパスで決定機を複数回演出して見せた武藤。

■ワーストプレーヤー
なし
90分見ていないためワーストの決定は避ける。

■総評箇条書き
  • レッズは序盤、サイドからのシンプルなクロスから複数回チャンスメイクしていた
  • お互いにフワッとした試合の入りからいきなりファブリシオのアクシデント、交代で入った李の先制ゴールと急に試合が動いた序盤
  • 13分、キムジンヒョンのロングフィードを自陣ミドルサードでマウリシオが胸で落とす、中央へ移動しながら前線の李へ浮き球のフィード、李は山下を背負いながらこれを収めると一旦山下から離れ左からボールを受けにきた武藤へ横パス、一瞬待って縦のスペースへ出すと走り込んだ興梠がエリア内でダイレクトでシュートを放つもグラウンダーのボールは右枠の外
  • 久々のKLM揃い踏みだったがコンビネーションは未だ錆付いていなかった
  • 先制された側は取り返そうと前への圧力を強めるチームが殆どだがこの日のセレッソは先制される前と後でペースを変えず冷静に試合を進める
  • 15分と20分に左サイドに張っている宇賀神へ出してダイレクトで中へ折り返すシーンが見られたがレッズの攻撃の鍵になっていたのは宇賀神のポジショニングとパスだったように思われる
  • 22分のソウザのFKは、岩波はヨニッチに付き切れていないし西川は軌道を見切っていたわけじゃないしそもそもあの位置でFKを与えるファウルをした槙野も不用意だしということでレッズの守備はかなり怪しくなってくる
  • その5分後に興梠が同じような位置でファウルしFKを与え結局それが失点に繋がったことからも、この日のレッズは余りに無駄なファウルが多かった(ミスジャッジもあったとはいえ)
  • 失点して以降の山下の李への警戒心MAXな守備のせいでなかなか李にボールが収まらなかった
  • 後半開始早々、またも興梠のファウルによるFK献上からポスト直撃のあわや逆転弾を食らいそうになる
  • 47分、レッズ自陣で清武にボールが入った瞬間DFラインから飛び出し猛烈なプレスをかけるマウリシオ、たまらず清武がバックパスすると武藤が左足でカットし流れたボールを興梠が収め柏木へバックパス、柏木はダイレクトで右サイドへ縦に出すと李が少し持ち上がると外側から片山と何故か橋岡の2人からプレスを受け柏木へバックパス、敵陣ミドルサード右で収めた柏木はアタッキングサード中央の武藤へ楔の縦パス、これをフリックしてボールはバイタル中央の興梠へ渡る、一瞬出し所を探すも誰もいないため上がった武藤へリターンする興梠、少し待って左から上がったエリア内の槙野へパス、クロスを放り込むと見せかけまたも武藤へリターン、ワンタッチ入れてから左足でシュートを放つもミスキック気味で力なくGK正面に転がったボールをキムジンヒョンが難なくキャッチ
  • 武藤のフリックが入った瞬間外ではなく中に入ってきてしまう宇賀神がまず残念、槙野のリターンをダイレクトで打てない武藤も残念
  • 橋岡が無謀な仕掛けでボールロストするのはわからなくもないが柏木がそれをするのは疑問、本人的には勝算があるのだろうか
  • 55分、敵陣ミドルサード左で槙野から武藤、武藤から宇賀神へ縦に繋ぐ、ライン際で松田と対峙するとワンタッチから一気にスピードアップし縦に仕掛け切り返しから中へのクロス、前に体を入れたヨニッチが触れず興梠が膝で落とした瞬間山下に後ろから倒される、倒れたまま左足のアウトサイドで蹴ったボールはキムジンヒョンに右手でセーブされ山下がこぼれ球をクリア
  • カウンターは試合を重ねるごとに鋭さを増しているしレッズの良さを一つも出せず負けたわけでは決してないが、ファブリシオの負傷交代というアクシデントが無かったとしても勝てていたとは思えない
  • 特に先制してからの試合運びの拙さ甘さに関してはまだまだと言わざるを得ない、前節も前半に先制してからのあっという間の同点ゴールで追いつかれているのだから
  • 信じられないことに即笛吹かないどころか流そうとした?
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=46624

2018年11月9日金曜日

2018 J1リーグ 第24節 名古屋グランパス戦

スターティングメンバー

■1得点目
前半21分。
敵陣ミドルサード左から宇賀神によるスローイン。
一番深い位置にいた興梠へ縦のロングスローを入れると興梠をマークしていた新井の前に体を入れボールの軌道を確保しそのまま後ろへ逸らす。
ワンタッチ入れて左サイド深い位置で収めると回り込んでマイナスのクロスを右足で上げる。
中に入ってきた武藤とはタイミングが合わなかったため誰も合わせられなかったがエリア内中央でクリアしようとした小林のヘディングのクリアボールはゴール右隅に転がりオウンゴール。

■1失点目
前半27分。
レッズ自陣ミドルサード右から宮原がレッズDFラインと併走していた前田を狙った浮き球のパスを入れるとこれをマウリシオが頭で小さいクリア。
バイタルでジョーが頭で跳ね返しエリア内で前田が収め(名古屋から見て)右ハーフスペースを縦に仕掛ける。
マウリシオが前田の左から寄せていたが振り切られゴールライン際で左足で折り返しのクロスを入れると西川の前に体を入れた槙野が足でクリア。
これをマウリシオが拾うと大きくクリアしようとしてファーストタッチで置いたボールが体から離れたのとボールの受け手を探して視線を遠くにやったマウリシオの隙を見逃さなかった宮原がマウリシオの左から強襲。
宮原が先に触ったボールに対し遅れてタックルに行ったマウリシオがアフターチャージを取られPK献上。
キッカーはジョー。
ゴール左隅を狙ったシュートに対し読みが当たった西川が右手で止めたものの前に弾いたボールに誰より早く反応し後ろから詰めた玉田が右足で押し込み同点ゴール。
まずPKを取られたのは完全にマウリシオの油断。
次にジョーが蹴った瞬間玉田と前田は走り出していたがレッズの選手は全員置き去りにされるほどの反応の鈍さ。
せっかく止めた西川が不憫でならない。
西川のPKストップ率が余りに低く「どうせ止められやしないだろ」とタカをくくって棒立ちになっていたのならそこに信頼関係は存在しない。

■2失点目
前半43分。
レッズ自陣深い位置で槙野がシャビエルを倒しファウル。
ゴールから20mくらいの右ハーフスペースの位置からのFKでキッカーはシャビエル。
レッズはペナルティエリアのラインに平行に均等にエリア内に配置するゾーンの守備。
対する名古屋はレッズの守備ブロックの大外にジョーをはじめとする多くの選手を配置。
シャビエルは左足でファーサイドに向かって柔らかいボールを放り込むと岩波に競り勝ったジョーが頭でニアサイドに叩きつけ逆転ゴール。
これといった特殊な技術も駆け引きもなくただ先に跳ばれより高い打点でボールに合わされただけ。
たったそれだけのことに完敗しているのだから見た目以上にこの勝負のダメージは深刻だったと言える。

■3失点目
後半24分。
ハーフウェイラインの左で丸山がボールを収めると橋岡の裏のスペースへロングフィード。
左サイドを交代直後の相馬が駆け上がるとこれに追いつきゴールラインギリギリでダイレクトで折り返しのクロス。
飛び込んだシャビエルがボールの勢いを殺さない程度に頭で落とすとこれに後ろから詰めたジョーがエリア内中央で左足のジャンピングボレーで合わせ追加点。
裏を取られた橋岡やシャビエルに落とさせた阿部や前に入られた槙野など一人一人の対応が遅れているのは事実だがはっきり言ってあのボールをゴールに繋げられるのはジョー以外あり得ない。
それ程のゴラッソだった。

■4失点目
前半33分。
レッズ自陣右サイドで和泉からハーフスペースのジョーへ斜めのパス。
逆サイドの相馬へグラウンダーのサイドチェンジ。
対峙する橋岡を抜き切らずにカットインしクロスを入れる相馬。
(レッズから見て)左のゴールポストの前あたり放り込んだボールにジョーが槙野の後ろから難なく前に出て右足で合わせるだけのゴール。
恐らくラインを割るだろうと踏んで一瞬足を止めた槙野のミス。

■ベストプレーヤー
西川周作
4失点もして何故GKなのかという疑問はもっともだが西川でなければ4失点では済まなかった。
結局失点にはなったものの最初の失点のPKストップや36分には2連続ファインセーブ。
ATにも1本のファインセーブと最後の最後まで集中力を切らさなかった浦和の守護神を2試合連続MOMにしたい。
もう指摘するのも飽きたがラインを直接割るロングフィードが減るともっとよいのだが。
次点で中盤のプレスからのボール奪取に最も貢献していた長澤。

■ワーストプレーヤー
槙野智章
執拗なマンマークで相手のゴールゲッターに仕事をさせない守備に定評ある浦和のエースキラーがこの日はジョーに清々しいほどの完敗。
後半の2失点に直接絡んだだけでなく前半2失点目のFKを与えたのも槙野のファウルでありこの日のファウル数はチーム最多の4回。
油断とは言えマウリシオは宮原にやられ、岩波もジョーに競り負け、橋岡も2度相馬にアシストを許し、レッズ守備陣が個の勝負で完全に負けていた。
つくづく今のレッズの守備が個の力に頼ったものであることを痛感させられた。

■総評箇条書き
  • 現地観戦した身としては既にキックオフ前からグロッキーになるほどの酷暑
  • 開始33秒、敵陣センターサークル内で収めた青木は同じく自陣サークル内のマウリシオへバックパス、マウリシオはワンタッチで右の岩波へ、岩波は高い位置から降りてきた右サイドライン際の橋岡へ縦パス、一緒に降りてきた武藤とのワンツーで裏へ抜ける橋岡、ペナルティエリア右のライン上でグラウンダーで興梠への折り返しのクロス、スピードを落とし名古屋の最終ラインと中盤の間で上手くフリーになった興梠はエリア内で右足のダイレクトで合わせるもボールはバーの上
  • 1分、名古屋最終ライン新井から前田への長い楔の縦パスを前田が受けたタイミングを狙って槙野が背後からボールを奪う、センターサークル中央で右斜め前の武藤へショートパス、フリーで受けた武藤は数歩ドリブルで前進し興梠が外へ開いたタイミングを見て興梠へ縦に出す、丸山のマークに対し背を向けながらバイタルエリアで受けた興梠は自身が空けたスペースにそのまま走り込んだ武藤へリターン、エリア内で受けた武藤は小林のマークを振り切らないままほぼ角度のない位置から右足のシュートを放つ、ランゲラックは体を倒し右手で弾くと戻った金井がクリア、これをバイタルエリア右で興梠が収めるとインステップからのシュートはブロックに入った丸山に当たりゴール左の枠外へ
  • 4分、レッズの左サイドから前田が中に放り込んだクロスをマウリシオが頭で跳ね返すと玉田が右足でワンタッチするも収め切れず後ろへ逸らす、こぼれ球に反応したファブリシオがワンタッチで右の長澤へ出す、浮き球のボールを柔らかいタッチで一発で収めカウンター開始、長澤は併走する左のファブリシオの前方スペースへ出す、単騎で独走し敵陣までボールを運ぶ、この時点でファブリシオの前に丸山、右の興梠には新井が付き2対2、併走しながらスペースへのボールを要求する興梠だがファブリシオが出したボールがミスになり新井にカットされる、ボールの勢いを殺し切れず丸山にも合わずファブリシオの前にボールがこぼれて来るもすんでのところで丸山がクリア
  • 試合開始早々に立て続けに名古屋ゴールに迫ったレッズだったが、5分に失点ものの裏抜けをジョーに許している場面はジョーに対する警戒心が低すぎるのと槙野が最後に詰めたシャビエルを見ていないこと等、複数の選手の油断が大ピンチを招いていた
  • ジョーへ出した丸山へ誰もプレスに行っていないし、岩波は丸山が出す瞬間足を止めてボール見てるし、青木のスライドも遅いし・・・etc
  • 橋岡を使って武藤が裏へ抜け出す形はかなり洗練されてきた
  • 17分、名古屋のFKをマウリシオと長澤がクリアすると興梠が武藤に繋いで武藤が胸で落として反転しながらスペースへ出すとカウンター開始、走り出した青木の前のスペースに落ちたボールを青木が拾ってそのまま右サイドを駆け上がる、アタッキングサードに差し掛かるとインナーラップした左の橋岡へパス、ペナルティエリア右のライン上で中の興梠へクロスを上げると力んだせいかミスキックになりボールはかなりファーサイドへ流れ興梠は頭で触るのがやっと
  • 清水戦で見せた橋岡のクロスの精度はすっかり失われてしまったのだろうか
  • 岩波はボールホルダーが蹴るギリギリまでマーク対象をしっかり見ているのに蹴った瞬間その存在を忘れたかのようにボールウォッチャーになるのは何なのだろう
  • 51分、名古屋自陣センターサークルの右でエドゥアルドネットが前方のジョーに向けて出したボールを目の前の長澤がカットし一発で収める、ショートカウンターを開始すると左に武藤、右にファブリシオ、名古屋DFは4人で3対4の状況、アタッキングサードまで進入するとファブリシオの足元に出したボールが渡りバイタルエリアでフリーになる、右足のトゥーキックを放つもボールはゴール左の枠の外へ、この局面で何故つま先?
  • 63分、マウリシオのインターセプトしたボールを長澤がなんとか拾って右サイドを駆け上がる橋岡に出すとロングカウンター開始、中央に進路をとりドリブルで独走するとアタッキングサード入口で左を併走していた興梠が名古屋最終ライン裏へのボールを要求、すぐには出さずギリギリまで我慢した橋岡だが興梠がエリア内に進入する直前に出したスルーパスは興梠に届かずランゲラックが難なくキャッチ
  • 解説は興梠の足元へ出すべきだった旨の指摘をしていたがスペースへ要求したのは興梠自身、ただし要求したタイミングで即出さずにギリギリまで引きつけてから出すことを選択したのは橋岡、確実なプレーを選択できる判断力は経験を積むしかないがそれ以上に局面で冷静になれるメンタルの向上のほうが急務では
  • この日のファブリシオはいつになく前からのボールチェイスが目立った
  • 89分、自陣最終ラインから槙野が左サイドライン際の荻原へ縦パス、縦に仕掛けようとして数歩ドリブルするも和泉と前田の2人を相手に無理せずターンしバックパス、敵陣ミドルサード左で青木がこれを受けるとすぐ傍の長澤へ横パス、出し所を探しながらゆっくり中央へ進むと名古屋最終ラインの手前に下りてきた武藤へ楔の縦パス、これを収めて前を向くと荻原へのスルーパス、フリーで裏抜けに成功した荻原はランゲラックに臆したかファーストタッチではシュートを打たずドリブルを選択する、おそらくGKを抜き切ってシュートを打ちたかったものと思われるが右へ大きくなってしまったファーストタッチのせいでボールに追いついたタイミングでは角度がなくなりシュートコースもほぼ塞がれギリギリで放ったシュートはあえなくランゲラックにキャッチされた
  • カップ戦で同じ相手に2ゴールを決めているとは思えないような弱気な選択だった
  • ポゼッションは6対4でスコアも4-1と差がついたものの90分を通して終始決してやられっぱなしというわけではなくレッズにも少ないながらもチャンスはあった
  • だが雑でもピンポイントでも放り込めば決めてくれるジョーに対し、ラストパスにしろフィニッシュにしろ精度を欠いたレッズ攻撃陣との差がそのままスコアに表れた
  • 興梠や武藤が少ないチャンスでは決められず2度、3度決定機を作ってようやく1点というのは見慣れた光景ではあるが、ファブリシオは磐田戦で見せた決定力が嘘のように消え枠を捉えられないシュートを繰り返したのは不可解だった
  • 監督がベンチ入り停止処分を食らうハメになった主審のジャッジについてだが、確かにどんなに軽いボディコンタクトでも即座に笛を吹くジャッジは個人的には好みではないが、どちらかに偏りがあったわけでもなければ基準がブレたわけでもないので7年ぶりのJリーグとなるオリヴェイラ監督はともかく選手はこの基準に早くアジャストすべきだった
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=46277

2018年11月6日火曜日

【遠征メモ】豊田スタジアム観戦 (2回目)

■経路
東京から名古屋までのぞみ自由席。
大名古屋ビルヂングにて昼食。
ドニチエコきっぷを購入し地下鉄とバスを利用し各パン屋巡り。
あまりの暑さにスタジアムに着く頃にはグロッキー。

■席
S指定席バックスタンド中央。
レプユニ着用可。
周りがやたらとお子様の多いゾーンだった。

■飲食
酉しみず
名古屋コーチン親子丼 1350円

カスカード ゲートウォーク店
プレーンベーグル 130円

フードコントロールショップ ゼロ Nucca 名古屋名鉄店
クランベリーチーズ 366円
チョコ(?) 393円

Le Supreme. 栄生本店
プレーンベーグル 162円

リトルプラスベーグル
プレーン 250円
あんこ 280円
いよかんマカダミアホワイトチョコ 330円

baguette rabbit
ブールハーフ 216円

マタクルベーグル
プレーン 160円
シナモンシュガー 240円

カフェシエスタ
かき氷完熟マンゴー 500円

シティーカフェ
三河もち豚メンチカツサンド 350円

2018年11月2日金曜日

2018 J1リーグ 第23節 清水エスパルス戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半4分。
ドウグラスを狙ったフィードのこぼれ球を最終ラインで橋岡がクリア。
レッズ自陣ミドルサード左で河井が胸で落とし右の白崎へパス、少し持って河井へ戻す白崎。
アタッキングサード中央の北川の足元へ楔の縦パスを入れると北川はワンタッチでその瞬間食いついた槙野の空けたスペースの裏へ抜け出した金子へのスルーパス。
金子はファーストタッチの右足でゴール左隅に突き刺し先制点。
まず人についているのかスペースを埋めているのか非常に曖昧な守備。
ボールホルダーへの寄せも甘く自由にパスを出させている。
最後にあっさり食いついて股を抜かれ裏へのパスを通される槙野とマークを振り切られる阿部。
全て後手に回り一人一人の対応の緩さが失点に繋がったシーン。

■1得点目
前半9分。
ハーフウェイライン右から青木のロングフィードをファブリシオへ入れると胸でトラップしたボールを飯田が手を使って方向を変えたためFK獲得。
位置はハーフスペース左、ペナルティエリアのライン手前で直接狙える位置。
キッカーは阿部。
ラインに対して平行に助走をつけるとボールは真っ直ぐゴール右上へと吸い込まれ同点ゴール。
六反はファーサイドを警戒していたようでポジションもファー寄り、ボールにもしっかり反応して飛んでいるがボールに触れることはかなわなかった。
それだけ阿部の蹴ったボールが鋭く速かった。
清水の形成した壁はキッカーから見て最右が最も身長の低い金子だったこともファーを狙った一因かも。

■2失点目
後半5分。
マウリシオのファウルにより清水にFKを与える。
ゴールから24mくらいの中央からでキッカーは角田。
壁は作らずペナルティエリアのライン上に均等に人を配置しゾーンで守るレッズ。
角田はその均等に配置したラインの(清水から見て)右、橋岡と阿部の間に立っていたドウグラスを狙って蹴るとエリア内で阿部にあっさり競り勝ちゴール左隅に押し込んだ。
なまじ距離があっただけにゾーンで守ったものと思われるが槙野がエースを徹底マークするいつもの守備をしていたら、と思わずにいられない。

■2得点目
後半15分。
清水が右のCKを獲得しキッカーは金子。
アウトスイングのボールをペナルティマークのあたりに放り込むとドウグラスをマークしていたマウリシオがクリア。
これを武藤がいち早く拾ってカウンター開始。
レッズ自陣から左サイドを単独で持ち上がるとアタッキングサードに差し掛かったあたりで右を併走するファブリシオへ横パス。
パスがややズレたせいかファーストタッチが乱れ飯田にクリアされそうになるも飯田はファブリシオの足に当ててしまいクリアできず。
これを収めたファブリシオはそのまま前進しエリア内で右足のシュートを放つとこれがタックルに行った河井の右足に当たりボールはゴールニアサイドに転がって再び同点ゴール。

■3失点目
後半17分。
ハーフウェイラインから角田が左サイドの松原へ展開。
アタッキングサード左の松原へは武藤がすぐに寄せる。
松原はハーフスペースの北川へ横パス。
すぐさまボールを奪いに行く武藤。
北川は河井へバックパス。
ワンタッチで中央の白崎へ横パス。
2,3歩前進して石毛に楔の縦パス。
反転して左足のシュートを放つとギリギリでブロックに入った阿部の右足に当たりループシュートのように高く上がったボールはクロスバーを直撃。
エリア内の右にこぼれたボールに金子が詰め右足を振り抜くとニアに突き刺し三度目の勝ち越し弾。
まず白崎にボールが入った瞬間誰もプレスに行かずノープレッシャーで楔を入れさせている。
柏木が遅れて寄せているが交代したばかりで誰が行くか曖昧になっていたということだろうか。
金子にあっさり前を向かせた阿部の反応も鈍かった。

■3得点目
後半25分。
レッズの右CKでキッカーは柏木。
鋭く速いボールは六反のパンチングでエリア外へ。
菊池がこぼれ球を拾うと左ライン際まで逃げ河井が寄せると青木へバックパス。
青木はボールを受けると少し右へ移動しタイミングを見て右足で山なりのロングフィードをエリア内へ放り込む。
ペナルティマークのあたりで槙野がゴールに背を向けたままバックヘッドで合わせるとこれがクロスバーを叩き落ちたボールがゴール内のラインを割り三度追いつく。

■ベストプレーヤー
西川周作
3度のファインセーブと接触プレーを厭わない飛び出しで文字通り体を張ってレッズゴールを死守した浦和の守護神がMOM。
3失点はどれもGKとしてはほぼノーチャンスだったと言える。
守備陣が果たすべき役割を果たしていなかったことのほうが責任としては遥かに大きい。
あとはフィードの質さえ昔の輝きを取り戻してくれれば何も言うことはないのだが。

■ワーストプレーヤー
阿部勇樹
年に一度決めてくれる超絶FKを決めた浦和の鉄人をワースト評価するということで賛同できない者も多くいることだろうが、この日の3失点全ての失点に絡んでしまっているのだからこちらとしては妥当な評価。
とは言えミスマッチが全てだったようにも思える。
清水でも屈指のスピードを持つ金子相手に反応速度で劣り、セットプレーでは清水で屈指の高さを持つドウグラスのマークにつき空中戦は全敗。
金子とのミスマッチは仕方ないにしてもセットプレーのマーカー変更だけでも事前に修正できなかったものだろうか。
キッカーも常にドウグラスだけ目がけて蹴っていたかのように終始狙われ続けていた。
次点で菊池。
無人の左サイドにロングフィードを入れてあっさりボールロストというのは「WBは高い位置をとっておけ」という約束事を菊池が無視していたからではないだろうか。
現に逆サイドの橋岡には同じようなボールが何本か通っている。
上がっているかいないか見ないで放り込むのも嫌いなので菊池だけを責める気もないが。

■総評箇条書き
  • レッズは前半から清水に危険なシーンを作られ再三ゴールを脅かされた
  • 今季J1の多くのチームに見られるような、トップにターゲットになる選手を一人置いて長いボールを入れてなんとかしてもらうかポストして他の選手がシュートするような戦術○○といったサッカーではなく、サイドアタック、ワンタッチプレー、ミドルシュート等を織り交ぜながらレッズゴールに迫った
  • 決してレッズもやられっ放しというわけではなく、とりわけ前線でファブリシオにボールを集めることによってチャンスを生み出していった
  • ただ左サイドはファブリシオへのマークがキツく菊池のフォローも拙いこともあってか攻撃が右サイドに偏ると単純なクロスを放り込むだけのシーンが増えた
  • レッズと清水の最大の違いは前に人数をかけて相手陣内でボールを奪い切ることができるかどうかで、清水はそれが出来ていた
  • 清水の攻撃で特に有効だったのがレッズのラインの裏に向かって出す短い浮き球のボールでチャンスを演出する場面が多く見られた
  • 41分、敵陣ハーフウェイライン左からファブリシオのサイドチェンジで橋岡へ展開、アタッキングサード右で収めると武藤へバックパス、個人技での突破を試みるも石毛と松原の守備に不利と見てターンし青木へバックパス、青木は再びライン際の橋岡へ縦パス、橋岡と松原がマッチアップすると縦に仕掛けると見せて中へカットインすると裏へ抜けた武藤の足元へ石毛と松原の間からパスを通す、ワンタッチで収めエリア内で前を向いた武藤はエリア内中央のファブリシオの足元へ折り返しのショートパス、ファブリシオはダイレクトで右足のインサイドキックで六反の股を狙うも咄嗟にしゃがんで足でクリアされる、前半唯一清水の守備をかいくぐって決定機を作ったシーンになった
  • 前半終了間際に菊池が左サイド高い位置をとることを期待して実際に上がりを見ずに無人の左サイドにロングフィードを入れるシーンが何度か見られた
  • 53分に菊池が放った無回転のミドルシュートがこの試合一番のサプライズだったかも
  • 後半早々に勝ち越しても一切手を緩めることなく前からプレスに来る清水
  • 青木は前に出てプレーしたいならボールタッチの練習が必要、狭いスペースでトラップの乱れからボールロストを繰り返した後半のプレーはいただけない
  • 後半3失点目以降は清水のプレスがやや緩くなったこともあってレッズが清水ゴールに迫るシーンが増える
  • 後半は橋岡のファウルが増え始める
  • 橋岡は19節川崎戦でもそうだったように試合が終盤に向かうにつれ集中力を欠いた致命的なプレーが増えるのはそう簡単には直らないのだろうか
  • 満を持して(?)投入された柏木は小さいミスが多く、やはりベンチスタートするだけの理由を抱えているのかと思わされた
  • 試合終了間際の後ろまで降りてきてビルドアップに参加する李の動きは非常に助かってボールがよく収まった
  • 清水のゴールにはある程度再現性のある崩しの形からのゴールが見られたが、一方レッズのゴールは偶発的な要素が多分に含まれ実に対照的なチームの対決だった
  • 磐田戦が緩かったせいか同じ静岡勢相手に同じテンションで試合に入ったらボコられかけたけど必死で食らいついてなんとか勝ち点1をもぎとったでござる、の巻
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=46056

2018年10月29日月曜日

【遠征メモ】IAIスタジアム観戦 (2回目)


■経路
東京から静岡までひかり自由席。
パルシェで昼食。
清水の選手がデザインされたツナ缶セットを見てみたかったがパルシェ内のモンマルシェでは確認できず。
ななやまで歩いてジェラート。
清水駅まで電車で移動し清水駅から無料シャトルバスでエスパルスドリームプラザへ。
館内を一通り回ってマリンパークまで来ると清水痛車シーサイドフェスが開催されていた。
すぐ近くのエスパルスドリームハウスもサラッと確認。
近くのバス停で時刻表を確認すると次のバスまで20分以上待つことがわかったため万世町から歩いて日本平まで向かう。
50分以上かかったが大して暑くもなかったためさほど苦にならず到着。

■席
SS指定席バックスタンド。
縦にも横にも中央で理想的な席。

■飲食
沼津魚がし鮨 パルシェ6F店
近海ランチ 1645円

スタジアムにてハーフタイムにカレー
清水濃厚煮込みカレー 600円

2018年10月26日金曜日

2018 J1リーグ 第22節 ジュビロ磐田戦

スターティングメンバー

■1得点目
後半8分。
敵陣アタッキングサード左でボールを受けた森脇。
右足でグラウンダーのアーリークロスを放り込むとエリア内中央で興梠が後ろ向きで収める。
反転しようとしたところを櫻内にクリアされるとこぼれ球を後ろから詰めた青木が右足のダイレクトでシュートを放つ。
ボールはGK正面だったが抑えのきいた低空のシュートだったせいかカミンスキーは逆を突かれファンブル。
高く上がったボールはエリア内のファブリシオの元へ落ちてくると左足を振り抜きボレーシュート。
ボールはニアサイドをぶち抜き先制ゴール。

■2得点目
後半15分。
ディフェンシブサード右サイドライン際で岩波が川又にプレスをかけ森脇がバックパスをカットしハーフスペースの青木に横パス。
自陣センターサークル手前のファブリシオへパス、左サイドを駆け上がった宇賀神へファブリシオの絶妙なスルーパス。
フリーで抜け出した宇賀神はダイレクトで早々に中の興梠へクロスを入れるも興梠に付いていた2人のうちの1人大井がクリア。
クリアボールはそのまま宇賀神の元へ、バイタルエリア左でこれを収めるとフェイントを入れつつ味方の上がりを少し待ち長澤へバックパス。
長澤は青木へバックパス、青木は体の向きを右へ向けたまま鋭角に中の武藤へ縦パス。
下がってこれを受けた武藤は左に回ると見せて逆にターンし森下をかわすとまたも大井と小川の間のチャンネルで一人浮いていたファブリシオの足元へラストパス。
フリーで前を向くと細かいタッチでフェイントを入れカミンスキーと駆け引きし最後はチップキックで2ゴール目。

■3得点目
後半39分。
右CKを獲得しキッカーは武藤。
磐田はゾーン気味の守備で槙野岩波阿部のレッズDF陣が固まっているペナルティマーク付近のみ同数の3枚を配置。
右足でアウトスイングのボールを山なりに放り込むとフリーで飛び込んだ槙野のダイビングヘッドがゴール上のネットに突き刺さり追加点。
3対3で同数だから誰が誰に付くかははっきりしていたはずだが槙野に付いていたはずの大井はボールだけ見て槙野を何も見ていなかった。

■4得点目
後半43分。
レッズ自陣左サイドから磐田のスローイン。
櫻内は(レッズの)左サイドゴールライン際まで張っていた山田まで一気に放り込む。
槙野が対峙するも股を抜きクロスを入れる山田。
ボックス内中央で待っていた大久保の前に体を入れカットする青木。
ゴールライン際でボールを収めると左足のロングフィードで前線のファブリシオを狙う。
大井と競り合い頭で中へ落とすファブリシオ。
こぼれ球を後ろから全速力で拾う荻原。
背後の田口を振り切って抜け出す荻原とその左を併走するファブリシオ。
バイタルエリアに差し掛かるとファブリシオへのラストパス。
エリア内まで持ち込み左足を振り抜くとカミンスキーの逆を突きダメ押しの4点目でハットトリック達成。

■ベストプレーヤー
ファブリシオ
1ゴール目は文句なしのゴラッソで3ゴール目は荻原からのプレゼント。
ファブリシオの持ち味が遺憾なく発揮されたのはむしろ2ゴール目と50分にゴール前でフリーでボールを受けたどちらもあの絶妙なポジショニングにあると思う。
磐田の守備が緩かったと言えばそれまでだが、ゴール前でパスを出されても足元がおぼつかないから一発で収められなかったり、ボールが枠に飛ばなかったり、GKとの1対1で外したり決められない選手も普通にいる。
あれだけの確度でゴールを量産してくれる選手が今のレッズにどれほど有り難いか。
次点というか同率1位でMOMに推したいのが青木。
セットプレーから決めた3点目を除き全ての得点は青木が起点になっている。
持ち味は違うがこのポジションの直接の競争相手長澤と比較すると個人的な序列は青木優位になりつつある。

■ワーストプレーヤー
宇賀神友弥
4-0という圧勝劇にもなるとなかなかワーストプレーヤーは決めにくいものだが、この試合に関して言えば満場一致を断言できる。
それくらいこの日の宇賀神は目に余るミスを連発。
そして挽回するチャンスもほぼ無し。
トラップミス、ズレるクロス、宇宙開発までは百歩譲って目を瞑ったとしても、不要な仕掛けでボールを奪われ危険な位置でカウンターのピンチを招いたシーンは看過出来ない。
次点は阿部。
菊池や長澤も途中で入ったにしては集中を欠いていたシーンがチラホラ。

■総評箇条書き
  • 4分、レッズ自陣で磐田の右からのスローイン、狭い中でのパス交換から槙野がカットしたボールをダイレクトで一気に前線の興梠へ付ける、櫻内が先に触って返したボールを柏木が拾うと右足のロングフィードで磐田DFラインの裏を狙う、抜け出した興梠にはエリア内ハーフスペース左で大井が追いつき1対1、切り返しで大井は体を振られ転倒し興梠が右足のシュートを放つもボールはGK正面、カミンスキーが真っ直ぐ跳ね返したボールは起き上がった大井がクリア
  • 試合序盤から終始ボールコントロールの怪しい阿部
  • 磐田は攻め急ぐ様子がなく序盤から遅攻、その割にラインは高めで後ろはスペース十分で実際何度かレッズは裏抜けに成功していた
  • 12分、自陣左サイドから槙野のサイドチェンジでアタッキングサード右の森脇へ、森脇はワンタッチ入れて軽く左へボールを出すと武藤が寄って受ける、右へスライドした武藤と入れ替わるように森脇は外を回って中へ走ると武藤は受けにきた柏木へ横パス、柏木はダイレクトで後ろへ流すと森脇が拾いバイタル中央で柔らかいクロスを左へ、宇賀神が胸で落とし豪快に左足を振り抜くとボールは盛大に宇宙開発
  • 18分、ハーフウェイライン右で岩波がボールを受ける、その前から走り出し磐田ラインの裏を取っていた武藤へのフィード、オンサイドで抜け出し収めた武藤はエリア内右で中の興梠へクロスを上げるもコースがズレてボールは誰もいないスペースへ、左サイドのエリアの外ゴールライン際で興梠が収めると視線の先にスペースへのボールを要求するファブリシオが、注文通りのボールをゴールエリア左角に出すとファブリシオの前に滑り込んだ田口がクリア
  • 23分、自陣最終ライン阿部から柏木への縦パス、センターサークルで柏木はこれをスルーするとファブリシオがワンタッチで落としたボールを柏木が拾う、左足で浮き球の磐田ライン裏を狙ったフィードで宇賀神が裏抜けに成功、左ハーフスペースから中の興梠へ折り返すがこれもまたややズレて伸ばした右足つま先で触るのがやっと、ボールは飛び出したカミンスキーにキャッチされる
  • 29分に山田のシュートがポストを叩いてピンチを迎えたシーンは森脇の衰えを実感せざるを得ない反応の遅れだった
  • 32分に飛び出した阿部があっさりかわされ松浦にシュートを打たれているシーンや48分に川又と競って空振りしてるシーンなど、阿部は軽率なプレーが目に付いた
  • この試合は磐田のファウルが多かった、序盤の遅効といい疲労が溜まっているのだろうか
  • 高い位置をとってサイドチェンジを受ける森脇、武藤柏木とのトライアングルで左サイドを突破する森脇、クロスを上げる森脇と前半の森脇大爆発
  • 50分、左サイド敵陣深い位置から宇賀神のスローイン、柏木が受けると宇賀神へリターン、ダイレクトで阿部へバックパスする宇賀神、阿部はバイタル左のハーフスペースで浮いていたファブリシオへ楔の縦パス、フリーで受け前を向くと大井と田口の2人を十分に引き付けてからエリア内の興梠へスルーパス、抜け出した興梠は左足のダイレクトでシュートを放つもボールは大きく枠の外へ
  • 1失点目直後はかなり前からボールを奪おうと躍起になってプレスに来たが、2失点目は堪えたらしく磐田の運動量はガクッと落ちた
  • 62分、ディフェンシブサード右で阿部がカットしたボールを武藤がバックパスし森脇が収めるとカウンター開始、ライン際まで開いた武藤へ出すと同時に森脇はダッシュ、武藤・青木がそれぞれワンタッチで繋ぎ右サイドのスペースへ出し森脇が抜け出す、アタッキングサードに差し掛かると中のファブリシオにドンピシャのアーリークロスを放り込む、ファブリシオはこのボールを上手くトラップできずカミンスキーにボールを奪われる
  • 70分を過ぎたあたりから露骨に雑になり西川のフィードからあっさりボールロストするシーンが4分で3度もあった
  • 青木による森脇への愛のシャトルラン
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=45707

2018年10月23日火曜日

2018 J1リーグ 第20節 V・ファーレン長崎戦

スターティングメンバー

■ベストプレーヤー
柏木陽介
最後までゴールを割ることこそできなかったものの決定機を演出するキラーパスを柏木は再三演出していた。
守備においても球際に厳しく行きボールを奪ったり、失点ものの相手の決定機をプロフェッショナルファウルで未然に防いだりと、攻守に渡りキープレーヤーとして90分奮闘していた。
一度交代されそうになったところを見るに、何らかアクシデントが発生した疑いがあるものの最後まで走り続けた姿はレッズの10番として、キャプテンとして相応しい戦いぶりだった。

■ワーストプレーヤー
興梠慎三
あれだけの決定機を作りながら最後までゴールを割れなかった浦和のエースに厳しめの評価を与えたい。
とは言えこの評価は興梠自身の問題というより、相手GK徳重が分厚過ぎる壁だったせいと言ったほうがいい。
数々の決定機を演出しシュートを放ってはその度に徳重のビッグセーブによりゴールの外へ弾き出され見事クリーンシートに抑えて見せた。
あれほどのセービングを連発されては浦和のエースも沈黙せざるを得ない。

■総評箇条書き
  • 4分、ミドルサード自陣中央で青木が前方の柏木へ縦パス、下がりながら受けた柏木は反転し左斜め前のファブリシオへショートパス、中へ向かって2,3歩ドリブルし長崎DFラインの裏を狙ったスルーパス、バイスともつれ合うように抜け出した興梠は左足でニアサイドを狙ったシュートを放つが徳重にセーブされる
  • 5分、左CKを獲得しキッカーは柏木、珍しく低くて速いボールをニアへ放り込むとバイスがこれをクリア、バイタルエリアで待ち構えていた宇賀神の下へこぼれてきたハイボールを左足のボレーで合わせるもまたも徳重がビッグセーブでゴールの外へ弾き出した
  • スローインからの攻めが超絶下手糞なイメージが強いレッズだが、22分に宇賀神がロングスローから興梠が中央で収めて逆サイドへ展開というレッズでは滅多にお目にかかれない美しい流れに感動
  • 26分、最終ラインのボール回しから槙野が一気に前線のスペースへロングフィード、なんとか宇賀神がこれを収め飯尾との睨み合いからマイナスのグラウンダーのクロス、バイタルで興梠が後ろ向きでこれを収めると興梠の右から上がろうとした青木へショートパス、即リターンする青木、下がりながらリターンを受けワンタッチで武藤への縦パスを入れる興梠、高杉を背負いながらゴールに対し後ろ向きにボールを受けた武藤は半円を描くようにターンしペナルティアーク手前で右足のシュートを放つもボールはGK正面
  • 前半AT、相手を敵陣に押し込んだ状態で揺さぶりをかけるレッズ、右ハーフスペースからライン際の橋岡へボールを出す岩波、ボールを受けにきた柏木へ横パス、ボールを受けそのままライン際へ流れる柏木、中央裏のスペースへ斜めにスルーパス、これをエリア内ハーフスペースで受ける武藤、トラップが大きくなりレイオフ気味になったボールを後ろから詰めたファブリシオがシュート、ゴール左隅を狙った低空シュートだったがまたも徳重がビッグセーブ
  • 62分、あわや失点もののピンチを招いた原因は鈴木武蔵に振り切られたマウリシオではなく一人ラインを乱して後ろに残っていた槙野のせい
  • 長崎は中盤のプレスバックが上手くて青木や阿部がボールの出し所を探している間に奪われるシーンが目に付いた
  • 75分、左CKを獲得しキッカーは柏木、ファンマがクリアしたボールをボレーで蹴り返す武藤、ハイボールの競り合いをエリア内で2度繰り返し最後に鈴木がエリア外へ弾き出すと宇賀神が収める、左サイドの柏木へ出すとすぐに寄せてきた徳永によりバックパス、中央で阿部が受けると長崎DFラインの壁に向かって浮き球のパス、これをマウリシオが頭でフリックし長崎ライン裏へボールを落とし抜け出した武藤がダイレクトボレーを突き刺すがオフサイド、阿部には直接ライン裏の武藤を狙ってボールを出して欲しかった
  • 70分を過ぎたあたりから橋岡や武藤などネガトラの遅れからピンチを招くシーンが出始める
  • 81分、左サイドライン際で李からの横パスを受けたファブリシオ、ハーフスペースの興梠へ楔の縦パスを入れる、ワンタッチで前を向いた興梠はライン際の李へショートパス、李は後ろからインナーラップしたエリア内の柏木へ斜めのパス、バイスをかわし切れずゴールライン際まで追い込まれながらマイナスのクロスを入れるもバイスの足に当たったボールは翁長にクリアされる
  • 89分、左サイドライン際でボールを受けた槙野、同じくライン際の宇賀神へ縦パス、一度阿部へバックパス、少し持ち上がって宇賀神へリターン、2タッチ目で同サイドの李へショートパス、鈴木と田上の間を縫う左足のクロスを上げると中で興梠のレイオフから柏木がダイレクトでシュートを放つもボールは枠をそれる
  • 明確なプランがないままクイックリスタートやCK時のショートコーナーはいい加減やめて頂きたい
  • ゴールキック、フリーキック、あらゆるリスタートに時間をかけ続ける長崎、にもかかわらず注意を与えない、急かさない主審には疑問
  • 後半に入ってからのセンシティブすぎるジャッジ、かと思えば一転して流しまくったり選手たちはかなり困惑していたような…
  • 長崎の引き分け狙いはチーム全体で共有され終始徹底されていて、実況・解説共に「狙い通り」を連呼していたが、果たしてその狙いは妥当だったのかどうかについてもう少し言及してもよかったのではないかと中継を見ていて何度も思った
  • 19節終了時点でレッズは7位、長崎は14位、これを書いている25節終了時点でその後5連敗し現在長崎は最下位となっている
  • 7位相手に勝ちに行かずにどこで勝ち星を稼ぐつもりだったというのか、解説が「狙い通り」と言う度にこれが終始引っかかっていた
  • レッズの右サイドで度々発生した橋岡と翁長のマッチアップは見応えがあった
  • その二人が見せたこの試合一番のお気に入りシーン

  • 肝心の2人が全然見えないがDAZNは何がしたいのか
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=45168