2018年10月29日月曜日

【遠征メモ】IAIスタジアム観戦 (2回目)


■経路
東京から静岡までひかり自由席。
パルシェで昼食。
清水の選手がデザインされたツナ缶セットを見てみたかったがパルシェ内のモンマルシェでは確認できず。
ななやまで歩いてジェラート。
清水駅まで電車で移動し清水駅から無料シャトルバスでエスパルスドリームプラザへ。
館内を一通り回ってマリンパークまで来ると清水痛車シーサイドフェスが開催されていた。
すぐ近くのエスパルスドリームハウスもサラッと確認。
近くのバス停で時刻表を確認すると次のバスまで20分以上待つことがわかったため万世町から歩いて日本平まで向かう。
50分以上かかったが大して暑くもなかったためさほど苦にならず到着。

■席
SS指定席バックスタンド。
縦にも横にも中央で理想的な席。

■飲食
沼津魚がし鮨 パルシェ6F店
近海ランチ 1645円

スタジアムにてハーフタイムにカレー
清水濃厚煮込みカレー 600円

2018年10月26日金曜日

2018 J1リーグ 第22節 ジュビロ磐田戦

スターティングメンバー

■1得点目
後半8分。
敵陣アタッキングサード左でボールを受けた森脇。
右足でグラウンダーのアーリークロスを放り込むとエリア内中央で興梠が後ろ向きで収める。
反転しようとしたところを櫻内にクリアされるとこぼれ球を後ろから詰めた青木が右足のダイレクトでシュートを放つ。
ボールはGK正面だったが抑えのきいた低空のシュートだったせいかカミンスキーは逆を突かれファンブル。
高く上がったボールはエリア内のファブリシオの元へ落ちてくると左足を振り抜きボレーシュート。
ボールはニアサイドをぶち抜き先制ゴール。

■2得点目
後半15分。
ディフェンシブサード右サイドライン際で岩波が川又にプレスをかけ森脇がバックパスをカットしハーフスペースの青木に横パス。
自陣センターサークル手前のファブリシオへパス、左サイドを駆け上がった宇賀神へファブリシオの絶妙なスルーパス。
フリーで抜け出した宇賀神はダイレクトで早々に中の興梠へクロスを入れるも興梠に付いていた2人のうちの1人大井がクリア。
クリアボールはそのまま宇賀神の元へ、バイタルエリア左でこれを収めるとフェイントを入れつつ味方の上がりを少し待ち長澤へバックパス。
長澤は青木へバックパス、青木は体の向きを右へ向けたまま鋭角に中の武藤へ縦パス。
下がってこれを受けた武藤は左に回ると見せて逆にターンし森下をかわすとまたも大井と小川の間のチャンネルで一人浮いていたファブリシオの足元へラストパス。
フリーで前を向くと細かいタッチでフェイントを入れカミンスキーと駆け引きし最後はチップキックで2ゴール目。

■3得点目
後半39分。
右CKを獲得しキッカーは武藤。
磐田はゾーン気味の守備で槙野岩波阿部のレッズDF陣が固まっているペナルティマーク付近のみ同数の3枚を配置。
右足でアウトスイングのボールを山なりに放り込むとフリーで飛び込んだ槙野のダイビングヘッドがゴール上のネットに突き刺さり追加点。
3対3で同数だから誰が誰に付くかははっきりしていたはずだが槙野に付いていたはずの大井はボールだけ見て槙野を何も見ていなかった。

■4得点目
後半43分。
レッズ自陣左サイドから磐田のスローイン。
櫻内は(レッズの)左サイドゴールライン際まで張っていた山田まで一気に放り込む。
槙野が対峙するも股を抜きクロスを入れる山田。
ボックス内中央で待っていた大久保の前に体を入れカットする青木。
ゴールライン際でボールを収めると左足のロングフィードで前線のファブリシオを狙う。
大井と競り合い頭で中へ落とすファブリシオ。
こぼれ球を後ろから全速力で拾う荻原。
背後の田口を振り切って抜け出す荻原とその左を併走するファブリシオ。
バイタルエリアに差し掛かるとファブリシオへのラストパス。
エリア内まで持ち込み左足を振り抜くとカミンスキーの逆を突きダメ押しの4点目でハットトリック達成。

■ベストプレーヤー
ファブリシオ
1ゴール目は文句なしのゴラッソで3ゴール目は荻原からのプレゼント。
ファブリシオの持ち味が遺憾なく発揮されたのはむしろ2ゴール目と50分にゴール前でフリーでボールを受けたどちらもあの絶妙なポジショニングにあると思う。
磐田の守備が緩かったと言えばそれまでだが、ゴール前でパスを出されても足元がおぼつかないから一発で収められなかったり、ボールが枠に飛ばなかったり、GKとの1対1で外したり決められない選手も普通にいる。
あれだけの確度でゴールを量産してくれる選手が今のレッズにどれほど有り難いか。
次点というか同率1位でMOMに推したいのが青木。
セットプレーから決めた3点目を除き全ての得点は青木が起点になっている。
持ち味は違うがこのポジションの直接の競争相手長澤と比較すると個人的な序列は青木優位になりつつある。

■ワーストプレーヤー
宇賀神友弥
4-0という圧勝劇にもなるとなかなかワーストプレーヤーは決めにくいものだが、この試合に関して言えば満場一致を断言できる。
それくらいこの日の宇賀神は目に余るミスを連発。
そして挽回するチャンスもほぼ無し。
トラップミス、ズレるクロス、宇宙開発までは百歩譲って目を瞑ったとしても、不要な仕掛けでボールを奪われ危険な位置でカウンターのピンチを招いたシーンは看過出来ない。
次点は阿部。
菊池や長澤も途中で入ったにしては集中を欠いていたシーンがチラホラ。

■総評箇条書き
  • 4分、レッズ自陣で磐田の右からのスローイン、狭い中でのパス交換から槙野がカットしたボールをダイレクトで一気に前線の興梠へ付ける、櫻内が先に触って返したボールを柏木が拾うと右足のロングフィードで磐田DFラインの裏を狙う、抜け出した興梠にはエリア内ハーフスペース左で大井が追いつき1対1、切り返しで大井は体を振られ転倒し興梠が右足のシュートを放つもボールはGK正面、カミンスキーが真っ直ぐ跳ね返したボールは起き上がった大井がクリア
  • 試合序盤から終始ボールコントロールの怪しい阿部
  • 磐田は攻め急ぐ様子がなく序盤から遅攻、その割にラインは高めで後ろはスペース十分で実際何度かレッズは裏抜けに成功していた
  • 12分、自陣左サイドから槙野のサイドチェンジでアタッキングサード右の森脇へ、森脇はワンタッチ入れて軽く左へボールを出すと武藤が寄って受ける、右へスライドした武藤と入れ替わるように森脇は外を回って中へ走ると武藤は受けにきた柏木へ横パス、柏木はダイレクトで後ろへ流すと森脇が拾いバイタル中央で柔らかいクロスを左へ、宇賀神が胸で落とし豪快に左足を振り抜くとボールは盛大に宇宙開発
  • 18分、ハーフウェイライン右で岩波がボールを受ける、その前から走り出し磐田ラインの裏を取っていた武藤へのフィード、オンサイドで抜け出し収めた武藤はエリア内右で中の興梠へクロスを上げるもコースがズレてボールは誰もいないスペースへ、左サイドのエリアの外ゴールライン際で興梠が収めると視線の先にスペースへのボールを要求するファブリシオが、注文通りのボールをゴールエリア左角に出すとファブリシオの前に滑り込んだ田口がクリア
  • 23分、自陣最終ライン阿部から柏木への縦パス、センターサークルで柏木はこれをスルーするとファブリシオがワンタッチで落としたボールを柏木が拾う、左足で浮き球の磐田ライン裏を狙ったフィードで宇賀神が裏抜けに成功、左ハーフスペースから中の興梠へ折り返すがこれもまたややズレて伸ばした右足つま先で触るのがやっと、ボールは飛び出したカミンスキーにキャッチされる
  • 29分に山田のシュートがポストを叩いてピンチを迎えたシーンは森脇の衰えを実感せざるを得ない反応の遅れだった
  • 32分に飛び出した阿部があっさりかわされ松浦にシュートを打たれているシーンや48分に川又と競って空振りしてるシーンなど、阿部は軽率なプレーが目に付いた
  • この試合は磐田のファウルが多かった、序盤の遅効といい疲労が溜まっているのだろうか
  • 高い位置をとってサイドチェンジを受ける森脇、武藤柏木とのトライアングルで左サイドを突破する森脇、クロスを上げる森脇と前半の森脇大爆発
  • 50分、左サイド敵陣深い位置から宇賀神のスローイン、柏木が受けると宇賀神へリターン、ダイレクトで阿部へバックパスする宇賀神、阿部はバイタル左のハーフスペースで浮いていたファブリシオへ楔の縦パス、フリーで受け前を向くと大井と田口の2人を十分に引き付けてからエリア内の興梠へスルーパス、抜け出した興梠は左足のダイレクトでシュートを放つもボールは大きく枠の外へ
  • 1失点目直後はかなり前からボールを奪おうと躍起になってプレスに来たが、2失点目は堪えたらしく磐田の運動量はガクッと落ちた
  • 62分、ディフェンシブサード右で阿部がカットしたボールを武藤がバックパスし森脇が収めるとカウンター開始、ライン際まで開いた武藤へ出すと同時に森脇はダッシュ、武藤・青木がそれぞれワンタッチで繋ぎ右サイドのスペースへ出し森脇が抜け出す、アタッキングサードに差し掛かると中のファブリシオにドンピシャのアーリークロスを放り込む、ファブリシオはこのボールを上手くトラップできずカミンスキーにボールを奪われる
  • 70分を過ぎたあたりから露骨に雑になり西川のフィードからあっさりボールロストするシーンが4分で3度もあった
  • 青木による森脇への愛のシャトルラン
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=45707

2018年10月23日火曜日

2018 J1リーグ 第20節 V・ファーレン長崎戦

スターティングメンバー

■ベストプレーヤー
柏木陽介
最後までゴールを割ることこそできなかったものの決定機を演出するキラーパスを柏木は再三演出していた。
守備においても球際に厳しく行きボールを奪ったり、失点ものの相手の決定機をプロフェッショナルファウルで未然に防いだりと、攻守に渡りキープレーヤーとして90分奮闘していた。
一度交代されそうになったところを見るに、何らかアクシデントが発生した疑いがあるものの最後まで走り続けた姿はレッズの10番として、キャプテンとして相応しい戦いぶりだった。

■ワーストプレーヤー
興梠慎三
あれだけの決定機を作りながら最後までゴールを割れなかった浦和のエースに厳しめの評価を与えたい。
とは言えこの評価は興梠自身の問題というより、相手GK徳重が分厚過ぎる壁だったせいと言ったほうがいい。
数々の決定機を演出しシュートを放ってはその度に徳重のビッグセーブによりゴールの外へ弾き出され見事クリーンシートに抑えて見せた。
あれほどのセービングを連発されては浦和のエースも沈黙せざるを得ない。

■総評箇条書き
  • 4分、ミドルサード自陣中央で青木が前方の柏木へ縦パス、下がりながら受けた柏木は反転し左斜め前のファブリシオへショートパス、中へ向かって2,3歩ドリブルし長崎DFラインの裏を狙ったスルーパス、バイスともつれ合うように抜け出した興梠は左足でニアサイドを狙ったシュートを放つが徳重にセーブされる
  • 5分、左CKを獲得しキッカーは柏木、珍しく低くて速いボールをニアへ放り込むとバイスがこれをクリア、バイタルエリアで待ち構えていた宇賀神の下へこぼれてきたハイボールを左足のボレーで合わせるもまたも徳重がビッグセーブでゴールの外へ弾き出した
  • スローインからの攻めが超絶下手糞なイメージが強いレッズだが、22分に宇賀神がロングスローから興梠が中央で収めて逆サイドへ展開というレッズでは滅多にお目にかかれない美しい流れに感動
  • 26分、最終ラインのボール回しから槙野が一気に前線のスペースへロングフィード、なんとか宇賀神がこれを収め飯尾との睨み合いからマイナスのグラウンダーのクロス、バイタルで興梠が後ろ向きでこれを収めると興梠の右から上がろうとした青木へショートパス、即リターンする青木、下がりながらリターンを受けワンタッチで武藤への縦パスを入れる興梠、高杉を背負いながらゴールに対し後ろ向きにボールを受けた武藤は半円を描くようにターンしペナルティアーク手前で右足のシュートを放つもボールはGK正面
  • 前半AT、相手を敵陣に押し込んだ状態で揺さぶりをかけるレッズ、右ハーフスペースからライン際の橋岡へボールを出す岩波、ボールを受けにきた柏木へ横パス、ボールを受けそのままライン際へ流れる柏木、中央裏のスペースへ斜めにスルーパス、これをエリア内ハーフスペースで受ける武藤、トラップが大きくなりレイオフ気味になったボールを後ろから詰めたファブリシオがシュート、ゴール左隅を狙った低空シュートだったがまたも徳重がビッグセーブ
  • 62分、あわや失点もののピンチを招いた原因は鈴木武蔵に振り切られたマウリシオではなく一人ラインを乱して後ろに残っていた槙野のせい
  • 長崎は中盤のプレスバックが上手くて青木や阿部がボールの出し所を探している間に奪われるシーンが目に付いた
  • 75分、左CKを獲得しキッカーは柏木、ファンマがクリアしたボールをボレーで蹴り返す武藤、ハイボールの競り合いをエリア内で2度繰り返し最後に鈴木がエリア外へ弾き出すと宇賀神が収める、左サイドの柏木へ出すとすぐに寄せてきた徳永によりバックパス、中央で阿部が受けると長崎DFラインの壁に向かって浮き球のパス、これをマウリシオが頭でフリックし長崎ライン裏へボールを落とし抜け出した武藤がダイレクトボレーを突き刺すがオフサイド、阿部には直接ライン裏の武藤を狙ってボールを出して欲しかった
  • 70分を過ぎたあたりから橋岡や武藤などネガトラの遅れからピンチを招くシーンが出始める
  • 81分、左サイドライン際で李からの横パスを受けたファブリシオ、ハーフスペースの興梠へ楔の縦パスを入れる、ワンタッチで前を向いた興梠はライン際の李へショートパス、李は後ろからインナーラップしたエリア内の柏木へ斜めのパス、バイスをかわし切れずゴールライン際まで追い込まれながらマイナスのクロスを入れるもバイスの足に当たったボールは翁長にクリアされる
  • 89分、左サイドライン際でボールを受けた槙野、同じくライン際の宇賀神へ縦パス、一度阿部へバックパス、少し持ち上がって宇賀神へリターン、2タッチ目で同サイドの李へショートパス、鈴木と田上の間を縫う左足のクロスを上げると中で興梠のレイオフから柏木がダイレクトでシュートを放つもボールは枠をそれる
  • 明確なプランがないままクイックリスタートやCK時のショートコーナーはいい加減やめて頂きたい
  • ゴールキック、フリーキック、あらゆるリスタートに時間をかけ続ける長崎、にもかかわらず注意を与えない、急かさない主審には疑問
  • 後半に入ってからのセンシティブすぎるジャッジ、かと思えば一転して流しまくったり選手たちはかなり困惑していたような…
  • 長崎の引き分け狙いはチーム全体で共有され終始徹底されていて、実況・解説共に「狙い通り」を連呼していたが、果たしてその狙いは妥当だったのかどうかについてもう少し言及してもよかったのではないかと中継を見ていて何度も思った
  • 19節終了時点でレッズは7位、長崎は14位、これを書いている25節終了時点でその後5連敗し現在長崎は最下位となっている
  • 7位相手に勝ちに行かずにどこで勝ち星を稼ぐつもりだったというのか、解説が「狙い通り」と言う度にこれが終始引っかかっていた
  • レッズの右サイドで度々発生した橋岡と翁長のマッチアップは見応えがあった
  • その二人が見せたこの試合一番のお気に入りシーン

  • 肝心の2人が全然見えないがDAZNは何がしたいのか
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=45168

2018年10月20日土曜日

2018 J1リーグ 第19節 川崎フロンターレ戦

スターティングメンバー

■1得点目
前半6分。
岩波が自陣右サイド最終ラインから最前線の武藤へロングフィード。
オンサイドで抜け出した武藤はペナルティエリア右のライン際で早々に中の興梠へグラウンダーのクロス。
飛び出したチョンソンリョンを飛び越す技ありのワンタッチループで先制ゴール。
まず岩波のロングフィードが低くて速くて正確。
武藤に付いていた谷口がギリギリで触れないコースに出した。
見事川崎DFラインを出し抜いた武藤も裏抜けのタイミングとクロスが完璧。
そして決して簡単ではないシチュエーションだけども、むしろそういうボールこそ必ず決めてくれるレッズのエースが相変わらず頼もしすぎた。

■2得点目
後半45分。
槙野が最終ラインから頭で跳ね返したボールを中央で収めた青木が左サイドの李へショートパス。
寄せてきた奈良の背後を狙って小さく蹴り出す李。
抜け出そうとした瞬間奈良に腕を掴まれながらも振り切ってフリーで抜け出す。
さらに右から寄せてきた大島も左足の裏街道で抜き去る。
ペナルティエリアギリギリで鈴木のタックルにより倒れ主審の笛、PK獲得。
なんと李はこのPKをファブリシオに譲るとファブリシオは落ち着いてGKの逆を突きゴール左へ突き刺しダメ押し追加点。
完全に李忠成の独力によるゴールと言っていい。

■ベストプレーヤー
西川周作
この日の試合はまさに「勝ちに不思議の勝ちあり」といった内容で、川崎に一方的に攻め込まれ何度も決定機を作られそしてその度に西川のビッグセーブに助けられた試合だった。
致命的なミスを犯したルーキーのフォローまで試合中にこなすいい兄貴っぷりまで見せつけた。
リーグ戦でクリーンシートに抑えて勝利した試合はスコア同様12節の川崎との対戦以来となった。
ただフィードの質は相変わらず改善しないままな気がする…。

■ワーストプレーヤー
橋岡大樹
大槻暫定監督に抜擢されてからというもの、19歳という若さで10年以上長いキャリアを持つ選手たちを相手に橋岡は実によくやっている。
だがこの日の橋岡はこれまでの活躍ぶりからは考えられないようなミスを連発。
他の選手を差し置いてスタメンとして出場している以上、「まだ若いし仕方ない」で済ませてはいけない。
特にレッズのWBというポジションは上下に激しい運動量を要求される重要なポジション。
日本代表のトレーニングパートナーとしてロシアへ帯同し、帰国後即合宿に合流し中断明けから主力として出ずっぱり。
同情すべき余地は十分にあるがそれに甘えていてはチャンスを逃すだけになる。
チームとしても今の橋岡は既に替えのきかない選手になっている。
なんとか踏ん張って貴重な経験を糧にさらなる成長を望みたい。
次点でファブリシオ。
守備的貢献度の低さに目を瞑ったとしても奪ってからの気の抜けたプレーでボールロストするのは許せない。
前節「オナドリしない」ってドヤ顔で称賛してベストプレーヤーに挙げたブロガーのことも少しは考えて欲しい。

■総評箇条書き
  • 大槻さん?か、はたまた通訳の人?が再三ファブリシオに檄を飛ばし守備をさせていた
  • 先制点を演出したシーン以外にもこの日の岩波は正確なフィードを前線へ何度も供給していた
  • 単純なクロスを跳ね返したりエースを徹底マークさせたりすると頼もしいのが槙野だがボールを奪ってからのフィードの質は岩波と比べるとこの日はいまいちだった(というか余裕がない?)
  • 先制後レッズは自陣に引いてのリトリート
  • 一方川崎はレッズCBにも小林が前からプレスを敢行、実際これは有効でレッズはビルドアップに苦労していた
  • ディフェンシブサードあたりまで自由に待たせて最終ラインでボールを奪うまでは狙い通りできていても奪ってからが適当なクリアばかりでポゼッションが上がらなかった
  • 柏木にしろ槙野にしろ、誰かが好き勝手に攻め上がった際の尻拭いを全部青木が一人でこなしていた
  • 前節に比べるとこの日のファブリシオの守備はアリバイ気味、申し訳程度・・・だったのは前半までで後半はロッカーでオリヴェイラに喝を入れられたか積極的にプレスに参加していた
  • というかファブリシオに限らず全体的に後半は前半よりプレス開始のラインが上がっていた
  • 特にボールを奪われた直後のファーストディフェンスの意識が高く、帰陣よりも即プレス、あわよくばカウンターという狙いがよく表れていた
  • 50分を過ぎたあたりから橋岡の動きが急激に怪しくなり考えられないミスが連発する
  • 56分、自陣最終ラインから岩波が一気に前線左サイドの宇賀神へサイドチェンジ、胸で落として収めるとぽっかり空いたハーフスペースへボールを出す、後ろから走り込んだ柏木が拾ってエウシーニョと奈良の間をぶち抜いてエリア内に進入し左足でシュートするもボールは枠外
  • 73分、西川からのパスを左サイドで受けた槙野、激しくチャージに来た知念を逆に吹っ飛ばす力強いドリブルで前進し宇賀神に預けて鈴木をかわす、宇賀神は2タッチ目でミドルサード左の興梠へ送る、ワンタッチで長谷川をかわして前を向き中の柏木へスルーパス、これがオフサイド
  • レッズが阿部を投入し守備が安定し、川崎が中村を下げて攻撃にリズムが生まれなくなると、レッズにとって危険なシーンが減っていった
  • 85分、最終ラインから岩波のフィードを右サイドで収めた柏木、寄せてきた谷口の背後へ蹴り出し抜けようとするも谷口に倒される、すかさず森脇がこれを猛ダッシュで拾ってプレーオン、そのまま独走しペナルティエリア右まで持ち込み右足でシュートを打つもボールはGK正面
  • 中盤に入って蓋をする阿部、果敢に攻め上がる森脇、最も少ない出場時間で決定的な仕事をする李と今のレッズはベンチメンバーが頼もしすぎる
  • これがオンサイドで これがオフサイドってマジ?
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=44915

2018年10月16日火曜日

2018 J1リーグ 第18節 サンフレッチェ広島戦

スターティングメンバー

■1得点目
前半24分。
西川から橋岡へのロングフィード。
自陣ミドルサード右で収めると降りてきた武藤へ横パス。
出してすぐ上がった橋岡へリターン。
佐々木と稲垣が立ち塞がったため青木へバックパス。
ワンタッチで前方のファブリシオへ出すと稲垣と水本に囲まれながらその2人の間を通し武藤へボールを逃がす。
トラップが流れたボールをなんとか収め青山のタックルをかわすように興梠へのスルーパス。
和田を振り切って抜け出した興梠は武藤が出したタイミングで飛び出していた林の右をすり抜けるシュートをダイレクトで放ちボールはゴール左のサイドネットを揺らした。
降りてきての攻撃のスイッチから囲まれながらのスルーパスから何から何まで武藤のお膳立てによるゴールと言っていいのでは。

■1失点目
前半36分。
バイタルエリア左で柏を青木が倒しイエローカードを貰い広島にFKを与える。
キッカーは柴崎。
ファーサイドゴールエリア内に右足で落とすと飛び込んだ千葉が頭で合わせるとボールはループ気味にゴールへ吸い込まれ同点。
千葉の瞬発力も柴崎のボールの質も言うまでもなく高くそこは敵を賞賛する他ないのは確かだが、あの位置でFKを与えたファウルを犯した青木とそのきっかけを作った柏の突破がそれ以上に致命的だった。
広島の巧みな所はキックオフ時には柴崎が右、柏が左のSHでセットしておきながら、決め手に欠けると見るやこの2人を入れ替え見事チャンスメイクして見せた所。
ただ同点後は元のポジションに戻っていたのでポジションチェンジはたまたまだった可能性も。

■2得点目
後半24分。
阿部からのパスを左サイドで受けた宇賀神。
ファーサイドの橋岡を狙ったクロスを上げるとエリア内中央の柏木が佐々木に倒されPK獲得。
佐々木がエリア内で倒すのはこれが初めてではないらしく、本人含め広島の選手は誰も主審に抗議に行かなかった。
キッカーは興梠。
一度だけフェイントを入れると林の逆を突き勝ち越しゴールを決めた。

■3得点目
後半30分。
柏からの横パスをミドルサード中央で受けた川辺を興梠とファブリシオが前後から挟んでボールを奪うとカウンター開始。
興梠からボールを受けたファブリシオは前を向くとそのままドリブル中央突破。
センターサークルを出る手前で右から青山、前から水本、背後に川辺の3人に囲まれたため右を併走する柏木へスルーパス。
完全に抜け出した柏木はエリア内に進入しファーサイドの宇賀神に右足で柔らかい折り返しのクロスを上げる。
宇賀神はこれを右足のボレーでゴールに突き刺し追加点。
まず3人引きつけてから柏木にスルーパス出せるファブリシオが素晴らしいし、柏木の柔らかいクロスにファーを見ていた視野の広さ、そして武藤と並ぶ宇宙開発者のはずの宇賀神が完璧なボレー弾を叩き込んだのも素晴らしい。

思い返せば2016年ACLラウンド16でFCソウルとの1stレグもボレー

2017年ACLグループステージでまたもFCソウル相手に決めたゴールもボレー
「レッズでボレーと言えば李忠成!」というイメージが強かったが近年は宇賀神のほうが決めていた。
お見事。

■4得点目
後半48分。
レッズ自陣左サイド深い位置でベリーシャからファブリシオがボールを奪ってカウンター開始。
宇賀神が大きくクリアしたボールを和田が頭で跳ね返す、阿部が拾ってすぐ様前方の李へ出す。
左のライン際に逃げるようにボールを運びアタッキングサード手前あたりでターンし後ろから上がってきたファブリシオへバックパス。
前方の阿部に縦パスを入れ阿部はワンタッチでファブリシオへリターン。
柏をかわし和田をかわし中央に向けてスルスルと前進するとペナルティアーク手前で右足のミドルシュートを放つ。
林は倒れながらなんとかボールを触るも止め切れずファブリシオにレッズ初ゴールを献上。

■ベストプレーヤー
ファブリシオ
とにかくまあボールがよく収まるから攻撃の起点になるわ、ポジショニングがいいから敵のチェックが厳しい時に預けられるわ、テクニックあるわ、おまけに守備もサボらないわで至れり尽くせりとはまさにこのこと。
噂ではファブリシオの移籍金が6.5億と聞いた日には、いよいよレッズの強化部も焼きが回ったかと憤慨したものだが、これほどの選手なら高くない買い物だったと強化部の慧眼に改めて驚嘆。
マルティノスやラファエルによく見られたプレーでもあるが、ドリブルで相手に突っかけてボールロストを繰り返す独善的なプレー、俗に言うオナドリが全く無いのが非常に良い。
武藤でも1試合に必ず1回はこれを見せるがファブリシオはゼロ。
言ってもファブリシオはこれでまだ2試合目なので完全にフィットしたらどうなるか実に楽しみ。
次点はパトリックを完封した槙野か、攻守両面で活躍した興梠か、年イチのボレー弾で突き放した宇賀神か。

■ワーストプレーヤー
青木拓矢
青木はこの日レッズにとって一番の脅威となった柏とのマッチアップが多かったせいか、失点のきっかけにもなったシーンを含めファウルで止めるシーンが散見された。
今のレッズの守備のやり方というのは中盤の負担がかなり大きいことは柏木のコメント等からも窺い知れるが、長澤が怪我で出場できない今だからこそ苦しくてもやり切らねばならないことは青木自身がよくわかっているはず。
堀体制下で最も成長したのは他ならぬこの青木だと思っているのでまだまだレッズの守備の蓋としてこのポジションに居座って頂きたい。

■総評箇条書き
  • 前半序盤はなかなかゴール前までボールを運べず相手最終ラインの手前でバックパスするシーンが目立った
  • 19分、自陣ミドルサードから一気に興梠に鋭い縦パスを入れる柏木、強すぎたせいかコントロールし切れず水本に拾われる、大きくクリアせず繋ごうとすると水本のパスを柏木がカットしダイレクトで右サイド裏のスペースへスルーパス、橋岡がこれに追いつきダイレクトでクロスを入れると千葉が頭でクリア、これがこの試合初めてのラインブレイク
  • 先制後は奪ってからボールを落ち着けられずお互いに単調な攻めを繰り返す時間が続く
  • 40分、センターサークルからマウリシオが柏木へ縦のミドルパス、柏木は一気に前線の興梠へ浮き球のフィードを入れるも前後を千葉と水本に挟まれ頭でクリアされる、さらに青山がこぼれ球をクリアするも中途半端になりこれを青木が拾いファブリシオへワンタッチでパス、2タッチ目で和田をかわし前を向くと左足のシュートを放つがミスキックとなるもこれが興梠の足元へドンピシャのパスとなる、右足のファーストタッチが少し乱れたところを戻った佐々木にクリアされる
  • ファブリシオはフリーになるポジショニングや相手を引きつけてギリギリで出すキラーパスが実に上手い
  • 前半AT、西川のゴールキックをアタッキングサード左で興梠が後ろ向きで収めると左を駆け上がるファブリシオへ受け渡す、進路を中央へ向け前後左右敵を4人引き付けるとフリーになったサイドの興梠へリターン、ダイレクトでマイナスのクロスを上げると落下点の青木がトラップをミスしボールを後ろへこぼすも戻りながら前の武藤へ出す、ワンタッチで反転し左足の低空シュートを放つもポストの右を逸れてボールは枠外
  • 広島の攻撃において左サイドの柏は大いに脅威になり、青木、岩波、橋岡誰が対応しても手を焼いていた
  • GKに直接キャッチもされず、ファウルにもならず、たとえ枠外でもしっかりゴールに向かって飛ばせるようになっただけでもここ最近のセットプレーの質が向上したことが非常によくわかる
  • 54分と56分に全く同じ形からレッズの右サイドから単純なクロスに中の選手が頭で合わせる決定機が立て続けに発生
  • レッズにとってみればここで失点をしなかったことが勝利に、広島にしてみればここで決め切れなかったことが敗北につながったのかもしれない
  • この2度の決定機は武藤の戻りが遅れて柏をフリーにさせたことから始まったと見たためか、武藤OUT阿部INで即座に手を打つ名将オリヴェイラ
  • レッズに勝ち越しゴールを決められた後の72分にもCKから佐々木の決定機、やはりこの日は広島の決定力の無さに助けられた試合
  • この試合一番の見所は武藤の股をくぐる佐々木(しかも主審が止めてるシーンではなくオンプレー)
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=44743

2018年10月13日土曜日

2018 J1リーグ 第17節 セレッソ大阪戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半8分。
レッズの右、セレッソが左からCKを獲得しキッカーはソウザ。
ボックス内に5人配置するセレッソに対しマンマークで守るレッズ。
ソウザの蹴ったボールは西川に向かって飛んでくると西川はパンチング。
高木と競っていた青木の背中にボールが当たると浮いたボールをそのまま高木が左足のボレーでゴール。
競り合いに負けて倒れ込む青木も残念だが、パンチングで青木の背中に当てるだけでなく着地を誤り体勢を崩す西川はもっと残念。
西川、青木どちらにとっても意外性のあるボールだったということか。

■1得点目
後半32分。
レッズの右からCKを獲得しキッカーは武藤。
セレッソはゾーンで守備。
ファーサイドに滞空時間の長い山なりのボールを放り込むとファブリシオと槙野とソウザが競り合う形になり競り勝ったファブリシオが前へ落とす。
これを興梠がゴールに背を向けた状態から右足のワントラップで浮かせて素早く反転して左足を振り抜きゴール天井に突き刺した。
名古屋戦の2点目槙野のゴールで見せたように、ファーサイドにレッズDFを固めて「誰かが競り勝てばOK!」という分かり易く練習された形。
これでセットプレーからのゴールは天皇杯含め連続6ゴール目。

■ベストプレーヤー
西川周作
確かに失点シーンは青木よりも西川の過失が大きいのは事実だがそれこそミスは失点シーンくらいで、3度のビッグセーブでゴールマウスを守ったレッズの守護神がマンオブマッチ。
フィードの質がずっと低下したままなのが気になる…。

■ワーストプレーヤー
武藤雄樹
攻守によく走りその献身性に助けられているのは事実だが時折見せる独善的なプレーが悪目立ちするのもまた事実。
ワーストと言えるほどの致命的なミスは無かったものの全盛期のパフォーマンスを目の当たりにしているサポーターとしては今の武藤は物足りない。

■総評箇条書き
  • 序盤はレッズにミスが多発し自陣に押し込まれる時間が続く
  • 失点後はややボールを握る時間が増えるものの依然としてミスが減らずショートパスすら満足につなげられない
  • だがレッズのミスを誘うようなハイプレスをセレッソが敢行していたかというとそうとも言えず
  • 高木とのマッチアップで一歩も引かずボールを戻させる19歳のルーキー橋岡が頼もしすぎる
  • 22分、自陣右サイド深い位置で橋岡が相手のパスをカットし柏木へパス、ファブリシオに出しカウンター開始、食いついてきたヨニッチをかわしドリブルで敵陣ミドルサードまで持ち込むと中の興梠へスルーパス、ダイレクトのミドルシュートを放つもキムジンヒョンのセーブで右にこぼれる
  • 試合開始22分にしてようやくシュートまで漕ぎつけたカウンターになった
  • 右サイドの攻略について武藤と橋岡のコンビネーションはかなりスムーズになった
  • 後半開始から10分くらい、セレッソは前半よりも前からの速いプレスを仕掛けていた
  • 最近のレッズの立ち上がりの悪さを狙ったかのような前プレスだったせいかその後は続かなかった
  • 65分、キムジンヒョンのロングフィードをマウリシオと柏木がお見合いでボールを見送ってしまい丸橋が敵陣左サイドで収める、すぐさまスルーパスを出し福満をレッズのDFライン裏に走らせる、青木がこれをカバーし先にボールを収める、2タッチ目でボールを前へ送ると橋岡がダイレクトで柏木へ落としてそのまま右サイドをダッシュ、柏木は体の向きを中へ向けたままソウザと木本の間を通すスルーパスを橋岡へ出すと中には興梠とヨニッチで2対1の数的有利な状況に、興梠へ出せば1点の場面でもあるが橋岡はエリア内に進入し自らシュートを選択、ボールはサイドネット外側を揺らすだけだった
  • 矢継ぎ早に交代カードを切ったオリヴェイラ監督だが柏木を交代して阿部を入れた時はビルドアップが成立するのか心配になったが攻守に破綻をきたすことなく阿部は上手くバランスをとっていた
  • 武藤にしろマルティノスにしろ成功率が低すぎる選手に限ってドリブル突破したがるのは何故?
  • 両チームともに走りに走った試合だった、走行距離こそ直近の試合と変わりないもののスプリント数が段違いだった、ホイッスルと同時にピッチに倒れこんだ選手がその激闘を物語っていた
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=44412

2018年10月8日月曜日

2018 J1リーグ 第16節 名古屋グランパス戦

スターティングメンバー

■1得点目
前半39分。
左CKを獲得しキッカーは柏木。
ゾーンで守る名古屋に対しレッズは興梠だけをゴールエリア内に張らせてエリア内に3バックの3人+橋岡を配置。
密集地帯に放り込んだボールが長谷川と新井の間に落ちて上手く飛び込んだ遠藤が頭で合わせランゲラックの右に叩き込み先制点。

■1失点目
前半45分。
敵陣センターサークルから櫛引のパス。
新井が受けて右サイドタッチライン際に開いた宮原へパス。
小林がボールを受けに寄って出すと同時に宮原はダッシュ。
宮原と併走する宇賀神が離れた瞬間小林は宮原へ預ける。
宮原はハーフスペースのジョーへショートパス。
ゴールに対し背を向けた状態で受けたジョーは2タッチ目でシャビエルへバックパス。
誰もボールを奪いに来ないと見るやフリーで悠然と中央へ持ち込みゴールから18mくらいの距離で左足を振り抜くと、ボールは遅れて反応したマウリシオの右足に当たって絶妙なコースとなりゴール左上隅に突き刺さった。
アディショナルタイムという最悪の時間帯に失点。

■2得点目
後半24分。
またも左CKからキッカーは柏木。
先制点とは違いファーサイドに蹴り外から回り込んだ槙野が頭で合わせ勝ち越し弾。

■3得点目
後半31分。
またまたまたまた左CKやし。
1点目2点目と違い速い弾道のボールを蹴り、長谷川を振り切ってニアに飛び込んだ遠藤が追加点。

■ベストプレーヤー
遠藤航
この試合がホームラストゲームとなり浦和レッズを去ることになった遠藤の置き土産と言わんばかりの2ゴールを評価しないわけにはいかない。
守備面での貢献こそ目立たなかったものの右サイドを駆け上がり惜しいクロスを供給するなど攻撃に積極参加し力を発揮。
3ゴール全てをアシストした柏木や独善的なプレーが減り大幅に改善されたマルティノスも非常に良かった。

■ワーストプレーヤー
なし
強いて挙げるなら宇賀神。
あまり試合に絡めなかった。

■総評箇条書き
  • 序盤は比較的レッズがボールを支配する展開
  • 13分、遠藤が自陣センターサークル右から楔の縦パス、相手のDFラインと2列目の間で武藤が受ける、反転してペナルティアーク手前の興梠へパス、左から追い越してきたマルティノスへスルーパス、飛び出したランゲラックに止められシュートは打てず
    興梠は武藤が出す直前に裏へボールを出すよう指示したが足元へ出してしまったのが残念
  • 16分、自陣深い位置からこぼれ球をダイレクトで柏木がフィード、武藤がフリーで受ける、最前線を走るマルティノスにロングボール、収めるのに手間取り相手DFの戻りを許す、ペナルティエリア手前のハーフスペースで収めフェイントで牽制しながら時間を作る、機を見て一気に縦に仕掛けゴールライン際で中へ折り返す、櫛引と競り合いながらなんとか興梠がつま先で蹴るもボールはGK正面
  • 43分、西川のゴールキックに小林と競り合い頭で前へボールを送る橋岡、ゴールに対し後ろ向きで収めた興梠はそのまま柏木へバックパス、ダイレクトでマルティノスを裏へ走らせる浮き球のスルーパス、体を使ってうまく櫛引をブロックしシュートするもボールはGK正面
  • 48分、最終ラインからマウリシオが興梠へ相手DFラインの裏を狙ったロングフィード、完璧なタイミングで抜け出し一発で収めたものの右へ流れながらのシュートは新井にブロックされゴールラインを割る
  • 82分、敵陣ミドルサード右で柏木がボールを収めると一気にダッシュした武藤へノールックで縦パス、柔らかいタッチで一発で収めた武藤は中の興梠へクロス、フリーで完全に抜け出した興梠は触るだけのボールを盛大に宇宙開発
  • 1対1の対人守備だけならマウリシオより槙野のほうが上?
  • 前半22分の時点で名古屋のポゼッションが圧倒的に上回ってはいたものの、名古屋は殆ど攻撃の形を作れずゴールに迫れてもいなかったため数字に表れるほどの劣勢ではなかった
  • 前半失点の責任は柏木?マウリシオ?
  • マルティノスは攻守に渡って何も貢献できない今季最悪の新加入選手というイメージが中断前までの試合で強く残っていたが、シュート数、スプリント数、テクニック、帰陣しての守備と中断期間で大幅に改善された
  • 球離れの悪さから来るボールロストの多さが激減してシンプルにはたいて周りと連係したプレーが増えていたことが何よりの収穫
  • 荻原の守備は橋岡と比べるとかなり怪しい?
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=44175

2018年10月4日木曜日

2018 J1リーグ 第15節 ガンバ大阪戦

スターティングメンバー

■ベストプレーヤー
遠藤航
守備面での貢献はもとよりこの日は攻撃面での活躍が目立った遠藤がマンオブマッチ。
このブログでも度々苦言を呈してきたフィードやクロスの質の劣悪さが目立つ遠藤がこの日は冴え渡るピンポイントなボールをバンバン放り込んだ。
他の選手が連戦の疲労からか合わないスルーパスやクロスを連発していたのに比べ遠藤だけは足元に出してもスペースに出してもドンピシャで「疲労のピークくらいが一番調子いいのか?」と疑うほど。
できるだけ右サイドの高い位置をとってブロックされたりカットされたボールのこぼれ球や、相手のカウンターチャンスに素早い反応でボールを奪って攻撃の芽を摘み取った。
持ち前の出足の良さを活かしたインターセプトや相手のラストパスに誰より早く反応し長沢やファンウィジョに仕事をさせない守備も見事。
攻守共に機敏な動きだった。

■ワーストプレーヤー
宇賀神友弥
守備面でのミスこそあまりなかったものの、目を瞑ってプレーしているのかと疑うほどのパスのズレやパスコース上の敵を無視するかの如く通らないパスを連発し度々ボールロスト。
味方と合わないスルーパスを何度も見ていると、普段いかに勘と呼吸とタイミングだけを頼りにサッカーをしているかというのがよくわかる。
連戦の疲れで体が重く出足が悪い、反応が鈍いといった受け手のコンディションが悪いなら出し手が調整するしかないが宇賀神にはそれが出来ず不器用さを露呈。
次点で長澤。
前半はあまりボールに絡めず後半はそのことを気にしてか積極的に前に出るも空回り。

■総評箇条書き
  • ガンバは立ち上がりからかなりのハイプレスでボールを追った
  • 前から人数をかけたハイプレスを敢行するガンバに対しレッズはピッチを広く使って長めのパスとダイレクトプレーで的を絞らせないプレーで対抗
  • その動きがよく出ていたのが8分、レッズ最終ラインに対し長沢がボールを奪いに来るとマウリシオは逆サイドの槙野へ、槙野へは藤本がプレスに来ると槙野は2タッチ目で左サイドライン際の宇賀神へ出すと宇賀神はダイレクトで斜め前に出す、これを下りてきた武藤がワンタッチで落とすとオーバーラップしてきたマウリシオが拾ってガンバ最終ライン裏のスペースへスルーパス、左サイドを走った柏木がアタッキングサード左でボールに追いつくとダイレクトでクロスを入れるも三浦にブロックされボールはラインを割る
  • 10分を過ぎたあたりからプレスも弱まり中盤でボールが収まるようになるレッズ
  • この日は宇賀神が高い位置をとっていることが多く、左サイドの宇賀神へのサイドチェンジが目立った
  • 18分、右サイドレッズ自陣深い位置で倉田のヒールを読んでいた遠藤航がカットしそのまま数歩持ち上がると中央を駆け上がる柏木へロングフィード、アタッキングサード左で収めた柏木はファーサイドの武藤へアーリークロス、ワンタッチで自分の左に落としインステップの左足のシュートを放つもボールは大きく枠の外
  • 15連戦のラストゲームということでやはり双方疲れの色は隠せない様子で度々ファウルで試合が止まり中盤での小競り合いが続く
  • 35分、敵陣深い位置の左サイドから宇賀神のスローイン、武藤に向かって入れるとペナ左角で受けてすぐにバックパス、遠藤航が受けて再び左サイドの宇賀神へ、対峙する藤本に対し細かいボールタッチから縦に仕掛け抜き切らないまま左足のクロス、ゴールエリア中央のファビオが触れずファーの藤春もクリアできず興梠が胸で落とす、勢いを殺し切れず落としたボールは体の前に転がるもなんとか右足を伸ばして蹴るが飛び出した東口の体に当たりボールはラインを割る
  • 38分、敵陣右サイドで何度か出入りを繰り返し機を窺う、遠藤航が右サイドから武藤に縦に入れる、武藤は藤春を背負いながら柏木へ落とし裏へ抜ける、柏木はワンツーで武藤へリターンするが浮き球のボールになり武藤は頭でなんとか収める、裏抜けに成功した武藤はエリア内右ハーフスペースまで持ち込むと右足でシュート(中の興梠へのクロス?)を放つもボールは東口の正面で弾かれる、こぼれ球を柏木が右足で打ち返すがこれは枠の外
  • 前半ラスト5分は相手を自陣に押し込んでボールロストしてもWBや最終ラインのカバーで即ボール保持しそこから波状攻撃ができていた、が最後の最後にマウリシオの不用意な仕掛けからあわや失点ものの決定機を作られる
  • 54分、レッズ自陣中盤から遠藤航が楔の縦パス、パスコース上の柏木がこれをスルーしてすぐ左にいた興梠がワンタッチで三浦が飛び出した裏のスペースへ柏木を走らせる、柏木の足元で収まらないのと足が遅いのとですぐにブレーキがかかるとアタッキングサード入口で反転、逆サイドの武藤へクロスを上げる、武藤はこれに頭で折り返すが中に飛び込んだ興梠は胸か腹で押し込もうとするも空振りに終わる
  • 78分、レッズ自陣中盤で興梠が奪われたボールのこぼれ球をマウリシオが拾い前方の阿部に縦に入れる、センターサークル左の長澤に出すとダイレクトで阿部へリターン、阿部もダイレクトで最前線のマルティノスへ出すとこれが繋がり単騎ドリブルでバイタルエリアまで持ち込む、左から寄せてきたファビオに対しバイタルエリアで切り返し左足にボールを持ち替えシュートを放つもGK正面やや左で東口は難なく両手でキャッチ
  • 右を橋岡がフリーで駆け上がっていたがこの場面はシュートで終われたので悪くない判断だったように思える
  • その直後ガンバのカウンターからレッズ最終ラインの倉田へのスルーパスを遠藤航がインターセプトしダイレクトで橋岡へ預けるとそのままオーバーラップ、橋岡はリターンし敵陣ミドルサード右でフリーで受ける遠藤航、アタッキングサード入口あたりで藤春とファビオの間を斜めに通すグラウンダーのクロスを入れると裏へ抜け出した興梠が滑り込み左足で合わせるもゴール左隅へのボールは東口が両手でキャッチ
  • 遠藤航のクロスも興梠の飛び出しも完璧だったのでこれはさすがに相手GKのファインセーブを褒めるしかない
  • ポゼッションにしろシュート数にしろ数字のうえではほぼ互角の戦いだったがお互いに作った決定機の質においてはガンバの方が上だったように思われる
  • ただ、フィニッシュの質が悪過ぎるのはどちらも同じだったのでゴールを割られず痛み分けに終わったのはアウェイのレッズにしてみれば幸運だったのでは
  • 途中出場で雑なパス出しておきながら受け手が収められなかったらオーバーリアクションで崩れ落ちるマルティノス
  • 旧交を温めるマルティノス
  • 浦和のエースのセクシーショット
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=40613