2018年10月26日金曜日

2018 J1リーグ 第22節 ジュビロ磐田戦

スターティングメンバー

■1得点目
後半8分。
敵陣アタッキングサード左でボールを受けた森脇。
右足でグラウンダーのアーリークロスを放り込むとエリア内中央で興梠が後ろ向きで収める。
反転しようとしたところを櫻内にクリアされるとこぼれ球を後ろから詰めた青木が右足のダイレクトでシュートを放つ。
ボールはGK正面だったが抑えのきいた低空のシュートだったせいかカミンスキーは逆を突かれファンブル。
高く上がったボールはエリア内のファブリシオの元へ落ちてくると左足を振り抜きボレーシュート。
ボールはニアサイドをぶち抜き先制ゴール。

■2得点目
後半15分。
ディフェンシブサード右サイドライン際で岩波が川又にプレスをかけ森脇がバックパスをカットしハーフスペースの青木に横パス。
自陣センターサークル手前のファブリシオへパス、左サイドを駆け上がった宇賀神へファブリシオの絶妙なスルーパス。
フリーで抜け出した宇賀神はダイレクトで早々に中の興梠へクロスを入れるも興梠に付いていた2人のうちの1人大井がクリア。
クリアボールはそのまま宇賀神の元へ、バイタルエリア左でこれを収めるとフェイントを入れつつ味方の上がりを少し待ち長澤へバックパス。
長澤は青木へバックパス、青木は体の向きを右へ向けたまま鋭角に中の武藤へ縦パス。
下がってこれを受けた武藤は左に回ると見せて逆にターンし森下をかわすとまたも大井と小川の間のチャンネルで一人浮いていたファブリシオの足元へラストパス。
フリーで前を向くと細かいタッチでフェイントを入れカミンスキーと駆け引きし最後はチップキックで2ゴール目。

■3得点目
後半39分。
右CKを獲得しキッカーは武藤。
磐田はゾーン気味の守備で槙野岩波阿部のレッズDF陣が固まっているペナルティマーク付近のみ同数の3枚を配置。
右足でアウトスイングのボールを山なりに放り込むとフリーで飛び込んだ槙野のダイビングヘッドがゴール上のネットに突き刺さり追加点。
3対3で同数だから誰が誰に付くかははっきりしていたはずだが槙野に付いていたはずの大井はボールだけ見て槙野を何も見ていなかった。

■4得点目
後半43分。
レッズ自陣左サイドから磐田のスローイン。
櫻内は(レッズの)左サイドゴールライン際まで張っていた山田まで一気に放り込む。
槙野が対峙するも股を抜きクロスを入れる山田。
ボックス内中央で待っていた大久保の前に体を入れカットする青木。
ゴールライン際でボールを収めると左足のロングフィードで前線のファブリシオを狙う。
大井と競り合い頭で中へ落とすファブリシオ。
こぼれ球を後ろから全速力で拾う荻原。
背後の田口を振り切って抜け出す荻原とその左を併走するファブリシオ。
バイタルエリアに差し掛かるとファブリシオへのラストパス。
エリア内まで持ち込み左足を振り抜くとカミンスキーの逆を突きダメ押しの4点目でハットトリック達成。

■ベストプレーヤー
ファブリシオ
1ゴール目は文句なしのゴラッソで3ゴール目は荻原からのプレゼント。
ファブリシオの持ち味が遺憾なく発揮されたのはむしろ2ゴール目と50分にゴール前でフリーでボールを受けたどちらもあの絶妙なポジショニングにあると思う。
磐田の守備が緩かったと言えばそれまでだが、ゴール前でパスを出されても足元がおぼつかないから一発で収められなかったり、ボールが枠に飛ばなかったり、GKとの1対1で外したり決められない選手も普通にいる。
あれだけの確度でゴールを量産してくれる選手が今のレッズにどれほど有り難いか。
次点というか同率1位でMOMに推したいのが青木。
セットプレーから決めた3点目を除き全ての得点は青木が起点になっている。
持ち味は違うがこのポジションの直接の競争相手長澤と比較すると個人的な序列は青木優位になりつつある。

■ワーストプレーヤー
宇賀神友弥
4-0という圧勝劇にもなるとなかなかワーストプレーヤーは決めにくいものだが、この試合に関して言えば満場一致を断言できる。
それくらいこの日の宇賀神は目に余るミスを連発。
そして挽回するチャンスもほぼ無し。
トラップミス、ズレるクロス、宇宙開発までは百歩譲って目を瞑ったとしても、不要な仕掛けでボールを奪われ危険な位置でカウンターのピンチを招いたシーンは看過出来ない。
次点は阿部。
菊池や長澤も途中で入ったにしては集中を欠いていたシーンがチラホラ。

■総評箇条書き
  • 4分、レッズ自陣で磐田の右からのスローイン、狭い中でのパス交換から槙野がカットしたボールをダイレクトで一気に前線の興梠へ付ける、櫻内が先に触って返したボールを柏木が拾うと右足のロングフィードで磐田DFラインの裏を狙う、抜け出した興梠にはエリア内ハーフスペース左で大井が追いつき1対1、切り返しで大井は体を振られ転倒し興梠が右足のシュートを放つもボールはGK正面、カミンスキーが真っ直ぐ跳ね返したボールは起き上がった大井がクリア
  • 試合序盤から終始ボールコントロールの怪しい阿部
  • 磐田は攻め急ぐ様子がなく序盤から遅攻、その割にラインは高めで後ろはスペース十分で実際何度かレッズは裏抜けに成功していた
  • 12分、自陣左サイドから槙野のサイドチェンジでアタッキングサード右の森脇へ、森脇はワンタッチ入れて軽く左へボールを出すと武藤が寄って受ける、右へスライドした武藤と入れ替わるように森脇は外を回って中へ走ると武藤は受けにきた柏木へ横パス、柏木はダイレクトで後ろへ流すと森脇が拾いバイタル中央で柔らかいクロスを左へ、宇賀神が胸で落とし豪快に左足を振り抜くとボールは盛大に宇宙開発
  • 18分、ハーフウェイライン右で岩波がボールを受ける、その前から走り出し磐田ラインの裏を取っていた武藤へのフィード、オンサイドで抜け出し収めた武藤はエリア内右で中の興梠へクロスを上げるもコースがズレてボールは誰もいないスペースへ、左サイドのエリアの外ゴールライン際で興梠が収めると視線の先にスペースへのボールを要求するファブリシオが、注文通りのボールをゴールエリア左角に出すとファブリシオの前に滑り込んだ田口がクリア
  • 23分、自陣最終ライン阿部から柏木への縦パス、センターサークルで柏木はこれをスルーするとファブリシオがワンタッチで落としたボールを柏木が拾う、左足で浮き球の磐田ライン裏を狙ったフィードで宇賀神が裏抜けに成功、左ハーフスペースから中の興梠へ折り返すがこれもまたややズレて伸ばした右足つま先で触るのがやっと、ボールは飛び出したカミンスキーにキャッチされる
  • 29分に山田のシュートがポストを叩いてピンチを迎えたシーンは森脇の衰えを実感せざるを得ない反応の遅れだった
  • 32分に飛び出した阿部があっさりかわされ松浦にシュートを打たれているシーンや48分に川又と競って空振りしてるシーンなど、阿部は軽率なプレーが目に付いた
  • この試合は磐田のファウルが多かった、序盤の遅効といい疲労が溜まっているのだろうか
  • 高い位置をとってサイドチェンジを受ける森脇、武藤柏木とのトライアングルで左サイドを突破する森脇、クロスを上げる森脇と前半の森脇大爆発
  • 50分、左サイド敵陣深い位置から宇賀神のスローイン、柏木が受けると宇賀神へリターン、ダイレクトで阿部へバックパスする宇賀神、阿部はバイタル左のハーフスペースで浮いていたファブリシオへ楔の縦パス、フリーで受け前を向くと大井と田口の2人を十分に引き付けてからエリア内の興梠へスルーパス、抜け出した興梠は左足のダイレクトでシュートを放つもボールは大きく枠の外へ
  • 1失点目直後はかなり前からボールを奪おうと躍起になってプレスに来たが、2失点目は堪えたらしく磐田の運動量はガクッと落ちた
  • 62分、ディフェンシブサード右で阿部がカットしたボールを武藤がバックパスし森脇が収めるとカウンター開始、ライン際まで開いた武藤へ出すと同時に森脇はダッシュ、武藤・青木がそれぞれワンタッチで繋ぎ右サイドのスペースへ出し森脇が抜け出す、アタッキングサードに差し掛かると中のファブリシオにドンピシャのアーリークロスを放り込む、ファブリシオはこのボールを上手くトラップできずカミンスキーにボールを奪われる
  • 70分を過ぎたあたりから露骨に雑になり西川のフィードからあっさりボールロストするシーンが4分で3度もあった
  • 青木による森脇への愛のシャトルラン
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=45707

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