2018年11月22日木曜日

2018 J1リーグ 第28節 柏レイソル戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半33分。
ハーフウェイライン右で岩波から青木へのショートパスがズレたせいで青木から橋岡へ出したパスも合わずに前に出た高木にカットされる。
こぼれ球に足を伸ばして青木が反応するも大谷の足元に入りオルンガへパス。
青木をかわしターンしてようやく前を向いたオルンガはセンターサークル中央の江坂へ。
江坂はダイレクトで縦に入れると瀬川に届く前にカットしようとしたマウリシオが瀬川の後ろ足に自ら引っかかり転倒。
抜け出したはいいもののボールを正確に収められなかった瀬川は槙野の戻りを許してしまうが例によって間合いをとったまま槙野は動かないので味方の上がりを待つ瀬川。
瀬川の右を江坂が追い越すとエリア内右ハーフスペースにスルーパス。
江坂はダイレクトで中へラストパスを折り返し、詰めたオルンガが左足で押し込み先制点。
最初は岩波のなんでもない小さなミスがきっかけになって他の選手のミスも積み重なりそれが最終的には失点という大きな負債となってのしかかってしまうのはサッカーという競技の妙を如実に表したシーンと言える。

■1得点目
前半37分。
DAZNが撮ってなかったせいでわからないが、高木の(レッズから見て)右からのスローインに瀬川と青木の交錯のこぼれ球を橋岡が前方へフィード。
敵陣ミドルサード右ハーフスペースで興梠が胸で落とし右アウトサイドを走る武藤へ出す。
後ろから高木が寄せ切る前に早めに中の長澤へクロス。
長澤はトラップしようとした右足を空振りするも長澤の左から寄せてきた亀川の左足に当たるとこれが絶妙なアシストになってボールを追い越したはずの長澤の胸元へ。
エリア内に抜け出した長澤は飛び出した桐畑の左、ニアサイドへ冷静にシュートを放ち同点ゴール。
相手のミスによる非常にラッキーなゴールではあったがミスを誘発したのは武藤の早くて鋭いクロスであり、運で転がり込んできたチャンスをしっかりモノにしたのは長澤の確かな技術。

■2得点目
前半40分。
岩波が最終ラインから相手のスルーパスを大きくクリア。
敵陣で桐畑が収めパクジョンスへ出す。
ミドルサード中央で受けるとゆっくり前進しながら出し所を探すパクジョンス。
中央からじわじわ歩み寄っていた興梠がハーフウェイラインを超えた地点で猛然とプレスをかける。
パクジョンスはおそらく右タッチライン際の亀川へ向けて蹴ったつもりのボールと思われるが飛び込んだ興梠の右足が触れて軌道が変わると左ハーフスペースの武藤の下へボールがこぼれる。
武藤へのコーチングで鈴木の裏へのボールを興梠が要求すると即座に出す武藤。
桐畑がかなり前に出ていることを確認しダイレクトで左足のループシュートを放つと美しい弧を描きながら桐畑の頭上を越えてボールはゴール中央へ吸い込まれた。
またも相手DFのミスからではあるが相手のミスを誘発したのは…(以下略

■2失点目
後半14分。
レッズ自陣深い位置(柏から見て)左から高木のスローイン。
後ろに戻したボールをクリスティアーノが受けると一気にエリア内中央目がけて右足でロングフィード。
このボールにマウリシオのマークを剥がした瀬川がフリーで難なくバックヘッド気味に頭で合わせると西川の手前でワンバウンドしボールはゴール左へと転がり同点弾。
この時エリア内には槙野、宇賀神、マウリシオとオルンガ、伊東、瀬川の3対3で数的同数で当然マンマーク。
ゴールを決めた瀬川のしたことはクリスティアーノが蹴ってから1,2歩ゴールに向かって移動しただけ。
たったそれだけでマークを外されボールウォッチャーになってしまっているマウリシオの守備が脆すぎて眩暈がする。
オルンガをマークしていた槙野は一応最後までボールとオルンガ両方をチェックできていた。
瀬川をマークしていたマウリシオはクリスティアーノが蹴る瞬間にはもう瀬川を見失って最後までボールだけを目で追っていた。
伊東をマークしていた宇賀神も蹴る前から既にマークを外され瀬川が空振りしたとしても落下点には伊東が先に入り万全の体勢で待ち構えていた。
擬似的なフリーキックのような形になっていたのは、一向に減らないレッズのセットプレーによる失点をスカウティングした賜物であったとするならば、柏からしてみれば偶然でも何でもなくこのゴールは「してやったり」なのでは。

■3得点目
後半35分。
ハーフウェイライン右サイドで相手のパスミスを奪った李がドリブルで縦に持ち運ぶ。
クリスティアーノのプレスをかわしアタッキングサードに差し掛かると中央の阿部へ横パス。
阿部はワンタッチで宇賀神へ左のスペースに出す。
ペナ左角でダイレクトでクロスを上げるもゴールエリア右角の李には僅かに合わずこぼれ球をエリア内右で武藤が拾う。
下がりながら中を確認して左足で中央の興梠へクロス。
ゴール正面で右足のボレーを合わせ勝ち越しゴール。
武藤にボールが入る直前は少し下がって鈴木の視界から消え、クロスを上げた瞬間飛び出して鈴木の前に出て最後は合わせるだけ。
たったこれだけの動作に浦和のエースの技術の粋が詰まっている、見事。

■ベストプレーヤー
武藤雄樹
ゴールこそ無かったもののこの日の3ゴール全てをアシストして90分フル出場。
セカンドストライカーとして如何なく力を発揮した。
その器用さゆえ橋岡が交代すると例によってWBのポジションに武藤が据えられるもののその豊富な運動量は全く衰えず本職ではないポジションで見事3点目をアシスト。
次点で岩波。
主にビルドアップ時に目の覚めるような楔の縦パスを最終ラインからズバズバ通していた。

■ワーストプレーヤー
橋岡大樹
マッチアップしたクリスティアーノには完敗し何度もファウル。
ズレるパス、通らないクロス。
無謀で独善的なミドルシュート2連発。
(前節3点目のきっかけにたまたまなったから調子に乗った?)
本人にとって間違いなく今季ワーストな出来だったと断言できる。
見ていたこっちは途中で怒りを覚えるほど。
今のレッズで右WGで不動のスタメンを張っているのは、ただ単にこのポジションの選手層が極端に薄すぎるだけであることを橋岡はもっとよく自覚すべき。
本職ではないポジションで決勝点をアシストして見せた武藤から多くを学ぶべき。

■総評箇条書き
  • 柏は序盤レッズDFライン裏のスペース狙いでロングボールを多用し瀬川やオルンガを走らせていた
  • レッズは後ろから相手の2列目を越してビルドアップ、特に岩波からの縦パスがキーになっていた
  • 16分の橋岡、17分の青木など球際の攻防でしっかり戦い勝てているのはやはり監督の指導の賜物によるものと思われる
  • 17分槙野からのサイドチェンジで敵陣深い位置で橋岡が胸で収めバックパス、岩波が受けると左の青木へ、青木はダイレクトで縦につけるとバイタル右で武藤が受ける、武藤は出してすぐ前に出た青木へリターン、クロスを上げると見せかけ左の長澤へ横パスを出してすぐダイアゴナルランした青木へ長澤のスルーパス、エリア内右ハーフスペースでグラウンダーのクロスを上げるも桐畑に右手でセーブされる
  • クリスティアーノとのマッチアップで真っ向勝負では歯が立たないせいか度々ファウルしないと止められない橋岡
  • 今シーズンずっと微妙だった西川のフィードがこの日は鋭く低いボールが中盤にバンバン入ってよく収まっていた
  • 28分にクリスティアーノの縦の突破からオルンガにシュートを打たれた危険なシーンは岩波が調子に乗って前に出過ぎていたせい
  • 後半強くなった雨脚の影響かあと一歩のところで通らないスルーパスが何度かあった
  • 56分、宇賀神が敵陣左サイド深い位置で軽く仕掛けて柏木へバックパス、下がって受けにきた興梠へパス、ハーフスペースで受けた興梠は逆サイドでフリーの岩波へ横パス、柏のスライドが遅れ目の前に広大なスペースが生まれていた岩波は一気に柏最終ラインの武藤へ楔の縦パス、エリア内ペナ右角で受けた武藤は細かいボールタッチで柏の選手を何人か引きつけてからバイタルまで上がった岩波へリターン、岩波はワンタッチでエリア内右ハーフスペースの長澤へ、絶妙なファーストタッチで上手く収めて前を向くと即座に右足のシュートを放つもボールは桐畑の正面で膝で跳ね返されてしまう
  • 65分、柏最終ラインで伊東がクリアしたボールに敵陣右サイドでクリスティアーノと岩波が競り合いこぼれ球をミドルサード右ハーフスペースで柏木が拾う、右サイドの橋岡へ展開するとその場でアーリークロス、エリア内センターの長澤がかろうじてバックヘッドで軌道を変えるとボールはエリア内左の興梠の下へ、右足のボレーで叩きつけるもボールはクロスバーに当たり僅かに枠を捉えられない
  • 73分、敵陣アタッキングサード右で岩波からサイドチェンジ、バイタル左ハーフスペースで興梠が頭で落とし左サイドゴールライン際で宇賀神が収める、ハーフスペースの槙野へバックパス、エリア内右ハーフスペースのあたりに右足で柔らかいクロスを入れる槙野、パクジョンスがクリアしたボールの落下地点に長澤が右足で収めペナルティアークで青木へ横パス、ワンタッチ入れてから左足のシュートを放つも左ポストを逸れて枠外
  • 77分、敵陣ミドルサード右から柏木のサイドチェンジ、左ハーフスペースで宇賀神が受け左サイドの岩波へ縦に出す、ワンタッチで宇賀神へ落とす岩波、一気にペナルティアークの興梠へ斜めにグラウンダーの楔、長澤はゴールに背を向けたままボールを受けに寄ってきた岩波へ戻すとダイレクトで右足を振り抜きミドルシュートを放つも右ポストを逸れてまたも枠外
  • 88分、ピンボールのようにロングボールを頭で跳ね返しあった末、李と鈴木の競り合いのこぼれ球を柴戸が敵陣ハーフウェイライン付近で収めるとそのまま左サイドを駆け上がりアタッキングサードに差し掛かると中央の李へスルーパス、李は飛び出した桐畑をかわし冷静にゴールへ流し込むもこれはオフサイド
  • お互いに失点が非常に軽い試合
  • この日は相手の前プレにハメられてビルドアップに苦しむといった場面が殆ど無かった
  • 最終ラインあるいはGKから中盤への長い縦パスが面白いようにズバズバ通っていた
  • レッズのビルドアップというのは宇賀神や橋岡等のWGを経由してサイドを中心にボールを運ぶことが多いが、この日は興梠や長澤や武藤らの選手が下りてきた際いい位置で受けて中央でボールを繋いでいた
  • それができるならいつもやれとは思うがおそらくこの日中央を多用できたのは、ボールを受けに行くレッズの選手の動きに対して柏の選手が誰も付いて行かなかったことが原因と思われる
  • 西川のロングフィードが何本も通ったのも柏の最終ラインと2列目の距離感が開きすぎていたように思える
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=47998

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