2021年4月18日日曜日

2021 J1リーグ 第9節 徳島ヴォルティス戦

■スタメン
レッズは前節からの入れ替えは柴戸が敦樹に代わったのみ。徳島は前節から田向が鈴木大誠に、岩尾が藤田に代わったのみ。

■ボール保持
ポゼッションで劣った試合で勝つこともあればポゼッションで勝っても試合に負けることもある徳島。基本的にはお互いにボールを持ちたいはずなので序盤は中盤での激しいボールの奪い合い。ほぼ五分の主導権争いの中、6分に武田が負傷交代すると杉本が投入される10分まで1人少ない状態で試合再開していたこともあって流れは徳島が掴む。徳島は積極的に前からのプレスもかけていたこともあって序盤のレッズのビルドアップは長いボールが多くなっていった。ビルドアップのスタートはやはり岩波。岩波は相手の前からのプレスを受けて時間を確保できないとボールの精度が落ちる傾向がある。33分には徳島の決定機を許すハメになる致命的なミスを犯す。

その後も危ういシーンが続いたがギリギリのところで西川のビッグセーブに救われ辛くも無失点で前半を折り返す。前半終了間際にはエリア内でのシュートにも成功しいい流れで後半を迎える。その掴みかけた流れを手放すことなく後半レッズのボール保持は改善されポゼッションも回復する。そしてセットプレーから見事先制に成功。

■ボール非保持
徳島の前半のビルドアップは福岡が鋭い縦パスを中央から通すか、上福元のフィードを岸本に放り込むかの2パターンが多かった。一方後半は徳島は岩尾を投入したからかビルドアップで後ろからつなぐ意識を強める。レッズの後半のボール保持が改善されたのは相手の変化によって前からプレスをかけやすくなったためだった。先制後はさらに全員でハイプレス。奪ったらなるべく後ろからやり直してゆったり遅攻。「守って逃げ切る」意識がチーム全体で共有されていたいい守備だった。

■攻→守
ボール非保持同様高い集中力をもっていい守備ができていた。

■守→攻
相手のネガトラが優秀なせいもあってレッズのカウンターは不発ばかり。

―まとめ―

■ポジティブ
選手個人のことになってしまうが、コンディションが万全ではない選手をベンチに回し代わりに入った選手がその役割をこなして見せたこと。全く同じ振る舞いを見せる必要は無いし持っている特性も違うためこのパフォーマンスでこれくらいの計算が立つならば相手によって代えるプランも可能だろう。WGやCFにも同レベルの競争が早く起こって欲しい。

■課題
ビルドアップにおける岩波の負担が大き過ぎる。チーム内で約束事になっているかの如く、槙野も西川も岩波へボールを集め岩波からビルドアップを開始させようとする。確かにフィードの精度はチーム随一と言っても過言ではないほどだがその右足の性能をフルに発揮させないための対策は既にバレているように思える。おそらく岩波自信も自分に足りないものは気付いているだろうしチームメイトも彼に頼りすぎなことにも気付いていると思う。それでも岩波に頼らざるを得ないのは偏に左サイドの組み立てが余りに拙いからに他ならない。西が右SBとして日に日にその存在感を増していることや、この日は柴戸がいなかったことも影響しているはず。とにかくこのままではいつか致命的なミスが失点に直結する日が来てしまう。岩波自身に弱点を克服させるより負荷を分散させる方がリスク低減になるはず。槙野、山中、小泉、敦樹は問題意識を持って取り組んで欲しい。

それともう一つ気になったのは交代枠が3人までしか使われなかったこと。元々フルで使うことが少ない監督ではあるものの後半リードした展開でこの日のベンチメンバーを投入できないと判断されたことはここまでの試合を見てきた側からしても実に納得の采配だった。今後も厳しい連戦が続く日程となっているため使わざるを得ない瞬間はきっと来るため彼らの巻き返しに期待。

■気になった選手
杉本
武田の負傷交代により緊急登板となった杉本は投入直後はミスを連発。他にもエリア内でボールが入っても結局シュートまで持ち込めずこの日のパフォーマンスは最後まで低調。
岩波
ビルドアップの要としてこの日何度も中盤や前線へボールを供給した。失点もののミスを犯したのは課題にも挙げたように負担をかけすぎなせい。
西
相手のプレスがレッズの右へ右へと追い込むプレスだったため岩波と同じく西にもかなりのプレッシャーがかかっていたはずだがやはり経験もスキルも豊富でとにかくボールロストしない。誰よりクレバーで周りがよく見えている。そのサッカーIQの高さはビルドアップだけでなく崩しの局面でも発揮されアシストを残した前々節以上に活躍ぶりが目立った。
敦樹
柴戸がどうも万全ではなかったようで同ポジションを敦樹が務めた。この日一番タックルでボールを止めたのが敦樹。守備面では如何なくその意識の高さをもって何度も相手からボールを奪ったが攻撃面ではビルドアップでボールを前進させられなかったのが気がかり。
西川
前半だけで3度ものファインセーブで最後までゴールを守り抜いたチームの守護神が問答無用のマンオブザマッチ。86分に見せた西への超絶高精度ロングフィードは戦術兵器。


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