2022年2月8日火曜日

2022 J1リーグ 順位予想

以下順位予想するにあたって参考にしたデータ。

■ACL
過去10年分のACLに出場したクラブの前年と出場年の順位を比べたところ、前年以上の順位を維持できたのは38クラブ中6クラブのみで他は全て前年より順位を落としていた。 リーグ戦の上位3ないし4クラブが出場するのでACLに出場しながらその高い順位をキープすることがJリーグにおいてどれだけ難しいか、またACLがどれだけ負担になるかがよく分かる。 ただ、川崎はここ10年で5回出場し3回前年以上の順位を残したことは覚えておきたい。

■出場時間
移籍情報は順位予想をするうえで重要なデータだが加入した選手がフィットするかどうかは始まってみなければ誰にも分からない。 だがクラブを去った選手がどれだけ出場時間を稼いだかはそのシーズンにどれだけクラブに貢献したかを示す確かなデータだ。 そこで全18クラブの移籍情報からクラブを離れた選手の2021シーズンの合計出場時間を出してみた。
ただこのデータは昨季の予想にも使ったが合計時間トップだった福岡は8位、4位だった鳥栖は7位フィニッシュだったことからも必ずしも最終順位と直結するわけではない。 選手を引き抜かれる側のクラブは合計時間の上位に集まりやすく、その結果シーズン最終順位の下位にも集まりやすくなるということは確か。

■コロナ対策
どれだけ対策しても罹るときは罹る。これは事実だと思う。だが「2度あることは3度ある」を裏付けるように複数のクラブが急拡大の影響を受けるように感染者を出してしまっていることも事実。地域の問題等クラブとしてはどうすることもできない問題もあるかもしれない。しかしクラブとしてどうすることもできないということは今季も同じ問題は付きまとうということ。従ってコロナ3年目のJリーグの順位予想もこれまでのクラブごとの感染者のデータを考慮に入れる必要は十分にある。ここはかなり順位ダウンの要因とした。詳しくは次の項で。

■予想順位

1位 浦和レッズ
説明不要。サポーターとしての義務。

2位 川崎フロンターレ
26節まで無敗を誇った川崎がついに負けたのは有望な2人の若手が海外へ旅立ってほどなくだった。今季もその悩みは付きまとうかもしれないがさすがに若手はもう出し尽くした感もあるので昨季ほどの夏の戦力ダウンは恐れる必要もなさそう。

3位 ヴィッセル神戸
古橋ほどの選手を放出しても補って余りある大型補強で穴を埋めるどころかクラブ史上最高順位の3位でフィニッシュするくらいだし多少今オフの移籍がおとなしくたって余裕でサマーブーストをかけてくるのでは。

4位 FC東京
新監督を迎えるにあたって選手の入れ替わりが少ないことはマイナスに思えるが2019年のロティーナセレッソは浦和ほどの入れ替えが無くとも順位は上がった。

5位 鹿島アントラーズ
クラブ初の欧州からの監督招聘。未だ来日の目処立たずとのことでいきなり川崎、神戸との対戦も控え昨季同様序盤の躓きはあるかも。移籍情報に目を向けると3000分プレーヤーが1人、2000分プレーヤーが2人、1700分プレーヤーが1人と放出した人員は決して軽くない。鈴木の復帰は今オフ一番の朗報のはずだがこの4人の中にFWは1人もいない。

6位 横浜Fマリノス
ただでさえ移籍した前田の穴埋めには一抹の不安を抱えているというのに今月まさかのチアゴマルチンス移籍で戦力ダウンした感は否めない。先月だけで6人の選手の感染者を出していることも怖い。前任の監督が率いたシーズン前半よりも現監督が率いたシーズン後半のほうが勝率が悪いことも気になる。夏に的確な補強をすることには定評があるのでそこはプラス。

7位 京都サンガ
昇格組をこの位置に予想すること自体完全に暴挙と言っていい。それほど他クラブにネガティブな情報ばかり目に付くので消去法で押し出された結果と言える。京都にも唯一の不安があって昨季出場時間トップだった守備の要バイスの移籍。これさえ目をつぶればJ1で戦う準備はできたのでは。

8位 アビスパ福岡
昨季の福岡の成績を見ていて思うのは5月末から再開後の8月までの9試合で1勝しかできず5連敗を喫した夏の失速が気になる。リーグ戦上位のチームとの連戦がこの時期たまたま重なる、主力が夏に移籍、クラブ内の感染者発生、このどれにも当てはまらず。放出した選手の合計出場時間こそ抑えられたもののチームのトップスコアラーとアシスト数トップの選手を揃って放出していることもマイナス。

9位 清水エスパルス
例年の清水の順位を鑑みればこの位置で予想するのは大胆な予想と言える。37節レッズ戦で見せた平岡監督のサッカーが悪くなさそうに見えたことが一番の要因かも。移籍情報も可もなく不可もなくなので中位予想はアリかと。

10位 ガンバ大阪
開幕直後の3月にクラスターが発生し活動停止を余儀なくされ大きく出遅れることになってしまった。これが2021年のガンバの全て。その後の監督解任も一時降格圏に沈むことも含め何もかも。そして悪夢は繰り返されてしまった。今月頭に選手9人スタッフ3人が感染するクラスター発生。序盤は苦戦必至だし立て直しがシーズン中に間に合うかどうか。個人的にレッズに強奪して欲しいリスト1位にランクインしていた徳島から来た福岡には注目している。

11位 サンフレッチェ広島
新監督を迎えるにもかかわらず新加入選手はリーグ最少人数。入れ替わり少ない同士でもFC東京との差は監督招聘が国内か国外か。主力の離脱も特に無かったので現状維持するくらいの戦力は揃っていると思われる。

12位 北海道コンサドーレ札幌
チャナティップ、アンデルソンロペス、キムミンテ、ジェイの移籍は戦力ダウンに見えるので順位もダウンの予想。

13位 セレッソ大阪
8月26日に監督交代しリーグ戦の3分の1を小菊監督が率いた結果6勝7敗。改善したとも改悪したとも言い難い。2人のスコアラーと1人の守備の要がチームを離れたこともマイナス。4月に感染者を複数人出したことや移籍情報など柏と似た点が多い。

14位 名古屋グランパス
昨季の課題はその堅守ぶりと対照的な得点の少なさにあることは明白だが課題解決を任せられる新加入選手が見当たらない。非常に納得感のある監督交代ではあるが今月頭に選手7人、クラブスタッフ2人の感染者を出してしまったのは痛恨の極み。

15位 サガン鳥栖
夏にも冬にも、上位からも中位からも草刈場にされるのは例年と同じ。それにしても今オフは酷すぎる。最早チームを解体する勢いで引き抜かれまくった。監督が代わって選手もごっそり入れ替わったのは東京・名古屋とは対照的だがここまでのドラスティックな変化は内部昇格した監督にとってはむしろマイナスでは。

16位 湘南ベルマーレ
鳥栖と違いいつになく主力流出が無かったのが湘南。セレッソとほぼ同じタイミングで監督が交代しており前任者が稼いだ勝ち点が27試合で26。山口監督は11試合を指揮し勝ち点11。勝ち点ベースではほぼ互角。シーズン途中からの就任の方が難しいしこれだけで監督の実力も互角と見るには早計ではあるもののとてつもない伸びしろを秘めた名将中の名将の予感もしないので順位は据え置き。

17位 柏レイソル
前半4勝13敗、後半8勝8敗。夏に主力級が移籍してしまったにもかかわらずシーズン後半の方が勝率がいいことはプラス材料。4月だけで6人の感染者を出してしまったことが前半戦に響いた可能性も。しかし先月だけで5人の感染者を出してしまったことはマイナス。チームトップスコアラーと最多アシスト数を記録した選手が揃って移籍したこともマイナス。

18位 ジュビロ磐田
チームトップのゴール数とアシスト数を稼いだルキアンみたいな選手がJ1に引き抜かれるのは昇格組あるあるとは言え22ゴール8アシストの代わりはそうそう見つからないのでは。

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