2022年3月24日木曜日

2022 J1リーグ 第4節 サガン鳥栖戦

■スタメン
レッズは前節からの入れ替えは平野が敦樹に、松崎が小泉に変更。鳥栖は前節からファンソッコが田代に、島川が原田に、藤原が宮代に変更。

■おおまかな流れ
立ち上がりに後ろからパスを繋いでビルドアップする鳥栖。対照的に長いボールを蹴ってビルドアップを省略しようとするレッズ。レッズが本来やりたいサッカーを相手にやられ逆にレッズはプレスに苦しみダイレクトプレーを強いられる展開。とは言えこういう展開は何もこの試合に始まった話ではなく開幕京都戦でも既に体験済み。おそらくこうなることも織り込み済みで監督は準備していたと思われる。しかし誤算もあったはずでそれこそが開幕戦ほどセカンドボールを拾えなかったこと。ダイレクトプレーの肝とも言えるセカンドボール争いに勝てずボールを収められないシーンが目についた。

早めに蹴っ飛ばしてボールを手放すレッズと後ろから丁寧に繋ごうとする鳥栖では分かりやすくポゼッションに差が出て開始15分で鳥栖64:36レッズ。とは言え一方的に押し込まれたわけでもシュートを打たれまくったわけでもなくボールが互いの陣地を行ったり来たりするオープンな展開が続く。13分を過ぎたあたりから落ち着き敵陣深くまでボールを運ぶことにお互い成功するもシュートは相変わらず打てず30分を過ぎてお互いにシュート2本ずつ。しかしこの時間から徐々に鳥栖がペースを掴みエリア内への進入とシュートが増える。スローインから逆サイドへ大きく展開したりレッズのビルドアップに対し前からのプレスでミスを誘い奪って一気にシュートまで持ち込む場面が見られる。

前半のラスト15分は完全に劣勢を強いられながらもなんとか耐え忍び0-0のまま前半終了。後半レッズは関根の配置を替えたり敦樹が前に顔を出したりシンプルにワンタッチで前線へ繋いだり前への圧を強め立ち上がりに反撃に成功する。46分にはレッズにとってこの試合最大の決定機となる明本のシュートも見られるが先制ならず。ボール非保持でもレッズのプレスがようやくハマり始め後半開始から15分は内容の伴った攻撃を見せる。

流れは依然としてレッズが握っていると思われた中で唐突に先制点が生まれたのが70分。敦樹と小泉のビルドアップのミスから自陣深い位置でボールを奪われ堀米の短いクロスに垣田が頭で合わせ失点。その後86分に一度だけ決定機を作るも奮闘虚しく敗戦。

■ポジティブ
劣勢だった前半からHTで監督が持ち前の修正力を発揮し後半盛り返したこと。

■課題
失点に繋がった敦樹と小泉のミスはあの瞬間2人とも疲れているように見えた。敦樹はフリーなのにワンタッチで小泉へリターンしてしまったし、小泉はそれに反応できなかった。ここまでの5試合で敦樹は492分。小泉は221分。小泉は敦樹に比べればそこまでの出場時間ではないし何と言っても前節から中6日あったのだからしっかりリカバリーできていなければこの先困る。では何がそこまで2人を疲弊させたのか。攻めても攻めても点が入らないことではないだろうか。終わりの見えない作業を続けることの精神的負担というのはサッカー経験のない人でも皆知っている。体はまだ動くのに集中力が続かない状態。それがあの瞬間の2人の状態だったのでは。ウノゼロの負けはスコアだけ見れば守備に問題があったように見えかねないが本を正せばゴールを決め切れないという開幕節から続いている最大の課題を解決できていないことが全ての原因になっている。いつの時代もどんな国でもサッカーについて回る永遠の悩みなので簡単な解決法は無いが「信じて続けるだけ」と言い続けてもう6試合が終わってしまった。

それと前半のゲームプランも失策のように思える。このサッカーは結果が出なかった開幕京都戦で既に見切りをつけたものと思っていた。相手は2人交代直後に先制しこちらも2人交代直後に失点したことからも采配で相手に劣っていたことも気になった。

■気になった選手
酒井
前半はかなり良くなかった。岩崎に体を入れられ頭で合わされたり、岩崎にインターセプトされたり何度かマッチアップした岩崎には負けていたようにも見えた。
小泉
酒井よりも良くなかった。小泉慶にかなりマークされボールを奪われたり背後から倒されたりしていた。危険な位置でファウルしFK献上する場面も。
関根
ボール前進にも絡めばゴール前でラストパスやシュートシーンにも絡むいつも通りの関根だったがトラップミスやパスミス等、残念ながら彼も肝心なところでミスが多かった。

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