レッズは前節からのスタメン変更は無し。ベンチメンバーのみモーベルグからシャルクに変更。柏は前節からのメンバー変更は椎橋がサヴィオに、山田が小谷松に、細谷が仙頭に変更。
■おおまかな流れ
レッズは序盤、いつもの丁寧な繋ぐビルドアップが見られず、かと言ってロングボールを蹴っても収まらずシュートどころかアタッキングサードにもなかなか進入できなかった。柏もどちらかと言えば奪ってからのカウンターがメイン。キープレーヤーは小屋松。9分に仙頭への縦パス。12分に土屋からの縦パスに抜け出したのも小屋松。15分に小屋松のミドルシュート。開始15分で計3本のシュートを放つ柏。
15分に岩尾が最終ラインに下りてビルドアップを開始しアタッキングサードまで繋いでボールを運ぶことに成功。20分にも疑似カウンターのような形で成功し最後は興梠のクロス。直後のCKでは酒井が頭で叩きつけこの日2本目のシュート。ビルドアップの成功率は低いままではあるものの本当に徐々に相手ゴールに近づくレッズ。一方柏は小屋松を意識して敦樹が見るようになったからか小屋松がビルドアップでボールに絡めなくなり攻撃が停滞気味に。すぐにボールを手放すようになりシュートもパタリと打てなくなる。
互いに上手くいかない時間が続く中で唐突に試合が動く。前半終了間際の44分、ホイブラーテンのロングフィードを明本が頭で関根に落とし2人に挟まれながらも抜け出しニアへのマイナスクロス。反転しながらシュートフェイントを混ぜて左足を振り抜いた興梠のゴールでレッズが先制に成功。
後半動きが良くなったのはリードしているレッズ。明らかに前半よりもビルドアップがスムーズになる。前半は専ら左サイドでビルドアップに参加していた小泉が後半は右サイドでボールを受けていた。相手の2列目3枚の脇に小泉が立つと利き足が右足の岩尾は直接斜めのボールを出せる。57分58分59分に立て続けにアタッキングサードまでボールを運ぶことに成功し3度全てのビルドアップに小泉が絡んでいた。
岩尾も小泉も絡まない形だったものの74分には今季リーグ戦初出場のシャルクの追加点が生まれる。その6分後にはシャルクのクロスに明本のジャンピングボレーによる3点目。この直後リーグ戦でここまで全試合フル出場の岩尾と平野が交代。柏の反撃を許さないどころか安居のミドルによるあわや4点目の惜しいシーンを作ったレッズがクリーンシートで完勝。実に6年ぶりのリーグ戦4連勝を飾った。
■ポジティブ
クリーンシートと複数得点の両方を達成したことと監督の采配に若干の変化が見られたこと。特に後者は小さいながらもポジティブな変化だと言える。理由は前節の課題に挙げた通り。
■課題
ほぼ無し。強いて挙げれば軽率なミスからピンチを招きそうになりイエローカードを貰うようなプレーで止めざるを得なかったシーンが2回あったこと。
■気になった選手
- 大久保
- やはり一向にミスが減らない。アシストという形で結果を出しているので代える理由が無いので出ているのはわかる。だが結果を出している選手だからこそもっとミスが減ればもっと結果を出せるのではないかと期待してしまう。ホセカンテ加入により一つでも多く出番を失う可能性を潰すにはこれは格好の課題ではないか。
- 明本
- 2試合連続ジャンピングボレー弾もさることながら、この試合の見どころは何度も発生したマテウスサヴィオとのマッチアップ。相手が相手だけにさすがに全勝とはいかなかったが五分以上に渡り合えた。3点差をつけた試合終盤でも最後まで攻める意思を見せ追撃の手を緩めなかった。マンオブザマッチ。
- 小泉
- この試合で大久保は今季2アシスト目、関根もアシストし小泉とモーベルグだけがアタッカー陣の中で数字が出ていないことをひょっとしたら気にしているかもしれないと密かに心配していたが、試合後の「サッカーが楽しい」とのコメントからも交代時の晴れ晴れとした表情からもその心配は無用だとわかった。
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