2023年3月28日火曜日

【遠征メモ】ノエビアスタジアム観戦 (4回目)

2023/3/11(土) リーグ戦第4節 アウェイ ヴィッセル神戸戦

3月11日(土)
羽田から神戸空港までスカイマーク。
いつもは空港から三宮までポートライナーを使っていたが今回初めてシティループを使ってみた。
運賃がポートライナーより安くどこで降りても同じで同じ三宮までなら時間も大差ない。
午前中は8時半から9時半までの間にたった3本だけしか出ていないことだけが難点だったものの早朝の便なのでタイミングもピッタリ。
空港からの乗客は自分一人だけで貸し切り状態だった。
たった400円で湾岸線乗り放題の一日乗車券は神戸に遠征したら必ず買って利用していたが完売したらしく今年は買えないことが事前にわかっていた。
兵庫津ミュージアム観覧券付き一日乗車券は600円かかるが3回以上乗れば十分元は取れるので迷わず購入。
駒ヶ林で降りて商店街巡り。

新長田で昼食をとりスタジアムへ。
試合終了後兵庫津ミュージアムへ行ってみたものの17時閉館のため入れず。
例年よりどこも高かったため今年は初のカプセルホテル利用。
夜は餃子で祝杯を挙げる。

■席
メインS指定ミックス席。
当然レプユニ着用。
残念ながら先制ゴールは誰が落として誰がブチ込んだか全く把握できず。
■飲食
洋食ジャンボ
極上のオムライス タンシチューソース 1200円

菜記餃子専門店

TOOTH TOOTH MART STORE & cafe

2023年3月25日土曜日

2023 J1リーグ 第5節 アルビレックス新潟戦

■スタメン
レッズは前節からの入れ替えはモーベルグが関根に変わったのみ。新潟は前節からのメンバー変更は藤原が新井に、高が星に変更。

■おおまかな流れ
朝から降り続ける雨によるピッチコンディションを気にしてか立ち上がりのレッズは繋ぐビルドアップを全く見せず大きく蹴り出していた。1分にホイブラーテンから関根。2分に西川から酒井。3分と4分に西川から興梠。どれも全然収まっていなかったがセカンドボール回収の設計とボールを奪ってから速攻の意識の強さで新潟ゴール前に迫り惜しいシーンを何度か作ることはできていたレッズ。ただシュートはゼロ。

対照的に繋ぐビルドアップを序盤から見せる新潟。左サイドから運んで繋いで相手を引き付けてから右に大きく展開。この時必ず右SB新井がオープンな位置でボールを受け早めにクロスを放り込むか裏へのスルーパスを出す。ビルドアップの出口は新井というのが一つの決まり事であり武器でもあるように見えた。そして先制点もそんな新井のアーリークロスから生まれる。一見小泉の足に当たって太田に収まったラッキーな放り込みにも見えるが序盤から同じ形を作れていたため再現性を持って生まれた先制ゴールと言える。

失点後のレッズに訪れたポジティブな変化は小泉の守備。それまでかなり自由にやらせてしまっていた新井を視界に収まる位置まで下がって何度も首を振って位置を確認する小泉。12分にデンのサイドチェンジがピタリと新井に収まった時小泉のスライドは完了してボールを戻させた。13分には舞行龍へのハイプレス。16分にもハイプレスに参加しミスを誘い中盤でボールを奪うことに成功。

一方攻撃では繋ぐビルドアップも見せ始めたものの小さいミスが減らずなかなかゴール前まで運べなかったが依然として降り止まない雨のせいかようやく相手側にもミスが出始め徐々にレッズがボールを握る展開に。このミスが生まれやすい状況を活かすのに最適と判断したか28分に連続でCKを獲得するレッズ。33分にはゴール前での混戦からこぼれ球を酒井がニアに叩き込み同点ゴールに成功。同点後それまで大外に張っていた新井が中でボールを受けるなど新潟も変化を見せてきたもののここもやはり小泉が寸断。すると前半ATにFKとCKを続けざまに獲得。明本のジャンピングボレーでなんと前半のうちに逆転に成功した。

双方HTに選手交代無し。新潟は前半よりも前に出てハイプレス気味にボールを奪いに行く。レッズはこれをロングボールで回避。ただし全然繋がらないためボールはすぐ奪われる。前半に引き続きミドルプレスから奪ってカウンターを狙う。相手ゴール前に迫るシーンは作れたもののシュートは互いに全然打てずレッズは65分に興梠の反転シュートが、新潟は72分FKのこぼれ球を星が宇宙開発したのがそれぞれ後半の初シュートとなった。

レッズは68分にリンセンとモーベルグを投入し75分に安居と荻原を投入する最近お馴染みの交代カードを切るが守備の強度を落とすこともなく、かと言って攻撃が活性化しシュートを打ちまくることもなく、相手に決定的なチャンスを与えることなく試合をクローズしホームで3連勝を飾った。

■ポジティブ
先制されても監督の指示無しでピッチ内の選手たちの判断で問題を修正し前半のうちに逆転に成功したこと。

■課題
先発、ベンチ、交代選手までもが固定化されてきたこと。「勝っているチームは弄るな」の鉄則を守るのは当然と言えば当然。主力が怪我なく出続けられること自体歓迎すべきことではある。だがやはり優勝するチームにいつも求められるのはチームの総合力。どこかで必ず訪れる不測の事態に対応できる選手層。何よりACL決勝までに増やせるオプションや頼れる切り札が欲しい。

■気になった選手
興梠
試合後の新潟の選手のコメントからも興梠に対する警戒心の高さは相当なものだったようだがそれにしてもトラップミスが多かった。プレスによってミスを誘われているようには見えなかったのでやはり雨の影響だろうか。
小泉
前半の守備の修正の立役者ではあるものの彼も興梠同様ミスが多かった。ショートパス・ミドルパスのズレが多くそこでボールロスト多発。ただでさえ数字で結果を出せていないので本人的にも焦りがあるのかも。
明本
決勝ゴールを決めたこと。90分フル出場し最後の最後まで攻守によく走ったこと。この2つがポジティブなこと。アンラッキーな形とは言え失点に絡んだことだけ悔やまれる。

2023年3月17日金曜日

2023 J1リーグ 第4節 ヴィッセル神戸戦

■スタメン
レッズは前節からの入れ替えはベンチメンバーも含め完全一致で変更なし。神戸は前節からのメンバー変更は菊池が本多に変わったのみ。

■おおまかな流れ
立ち上がりはどちらもなかなかシュートが打てないものの神戸がやや優勢の流れ。神戸は2CBとSB初瀬の3人でビルドアップを開始し、右SB酒井高徳は高い位置を取って右上げ左下げのような恰好。これに対しレッズは大久保、興梠、モーベルグの3人でプレス。大体武藤を狙って長いボールを蹴るが武藤はタッチライン際に張ったり裏に抜け出そうとしたり簡単に的を絞らせない。キックオフ直後に初瀬から武藤、3分に山川から武藤、11分に前川から酒井高徳、13分に初瀬から武藤。

一方レッズのビルドアップは繋いでも蹴っても殆ど成功せずボールを奪ってからの速攻が目立つ。序盤に目立ったのは受けて縦に出す興梠と抜け出そうとするモーベルグ。この2人の奪って速攻の意識は特に高かった。ビルドアップもカウンターもどちらも上手くいっているとは言い難い序盤の時間帯唐突にレッズに先制点が生まれる。最終ラインのホイブラーテンから対角のロングフィードに大久保が抜け出し頭で後ろに落とすと大久保に引っ張られた本多と初瀬の2人が空けたスペースに走り込んだ敦樹がダイレクトで左足のシュートをゴール左隅に突き刺した。

先制後の変化はレッズは速攻を意識せず押し込んでも戻してやり直す回数が増えたこととモーベルグがあからさまにシュートを打ちたがるプレーが増えたこと。神戸は少しラインを上げてロングボールの精度を上げたり、ビルドアップにおいて繋ぐ、運ぶ、中央を使うといった試みを見せたこと。どちらも戦況を劇的に変化させるには至らずシュートも増えない。ただポゼッションは神戸が上回りセットプレーを多く獲得しレッズは押し込まれる時間が増えた。

HTの選手交代は互いに無し。47分に小泉の惜しいシュートが1本あったもののそれ以降は完全に神戸がペースを握り何度もレッズゴールを脅かした。神戸が後半流れを掴んだ理由は大迫や武藤といった選手が前半よりもボールがよく収まり汰木や斉藤が彼らを追い越す動きを見せていたこと。10分で4本のシュート被弾はさすがに押され過ぎと見たか61分にモーベルグを関根と交代し流れを変えようとするスコルジャ監督。すると63分のカウンターでは早速関根がフリーで受けて明本へのスルーパスで惜しいシーンを演出。このプレーをきっかけに流れはレッズに傾き5分で4本のシュートを放つ。

その後互いに交代カードを切り互いにゴールに迫るチャンスを作りながらも互いに最後までゴールを割ることができず試合終了。レッズが敵地で連勝を飾った。

■ポジティブ
早い時間に奪った先制ゴールを決して防戦一方にならず最後まで守り切ったこと。3連勝中で波に乗っていた好調の相手にもアウェイで勝ち切れたこと。

■課題
FKもCKも献上しすぎ。相手のセットプレーを事前にどれだけ研究しどれだけ自信を持っていたかわからないがセットプレーにおける完璧な攻撃も無ければ完璧な守備も無い。ノーチャンスな一発を叩き込まれる危険を思えば攻撃側が有利とも言える。CKは仕方ないとしても危険な位置での不用意なファウルはもう少し減らしたかった。それと追加点を取るチャンスを作れていたが決め切れなかったこと。

■気になった選手
明本
前半にいい守備が目立った。酒井高徳とのマッチアップ、武藤との競り合い、スルーパスをカット、倒れながらのクリア。後半は高い位置を取って攻撃参加。前節にも見られたような荻原との息の合った連携。双方合わせてスプリント数1位の24回。昨季ホームゲームでの失態を見事に挽回して見せた。
西川
流れが相手に傾いた時間帯、特に後半に危険な場面を作られたが何度もチームを救った。一方冴えわたる見事なセービングとは裏腹にフィードの質が低下している気がする。会場にどよめきを生むようなパントキックを今季まだ見ていないのは西川自身の問題か、フィードのターゲットとなる選手側の問題か。
ホイブラーテン
中2日でアウェイ連戦し90分フル出場したのはこのホイブラーテンだけ。空中戦を繰り返すこと計11回。うち9回勝利で双方合わせてゲーム内最多の勝利数。決勝点のお膳立てとなる高精度対角フィードも披露しこのポジションにおける不動の地位を確立した。マンオブザマッチ

2023年3月6日月曜日

2023 J1リーグ 第3節 セレッソ大阪戦

■スタメン
レッズは前節からの入れ替えはリンセンが興梠に変わったのみ。セレッソは前節からのメンバー変更は清水がキムジンヒョンに、西尾が鳥海に、舩木が山中に、原川が鈴木に変更。

■おおまかな流れ
序盤はレッズがボールを握る展開。丁寧に繋ぐビルドアップも多少見せたものの本命はやはり相手のDFライン裏へのロングボール。3分にホイブラーテンからモーベルグ。6分にも同じくホイブラーテンからモーベルグ。7分には敦樹から酒井。肝心のシュートはこの3回からは生まれないものの7分にカットインからモーベルグのシュート、直後に小泉のミドルと波状攻撃ができた。9分にはレオセアラのミドルが岩尾の足に当たり縦回転がかかってクロスバーを叩く一瞬ヒヤリとする場面も。

一方セレッソはキムジンヒョンが参加し2CBと3人で開始するビルドアップ。一本目のビルドアップでキムジンヒョンから鈴木への縦パスを通されて以降は小泉か興梠が鈴木に張り付いて中央からのボール前進を許さない。サイド経由のビルドアップがあまり上手くいかないと見るや変化をつけてきたのが16分あたり。キムジンヒョンは一気に相手のDFライン裏を狙わず相手のライン間に下りた選手を狙って中盤へのフィードを多用してくる。16分には為田、17分には上門、18分にはレオセアラがライン間に下りて立て続けに3回狙ったがシュートまで至らない。

ポゼッションこそ五分だったもののシュート数とゴール前に迫る回数でどちらかと言えばレッズが押していた中、唐突にセレッソに先制点が生まれる。31分、西川が蹴ったボールを後ろから飛び出したヨニッチが跳ね返すと為田が拾いショートカウンター。敦樹が前に立つもそのままエリア内に持ち込み高速クロス、飛んできたボールがファーで上門の前に立っていた岩尾の足に当たりボールはそのままゴールへ。

レッズは失点して押し返すどころか逆にちょっと押される展開になりそれまでよりもゴール前に迫られる回数が増える。プレスが弱くなり前でも中盤でもボールが奪えず相手にラインを下げさせられていた。下手をしたら大崩れしかねない状況でチームを大いに支えたのが興梠と西川のベテラン2人。西川はビッグセーブであわや追加点を防ぎ、興梠はアバウトなボールを体を張って収め味方に繋いでいた。それどころか西川に至っては相手GKばりにエリア外まで出てビルドアップに参加しようとする1コマも。その甲斐もあってか大久保とモーベルグの良い崩しから前半最大の決定機を迎えるシーンもあったが1点ビハインドのまま前半終了。

HTに(メンタル的に)立て直したレッズは後半開始からラインも高く前半序盤以上にボールを握って前がかりになって攻め立てる。少ないながらもシュートも打てていてゴールの可能性も見えてきた58分。51分にも見せた酒井のスルーパスに興梠が抜け出す形の再現に成功しエリア内で鳥海に倒されPK獲得。お馴染みのPK職人ショルツが冷静に右に流し込み同点。

ホームゲームだからか、はたまた今季未勝利だからか、或いはただの疲労か、同点後やや焦りが見えたのはレッズ側で一部の選手にミスが頻発。自陣深くでセカンドボールを回収できず波状攻撃を許しオフサイドで無効になったもののあわや勝ち越しを許すゴールまで。直後にモーベルグを関根に、4分後に興梠をリンセンに、6分後に大久保と小泉を荻原と安居に代えて手を打つスコルジャ監督。すると交代で入った選手が次々と前線で躍動。ついには81分安居のJ1初ゴールで逆転に成功。

その後レッズは無理にボールを持たず、かと言ってラインを下げ過ぎず最後まで集中を切らさず相手に決定機を作らせず巧みに時間を使って試合をクローズ。ホームゲーム開幕試合で今季初勝利を収めた。

■ポジティブ
交代で入った選手が見せ場を作り結果も出したこと。再現性のある形でゴールのきっかけを作ったこと。

■課題
交代で入った選手が見せ場を作り結果も出したので交代策は確かに効果的だったがやや遅いように感じた。足がつる前に、幻の勝ち越し弾を食らう前に手当てできなかったかは議論の余地が残る。

■気になった選手
大久保
41分にモーベルグとの連携から決定機を作ったシーンを除いたらあとはミスしたシーンしか思い出せない。1on1でドリブル突破を仕掛けて抜けなかっただけならチャレンジの結果でしかないのでそこまで目くじら立てることでもないが、なんでもないパスミス・トラップミスを何度も見せられるとコンディション低下を疑ってしまう。
ショルツ
まずカバーエリアが広すぎる。山中が何度もレッズのSBの裏のスペースへボールを蹴り出しても相手より先にボールを回収し味方に繋げていた。冷静にPKを決めるPK職人ぶりも相変わらず。マンオブザマッチ
モーベルグ
ミスも多く見られたが同じくらいチャンスメイクも見られた。前2試合と比べると少し周りを使う意識が強くなったように見られた。トップフォームはまだまだかもしれないが確実に良化しているので「使いながら調子を上げてもらう」という監督のコメントにも説得力が増した。