前節鹿島戦の翌日、新型コロナウイルス感染症陽性判定がトップチームの選手1名に出たことが発表された。そのため4日と5日の2日間はクラブハウスを使用した全体練習ができず6日に全体練習が再開された。
また、明日(4/5)再度上記対象者にPCR検査を実施いたします。
— 浦和レッズオフィシャル (@REDSOFFICIAL) April 4, 2021
トレーニングについては、安全に留意して時間や人数を制限し、クラブハウスを使用せずに実施する予定です。
なお、今後の試合については現状予定通り開催予定です。#urawareds #浦和レッズ
一方清水は4日に徳島との試合があり中2日でレッズとの試合に臨んだ。
レッズは前節からスタメンどころかベンチメンバーすら入れ替え無し。清水は前節徳島戦から福森が原に、エウシーニョが奥井に、金子翔太が中山に、河井が宮本に、西澤が中村に、後藤がディサロに入れ替わり6枚替えのターンオーバー。
■ボール保持
基本ボールは持とうとしない清水とボールを持ちたいレッズの思惑は一致し序盤からレッズがボールを握り続ける。レッズのビルドアップ時、清水は最終ラインにはプレスをかけずボールが1列前へ進むとプレス開始。槙野、西川は横パスしか選択せず基本は岩波から開始。たまに柴戸や小泉が下りてビルドアップ開始。右SHの中山が内に絞りすぎなせいか山中がフリーで浮く場面が序盤から何度か見られる。とは言え相変わらずアタッキングサードでの前線の動きはまだ物足りなさが残る。
後半清水はプレス開始を早めレッズの最終ラインにもプレスをかける。球際の厳しさもやや強くなりレッズのシュート数も減るが相手の決定機も作らせず前半のリードを保ったまま試合をクローズ。後半終了間際にダメ押しの追加点を奪い理想的な試合運びで勝利。
■ボール非保持
前節から6人も入れ替えおそらくはベストメンバーではないと思われる清水。ビルドアップで足元が覚束ない場面が多々見られ容易くボールロスト。結局はロングボール頼みになるもこの日も槙野の読みは冴えわたり悉く跳ね返し続けた。最近のレッズの守備で重要だと思っているのは跳ね返したボールをきちんと回収してマイボールにできていることだと思う。
■攻→守
ただでさえ試合のコントロールに定評あるロティーナとの試合なのでトランジションすらコントロールされているかのように奪っても奪われてもお互いに激しくプレスには行かなかった。なんせ相手のミスが多かったため相手のトラップを待てば簡単にボールを奪えるシーンが目立った。
■守→攻
前節に引き続きこの日も奪って速攻を仕掛けるようなシーンは殆ど無し。ただ試合終了間際の途中交代選手によるカウンターからの追加点はさすがに痺れた。
■得点
先制目はCK一発。追加点はカウンターから。終了間際もあって相手は前がかりだったかも。
―まとめ―
■ポジティブ
クリーンシートで試合を終えたこと。不振の続いたFWに短い出場時間でゴールが生まれたこと。前者はDF陣の自信に繋がる。後者もゴールを決めた本人よりもチームメイトのほうが安心している辺りどれだけ周りが心配していたかが窺える。
■課題
アタッキングサードにおけるシュートまでの拙い設計。後半立ち上がりの試合の入りの悪さ。交代選手の守備強度の低さ。最も緊急度の高い課題は最後の点では。長いシーズン連戦はまだあるし交代選手を使わないわけにはいかない。リードした展開で守備に比重を置き逃げ切るつもりなのに逆に守備強度が下がったのでは本末転倒。この試合だけの現象であれば心配しすぎる必要もないが。
■気になった選手
- 武田
- 受けたら即パスが出せるのは周りが見えてる証拠でもあるがフリーで持ち運べるタイミングでも機械的にパスを出してしまうプレーが気になった。明本が武藤の空けたスペースに飛び込む動きに対し武田がそれをやろうとしないのも物足りない。まだまだやれるはず。
- 岩波
- 先制ゴールはお見事。だが交錯して倒れている柴戸にぶつける縦パスを出したあのプレーだけは故意ではないとわかっていても許せなかった。ノータイムで次のプレーを迫られた時の判断力が槙野も含めレッズのCBは悪すぎる。
- 明本
- 前節4人までしか使わなかった交代枠をこの日も全く同じ4人が交代し5人目は西だった。2試合とも90分フルでピッチに残された明本が今どれだけ監督に信頼されているか。少なくともゴールだけで評価されたわけではないことは明白。
- 柴戸
- 明本同様2試合連続でフル出場した柴戸もまた監督の信頼を勝ち得た一人。チャレンジするタイミングと成功率は向上しているのでなんでもないショートパスがズレてロストするようなミスが減れば不動のアンカーとして定着するはず。
- 槙野
- 引きつけてロングフィードも持ち運ぶビルドアップも殆どなかったものの相手の長いボールを悉く跳ね返し続けた。先制シーンでは相手DFを引きつけて岩波をフリーにする動きがあったことも忘れてはならない。マンオブザマッチ
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