2021年7月5日月曜日

2021 J1リーグ 第18節 湘南ベルマーレ戦

■スタメン
レッズは前節からの入れ替えは山中が大久保に、関根が田中に、武田が敦樹に、柴戸が金子に変更。湘南は前節から富井が谷に、岡本が畑に、中村が田中に、町野がタリクに変更。

■おおまかな流れ
立ち上がりから終始ボールも主導権もレッズが握る展開。後ろで回す時間がやたらと長い数字だけのポゼッションではなくしっかりと敵陣内でのパス数など内容を伴うポゼッションで湘南を圧倒。ゴール自体の再現性は乏しいものの、開始8分で先制点という形で実を結ぶのも必然だった。先制点のシーンとその5分前のシーンでどちらも重要な動きを見せたのが小泉。左のハーフレーンで浮いて一度目は大久保にワンタッチで縦に、二度目は明本に縦のスペースに出してクロスを上げさせている。
湘南は序盤から目立ったのがファウル。レッズの先制点も田中達也へのファウル後のFKのセカンドボールを拾ったところから生まれている。

先制後少し相手にボールを持たれる時間になるがシュートは打たせない。むしろ気になったのはレッズのボール保持。飲水タイムまでに何度か後方からのつなぐビルドアップが見れたがどれもかなり危なっかしかった。体力と走力を頼みに前からの、特にバックパスに対しては容赦ない前プレスをガンガンかけてきた湘南に対しレッズのビルドアップは出口まで辿り着けずに苦戦した。
そして21分にあわやの事故になりかけたシーンを見せた金子のミスから26分に同点弾を許してしまう。この金子のパスミスになってしまったシーン、最初に槙野に出そうとしているが田中聡が遠目から槙野へプレスをかける素振りを見せているだけで金子は槙野へのパスを諦めて岩波へ方向転換している。落ち着いて見えていれば岩波とウェリントンとの距離のほうが近いことに気付けたはずだが。理想を言えば金子自身へのプレスをかけに来たタリクをかわして縦に出すことが出来ればそれが一番だがそれが無理でも鈴木へ戻すことも選択肢としてはあったはずだが結局この時は一番リスキーな選択をしてしまった。

その後カウンターにロングフィードにクロスと複数のパターンで相手ゴールへ迫り決定機も作りシュートも打てていたがゴールは奪えず前半終了。
後半も立ち上がりからレッズがボールを握り攻め立てていたが53分にカウンターから勝ち越しゴールを奪う。その後もユンカーのポスト直撃弾や大久保のカットインからのシュートなど攻め手を緩めないレッズ。

後半の飲水タイム直後の69分に畑のアーリークロスからウェリントンが中で合わせて同点ゴールを奪われる。それまで右のWBを務めていたはずの畑が61分に町野と名古が交代で入ったあたりから逆サイドの高橋と入れ替わっていた。右にいる間、対応する明本は畑との1on1が何度も発生しほぼ完封していたのだがこの失点シーンでの西の対応は何の制限もかけられないままクロスを入れさせてしまった。飛び出して触れなかった鈴木や競っていない槙野も同様に残念だったが。
その後レッズがボールを握り攻め続ける時間が続いていたが86分、またも後方からのビルドアップのミスによるボールロストから逆転弾を許す。その後結局シュートを打つことはできず試合終了のホイッスル。

■ポジティブ
内容の伴ったボール保持ができたこと。

■課題
同点直前に左右のWBが入れ替わった畑と高橋。一方天皇杯とルヴァンカップを経て久々にリーグ戦のスタメンに抜擢されたが失点の引き鉄になるミスを犯した金子。奇しくも監督の采配に差が出た試合だった。確かにカップ戦での金子のパフォーマンスは悪くなかったがこの湘南を相手にスタメン起用するのは相応しかったのかどうか。カップ戦の2試合で金子のプレス耐性は試されていたのかどうか。GKからのビルドアップで湘南の前プレスを事前に想定できていたのかどうか。

■気になった選手
大久保
3週間ぶりのリーグ戦ということで2人の選手がその間の天皇杯とルヴァンカップを経てこの試合に抜擢されていた。1人は金子でもう1人がこの大久保だが前半の大久保は何も持ち味を発揮できなかった。後半多少改善され逆サイドの田中よりも長い時間ピッチに残ることになったが結果を残せたわけではない。
明本
この日何度も発生した畑との1on1では42分に許したマイナスクロスたった1本を除いてあとは畑を完封。ボール保持でも決してサボらず上下動を繰り返し先制点の起点になるクロスも入れた。
ユンカー
この日も確たる結果を残したチームトップスコアラーが問答無用のマンオブザマッチ
小泉
中間ポジションをとって素早く縦。少し運んでパスコースを作って縦。針の穴を通すスルーパス。この日の小泉はあらゆる攻撃のスイッチ役になり存分にタクトを振るった。ユンカーに次ぐマンオブザマッチ


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