2022年2月15日火曜日

FUJIFILM SUPER CUP 2022 川崎フロンターレ戦

■スタメン
新戦力に注目が集まる中、レッズは岩尾と馬渡。川崎はチャナティップがいきなりスタメンに名を連ねた。

■おおまかな流れ
冒頭からお互いにかなり高い位置からプレスに行く。そのせいか開始2分くらいまではGKにバックパスしては長いボールを蹴ってロスト、というシーンがお互いに続く。2:20にようやくレッズのパスが3回以上続くシーンが見られる。どちらが主導権を握ったとも言い難い状況でいきなり先制点が生まれたのが6分。敵陣右でレッズのスローインから密集を酒井が抜け出し短いグラウンダークロスをニアの江坂に出すとダイレクトで右足を合わせて左のサイドネットに突き刺した。

先制しても手を緩めずプレスをかけ続けるレッズ。ハイプレスが効いてボールを握るレッズ。15分過ぎから川崎の反撃開始。明本江坂の2人の1stプレスに対し谷口車屋の2人で開始していたビルドアップを山根が下りて3人で開始することにより1stプレスをかいくぐることに成功。低い位置からビルドアップを開始することによりレッズの陣形を間延びさせることで中盤に生まれたスペースを活かしレッズを自陣に押し込むことに成功。19分にはついにCBから長いボールを前線に出すダイレクトプレーを解禁。車屋が蹴って家長が落としてダミアンがミドルシュートを放ちこの日川崎の最初のシュートになる。

31分を過ぎたあたりからレッズが盛り返す。ショートパスよりロングフィードより13分にも見られたような酒井の長距離独走持ち上がりが一番チームに推進力をもたらし相手ゴールに迫れていた。CKから江坂と敦樹の2発のシュートを放つレッズ。37分にも関根からマイナスニアクロスに敦樹が合わせてシュートを打つもミートせず。特にこの時間帯柴戸と岩尾がビルドアップで躍動。しつこいプレスに奪われず倒されずキープする柴戸の姿はベンチ外のはずの小泉を彷彿とさせられた。岩尾はショルツが前に出ればさりげなく下がってカバーしてロングフィードを中盤の関根へピタリ。不発に終わったものの裏抜けスルーパスを2本出せていた。その後互いに危険なシーンが生まれることなく前半終了。

HTに川崎はシミッチとマルシーニョを交代。後半は再び川崎のターン。川崎はビルドアップで浮き球のミドルパスを使って主にSBをタッチライン際に立たせてそこへ出すシーンが開始2分で2度見られた。カウンターでも前半より速攻を意識していた。この日レッズにとって一番危険なシーンが58:35のチャナティップから家長に出たファークロス。家長が折り返しを誤ったおかげで事なきを得たものの。

その後なかなか互いにシュートに至らず膠着状態が続く。前半より接触プレーが増え度々笛が吹かれ試合が止まる。交代カードを2枚使って川崎は選手を3人入れ替える。リードしているレッズにとっては時計を進められる有利な展開。試合を決定付ける追加点が生まれたのが79分。脇坂と入れ替わりで入った瀬古から明本がボールを奪い江坂、柴戸、敦樹と繋いですぐ前線へ走った明本目がけてロングフィードでカウンター。車屋と競りながら収めてターンし背負いながら少し我慢してから江坂へ横パス。右足のファーストタッチで谷口の背後にボールを置いて左足を振り抜き追加点。

直後に即交代カードを切り試合をクローズにかかるリカルド監督。敦樹と犬飼を交代し5バックにし明確に逃げ切りのメッセージを選手たちへ伝える。その後知念慶にエリア内でシュートを打たれる唯一危ないシーンを作られるも最後まで強度の落ちない柴戸の奮闘もあり2-0クリーンシートでレッズが勝利。実に3年半、10試合ぶりの川崎からの勝利となった。

■課題
勝利という結果をもたらしたことは最善だが
欲を言えば、我々はもう少しボールを持って主導権を握って、敵陣のゴール近くでプレーする時間を長くしたいと思っています。
と、試合後の監督コメントにもあるようにまだまだこれが理想ではないことは明らか。ただ目的は理想のサッカーをすることではなく勝つことにあるため理想のサッカーを捨ててでも勝つことを優先する姿が昨季に引き続き見れたことは素直に喜びたい。

■気になった選手
江坂
決して簡単ではなかったチャンスを見事ものにしこの日2ゴール。リーグ戦開幕にも間に合うかどうか微妙なユンカー不在というサポーターの不安を払拭して余りあるパフォーマンスにマンオブザマッチ
柴戸
元々出来る選手と確信していたので守備面は驚きはないものの、川崎を相手に堂々と前を向いてビルドアップを遂行しようとする姿に感動。ただ相変わらずの体を投げ出す危うい守備には今年も1年寿命を縮められそう。
馬渡
この日何度も発生した家長とのマッチアップで何度もバックパスをさせてやり直させた。いかなリカルドチルドレンと言えどJ2から来た30歳のSBがここまで出来るとは思っていなかった。


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