2022年3月4日金曜日

2022 J1リーグ 第2節 ガンバ大阪戦

■スタメン
レッズは神戸戦からの入れ替えは馬渡が宮本に、柴戸が岩尾に、明本が小泉に変更。ガンバは前節から石毛が三浦に、パトリックがレアンドロペレイラに変更。レッズはミッドウィークに神戸とのリーグ戦があり同日ガンバはルヴァンカップを戦っている。ガンバは三浦とレアンドロペレイラのみ連戦となる。

■おおまかな流れ
立ち上がりガンバが黒川の左サイドからの縦の突破や昌子のサイドチェンジでレッズゴールに迫るのに対しレッズは初手から繋ぐビルドアップを選択。8分には岩尾から縦に関根、前を向いて江坂、クロスに松崎がエリア内中央で合わせる決定機。13分にも敦樹から江坂へ縦が通り関根へスルーパス。ガンバのボール非保持は前からの規制もかからなければ軽く左右に振っただけでスライドも間に合っていないような守備だった。そのうえ奪ってからのポジトラもレッズのプレスがきつく収まる選手もいないため10分以降はほぼほぼレッズがボールを握り続けるワンサイドゲーム。相手を自陣に押し込んでボールを握り続けひたすら攻め続けるというリカルド監督がやりたいサッカーが体現できていた前半ではあった。

しかし22分に関根の決定機、24分に敦樹がシュートを打ったのを最後にレッズの攻撃はやがて沈黙。ガンバがレッズの猛攻を耐え凌いだことで後ろでしっかり構えた守備で十分守り切れる自信を与えてしまったように見えた。岩波や岩尾の無茶な縦パスや小泉や松崎のトラップミスも発生。引き続きレッズがボールを握り続けてはいたしゴール前にも迫ってはいたものの肝心のシュートは34分に関根が放ったミドル1本のみで0-0のまま前半は終了した。

レッズはHTに大畑を馬渡と交代。ガンバも柳澤と石毛、レアンドロペレイラを山見に交代。レッズは前半の終盤からもそうであったように長いボール多用したビルドアップを見せ繋ぐビルドアップは殆ど見られなくなる。ロングフィード自体はなかなか通らないもののセカンドボール争いには分があるレッズが前半に引き続きボールを握るもののシュートはなかなか打てない。

ボールは持てども打てないレッズとひたすら耐え忍ぶガンバの構図のまま膠着状態が続いた80分。岩尾が2枚目のイエローカードで退場になった直後失点。失点後レッズは柴戸と犬飼を投入するも効果もなく、盛り返すどころか1人少ないせいか逆に攻め込まれるシーンが増える。犬飼に至っては完全にパワープレー要員として前線に張り付かせたままにしたものの特に見せ場もなく試合終了。

■ポジティブ
監督が本来やりたいサッカーを体現できたこと。その時間帯を作れたこと。

■課題
迂闊なカードトラブルが多いこと。この試合はたまたま岩尾が退場になったものの敦樹もどうなっていたかわからない。特に今季のレッズはトランジションやセカンドボール争いでの接触プレーを厭わずガンガン体をぶつけている。中盤の選手はなおのこと。調べてみると警告を受けた選手をすぐに交代させずに引っ張るこの傾向は昨季からのようなので選手が気を付ける以外ない。監督の選手交代が遅いことも気になる。局面を打開できる選手が少ないせいで膠着状態で切れるカードがないことには同情するが選手交代でもたらされる効果は局面の打開だけでないことくらい監督は百も承知だろう。だがこの日のような事態は想定していただろうか。中盤の選手だけは豊富に人材が揃っているだけに交代はもう少し早くてもよかったのではないかと思ってしまう。

■気になった選手
江坂
前線に決定力の無い選手が多いのだからせめて江坂にはフィニッシュワークにもっと専念させたい。ビルドアップの出口になることはおろか中盤まで下りてビルドアップに参加するなど言語道断としたい。これで下りても絶対に奪われないならまだしも背中に張り付かれると案外簡単にロストするのだから控えるべき。周りの選手もそれが出来るように振る舞うべきだと思う。とにかく簡単に下りて来ないでもっと前で我慢して欲しい。
馬渡
この試合に限らずオフザボールでやや動きすぎのきらいがある。動いてる選手に合わせるのはボールの出し手、受け手双方に技術が求められるが受け手である馬渡本人のボールタッチに自身のスピードを許容できるほどの技量は無いように見受けられる。
宮本
ボール保持においては何も出来ずバックパスに終始した。80分以上も出場させたのはひとえに人材不足なだけ。フィジカル的にももう少し強さが欲しい。

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