2022年3月1日火曜日

2022 J1リーグ 第9節 ヴィッセル神戸戦

■スタメン
レッズは前節からの入れ替えは酒井宏樹が大畑に、犬飼がショルツに、安居が松崎に変更。神戸は前節から大崎が初瀬に、出場停止の扇原が郷家に、汰木がボージャンに変更。

■おおまかな流れ
勝っているのに退場して試合を壊した選手が本当に不快だったためいつも以上に内容薄目でさらりと振り返り。

4:30にペナルティエリアギリギリで松崎が大迫の足を踏んでしまいPK献上。キッカーは武藤。西川は体を右に倒しながら広げた右手でボールを弾くとバーに当たってエリア内に残る。槙野が誰より早く反応したが蹴り損じて岩波がクリア。しかし直後のスローインで初瀬が入れて大迫がコーナーフラッグ付近で初瀬に戻して山口に出すとワンタッチで岩波を抜いてエリア内ゴールラインギリギリで武藤へ。浮き球を右足でワントラップして左足ボレーを放つとループ状のシュートが左サイドネットに突き刺さり神戸が先制。

しかしレッズボールで再開した失点直後の11分に同点ゴールが生まれる。大畑ロングフィード、槙野跳ね返す、山口トラップ、柴戸がプレス、関根が奪って江坂とワンツーで裏へ抜けようとしてサンペールのタックル、ギリギリ倒されずにエリア内左で松崎へ、右足のタッチで体の左にボールを置いて左足でシュート、前川が指先でほんの少し触るものの右ポストを叩きボールはゴール内側へ吸い込まれ松崎移籍後初ゴール。

キックオフからずっとバタバタしていた展開がようやく落ち着き始めた矢先の18分。左CKをレッズが獲得しキッカーは馬渡。ニアに鋭く速いボールを蹴るとGK付近に張り付いていた明本が一気に回り込んで左足でフリック。ファーサイドに落ちたボールを柴戸が頭で合わせ逆転。

その後流れは神戸がボールを握る展開になるものの決定機もエリア内への進入回数もレッズが上回り神戸はむしろ押されていた。神戸のビルドアップはボージャンや大迫が下りてサンペールから直接縦パスが出るとボール前進ができていたが、サイドに展開した時に詰まってバックパスが目立っていた。レッズのラインが低いせいか敵陣には割とすんなり運べていたものの最後の崩しまではなかなか辿り着けていなかった。右サイドはマークの受け渡し含め松崎がしっかり蓋をしていたし、左サイドは大畑が若干怪しいものの関根と柴戸のカバーが効いて神戸の好きにはさせなかった。それとレッズのネガトラで目立っていたのがファウルになってでも相手を潰し切る勢いのファーストプレッシング。特に柴戸と敦樹は見てて冷や冷やするほど厳しく当たっていた。一方神戸のボール非保持はプレスには前線から行くもののパスコースを切るプレスができていないためレッズは縦にも横にもパスが通せていた。29分の決定機への一連の流れにはそれが凝縮されていた。

ただ40分を過ぎた前半終盤にはレッズにとって危険なシーンも複数回作られていた。神戸側に生まれた変化は槙野が前に出てボールを運ぶようになったこととそれに伴い酒井高徳が高い位置をとるようになったこと。関根が酒井高徳をかなり気にして酒井高徳へのプレスも行けず背後のパスコースも切れずにレッズの左サイドから前半ラスト5分だけで3度もエリア内への進入を許してしまった。それと大迫や武藤の相手をするには大畑では荷が重すぎで何度も裏を取られてしまった。

なんとか前半をしのぎ切りHTに大畑を酒井宏樹に交代したものの明本が暴力行為で一発退場し30分以上防戦一方になったレッズが最後まで耐えきれることなく槙野に同点弾を浴び試合終了。

■課題
昨季チーム内3位の出場時間を叩き出した主力中の主力が暴力行為を働いてしまったこと。幸いにして1試合の出場停止で済んだものの事はそう単純ではない。なぜなら1度やった選手は2度やる可能性も考慮しなければならないからだ。チーム内3位の出場時間を出したのに昨季は1発レッドどころか累積警告による出場停止すら無かった。では昨季と今季の違いは何かと言えばポジションだ。駒不足のせいで昨季は専らサイドバックとして出ていたがプレスの上手さや運動量やフィジカルの強さを買われ今季はようやく本来のポジションであるFWとして出ることになった。しかし前のポジションは後ろよりも相手の守備で厳しくしつこいプレスを受けることになりファウルをとってもらえないこともあってか遂に爆発してしまったということか。しかし今季まだたったの2試合目。スーパーカップを入れてもたったの3試合でこんなことになってしまった。明本が試合後どんな反省の弁を述べたとしても自分が指揮官の立場だったら正直なところ出場停止が明けても使えない、使いたくないのが本音。それほどに彼のやったことはあまりに重すぎる問題行為だったと言える。

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