2022年7月1日金曜日

2022 J1リーグ 第18節 ヴィッセル神戸戦

■スタメン
レッズは前節からの入れ替えは関根がユンカーに、敦樹が柴戸に変更。神戸は前節から菊池が汰木に、郷家が大迫に変更。

■おおまかな流れ
15節セレッソ戦を最後に戦列を離れていたユンカーの復帰戦となった試合だが開始5分で早々に負傷交代。キックオフ直後の最初のシュート後に既に右脚付け根部分を気にしていた。

立ち上がりレッズはいきなりアクシデントに見舞われたせいか8分までに計3本のシュートを相手に打たれやや劣勢。8分以降は敵陣でのプレータイムを伸ばし盛り返すがシュート数はあまり稼げず決定機もゼロ。レッズはいつものサッカーと比べると少し縦に急いでいたように見えた。いつもならボールを奪ったら一度戻してやり直そうとする場面でも強引に縦に出していた。

一方神戸はレッズの前からのプレスが効いていたせいか後ろから繋ぐビルドアップはあまり見せられずシンプルに蹴っ飛ばすボール多め。ターゲットは大迫か武藤。ただ相手の前からのプレスに苦しんだのはレッズも同じでビルドアップで西川まで戻して蹴っ飛ばしてボールロストといった場面が複数回見られた。自陣での不用意なファウルで何度か相手にFKを献上すると19分から流れは神戸に傾く。この時間帯レッズにとって最も危険なプレーを見せたのは汰木。幅を取って大外で受けてからのカットイン。対面の相手を抜き切らずに強引に入れるクロス。どちらもレッズはギリギリで耐えてなんとか跳ね返すことに成功していたが失点してもおかしくない危険な場面は何度か見られた。終盤に2度ほどカウンターを見せ神戸ゴールに迫ったもののトータルで見ればホームチームの前半で終わった。

レッズはHTに宮本と酒井が交代。すると後半開始早々何度も酒井がボール保持での違いを見せる。ビルドアップでは持ち前の推進力を発揮し崩しの局面では大久保と息の合った連携で神戸ゴールに迫った。他にも柴戸や大久保のポジショニング、岩尾の攻撃参加等もあり後半は45分通してほぼレッズの時間だった。神戸は汰木を下げたことや交代で出た選手が2度も同じ位置でファウルしFKを与えたことが結果的に勝敗を分けたように思える。結局はAT突入直前にその2度目のFKをモーベルグが見事叩き込みウノゼロでレッズが勝利した。

■ポジティブ
交代で入った選手が結果を出したこと。90分を通して守備で集中を切らさなかったこと。

■課題
流れの中からゴールを奪えなかったこと。

■気になった選手
岩波
前半序盤立て続けにミスを連発。クリアがどれもこれも中途半端で自陣で相手に直接収まってしまっていた。そしてファーストチョイスが「安全第一」過ぎて残念。ただ32分に見せた大迫を相手にシュートを打たせずクリアしたシーンには痺れた。
大久保
仕掛ける姿にばかり注目されがちだがボールを引き出すポジショニングが秀逸。ターンも上手い。そして最後まで衰えない運動量。43分に自ら作った決定機。走行距離、スプリント数両チーム含めてNo.1。今季初の90分フル出場。後半ショルツが珍しく主審に食ってかかりそうになった際にもなだめ役を買って出ていたのもグッド。マンオブザマッチ
明本
歪な編成のせいで何度もポジションチェンジが発生し便利屋として振り回される明本には同情するが栃木時代は1年ガッツリと務めたCFのポジションなのだからもう少しらしさを見せてほしい。あのポジションでシュート数ゼロはいかがなものか。それこそ往年の大迫のようなラフに蹴っ飛ばしたボールをレイオフさせて江坂あたりにフリーでシュートさせるのが正しい明本の使い方だと思うのだが裏抜けばかりさせようとしていた。つまり周りが彼の活かし方をわかっていない面もある。

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