スターティングメンバー
■1得点目
後半5分。
敵陣センターサークル過ぎから青木がドリブル開始。
中央を縦に直進しペナルティアーク手前で右前方の興梠へパス。
左足のヒールで青木へワンツー。
今野、三浦、初瀬とガンバ3人のDFの間に落としたボールは初瀬と競り合いながらも青木が拾い切れず飛び出した東口が滑り込み足でクリア。
小さくなったクリアボールはすぐ後ろにいたラファエルの足元に収まり左足でトラップし右足で無人のゴールへシュート。
毎試合ではなくとも時折見せる青木のオーバーラップは実に効果的。
■1失点目
後半9分。
青木のハンドによりゴールから21mくらいやや右からガンバのFK。
キッカーは初瀬。
右足で放り込んだボールは密集地帯をすり抜けファーサイドへ流れ大外から詰めた遠藤(保)が飛びつき山なりのボールで中へ折り返す。
逆サイドのファンウィジョが頭で押し込み同点。
遠藤(保)には興梠が付いていたが付ききれなかった。
全くのノーマークではなかったため悔やまれる失点。
■2得点目
後半19分。
敵陣右サイドで遠藤航がボールを奪い長澤へパス。
ゴールに背を向けた状態で長澤が受ける。
反転し前を向きそのまま中へ切れ込む動きを見せる長澤。
右から今野が寄せきる前に逆サイドのペナルティエリアギリギリ手前の位置にいたラファエルへパス。
これをフリーで収めたラファエルはスライドしてきた初瀬を意に介さず狙い済ましたコントロールシュートを右足で放つ。
巻き込むように右のサイドネットを抉り再びリード。
■2失点目
後半22分。
アタッキングサード右サイドでゴールに背を向けボールを受けたファンウィジョ。
ラファエルと青木に前後から挟まれるも足技から間を通すパスで倉田へ。
そのままサイドを前進しゴールラインから8mくらいの位置で中へクロスを上げる。
中にはマウリシオ、阿部、遠藤とDFが3枚いたにもかかわらず、どフリーの赤崎が右足のボレーを決めまたも追いつかれる。
■3得点目
後半28分。
柏木がフリーで中央をドリブル突破。
誰も寄せてこない間にガンバのディフェンスラインの裏を通すスルーパスを出し、抜け出した興梠がファーストタッチでシュート。
またも飛び出していた東口も今度は触れず3度目の勝ち越しゴール。
■3失点目
後半47分。
右のCKでキッカーは初瀬。
曲がりそうで曲がらない絶妙なボールに西川が釣り出され1,2歩前に出るがボールは密集地帯の真っ只中へ逃げていく。
長澤との競り合いに勝ち頭で合わせた呉屋のボールは自分の左肩に当たり大きく跳ね、そのまま西川の右頭上を飛び越えゴール。
■ベストプレーヤー
ラファエルシルバ
右に配置されていてもそれなりに効いていたラファエルが左になったら決定的な仕事を連発し、ついに天職を得た。
相変わらず球離れの悪さや守備面の貢献度の低さも目に付くがそれを補って余りある突破力をあれだけ見せてくれれば十分だろう。
槙野の攻守に渡るフォローがいちいち的確だったというのも一助になっているのは言うまでもない。
反面、シーズン当初の定位置であったはずのトップに戻されてからは仕事ができなかった。
次点は槙野かマウリシオ。
■ワーストプレーヤー
ズラタン
確かに守備面ではラファエルとは比較にならないくらいプレスバックにボール奪取にと一定の働きを見せたことは事実。
だがそれだけで務まるほどレッズにおけるこのポジションが甘くないことは、今やベンチ入りすらしなくなった菊池がそれを証明している。
せめて空中戦全勝とか、カウンター時にターゲットになるといった付加価値があればフィールドプレーヤーとして残す価値もあるのだが残念ながらそれも無い。
もっとも、この日は遠藤もワースト次点の出来だったため、右サイドからの崩しが無かったのはズラタン一人の責任ではないが。
■総評箇条書き
- 相性、鬼門、苦手意識、その他サッカーの常識では到底説明のつかない不可思議な力関係が働きしばしば「ジャイアントキリング」などといった決着がつくのがJリーグという魔境
- なので必ずしも首位が最下位に勝つわけでもなければ常にその逆になるわけでもない
- しかし、この堀レッズは怖いくらい見事に順位に忠実に「下位に勝ち、上位に負け、中位に分ける」を繰り返している
- 相手は前節最下位の新潟に負けている泥沼のガンバ大阪
- リーグ戦は6試合、2ヶ月近く勝利のないガンバ大阪を相手に3失点というのは・・・
- どしゃ降りの影響をほとんど感じさせないピッチ状態の埼スタってやっぱり日本一のスタジアム
- 繊細なタッチから絶妙なボールコントロールを生み出す柏木はこの日は案の定ミス連発
- 柏木に次いでミスが多かったのが遠藤、特にクロスの精度が絶望的
- 左WGはラファエルの天職、異論は認めない
- 対照的にズラタンは右WGやりにくそう
- 実際左サイドは何度も崩して突破してチャンスメイクしていたが右からの組み立ては大体バックパスしてやり直していた
- 前半は追い風もあってか相手には殆ど決定機を与えず水際で阻止できていた
- 一方、レッズには何度もチャンスがあったがなんとか前半のうちに先制できなかったものか
- この日の槙野は効果的に攻撃参加できていてラファエルが苦しくなるタイミングで上手く顔を出しフォローしていた
- 前半だけで3度のファウルを貰いバイタルエリアでFK獲得した長澤のキープ力半端ない
- ATにやられた3失点目以外、レッズが得点してすぐ取り返されている。受け身過ぎではないだろうか
- ACL戦と同様の戦い方なので監督の指示が徹底されているのだろうが、上海上港は良くも悪くも単独突破だったのに対しパスワークもコンビネーションも上海より洗練されているガンバ相手では凌ぎきれなかった
- リードしてからの時間の使い方、試合運びの下手さにはまだまだ課題の残る結果となった
- この日は神セーブ連発の西川
- ACLのグループステージホーム上海戦もそうだったが西川は悪天候になるとセーブ率が上がるような
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=31499
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