2017年12月20日水曜日

2017 J1リーグ 第33節 川崎フロンターレ戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半14分。
中盤で矢島が長澤へ出したパスを谷口がカット。
少し前進して右サイドの家長へパス。
家長の前から菊池が迫るのを確認するとツータッチ目の右足で菊池の背後へ蹴り出しダッシュ。
虚をつかれた菊池は家長と競り合い倒れるも一瞬時間を稼いだおかげですぐにフォローに駆けつけたマウリシオが間に合い先にボールを拾う。
ところがマウリシオは何を思ったか先に拾えたはずのボールを跨いで追い越してしまう。
その一瞬の処理の誤りを見逃さなかった家長がすかさずボールをかっさらいそのまま前進。
ペナルティエリア右の角まで来ると右足で低いクロスを中へ放り込む。
森脇と阿部の間を絶妙なタイミングで抜け出した小林が右足のダイレクトでゴール右隅へ流し込む。
マウリシオがちょいちょいやらかすのは熱心なサポーターなら気付いていたこと。
ただそれはビルドアップ時やこちらがボールを保持している時のことであって、守備においてはDF陣の中で最も安定したパフォーマンスを発揮していた。
だがこの日は守備においてもついに失点に繋がるミスを犯してしまった。

■ベストプレーヤー
菊池大介
度重なるバックパスでついにはレッズサポーターからブーイングを受ける姿をこの目で見てしまったあの日は、まさか菊池をMOMに選ぶ日がやって来るなどとは夢にも思わなかった。
多くのレッズサポーターに言われるように、堀監督就任後のレッズには攻撃の形が見えない。
縦ポン一発裏抜け狙いか、ラファエルの個の力による突破か、2%くらいの確率で成功するセットプレーかぐらいしか得点パターンが無い。
ただでさえこの日は主力の多くを欠く中、唯一崩しの形を作るきっかけとなっていたのが左サイドで躍動した菊池。
相手を抜き切るシーンこそ殆どなかったものの相対した川崎の選手に何度もいい位置でファウルを貰いFKを獲得していた。
周りももっと菊池に出すときは足元ではなくスペースに出してやれよ!と何度TVに向かって叫んだことか。
次点で攻守に活躍した森脇。

■ワーストプレーヤー
高木俊幸
柏木を超えるプレースキッカーとして密かに期待を寄せていた高木だが、鳥栖戦に引き続いてこの出来では到底その域へ達することはできないと評価を改めざるを得ない。
後半梅崎と交代するまでに何本のFKとCKを蹴ったかわからないがこの日は川崎のファウルが多かったこともあり相当数のFKを80分近くの間に蹴ったはずだが結果として1本もゴールには結びつかなかった。
レッズいち柔らかいタッチから繰り出す神トラップは鳴りを潜め、パスを受けてからの判断の遅さからボールロストを繰り返した。
元々怪我が多いうえにこのムラっ気のある出来は戦力として計算できるのだろうか。
精神的な成長が安定的なパフォーマンスをもたらすのではないかと思っているのだが。

■総評箇条書き
  • ACL決勝の激闘から中3日、さらに次なる舞台CWCへの調整も考慮しラファエル、興梠、柏木、槙野、青木、宇賀神の6人がスタメンから外れる
  • ACLで出番の無かった選手、リーグ戦でも控えに回る選手中心のせいか、前からのプレスと奪ったら早いボール回しで見応えのある前半だった
  • 森脇が序盤から守備で奮闘
  • 失点はマウリシオの致命的なミスには違いないが、そもそも菊池と家長のミスマッチが遠因となったのは明らか
  • とはいえ、今年ここまでの試合で最低に近い評価だった菊池があの家長相手にあそこまで対等にやれるとは思っていなかった
  • しかも後半の菊池は出色の出来で左サイドで何度もチャンスメイクしてはファウルを貰いFKを獲得していた
  • 同じく自分の中では評価の低かったズラタンが武藤のスルーパスで抜け出しCKに持ち込んだ流れも美しかった
  • ただ、いつもながら空中戦勝率があまりに低いのが返す返すも残念
  • 前半何本か矢島のいいフィードがあった、やはり矢島は前ではなく後ろに配置したほうが活きるのでは?
  • 普段青木が務めているあのポジションは守備タスクが重いのでやはり今の矢島にはまだまだ荷が勝つということだろう
  • この日のように後ろまで下がって前線へ供給するか、いっそ3バック・ダブルボランチに戻すのも手では
  • 前半早い時間に致命的なミスから失点したマウリシオだが、その後引きずる様子もなく楔やサイドチェンジ等で攻撃の起点となっていた
  • ただ後半は雑になりビルドアップで相手にボールを引っかけられるシーンが何度か見られた
  • その雑になった時間帯は何度も阿部のフォローに助けられていた
  • 高木はこの日も可能性を感じるけど途中で引っかかるクロスと、遅い判断からのボールロストが目立ち低評価
  • 判断が遅いからなのか何なのか、高木はボールを奪う穴として何度も狙われていた
  • 後半森脇がちょいちょい左サイドに顔出していたのは監督の指示?ただ効果は無かった
  • 槙野投入以降彼を狙ったクロスを何本も入れていたがゴールには至らず
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=33147

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