2017年12月24日日曜日

2017 J1リーグ 第34節 横浜F・マリノス

スターティングメンバー

■1失点目
後半8分。
自陣左ハーフウェイライン手前から柏木が前線の高木を狙ったフィード。
これを中澤が胸で落とし前方の前田へ寄せてきた宇賀神を飛び越す浮き球のパス。
後ろから宇賀神、前から柏木が寄せてきた前田は中町のコーチングで柏木の背後のスペースへスルーパス。
少し中央へ前進しアタッキングサードに差し掛かるあたりで左にいたバブンスキーへ中町の横パス。
バブンスキーは左斜め前の山中へパス。
完全にフリーで受けた山中はノープレッシャーで中へ折り返すグラウンダーのクロスを入れる。
ペナルティアーク中央でこれまたフリーの前田がダイレクトで左足のインサイドキックでゴール左隅を狙い済ましたシュート。
ガンバ戦2失点目で見せたような相変わらずのバイタルスカスカ問題もさることながら、あの位置で山中がどフリーで受けノープレッシャーでクロスを入れていることも深刻な問題。
平川は山中の外から上がろうとしていた下平を警戒していたので山中へプレスに行けず。
阿部、槙野、宇賀神はウーゴと中町を警戒しラインを下げられた。
山中と前田間のパスコースを切ることもできず一人浮いていた青木のポジショニングが最も致命的なミスに繋がったように見える。
もっとも、直前に前田へのコーチングで入れ替わり外に上がった中町と、中央にスペースを見つけポジションを修正しフリーになった前田の動きが優秀だったのは紛れもない事実。

■ベストプレーヤー
槙野智章
宇賀神と平川の両SBが度々攻め上がっていて攻撃時はCBの2人と青木を含めた3バックを形成。
この日の槙野のタスクはウーゴヴィエイラを抑え込むこと。
そしてそれは完璧に遂行して見せた。
失点シーンもウーゴにはしっかり付いていたし、あれはポジションを放棄して浮いていた青木のせい。
やはり槙野は「○○を徹底マーク!」といったシンプルなタスクに限定すると驚異的なパフォーマンスを発揮する。
SBに配置すると決定的な仕事ができなくても攻め上がりたがるが、その気持ちに蓋をして守備に徹した時の槙野は代表クラスの働きぶりを見せる。
しかし槙野をCBに配すると左SBは宇賀神にせざるを得ないのが悩ましい。
次点で複数回のビッグセーブを見せた西川。

■ワーストプレーヤー
堀監督
フィールドプレーヤーとしては消えていた矢島やボールロストの多い高木や通らないフィードを繰り返した柏木などが目に付いたが、今回は就任後からこの日までのリーグ戦の評価諸々含めて総括的な意味であえて監督をワーストに挙げさせてもらった。
一週間後にCWCを控えているとは言え勝つ気があると思えなかったスタメン。
今シーズン最初の失点を完全再現するかのような失点シーンには「前回対戦のおさらい」的なミーティングとかやっていないのかと。
シーズン中は難しいとは言え結局最終節まで減らせなかった失点と、見えてこなかった攻撃の形。
サポーターが今抱えている不安はただの杞憂なのかどうか。
「このレッズなら来季必ずやれるはずだ!」
そう言い切れるような最終節を期待したのだが。

■総評箇条書き
  • 最終節にして突然の平川スタメン発表には非常にザワついた(今季限りで引退を表明する選手が多数いただけに「まさか」と)
  • 序盤はレッズがポゼッションしながらサイドを中心に丁寧に繋ぎながらアタッキングサードへ進入、オフサイドでノーゴールになったものの前半早い時間に2度決定機を作る
  • 一方マリノスは前目からプレスに来るものの縦に長く間延びした陣形のせいか中盤が空いていてレッズは自由にそこを使って繋いでいた
  • 前半は宇賀神が左サイドで攻守に躍動
  • 前節川崎戦よりは幾分マシにはなったものの未だ完全復活には程遠い高木はこの日も何度もボールロスト、やはり川崎戦同様ボールの奪い所として狙われていた
  • 柏木や矢島は前線へのフィードで興梠や高木の裏抜けを何回か狙ったが、後半は中澤が悉く弾き返していた
  • できれば途中で学習してマリノスの高い壁にこれは通用しないとわかったら別の手を打って欲しかったが現状のレッズには崩しのパターンが他にない
  • 後半ビルドアップに絡む矢島は迂闊なパスが多く何度もカットされた
  • 失点以降はそれまで自由に使えていた中盤を相手がしっかり締めて来たので最終ラインからの縦パスが通らなくなった
  • ラファエルと遠藤ベンチ外、マウリシオと武藤と長澤がベンチスタート、突然の平川スタメンということで、柏木と興梠すらいなかった前節川崎戦よりはマシなメンバーではあるもののやはりベストメンバーとは言えず、前節に引き続き既にCWCへと照準を合わせていたことは明白
  • とは言え、マリノスも天野やマルティノスといった主力を欠いての最終節なので勝てないまでもせめてドローくらいには持ち込めるのではと期待したがマリノスはそこまで甘くなかった
  • 少ないチャンスをものにしたマリノスと前半のうちに決め切れなかったレッズの差が明確に出た一戦となった
  • 試合内容とは関係ないがこの日はDAZNのカメラワークに終始イライラした
  • プレー再開されたら即スイッチしろ!意味不明な選手のアップをダラダラ流す意図は何なんだ!
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=33272

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