2018年9月8日土曜日

2018 J1リーグ 第11節 湘南ベルマーレ戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半29分。
自陣左サイドで柏木が最終ラインからのボールをフリックするも誰にも合わずボールロスト。
こぼれ球を山根が拾いゆっくり時間をかける。
その間にミキッチが(レッズの)左サイドを駆け上がり裏を狙う。
この時菊池がミキッチにも付かずパスコースも消せず非常に中途半端なポジショニングであっさりにミキッチに裏を取られる失態。
見事に抜け出したミキッチはゴールライン際で中へグラウンダーの折り返しを入れるとフリーで詰めた石川が右足で冷静にゴール。
菊池はこの試合からリーグ戦で10試合出番から遠ざかった。

■ベストプレーヤー
アンドリューナバウト
ワイドに開いて裏を狙う走り、ボールサイドに顔を出し味方のフォローなど、その体つきとは裏腹にかなり気の利いたプレーで攻撃を牽引した。
とにかく彼が投入されて以後のレッズの攻撃時には常にどこかでボールに絡む彼の姿があった。
欲を言えば、ボールを貰って即リターンという場面も複数見られたためもう少し積極的に自らシュートを打っていってもよいのでは、とも思った。
一度も打たなかった訳ではないのであくまで状況を見たうえでの判断なのかもしれないが。
次点でこの日何度も決定的なパスを通した柏木。
(失点のきっかけにもなった前半のボールロストは反省していただきたいが・・・)

■ワーストプレーヤー
長澤和輝
スタメンを外れベンチスタートになったこと自体どこか体の不調を訴えてのことだったのだろうか?
などと、いらぬ勘繰りをしてしまうほどこの日の長澤のパフォーマンスは精彩を欠いた。
中を見ず闇雲に上げるクロスや、持ちすぎてボールロストするなどどこか余裕がない。
本当に不調なら出るべきではないし、そうでないなら後半だけであの出来では今後の起用も考え直すべきレベル。
次点で何度もデュエルに負けボールを奪われた橋岡。
攻撃時全くボールに絡めず失点シーンで致命的なミスを犯した菊池も同じく低調。

■総評箇条書き
  • 序盤から湘南はかなり前からプレスに来た
  • 攻撃時は幅をかなり広く使ってサイドチェンジを織り交ぜレッズの守備を左右に揺さぶった
  • 14分、西川のグラウンダーのスローから柏木が中央で受けてカウンター開始、中央を独走しアタッキングサードに差し掛かると湘南ライン裏を狙った浮き球のスルーパスを興梠へ出す、ボールがやや右に流れジャンプして興梠が左足で飛び出した秋元より先に触るもボールは枠の外
  • 16分、レッズ自陣右から湘南のスローイン、右サイド深い位置に向かって投げ入れると遠藤が頭でクリア、山田が頭で後ろに戻す、橋岡が頭で合わせて前へ送る、武藤が頭でフリックすると駆け上がった山田の前の絶妙なスペースにボールが落ちる、前には興梠と湘南DF2人で2対2、山田はダイレクトでスルーパスを送ると抜け出した興梠が右ハーフスペースでこれを収めゴールに迫る、中央へ向かって斜めにドリブルすると坂に追いつかれエリア内でストップし反転、左後ろから詰めた山田へ横パス、ダイレクトで左足のシュートを放つもGK正面に飛んだボールは秋元のパンチングでバーの上へ
  • 湘南は先制してからも自陣に引き篭もるようなこともなく前からのプレスで果敢にボールを奪いに来た
  • 一方失点したレッズはビルドアップから既に怪しくなりプレスのかかっていない状態でもミスを連発、なんとかゴール前まで運んでも連係ミスでシュートが打てないシーンを繰り返した前半
  • 後半開始直後、アタッキングサード左から武藤が山根と杉岡の間のスペースへ興梠を狙った浮き球のスルーパスを入れるも山根にクリアされる、クリアボールを後方から猛ダッシュしてきた阿部が拾いバイタル中央すぐ右の柏木へ横パス、ワンタッチ入れて最終ラインの興梠へラストパス、興梠のシュートは山根のブロックによりクリアされる
  • 遠藤はどうしても縦ポンがやりたいのならもっとフィードの質を上げてからにしてほしい
  • 後半早い時間から全体にパスミス、トラップミスが目立ち始める
  • 何より多いのが首振って周り確認してる間に奪われたり、セーフティにクリアすべき状況で持ち上がって奪われたりといった判断ミス
  • 判断が遅いせいか相手の出足がいいせいかやたらとインターセプトでボールを奪われるシーンも目に付いた
  • 後半開始直後の決定機以後はそれらのミスにより押し込まれる時間帯が後半開始から10分ほど続く
  • 52分の相手CKの場面はどういう守備の仕方により石川がフリーでシュートを打てているのかよくわからない(マンマークなのかゾーンなのか?)
  • 58分、ハーフウェイライン左の槙野から武藤への縦パス、下がりながら受けた武藤はワンタッチしてすぐ交代直後のナバウトへ浮き球のスルーパス、左コーナーフラッグ付近で収めたナバウトはハーフスペースの長澤へ横パス、エリア内で収め前を向いた長澤は右足で逆サイドの宇賀神へクロス、宇賀神はこれをダイレクトの左足でシュートを放つも松田のブロックにより勢いを殺され高橋によりクリアされる
  • 65分、自陣最終ラインのマウリシオからのロングフィードをミドルサード左で柏木が受けると2タッチ目で武藤へ裏狙いのスルーパス、高山を振り切れずアタッキングサード左で反転するとガラ空きになったハーフスペースに後ろから走り込んできた長澤へ横パス、トラップが乱れたせいか左へ流れた長澤はペナ左角の柏木へバックパス、少し下がって槙野へバックパス、左サイドに開いていたナバウトへ縦パス、下がりながら中へ突破すると見せてエリア内の柏木とワンツー、もう一度柏木へ戻すも石川がカットしボールは後ろへ逸れる、これを後ろから詰めた槙野がダイレクトでクロスを上げる、ゴールエリア右に飛び込んだ宇賀神が頭で合わせようとするも僅かに届かず空振り
  • 70分を過ぎたあたりからシンプルにクロスを放り込んでゴール前で空中戦を挑むシーンが増えた
  • ナバウトの高さを活かしたいといった思惑があればまだ理解できるものの興梠を狙ったクロスのほうが圧倒的に多くクロスの質もその意図も疑問が残った
  • 78分、左サイドからドリブルで持ち上がった武藤はアタッキングサード手前でライン際の興梠へ横パス、高山を背負いながらボールを受けに来た長澤へパス、高山から離れたタイミングで興梠へリターン、ダイレクトで中央のナバウトへショートパス、ナバウトもワンタッチで長澤へパス、長澤のトラップが流れ山根にクリアされる、これを柏木が真っ先に拾い前を向くと山根と高山の間にできたチャンネルで待ち構えていた興梠への縦パス、エリア内に進入した興梠はシュート体勢に入ってもすぐには打たず坂のアタックを切り返しでかわすと高山と山根に囲まれ右のナバウトへ横パス、ワンタッチで興梠へリターンするとすぐに高山・山根がナバウトの方にスライドしたため興梠はフリー、右足で浮き球のシュートを放つも高山のつま先によって軌道を逸らされたボールは枠外へ
  • 80分、敵陣右ハーフスペースで阿部からボールを受けた遠藤は菊地をかわし中へ切り込むとマウリシオとのワンツーで石川をかわす、マウリシオからのリターンをワンタッチでナバウトに合わせるとナバウトはすぐさま右足のシュート、ボールはポスト左を逸れ枠外へ
  • 82分、アタッキングサード左で槙野からライン際の武藤へ展開、細かいタッチで石川との駆け引きの末抜き切らないまま右足でクロスを入れると中で上手くマークを外した興梠がダイビングヘッド、角度を変えるだけのヘッドだったが秋元は右に横っ飛びでボールをキャッチ
  • 終了間際、せっかくマウリシオを前線に攻め残らせておいてそれでもなおパスワークにこだわりパワープレーしようとしないのはどんな意図があったのか?
  • とにかく湘南はよく走りよく守り、特に球際に厳しくしつこく食らいつき簡単に前を向かせず最後まで1点を守り切った
  • いつでもしつこく食らいつく湘南の守備と比べるとレッズの守備は失点シーンもそうだがボールホルダーへ正面からはあまり厳しく行かないのが対照的でその差が直接結果に反映されたようにも見えた
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=39536

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