2021年6月9日水曜日

2021 J1リーグ 第17節 名古屋グランパス戦

■スタメン
レッズは前節からの入れ替えは汰木が山中に、田中が関根に、敦樹が武田に変更。名古屋は前節から相馬が長澤に、齋藤が山崎に変更。

■おおまかな流れ
立ち上がりこそ五分の内容で攻め合っていたものの7分ぐらいから名古屋が確実にゴールに迫り始める。
名古屋はまずビルドアップにおいて蹴っ飛ばすのをやめて後方から丁寧につなぐことを選択。起点は左SB吉田。名古屋は柿谷山崎の2トップの関係が非常に良く7分と17分の決定機はどちらも2人の連携によって演出されていた。ただし、どちらも鈴木のファインセーブによって失点を阻止。
名古屋はネガトラにおいてもハマり始めそこからのショートカウンターでゴール前までボールを運ばれていた。特に米本の出足の速さが光っていた。
名古屋は守備も前からのプレスがハマりレッズは再三ボールをGK鈴木まで戻させられロングフィードを蹴らされ早々にロストしていた。

控えめに言っても防戦一方のレッズはビルドアップではロングボールを蹴っ飛ばしあっさりロスト。守備においては前からのプレスもハマらず簡単に押し込まれ最終ラインで何とか跳ね返すばかり。ネガトラは多少成功したシーンもあったものの、奪ってからのポジトラにおいては多くの選手にミスが多発しこれまたロスト。

後半頭から武田を下げて敦樹を投入。これがいきなり奏功してか立ち上がりはレッズがボールを握り名古屋を押し込む時間が増える。
前半と比べ最も変わったのは守備。前半はボール非保持でユンカーと武田で前からプレスをかけていたのが武田が交代になり小泉がこの役目を担うと後ろの連動性が前半と全く変わり見事に守備のスイッチ役として機能していた。あるいは監督がもう少し前から守備に行くようハーフタイムに修正があったのかも。
前からの守備がハマり出すと中盤でのセカンドボール回収率も上がりこれもまたポゼッションが上がる効果になった。名古屋のビルドアップでボールをランゲラックまで戻させて長いボールを蹴らせて奪うシーンも何度か見られ前半と逆の構図になった。

ボール保持においても選手一人一人の落ち着きが前半と段違いで圧倒的にミスが減った。60分の槙野や65分の柴戸のフェイント等は前半のビルドアップ時には一切見られなかったプレーだった。

後半、試合の流れは支配できていたものの相変わらずシュートが殆ど打てない。しかも後半2本のシュートは2本とも関根の宇宙開発。一番ゴールが生まれそうだったシーンは70分に汰木の裏抜け成功からのユンカーへのクロスを入れたシーン。結局お互い決定機は作れずスコアレスドローで決着。

■ポジティブ
これまで再三課題として挙げてきた交代カードを切ってからの守備強度低下の問題だが、この試合に関しては交代で入った選手が組織として機能し交代前までの流れを途切れさせることなく最後まで締まった内容で試合を終われた。勿論ゴールを奪えれば理想的ではあったもののコンディション向上の兆しが見えただけで今は満足。もうここまで来たらはっきりと言ってしまうと興梠のことなのだが前節の試合後コメントで「近いうちに取れるだろうという思いはありました」とか「もっと良くなると思います」とか言っていたのでようやく調子が上向いてきたのは間違いないものと思われる。

■気になった選手
鈴木
前半2CBがいいようにあしらわれ柿谷や山崎に簡単に抜け出されるせいでこの日の鈴木は大忙し。前半だけで2度のファインセーブ。防戦一方と言って差し支えない内容で勝ち点1を取れたのは間違いなく鈴木の尽力が一番大きかった。マンオブザマッチ
小泉
鈴木の次にゴール前で最も相手のチャンスを摘み取ったのが小泉。危機察知に長けているというか攻め込まれると最後はいつも小泉がラストパスを中央で止めていた。一方で攻撃面は不発。
敦樹
足元のない選手というのはボールを止めて収めることが苦手でラフなボールをワンタッチで返して次の受け手にもラフなまま出してしまうことが多い。今季ここまで敦樹の試合を見てきた個人的な評価で言えば敦樹には足元がある。なので受け手に負債を負わせるパスを減らして欲しい。
関根
判断力の悪さ遅さばかり目立った。リーグ戦は4試合ぶりのスタメンなのにこの出来では再びベンチ生活に戻ったとしても不思議ではない。


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