4/6(日) 14:00 ベスト電器スタジアム
スタッツ的にはボールを握ったのはレッズだけど相手を押し込んで敵陣でポゼッションできたわけでもなければシュートを打ちまくったわけでもないので数字ほどの主導権を握った感は無い前半立ち上がり。むしろ3分の松岡のミドルはいいとしても9分のザヘディの裏抜けエリア内枠外シュートで決定機を作られ先制パンチに成功したのは福岡の方。
これに味を占めた福岡は12分にも村上がレッズのCB裏にザヘディを走らせるロングボールを蹴るも2回目はしっかり修正したボザが対応し石原に繋げた。そもそも9分のザヘディ裏抜けが成功したのはこの日のレッズが直近の数試合と違って福岡CBに前からプレスをかけていたためハイライン気味になっていて裏にスペースが出来ていたことが原因とみられる。9分の1回だけ出し抜かれたもののそれ以外はハイプレスで蹴らせて後ろで回収が概ね成功していたレッズ。
30分を過ぎたあたりから徐々に流れが福岡に傾く。きっかけとなりそうな変化としては松岡が田代と安藤の間に下りてビルドアップを始めるようになったことや、岩崎と前嶋が左右入れ替わっていたことや、レッズの前からのプレスがハマらなくなり福岡が簡単に蹴らなくなったこと。特に右に大きく開く前嶋と見木の連携が巧みでレッズは何度も押し込まれてしまう。3つ目のプレスがハマらなくなったのは相手がかわし方を覚えたというよりは松尾、サンタナ、松本の前3人のハイプレスに後ろがついてこれなくなっていることが原因のように見えた。
この時間帯相手のシュートこそ2本に抑えたものの誰の目にも明らかな劣勢のレッズはなんとかスコアレスで前半を終える。
HTの選手交代は互いに無し。人も変わらず立ち位置も変化したように見えなかったがHTになんらかの修正があったせいか前半終盤とは打って変わって福岡を押し込んで攻勢に出るレッズは60分までに4本のシュートを放つ。65分には松本を下げてサヴィオを投入しまさにこれからという時間の67分になんてことないCKから失点。布石があったとすれば押せ押せの時間で少し前掛かりになっていたことと前線へのボール供給に再現性が見られずどこでひっくり返されても不思議ではなかったこと。
反撃に出なければならない筈のレッズだがリズムよくボール回しを出来ても後方自陣内に留まり中盤より先にボールを届けられず自陣でボールを奪われ逆にシュートを打たれてしまう。互いに交代カードを切り合うも流れに変化無し。唯一可能性があったとすれば相手が敵陣でファウルをしてくれるので何度かFKを得られたこと。だがゴールには繋げられず逆にFKからオフサイドで無効になったものの幻の追加点を決められてしまうレッズ。そのまま見せ場もシュートも無いまま試合終了。
スコアこそウノゼロという僅差ではあるものの90分を振り返ると内容的に勝利に相応しかったのは福岡の方だったように思える。レッズにとっての流れのいい時間より福岡の時間の方がトータルでは長かったから。とは言えこの試合一番流れが来ていた後半立ち上がりには決定機も作れていたので決して負けるべくして負けた試合だったとは思わない。あれを決め切れていれば逆の絵が見れていた可能性も十分あった。
だがやはり気になるのはセットプレーによる失点が減らないこと。湘南戦、鹿島戦、清水戦でそれぞれ1点ずつCKから失点している。一度も披露したことの無いパターンで所謂初見殺しのような緻密にデザインされた形による失点なら仕方ないのかもしれないがそういう失点はこの日も含めて無かったのでは。往々にして選手も「やり続けるしかない」としかコメントしようがないのもセットプレーの守備なのでこちらとしても「前迫コーチ頼む!」としか言いようがないが。
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