スターティングメンバー
■1得点目
前半22分。
敵陣右サイドで三原が最終ラインの宮から受けたボールのトラップが大きくなりすかさず遠藤と長澤が左右から挟んで奪う。
少しドリブルで前進し藤田を引きつけてから右のスペースへ出す。
走り込んだ興梠がダイレクトの右足で中へグラウンダーのクロス。
フリーで待ち構えていた武藤がペナルティアーク中央でダイレクトで右足のシュートを放つもボールはGK正面。
抑えのきいた低空のシュートだったためキムスンギュはキャッチできず手で弾くのが精一杯。
いち早く反応した武藤が詰めて左足で押し込み先制点。
こんな綺麗なショートカウンターは本当に久しぶりに見れた。
■1失点目
後半5分。
神戸が右CKを獲得しキッカーはポドルスキ。
左足で鋭いボールを中央に放り込むとマウリシオとの駆け引きを制したウェリントンが打点の高いヘディングを合わせ同点ゴール。
ポドルスキがボールを蹴るまでウェリントンはしっかりマウリシオがマークしているのだが最終的にはボールウォッチャーになってウェリントンから目を離してしまっている。
■2失点目
後半16分。
神戸自陣右サイドで郷家が最終ラインからのボールを収める。
敵陣中盤くらいまで持ち上がって前方の藤谷へ縦パス。
右ハーフスペースまで来ていた佐々木へマイナスの横パス。
ここでマウリシオが佐々木に食いつくも佐々木はターンしながら受けて華麗にマウリシオをかわし前を向くとそのままゴールに向かって前進し切り返しでワンフェイント入れて右足一閃。
岩波と遠藤の二人の股を抜き左のサイドネットを揺らした。
食いついてあっさりかわされるマウリシオは大問題だがその後の佐々木のプレーの冷静さがルーキーとは思えない落ち着きぶりに脱帽。
■2得点目
後半26分。
レッズの右CKからキッカーは柏木。
ファーサイドへ山なりのボールを放り込む。
岩波が落下点までバックステップで移動し頭で合わせるとループ気味になりキムスンギュと三田の頭上を越えゴールに吸い込まれた。
■3得点目
後半47分。
レッズの左CKからキッカーは柏木。
左足で上げたアウトスイングのボールは蹴る前からセットされたマウリシオの位置へピンポイントに飛んでいき、マウリシオは1歩だけ前に出たら垂直に飛んで頭で合わせるだけ。
ボールは競ったチョンウヨンの頭に当たりゴール左隅に勢いよく突き刺さった。
■ベストプレーヤー
柏木陽介
前半は中央からの崩しの連係のためボールサイドに何度も顔を出しよくボールに絡みレッズの攻撃のタクトを振るった。
後半はコーナーキックを蹴っては決定機を演出し、サイドに流れては効果的なクロスを供給し見事2アシストを記録。
CKを得る度に徐々にボールの精度を上げて最後にピタリとアジャストして見せた抜群のコントロールは流石の一言。
故郷で戦う神戸戦の柏木は何かが違うということだろうか。
■ワーストプレーヤー
青木拓矢
このワーストプレーヤーはミスした回数をカウントすることによって選出しているが、今回は逆でこの日はロクにボールに絡めず終始空気と化していた青木を選出。
次点で後半ポジションを替えてから致命的なミスを2度犯した遠藤。
■総評箇条書き
- 前節同様3-4-1-2でスタート
- 前半はかなり前からのプレスを開始
- 選手同士の非常にいい距離感でワンタッチの短いパスをテンポよく繋ぎながら中央から崩そうとするシーンが何度も見られ久々にミシャレッズが帰ってきた気がした
- 9分、自陣左サイド高い位置からマウリシオが敵陣右サイドの橋岡へサイドチェンジ、胸で落とし長澤へバックパス、降りてきた中の柏木へパス、ワンタッチで外の武藤へ、中へ向かって斜めにドリブルしすぐ傍の興梠へパス、ダイレクトで武藤の背後をダッシュしていた柏木へスルーパス、トラップが大きくなり宮にクリアされる
- 16分、岩波が右サイドの橋岡へロングボールを入れるも橋本にクリアされる、セカンドボールを長澤が頭で柏木へ繋ぐ、柏木は右外の橋岡へ、橋本と佐々木が寄せてきたため柏木へリターン、向きを変えて左の青木へ横パスし即ダッシュしワンツー、ゴールに背を向けてボールを受けた柏木に橋本が食いつくも、ターンし即スペースへスルーパスを出し橋岡を走らせる、ダイレクトで上げた橋岡のクロスは宮にクリアされる
- 36分、神戸の右からのCK、密集地帯に放り込んだクリアボールを遠藤が前へクリアすると興梠が胸で落としそのままロングカウンター開始、敵陣中央辺りで左を併走する武藤にパス、そのまま一気にペナルティエリア内まで進入し左足で中の興梠へラストパス、武藤のパスは完璧だったが左足で合わせようとした興梠のキックミスでボールは枠外
- 先制ゴールをあげた後はビルドアップが雑になり無理なロングボールや縦パスが増えすぐにボールロスト、相手にポゼッションされる時間が増えるものの危険なシーンは無し
- 後半早々にCKから同点に追いつかれると神戸にポゼッションされる時間が増える
- とは言え、自陣に押し込まれる時間が長くなるわけでも決定機を作られるわけでもなくお互いにアタッキングサードでのクオリティを欠きシュートまで持ち込めない
- 後半になってからマウリシオの動きがかなり怪しくなりビルドアップも守備もミスが増える
- 78分、左CK獲得キッカーは柏木、エリア内中央のマウリシオに合わせるもボールはゴールに向かうことなく逆サイドへ流れていく、こぼれ球を岩波が右サイドで収め前方のナバウトへ、ナバウトはダイレクトでクロスを上げるも誰も触れずまたも逆サイドへ、柏木がこれを収め縦に仕掛けてまたもクロス、ナバウトが右足のボレーで合わせるもボールはGK正面、キムスンギュがなんとか手で弾きチョンウヨンがクリア
- この時間帯にレッズは何度もCKを獲得し何度も柏木がいいボールを上げる、結果的にはこれが大逆転劇の重要な伏線になった
- ちゃんと手を後ろに回して顔面ブロックする橋岡が素晴らしい
- マウリシオは橋岡をよく見ていてサイドチェンジから橋岡へ展開する場面が前半だけで4回、後半に1回で計5回も見られた
- そのマウリシオに比べると岩波のロングフィードは精度がイマイチ
- 守備時は郷家と菊池、攻撃時は橋本と橋岡のマッチアップはそれぞれなかなかの見応え
- 後半青木と交代で柴戸が入ってから青木のポジションに遠藤、遠藤のポジションに柴戸が入り本人がやりたがってたアンカーポジションでこそないもののDFラインの一列前ということで気合が入っていたと思われる遠藤だが、不用意な縦パスと、押し込んでからのボールロストでどちらも相手にカウンターチャンスを与え不要なピンチを招いた、これは落第点
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=38705
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