スターティングメンバー
■1得点目
前半6分。
岩波が自陣右サイド最終ラインから最前線の武藤へロングフィード。
オンサイドで抜け出した武藤はペナルティエリア右のライン際で早々に中の興梠へグラウンダーのクロス。
飛び出したチョンソンリョンを飛び越す技ありのワンタッチループで先制ゴール。
まず岩波のロングフィードが低くて速くて正確。
武藤に付いていた谷口がギリギリで触れないコースに出した。
見事川崎DFラインを出し抜いた武藤も裏抜けのタイミングとクロスが完璧。
そして決して簡単ではないシチュエーションだけども、むしろそういうボールこそ必ず決めてくれるレッズのエースが相変わらず頼もしすぎた。
■2得点目
後半45分。
槙野が最終ラインから頭で跳ね返したボールを中央で収めた青木が左サイドの李へショートパス。
寄せてきた奈良の背後を狙って小さく蹴り出す李。
抜け出そうとした瞬間奈良に腕を掴まれながらも振り切ってフリーで抜け出す。
さらに右から寄せてきた大島も左足の裏街道で抜き去る。
ペナルティエリアギリギリで鈴木のタックルにより倒れ主審の笛、PK獲得。
なんと李はこのPKをファブリシオに譲るとファブリシオは落ち着いてGKの逆を突きゴール左へ突き刺しダメ押し追加点。
完全に李忠成の独力によるゴールと言っていい。
■ベストプレーヤー
西川周作
この日の試合はまさに「勝ちに不思議の勝ちあり」といった内容で、川崎に一方的に攻め込まれ何度も決定機を作られそしてその度に西川のビッグセーブに助けられた試合だった。
致命的なミスを犯したルーキーのフォローまで試合中にこなすいい兄貴っぷりまで見せつけた。
リーグ戦でクリーンシートに抑えて勝利した試合はスコア同様12節の川崎との対戦以来となった。
ただフィードの質は相変わらず改善しないままな気がする…。
■ワーストプレーヤー
橋岡大樹
大槻暫定監督に抜擢されてからというもの、19歳という若さで10年以上長いキャリアを持つ選手たちを相手に橋岡は実によくやっている。
だがこの日の橋岡はこれまでの活躍ぶりからは考えられないようなミスを連発。
他の選手を差し置いてスタメンとして出場している以上、「まだ若いし仕方ない」で済ませてはいけない。
特にレッズのWBというポジションは上下に激しい運動量を要求される重要なポジション。
日本代表のトレーニングパートナーとしてロシアへ帯同し、帰国後即合宿に合流し中断明けから主力として出ずっぱり。
同情すべき余地は十分にあるがそれに甘えていてはチャンスを逃すだけになる。
チームとしても今の橋岡は既に替えのきかない選手になっている。
なんとか踏ん張って貴重な経験を糧にさらなる成長を望みたい。
次点でファブリシオ。
守備的貢献度の低さに目を瞑ったとしても奪ってからの気の抜けたプレーでボールロストするのは許せない。
前節「オナドリしない」ってドヤ顔で称賛してベストプレーヤーに挙げたブロガーのことも少しは考えて欲しい。
■総評箇条書き
- 大槻さん?か、はたまた通訳の人?が再三ファブリシオに檄を飛ばし守備をさせていた
- 先制点を演出したシーン以外にもこの日の岩波は正確なフィードを前線へ何度も供給していた
- 単純なクロスを跳ね返したりエースを徹底マークさせたりすると頼もしいのが槙野だがボールを奪ってからのフィードの質は岩波と比べるとこの日はいまいちだった(というか余裕がない?)
- 先制後レッズは自陣に引いてのリトリート
- 一方川崎はレッズCBにも小林が前からプレスを敢行、実際これは有効でレッズはビルドアップに苦労していた
- ディフェンシブサードあたりまで自由に待たせて最終ラインでボールを奪うまでは狙い通りできていても奪ってからが適当なクリアばかりでポゼッションが上がらなかった
- 柏木にしろ槙野にしろ、誰かが好き勝手に攻め上がった際の尻拭いを全部青木が一人でこなしていた
- 前節に比べるとこの日のファブリシオの守備はアリバイ気味、申し訳程度・・・だったのは前半までで後半はロッカーでオリヴェイラに喝を入れられたか積極的にプレスに参加していた
- というかファブリシオに限らず全体的に後半は前半よりプレス開始のラインが上がっていた
- 特にボールを奪われた直後のファーストディフェンスの意識が高く、帰陣よりも即プレス、あわよくばカウンターという狙いがよく表れていた
- 50分を過ぎたあたりから橋岡の動きが急激に怪しくなり考えられないミスが連発する
- 56分、自陣最終ラインから岩波が一気に前線左サイドの宇賀神へサイドチェンジ、胸で落として収めるとぽっかり空いたハーフスペースへボールを出す、後ろから走り込んだ柏木が拾ってエウシーニョと奈良の間をぶち抜いてエリア内に進入し左足でシュートするもボールは枠外
- 73分、西川からのパスを左サイドで受けた槙野、激しくチャージに来た知念を逆に吹っ飛ばす力強いドリブルで前進し宇賀神に預けて鈴木をかわす、宇賀神は2タッチ目でミドルサード左の興梠へ送る、ワンタッチで長谷川をかわして前を向き中の柏木へスルーパス、これがオフサイド
- レッズが阿部を投入し守備が安定し、川崎が中村を下げて攻撃にリズムが生まれなくなると、レッズにとって危険なシーンが減っていった
- 85分、最終ラインから岩波のフィードを右サイドで収めた柏木、寄せてきた谷口の背後へ蹴り出し抜けようとするも谷口に倒される、すかさず森脇がこれを猛ダッシュで拾ってプレーオン、そのまま独走しペナルティエリア右まで持ち込み右足でシュートを打つもボールはGK正面
- 中盤に入って蓋をする阿部、果敢に攻め上がる森脇、最も少ない出場時間で決定的な仕事をする李と今のレッズはベンチメンバーが頼もしすぎる
- これがオンサイドで
— ChangebyRed (@ChangebyRed) 2018年8月25日
これがオフサイドってマジ?— ChangebyRed (@ChangebyRed) 2018年8月25日
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=44915
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