スターティングメンバー
■ベストプレーヤー
柏木陽介
最後までゴールを割ることこそできなかったものの決定機を演出するキラーパスを柏木は再三演出していた。
守備においても球際に厳しく行きボールを奪ったり、失点ものの相手の決定機をプロフェッショナルファウルで未然に防いだりと、攻守に渡りキープレーヤーとして90分奮闘していた。
一度交代されそうになったところを見るに、何らかアクシデントが発生した疑いがあるものの最後まで走り続けた姿はレッズの10番として、キャプテンとして相応しい戦いぶりだった。
■ワーストプレーヤー
興梠慎三
あれだけの決定機を作りながら最後までゴールを割れなかった浦和のエースに厳しめの評価を与えたい。
とは言えこの評価は興梠自身の問題というより、相手GK徳重が分厚過ぎる壁だったせいと言ったほうがいい。
数々の決定機を演出しシュートを放ってはその度に徳重のビッグセーブによりゴールの外へ弾き出され見事クリーンシートに抑えて見せた。
あれほどのセービングを連発されては浦和のエースも沈黙せざるを得ない。
■総評箇条書き
- 4分、ミドルサード自陣中央で青木が前方の柏木へ縦パス、下がりながら受けた柏木は反転し左斜め前のファブリシオへショートパス、中へ向かって2,3歩ドリブルし長崎DFラインの裏を狙ったスルーパス、バイスともつれ合うように抜け出した興梠は左足でニアサイドを狙ったシュートを放つが徳重にセーブされる
- 5分、左CKを獲得しキッカーは柏木、珍しく低くて速いボールをニアへ放り込むとバイスがこれをクリア、バイタルエリアで待ち構えていた宇賀神の下へこぼれてきたハイボールを左足のボレーで合わせるもまたも徳重がビッグセーブでゴールの外へ弾き出した
- スローインからの攻めが超絶下手糞なイメージが強いレッズだが、22分に宇賀神がロングスローから興梠が中央で収めて逆サイドへ展開というレッズでは滅多にお目にかかれない美しい流れに感動
- 26分、最終ラインのボール回しから槙野が一気に前線のスペースへロングフィード、なんとか宇賀神がこれを収め飯尾との睨み合いからマイナスのグラウンダーのクロス、バイタルで興梠が後ろ向きでこれを収めると興梠の右から上がろうとした青木へショートパス、即リターンする青木、下がりながらリターンを受けワンタッチで武藤への縦パスを入れる興梠、高杉を背負いながらゴールに対し後ろ向きにボールを受けた武藤は半円を描くようにターンしペナルティアーク手前で右足のシュートを放つもボールはGK正面
- 前半AT、相手を敵陣に押し込んだ状態で揺さぶりをかけるレッズ、右ハーフスペースからライン際の橋岡へボールを出す岩波、ボールを受けにきた柏木へ横パス、ボールを受けそのままライン際へ流れる柏木、中央裏のスペースへ斜めにスルーパス、これをエリア内ハーフスペースで受ける武藤、トラップが大きくなりレイオフ気味になったボールを後ろから詰めたファブリシオがシュート、ゴール左隅を狙った低空シュートだったがまたも徳重がビッグセーブ
- 62分、あわや失点もののピンチを招いた原因は鈴木武蔵に振り切られたマウリシオではなく一人ラインを乱して後ろに残っていた槙野のせい
- 長崎は中盤のプレスバックが上手くて青木や阿部がボールの出し所を探している間に奪われるシーンが目に付いた
- 75分、左CKを獲得しキッカーは柏木、ファンマがクリアしたボールをボレーで蹴り返す武藤、ハイボールの競り合いをエリア内で2度繰り返し最後に鈴木がエリア外へ弾き出すと宇賀神が収める、左サイドの柏木へ出すとすぐに寄せてきた徳永によりバックパス、中央で阿部が受けると長崎DFラインの壁に向かって浮き球のパス、これをマウリシオが頭でフリックし長崎ライン裏へボールを落とし抜け出した武藤がダイレクトボレーを突き刺すがオフサイド、阿部には直接ライン裏の武藤を狙ってボールを出して欲しかった
- 70分を過ぎたあたりから橋岡や武藤などネガトラの遅れからピンチを招くシーンが出始める
- 81分、左サイドライン際で李からの横パスを受けたファブリシオ、ハーフスペースの興梠へ楔の縦パスを入れる、ワンタッチで前を向いた興梠はライン際の李へショートパス、李は後ろからインナーラップしたエリア内の柏木へ斜めのパス、バイスをかわし切れずゴールライン際まで追い込まれながらマイナスのクロスを入れるもバイスの足に当たったボールは翁長にクリアされる
- 89分、左サイドライン際でボールを受けた槙野、同じくライン際の宇賀神へ縦パス、一度阿部へバックパス、少し持ち上がって宇賀神へリターン、2タッチ目で同サイドの李へショートパス、鈴木と田上の間を縫う左足のクロスを上げると中で興梠のレイオフから柏木がダイレクトでシュートを放つもボールは枠をそれる
- 明確なプランがないままクイックリスタートやCK時のショートコーナーはいい加減やめて頂きたい
- ゴールキック、フリーキック、あらゆるリスタートに時間をかけ続ける長崎、にもかかわらず注意を与えない、急かさない主審には疑問
- 後半に入ってからのセンシティブすぎるジャッジ、かと思えば一転して流しまくったり選手たちはかなり困惑していたような…
- 長崎の引き分け狙いはチーム全体で共有され終始徹底されていて、実況・解説共に「狙い通り」を連呼していたが、果たしてその狙いは妥当だったのかどうかについてもう少し言及してもよかったのではないかと中継を見ていて何度も思った
- 19節終了時点でレッズは7位、長崎は14位、これを書いている25節終了時点でその後5連敗し現在長崎は最下位となっている
- 7位相手に勝ちに行かずにどこで勝ち星を稼ぐつもりだったというのか、解説が「狙い通り」と言う度にこれが終始引っかかっていた
- レッズの右サイドで度々発生した橋岡と翁長のマッチアップは見応えがあった
- その二人が見せたこの試合一番のお気に入りシーン
- 肝心の2人が全然見えないがDAZNは何がしたいのか
— ChangebyRed (@ChangebyRed) 2018年9月1日
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=45168
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