スターティングメンバー
■1得点目
前半22分。
アタッキングサード左ハーフスペースで武藤から横パスを受けた興梠。
誰も奪いに来ないので出し所をゆっくりと探し受けに来た長澤へ横パス。
長澤も右ハーフスペースの青木へ横パス。
再び左ハーフスペースへ戻し柏木が受ける。
パスを出してから上がった興梠と長澤のおかけで前方に広大なスペースができたため柏木はそのまま前進すると左のバイタルエリアまで進入したところで逆サイドへクロス。
橋岡に届く手前で橋本が頭でクリアするとボールは中央のバイタルエリアに。
落ちてきたところを長澤が右足で落としたところに後ろから詰めた青木が右足でシュートを放つとキムスンギュの逆をつき右手で触られたものの先制ゴール。
■2得点目
前半41分。
敵陣右サイドで武藤橋岡青木でパス交換をするもなかなかラインを破れない。
業を煮やし相手最終ラインから下がって受けにきた柏木が橋岡からの横パスをアタッキングサード中央で受けると最終ラインとGKの間に浮き球のフィードを入れる。
渡部と競り合いながら興梠は前に体を入れて滑り込むように左足を合わせるとゴール右隅へ流し込み追加点。
興梠には渡部が付いていたが興梠が左足で滑り込もうとする直前、渡部の手が興梠の肩にかかり倒したようにも見えかねなかったためPKを恐れギリギリで力を緩めてしまったのではないかと思われる。
■3得点目
後半7分。
自陣ミドルサード中央から興梠が右サイドへ出しボールが橋岡へ渡るとカウンター開始。
ガラ空きの右サイドを独走しアタッキングサードまで来ると目の前の橋本を無視するかのようなミドルシュート?を放つも橋本の腰のあたりにボールは当たり逆サイドの武藤の下へ。
武藤もトラップを誤りプレスバックした高橋に奪われる。
武藤が高橋を追うとゴールライン際まで退いた高橋がボールタッチをミスし見逃さなかった武藤がすかさず右足でループシュートを放つ。
キムスンギュは真上に飛んでなんとか右手の指先が触れるもボールは右のサイドネットに吸い込まれ3点目。
■4得点目
後半30分。
敵陣ミドルサード右で興梠がボールを奪ってショートカウンター。
前には誰もいないため一度柏木へバックパス。
右前方の武藤へ出す。
ハーフスペースで受けてゆっくり前進しバイタルで中の長澤へラストパス。
右足のファーストタッチで処理できずボールが流れたところを藤谷にクリアされる。
クリアボールはエリア内の右ハーフスペースで柏木が先に触りゴールライン際で収めると藤谷と橋本に挟まれながら逆サイドの長澤へ山なりの柔らかい右足のクロス。
長澤が頭で押し込み4点目。
■ベストプレーヤー
柏木陽介
相変わらず神戸戦で発動する柏木のエンペラータイム。
絶妙なコントロールの浮き球スルーパスと柔らかい山なりクロスで見事2アシストを記録。
他にも冴え渡るピンポイントなプレースキックやここぞという場面で見せる縦への突破も効果的。
前半35分のチャンスで決めていれば文句なしのマンオブマッチだったけどどうしても利き足で打ちたい性分が災いした。
次点で相手の楔のミドルパスを何度もカットしたマウリシオ。
■ワーストプレーヤー
なし
4-0で勝ったからというわけではなくレッズの選手にミスをさせるようなプレーを相手がしてこなかったため。
強いて挙げれば得点シーン以外は微妙だった興梠か。
■総評箇条書き
- 試合序盤、ボールを握ってはいるもののなかなか前へボールを運べずロングボールを蹴らされる神戸
- 神戸のぎこちなさはビルドアップ時のみならず9分や15分のカウンターチャンスにもまごついていて敵ながら勿体無いと感じた
- 連敗以降、マリノス戦でもそうだったようにレッズはそれ以前よりやや前目のプレスを意識していた
- 特に槙野はウェリントンにしろ長沢にしろ厳しくプレスをかけ前を向かせない守備を意識していた
- ウェリントンとの空中戦を何度も繰り返し五分の勝負をする槙野は頼もしいが適当に蹴っ飛ばすだけのフィードはやめて頂きたい
- 35分、自陣中盤から武藤のバックパスを受けた槙野が左サイドの宇賀神へ浮き球のフィード、下がりながらダイレクトで中の柏木へ折り返すと柏木もワンタッチで落とし宇賀神へ戻す、これも宇賀神がワンタッチで縦へ入れると敵陣ミドルサード左で武藤が受けすぐ様相手DFライン裏へのスルーパスを出す、左大外を駆け上がった柏木が収めペナルティエリアに左から進入して中へクロス、大崎がクリアするもボールは柏木の元へ戻ってくる、シュートフェイントで渡部をかわすと左足に持ち替えてシュートを放つも大崎の正面に飛んだボールは膝でクリアされ左のタッチラインを割る
- 36分と38分に立て続けに背後からあっさりとボールを奪われる長沢駿はCFとしてはインテンシティが足りないのでは?
- 長澤和輝のパスが度々ズレてうまく繋がらない場面が前半から散見されたのが気がかり
- レッズの攻撃時にボールが右サイドに偏ると神戸の守備が右に引っ張られて中央で待ち構える柏木が広大なスペースを前にフリーで浮く場面が見られたが、2点目はそれで失点しているのに僅か3分後に同じ状況に陥る神戸の守備はかなりマズイのでは
- 前半のヒートマップにもそれが表れていた
- 後半レッズは分かりやすくポゼッションを放棄し撤退守備を選択
- 後半早々に失点しても交代カードを切ってもそれほどペースを変えず淡々とボール回しに終始する神戸がよくわからない
- いっそウェリントンを狙ったパワープレーでもやればまだ可能性はあったかもしれないがそれすらしてこなかった
- 実際63分と64分と74分で得たCKではレッズの選手に競り勝って枠外とはいえゴールに向かってボールを飛ばせていた
- レッズはセットプレーで終始危なっかしい守備をしていることだけが非常に気になった
- 82分、敵陣ミドルサード中央から興梠が右サイド岩波へ出す、岩波は右ライン際の橋岡へ出す、橋岡はボールを受けに来た阿部へ横パスすると阿部はダイレクトで岩波までバックパス、岩波はサイドチェンジで宇賀神へ、槙野のコーチングで左サイドの空いたスペースへ出す宇賀神、槙野へ藤谷が寄せて一対一、縦から中への切り返しでシュートコースを作るとエリア内で右足を振り抜く、ニアサイドを狙ったシュートはキムスンギュの横っ飛びでゴールの外に弾き出される
- 柴戸は短い時間ながら主に守備面で効果的なプレーでボールを奪い試合を締めた
- 正直なところ何も参考にならなかった試合、それほど神戸のプレーは攻守に消極的で厳しさも激しさもなくレッズの選手を最後まで自由にプレーさせた
- スコアこそ磐田戦同様の4-0だが内容には雲泥の差だった、レッズの出来どうこうではなく神戸の悪さばかりが際立つ試合だった
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=47683
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