2018年11月28日水曜日

2018 J1リーグ 第29節 ベガルタ仙台戦

スターティングメンバー

■1得点目
前半23分。
レッズ自陣深い位置左から宇賀神のロングスロー。
これが一気に最前線の興梠へ渡りアタッキングサード入口のタッチライン際で収める。
反転し長澤へバックパスすると右足でロングのアーリークロス。
これをどフリーの橋岡がエリア内右ハーフスペースで頭で合わせるとボールはシュミットダニエルの頭上を越えてゴールへ吸い込まれた。
まず橋岡が右のスペースへボールを要求する直前、マークしていたはずの関口は途中で足を止め橋岡を完全にフリーにした。
次にシュミットは何故か少し前に出ていたためループ気味のボールに触れなかった。
この2点が仙台の失点に繋がった。

■1失点目
前半38分。
ディフェンシブサード右で阿部に対し岩波のタックルがファウルになりFK献上。
キッカーは野津田。
ペナルティエリアのライン上に均等に人を配置しゾーンで守るレッズ。
低くて速いボールを蹴るとラインの手前で待ち構えていた板倉が蹴る直前に動き出しニアサイドへ飛び込み頭で合わせるとゴール左隅へ鋭く流し込み同点。
質の高いセットプレーではあるが今季これで何度セットプレーから失点をしているか本人たちに自覚はないのか。
なんと仙台はこのゴールがFKによる今季初ゴールらしい。
そんな相手にまであっさり失点するセットプレーの守備の悪さは改善して頂きたいがそれ以上に危険な位置で軽率なファウルが多すぎないだろうか。
ファウルをするなとは言わないのでもう少し「行くべきか行かざるべきか」という判断の質を上げてもらいたい。

■ベストプレーヤー
宇賀神友弥
先制点のきっかけにもなったロングスローが立派に戦術兵器として役立っていたし、ワンタッチで中へ折り返したりスルーパスであったりいつもの連係は右サイドの崩しよりも有効だった。
試合全体を通しボールは右サイドに偏っていたが有効打は左サイドのほうが多かった。
終盤に見せた2本のミドルもしっかり枠を捉えていたことも高評価。
ただ後半無駄なファウルで度々相手選手を倒していたのは要反省。

■ワーストプレーヤー
柏木陽介
失点して以降何故か一人やたらと攻め急いでいて雑なロングフィードを連発。
相手に蹴らされているボールには見えなかったので単純に柏木が焦っているようにしか見えなかった。
現地で見ていた時点では戦犯岩波を確信していたが映像を見直すとこの日は他の選手にも余りにファウルが多く、失点後も続々とFKを与えていたので失点のきっかけとなったあのファウルだけで戦犯扱いはできなくなった。

■総評箇条書き
  • 序盤仙台はロングボールを多用し裏抜け狙い、レッズはサイドを起点に丁寧にビルドアップ
  • 5分、柏木から興梠へのスルーパスはギリギリ通らず
  • 9分、長澤の足元パス→武藤GK正面シュート
  • 11分、ガッツリオフサイドにしれっとボールを受けて聞こえないフリしてシュートまで持っていく興梠
  • 13分の岩波のFK、その直後の仙台ゴールキック、先制点のきっかけになった宇賀神のスローインと悉く蹴る瞬間投げる瞬間を映さないDAZN
  • 13分、仙台のゴールキックを柏木が頭で跳ね返し平岡が頭で跳ね返す、後方からダッシュした青木がさらに頭で跳ね返すと平岡を背負いながら興梠が収め柏木へ戻しようやくボールを落ち着かせる、敵陣ミドルサード左ハーフスペースでボールを受けた柏木は4mほど前進しタッチライン際の宇賀神へ出すと左足のワンタッチで柏木とワンツー、左足でクロスを上げるとニアに飛び込んだ武藤が頭で逸らすも板倉のブロックによりボールはラインを割る
  • いつの間にやら宇賀神のロングスローが立派に戦術兵器として活用されているのは流石のオリヴェイラ監督
  • 18分、ミドルサード右から岩波から縦パスを入れると武藤がワンタッチ入れてライン際の橋岡へ落とす、すぐ武藤へリターンし即座にダッシュすると武藤も縦にスルーパス、橋岡には関口がピッタリ付いていたが武藤はかなり遠目の敵陣深い位置まで出したためスプリント勝負に勝った橋岡がニアサイドの興梠へダイレクトでクロス、右足のジャンピングボレーを放つも右サイドネット外側に刺さりボールは枠の外
  • 27分、押し込まれた状態からの自陣でダイレクトプレーによる美しいボール回し
  • 前半の柏木はクロスにしろCKにしろGKに直接キャッチされないボールを蹴っていたのが好印象、後半はいつもの柏木だったが・・・
  • 37分、最後のスルーパスは通らなかったもののスペースに顔を出してボールを受ける青木
  • 40分、レッズ自陣槙野のサイドチェンジから橋岡がアタッキングサード右で頭で中へ折り返すとバイタルエリア右で受けた長澤がエリア内右ハーフスペースでシュートを放つもボールはGK正面
  • 中途半端なクリアをする橋岡、判断の遅い青木、なんでもない横パスがズレるマウリシオと、後半の立ち上がりから締まらないプレーを連発するレッズ
  • 仙台は先制点のFKも55分のCKも完璧に練習された形に見えるが何故これで29節の終盤まで得点が無かったのか?
  • 後半何故か柏木だけやたらと攻め急いでいるように見えた
  • というか柏木に限らずレッズは全体的にアップテンポで縦に速い攻撃を仕掛けていたのは相手のペースに乗せられていただけでは
  • 86分、敵陣ミドルサード右から岩波が縦に入れ右タッチライン際で柴戸が受ける、奥埜をかわし下がりながら受け手を探すと浮き球のスルーパスをバイタルエリア右に放り込む、阿部がボールの落下点でワンタッチで落とし武藤が中央に向かって前進、目の前には仙台の選手が3人立ち塞がっていたため左から受けにきた宇賀神へ渡すとダイレクトで右足のミドルシュートを放つがシュミットダニエルによって左へ弾かれる
  • 90分、仙台のゴールキックは奥埜が頭で逸らすと槙野が最終ラインから頭で跳ね返す、セカンドボールを拾った椎橋がボールの処理を誤りすかさず柏木がボールを奪う、追い越す武藤へ渡すと前にはナバウト、その後ろに大岩と板倉、ナバウトは左へ流れる動きでボールを受けるとエリア内左ハーフスペースで右足のシュートを放つがボールは右のポストを逸れて枠の外
  • ナバウトは短い時間ながらも効果的なスペースへの走りで上手く味方からボールを引き出していた
  • 後半AT5分、レッズが左CKを獲得、キッカーは柏木、ニアサイドにアウトスイングのボールを放り込むと仙台の選手に頭で跳ね返される、宇賀神がバイタルで頭で押し返すと野津田に競り勝ったマウリシオが頭で左へ流す、再び宇賀神の下へ転がり込んできたボールに左足でボレーを放つとGK正面のボールにはなるもシュミットダニエルは体の前に叩き落すのがやっと、こぼれ球に槙野が反応し右足を合わせるもシュミットの左肩に当たりボールはクロスバーの上へ
  • ポゼッションこそ仙台が上になったものの試合全体を通して決定機を作った数はレッズが上だった
  • 特に前半の失点するまでの守備は相手が非常にやりにくそうにビルドアップしていたこともあり、いいプレスをいい距離感でやれていた
  • 失点して以降、特に後半になるとそれまでの丁寧なビルドアップが影を潜めロングボールを雑に蹴っ飛ばすシーンが増えていった
  • このあたりはレッズの問題というより、追いついて落ち着きを取り戻した仙台の意識の変化と渡邉監督によるハーフタイムの修正が大きかったのかもしれない
  • そして主導権は仙台に握られ失点してもおかしくない決定機を作られ始めたがギリギリ耐えると今度は双方にファウルが増え始め試合はこう着状態に
  • 終盤に投入された選手の質で相手を上回ったレッズは再び流れを引き寄せると立て続けに相手ゴールを脅かしたが最後までゴールを割ることはできなかった
<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=48299

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