レッズは前節からの入れ替えは杉本が興梠に、山中が敦樹に変更。福岡は前節から金森がジョルディクルークスに代わったのみ。
■おおまかな流れ
序盤からレッズがボールを握って攻める。5分までに何度かアタッキングサードまで運べていたがシュートはなし。5分までに2回武藤のロストと2回岩波のロングフィードが直接ラインを割る。
6:45にビルドアップの過程で敦樹が中盤危険な位置でロスト。それから失点する7:30までの間に後ろにボールを戻させてやり直させることは出来てもボールを奪い返すことは一度もできなかった。
12:20に小泉のクロスに関根が飛び込んでジャンプして合わせた右足のシュートと、14:20にショートコーナーから武藤がカットインしてタックルした奈良の足に当たってループシュート。失点後もレッズがボールを握り続けたが結局前半のシュートはこの2本で終わった。
前節大分戦同様、ビハインドを背負った展開になると後方からのロングフィードやクロスの放り込みが増えていたが意外とそれが通っていた。相手の脅威になる攻撃は出来ていたが決定機を作ることは出来ずシュートも打てなかった。
ただ、これも前節同様だが見え見えの長い縦パスを足元に出して背後から潰されてロストするシーンも90分に渡って複数回見られたのは気になる。大分戦後に修正されなかったのだろうか。
後半のレッズのビルドアップは後方で何度もやり直しながら機を見て前線へ放り込むロングフィードが増える。前半と比べるとかなり拙攻。関根と交代で汰木が入ると前線が活性化しやや良化。しかし2失点目でそれも無駄になる。
後半のシュートは56分と57分にどちらも山中がFKから直接ゴールを狙った2本と、66分に山中のファークロスに西が飛び込んだ1本、89分にエリア内右から西がこぼれ球に合わせた1本。
■課題
やはり依然としてアタッキングサードでの振る舞いが改善しない。ビルドアップはやれている。ゴール前までボールは運べる。だがどうやってゴールを奪うかについて有効な手だてを見せることが最後までできなかった。
西川のミスにより試合が難しくなったのは事実だが得点でミスをチャラにする時間は十分にあった。決定機を作れなかったわけでもなかった。だが結果的にはレッズのゴールはゼロ。
開幕節と比べると今のレッズは怪我人の復帰もあってようやく理想のスカッドが完成したように見える。つまりこれ以上はメンバーの組み合わせだけで問題が解決するとは思えない。ユンカーとトーマスデンの2人で解決できればそれに越したことはないがそれでも叶わなかった時がリカルド監督の真価が問われる時かもしれない。
■気になった選手
- 興梠
- 前線から下りてきすぎ。ビルドアップに関わろうとしすぎ。昨季まではそうしなければまともにビルドアップが成立しなかったため身に付いてしまった悪癖とも言える。だが今は興梠が関わらなくとも前線にボールを届けることができる。要我慢。
- 武藤
- 常にゴールに背を向けてボールを受けてしまっている。38分にはせっかく前を向いて受けたのに自ら背を向けてしまうシーンも。背後からのプレスに潰されながらもフリック一発でつなげるシーンがあればそれでも十分脅威になり得る選手だが鹿島戦以来それも見られない。
- 小泉
- 判断の遅れと選択ミスから来るボールロストがいつもより多かったかも。クロスが直接ラインを割るシーンもあった。今季J2から加入したばかりの新戦力が今やすっかり攻撃の軸なので小泉の出来にレッズの攻撃の成否が直結してしまうのはさすがに頼りすぎか。というか小泉対策がどのチームも完成しつつあるのかも。
- 柴戸
- 獅子奮迅とはまさにこのことと言わんばかりの働き。特にボール保持における鬼キープ。簡単にパスを出さず相手ゴールに背を向けずプレスを受けながらゴリゴリ突き進んでボールを運ぼうとしていた姿が強烈。負傷交代で前半だけのプレーではあるもののマンオブザマッチ。
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